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更新日:2014年6月20日

第945回長野県教育委員会定例会会議録

 

1 日時

平成24年(2012年)8月9日(木曜)午後2時から午後5時40分

2 場所

県庁 教育委員会室

3 資料

議題

議第1号 職員の処分について

議第2号 長野県文化財保護審議会への諮問について   

教育長報告事項

(1)SWANプロジェクト4期生の募集について  

4 出席者

委員

 

委員長 矢﨑 和広

委員長職務代理者 耳塚 寛明

委員 野村 稔

委員 高木 蘭子

委員 生田 千鶴子

教育長 山口 利幸

 

その他

市川教育次長、荒深教育次長、田中教育総務課長、笠原義務教育課長、田中高校教育課長、

成沢特別支援教育課長、武田教学指導課長、澤井心の支援室長、阿部文化財・生涯学習課長、

松野保健厚生課長、原スポーツ課長

 

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矢﨑委員長
 ただいまから第945回教育委員会定例会を開会いたします。
 議事に入ります。本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件でありますので、議第1号を非公開で審議することが適当と思われますが、御異議ございませんか。

全委員
 異議なし。

矢﨑委員長
 御異議がないようでありますので、第1号につきましては非公開で審議することにいたします。なお、議第1号の審議につきましては、本日の最後に行うことといたします。
 それでは、最初に議第2号「長野県文化財保護審議会への諮問について」、阿部文化財・生涯学習課長から説明を願います。

阿部文化財・生涯学習課長
 (資料説明)
 ここまでは口頭の説明でございますが、せっかくの機会ですから、銅戈と銅鐸の実物を今日お持ちしているものですから、お時間をいただければちょっとご覧いただければと思いますが。

矢﨑委員長
 今、課長の方からそんな提案がありましたがよろしいでしょうか。それでは、お願いします。

阿部文化財・生涯学習課長
 どうもありがとうございました。それでは、よろしく御審議をお願いいたします。ありがとうございました。

矢﨑委員長
 それではいいですか。それでは、また見たい人は後で。課の方にあるわけですか。

阿部文化財・生涯学習課長
 歴史館の方になります。

矢﨑委員長
 歴史館の方、分かりました。
 それでは、ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いいたします。ないようでありますので、議第2号を原案のとおり決定したいと思いますが御異議ございませんか。

全委員
 異議なし。

矢﨑委員長
 それでは、議第2号を原案どおり決定いたします。以上で、議事を終わります。
 続いて、教育長報告事項に入ります。最初に、教育長報告事項1「SWANプロジェクト4期生の募集について」、原スポーツ課長から説明してください。

原スポーツ課長
 (資料説明)

矢﨑委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。生田委員どうぞ。

生田委員
 ありがとうございます。募集人数が30人程度ということなのですけれども、昨年は確か86名が応募されて、その前年が114名ということでした。以前の定例会で報告があったかと思うのですけれども、その中でやはり昨年が22名、その前が18名ということで、募集人数よりかなり少ない人数だったことになります。応募はかなりあったにもかかわらず、22名、18名というのは、ある程度のレベルを要求してそこに達しなかったからという理解でよろしいでしょうか。

矢﨑委員長
 はい、課長。

原スポーツ課長
 資料では選考のところにありますが、1次選考会は基礎体力測定を行い、2次選考会は種目適性検査・面接等と書いてありますが、これはこれまでも同じでございまして、この選考会の中で基準というか、能力を見させていただきまして、決めているようでございます。

矢﨑委員長
 どうぞ。

生田委員
 そういった観点も大事かと思うのですけれども、野球選手などでもドラフトの時にそんなに期待されていなかった方が、プロに入って好成績を残すという話はいくらでもあるかと思うのですね。そういったことも考えて、本当にやる気のあるお子さん、可能性を見出せるお子さんもが選考から外れてしまう可能性もあるのではと思うのですね。そういったお子さんを拾い上げるようなシステムというのは作ることはできないのでしょうか。

矢﨑委員長
 どうですか。

原スポーツ課長
 現状では予算も考える中で、現状の成績というか、基礎体力、種目適性測定などで適性を評価させてもらっているところでございます。また、もう1つAコースというのがありまして、これは高校生以上のコースで、これまで競技の経験がなくてもチャレンジしたいということであれば、チャレンジできます。これは高校生以上になりますけれども、そういった可能性は残してはあると考えております。

矢﨑委員長
 よろしいですか。どうぞ。

生田委員
 では、予算の関係というお話もありましたけれども、募集が30人で、前回も大丈夫だったのでしょうかね。もしそうだとすれば、まだ8名少ないですよね、前年は12名少ないわけですので、予算の問題ではないんじゃないかなとは思うのですけれども。

矢﨑委員長
 はい。

原スポーツ課長
 募集人員でございますけれども、それを臨時で取るということではなくて、やはり能力は適正に評価させていただくという考え方でやっております。

 

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生田委員
 その能力というところが曖昧かと思うのです。やはりそのお子さんが何を思ってそこに臨んできて、自分なりにどう頑張って、現段階では数字としては出てこないかもしれないですけれど、その子の思いというのがこれからどう開花していくかは分からないし、そこの未知数のところも評価するような考え方があってもいいんじゃないかなと思うのですね。もうある程度のレベルの方が30人以上もいるということであれば、それも仕方ないのかなと思いますけども。まだこのように空きがある、三年連続でそうですので、そういった可能性の部分を見る目を、大人がそういう視点を持つことが、いろんな部分で子どもたちに夢や希望を与えるようなこともあるのではないかと思うのですが。

矢﨑委員長
 これは、あれですか。児童生徒のポテンシャルというか、可能性みたいなものも含めて審査できるようになっているのですか。現状の力量、数字だけでなくて。

原スポーツ課長
 面接等もやっておりますので、単純に数字だけではなくて、個人の子どもさんたちの数字で評価できるだけでない部分も加味はしておりますけれども、基本的には基礎体力測定だとか適性検査をやったものをベースに考えております。
 それから、あと再チャレンジも、統計的には取っておりませんけれども、4年生、5年生、6年生のBコースがございますので、また4年生のときにだめでも5年生の時にはということはあり得ますけれども、基本的にはその子の可能性というか、未知数の部分までもどう評価するかという部分につきましては、面接等で見ていくとは思っておりますが、今言われた部分につきましては、また考えていきたいと思っております。

矢﨑委員長
 それでは、他の方で御意見はありますか。よろしいですか。以上で教育長報告事項1を終了します。
 それでは、「その他」に移ります。どうぞ。武田教学指導課長。

武田教学指導課長
 お願いいたします。お手元に「平成24年度全国学力・学習状況調査結果について(速報)」のペーパーをお配りいたしました。平成24年度の全国学力・学習状況調査の結果について申し上げます。
 (資料説明)

矢﨑委員長
 今、武田教学指導課長から学テの24年度の報告がありました。回復傾向にあると、こういうことでありますが、回復傾向にあるということは前回に比べて良くなってきていると。前に比べてどういう感じなのですか。

武田教学指導課長
 22年度はかなり悪かった状態ですけれども、21年度以降の水準に戻ってきて、ほぼ同じぐらいになっていると考えます。

矢﨑委員長
 現時点では、21年度時点にほぼ戻ってきていると。それをより上げていくような努力をしていくと、そういう解釈でいいですか。

武田教学指導課長
 はい。今後各学校において、特に活用する力をさらに伸ばしていきたいと。やはり授業改善ということが重要でございまして、その辺につきまして詳細に分析をして、どのようなところで授業をさらに工夫をしていったらいいかということをお示ししてまいりたいと思っているところでございます。

矢﨑委員長
 委員さん方の御意見を。耳塚委員どうぞ。

耳塚委員長職務代理者
 ただいまの速報についての説明のとおりでいいと思います。今にして思うと、22年度の結果というのが事実として、やはりこの候補といいますか、この年代が低かったという可能性と、わずかですけれどもサンプリングの影響ということの両方の可能性はあるのかなと思います。もし、事実として低かったとすれば、やはり回復傾向にあるという解釈が成り立つと思いました。
 ただ、分布を見ていると全国の分布と非常に似かよっている分布で、要するに真ん中ぐらいという形ですので、ぜひ課題を見つけていかなければいけないと思います。
 それから、今回理科の実施があったわけで、学校調査表の方を見ると、理科の専科教員を小学校で配置しているところが、全国で23.7%に対して長野県は39.6%と。二倍とまでは行きませんけれど、相当高い配置率になっています。この辺の影響といいますか。効果の分析も含めて、ぜひまたお出しいただければと思います。

 

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矢﨑委員長
 他に御意見、御質問がありましたらお願いいたします。教育長どうぞ。

山口教育長
 今御指摘いただいた専科教員の配置とB問題、これはずっと課題でありますが、同時にまたかつて課題と思われていたものが中学の調査で本当に改善しているかどうかという、この辺も精査していかなければいけない課題かなと思っております。いずれにしても、次は様々な学校調査の部分もあり、生活実態調査の部分もありますので、私どもなりに精緻に分析しまして、御議論をいただければと思います。

矢﨑委員長
 他に御意見、御質問がありますか。それでは、次に移ります。他にありますか。澤井室長どうぞ。

澤井心の支援室長
 「いじめ対応策について」説明させていただきたいと思います。お手元の机上に「いじめ対応策について」、それから「いじめを背景とする重大事件・事故発生時の対応と『調査委員会』の設置について」という資料を用意させていただきました。
 (資料説明)

矢﨑委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。今の説明の調査委員会の設置についてというのは、学校訪問をしているときにもこの資料ですか。それとも別の資料ですか。

澤井心の支援室長
 新たに別のもので、学校や市町村教育委員会にお伝えしたいと思っております。

矢﨑委員長
 すぐにこれは配布すると。

澤井心の支援室長
 はい。

矢﨑委員長
 そういう意味ですね。

澤井心の支援室長
 そうです。

矢﨑委員長
 それでは、ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いをいたします。特に、このいじめの問題について、今の説明だけでなくて、このいじめの問題を委員さん方がどういうふうに捉えているか。そして、長野県のいじめの対応等々で、それぞれ御意見がありましたらお伺いをしたいと思います。高木委員どうぞ。

高木委員
 重大ないじめも含めて、ごく小さなことから始まって、子どもたちが学校へ行けなくなるような状態になるいじめというのは、本当に、親も子どもも、あるいは学校としても対応に苦労しているという中で、なかなかこの問題が解決しないことを考えると、何となく個人のプライバシーだとか、何だとかということがあるかもしれませんけれども、それ以上に学校あるいは学級の中でこういうことが起きていることをみんなが共通の認識を持って、やはりこれを何とかしなければという意識が広まっていかない、そこのところが、やはり大きな問題だと思いました。どんな社会であってもいじめなり、それに類似することというのはどこにでもあることではありますけれども、学校の中で無防備な子どもたちが犠牲になることだけは、何としても避けなければならないことです。
 もう1つは、子ども自身がそれを誰かに訴える、そういう力というのか、意識。それから、それを何とか自分で身を守らなければならないという、身を守ろうという気持ちを、家庭なり学校なりそういう形で協力して、子どもたちの力として付けていきたいところだと思っています。学校の中でいじめを見て見ぬふりをするとか、見過ごしてしまうとか、あるいは分かってはいるのだけれど誰も手を出せないとか。子どもたち自身も学校の体質がそういう形であるとどうしても、おそらく成長するプロセスで自分は恐いものには手を出さない方がいいというふうになってしまう。そうなってはいけない。 先ほど発表された、全県に対してアピールを出したのですけれども、それは確かにそのとおり。そうなのだけれども、それを子どもたちが自分の問題として捉えるか。あるいは、大人たちが自分もこういうことは見逃さない、見過ごさない、見て見ぬふりはしないという意識を持って行けるように、やはり認識を共有できる形をしっかり作らなければならないなということを思っています。これは、学校の中であれ、家庭であれ、あるいは地域社会でも同じことだと思います。

矢﨑委員長
 他の委員さん方からも御意見をいただけたらと思いますが、生田委員どうぞ。

生田委員
 今年に入って暴力事件、そしてわいせつ行為と、学校に対する保護者の不信感、子どもたちの不信が本当に広がっていて、本来は安心できる場が安心していいのかとまどっているその姿に、本当に申し訳なさを感じています。教育委員会からいろいろな緊急メッセージとか、校長による面談、そして緊急に会議を開催したり、会議での注意を喚起したり、7月を非違行為防止強化月間として、その中でもまた起こってしまうわいせつ行為。どう動いていったらいいのか、本当に考えるのですけれども。
 私が以前からずっと感じていることは、先生方のプロとしての意識の薄さです。大事な子どもたちをお預かりして、その子どもたちの成長のために自身が精一杯関わっていくという、それが本当のプロとしての先生だと思います。学力の向上にしましても、どうしたら子どもたちが理解して楽しんで授業を受けることができるのか、そのことに常に時間とエネルギーを割いていただきたいのですが、他の保護者の話を聞きましても、先生方に子どもたちが気を遣ったり、保護者が気を遣ったりと、教育委員会に寄せられるメール等でも感じるのですけれども、人質を取られている感じがして言いたいことが言えないと。本当にこれはおかしいことであって、あってはならないことです。これからも教育委員会として学校現場にいろんなメッセージを伝えることになるかもしれないのですけれども、今まで何度伝えても変わらないこの現状を見ると、先生方が自分たちは何をしなければいけない人なのかということを考えて、プロ意識を持って仕事に臨んでいただきたいと、そんな思いでいます。
 そして、誰のための学校なのか、先生方お一人お一人が子どもたちのためのものであるという認識に立っているのかということは、私自身、時々疑問に感じます。それは、先ほど言いましたように、子どもたちが気を遣い、保護者が気を遣うという、そういった現実があるからです。もっと自分たちがプロ意識を持って、やるべきことをしっかりやっていただくよう、そういった雰囲気をこれから作られていく必要があると私は思っています。

 

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矢﨑委員長
 いじめだけではなくて、今のセクハラ、わいせつ行為を含めた不祥事についての御意見も一緒に伺ったので、もし高木さんもその点で追加することがありましたら。後でもよろしいですけれども。

高木委員
 では、後で。

矢﨑委員長
 それでは、野村委員から御意見を伺っていいですか。2つの喫緊の課題であります、いじめ対策とセクハラ等の問題について、委員としての御意見と、これから何をすべきかということも含めて御意見をいただければと思います。

野村委員
 一連のそういった不祥事が立て続けに起こるということに対して、非常に危機感を持っていますが、これは学校だとか先生だとかということだけで解決できる問題ではないと思います。要因として非常に複雑な背景がありますので、これは親も家庭もそれから地域社会も先生、学校も一体となって、このことを本当に考えていかなければならない問題だと思います。
 その中で、今回メッセージを、県内全ての子どもたちあるいは全ての親たちへこういう形で発信してはいるのですが、発信してそれを徹底したつもりでも、今回の事案を見てもそうなのですが、どうしてもそれを自分のこととして本当に真剣に受け止める姿勢がちょっと欠如しているようなところが見えます。それをどうやって徹底させて自分のこととして受け止めてこういう問題を起こさないよう、意識を目覚めさせるかということが大変大事になってくると思います。大事なことは出せばそれでいいわけではなくて、それをどうやって末端の一人一人の先生方にまで徹底させるかということで、大変大事になってくると思います。
 ですから、それをするために教育委員会として何ができるかということを、やはり真剣に考えていく必要があると思いますが、県の教育委員も市町村教育委員もそうですが、やはり非常勤のこの状況の中でできることには限界があります。限界があるからやらないということでは決してないわけですが、それをやるために何をしていったらいいか、一歩踏み込んでどういうことをしていったらいいかということを、この際しっかり考えるべきだと思います。そして、できるだけ機会を捉えて、問題を拾い上げて地道に解決をしていくことが必要であろうかと思います。そういった意味では、例えば市町村教育委員の皆さんとの意見交換会だとか、そういうことが可能な限りできれば、大変有意義な機会だと思っていますので、そんなことができれば大変ありがたいと思っています。

矢﨑委員長
 耳塚委員いいですか。

耳塚委員長職務代理者
 まず、いじめ対応についてですけれども、基本的にこうした方針で県の教育委員会としてなすべきことをしていくということには賛成をいたします。特に、各学校を指導主事の先生を中心にして訪問するということですけれども、これは県の非常に強い姿勢を周知するという意味でも、またこのいじめをなくすための取組について良い事例を、あるいは失敗した事例を集めて、全県的に市町村の壁を越えて情報提供をするというのは、まさに県の役割であろうと考えます。学校数が大変に多くてご苦労いただくことになると思いますけれども、そういう取組をすくい上げていただければと思います。
 それから、一連の不祥事についてですけれども、事実の分析をきちんと実施して対応策を実行するとともに、そういうことによって早急に信頼回復に努めるべき時期だと思います。その分析をする中で、いろいろな例が多分これまでの処分の事例等を検討していると、いろんな要素が入ってきていると思います。1つは、ごく一部の特殊な性向を持った教員による逸脱事例。確かに、こういうケースは含まれていると思います。これは、むしろ先生が逸脱をしたというよりも、逸脱した人が先生だったというようなケースですね。こういうケースについては、とにかく抑止力とかの方が重要になってくるだろうと思っています。
 ただ、そればかりではなくて、やはり教員が学校という中で働いている環境に由来するという事例もないわけではなくて、いわば構造的な問題でありますけれども、もしそういうものがあったとしたならば、それは直すといいますか、修正するのは難しいことではあるけれども、やはり何か手を打っていかなければいけないだろうと思います。環境だとか施策そのものの再検討が不可欠になってくると思います。
 これまでの事例を見ておりますと、やはり最後の砦は学校集団のというか、同僚性の問題で、やはり協同体制の中で逸脱的な行動の可視化というのが初めて可能になるのだなということは思います。これをどうやって作っていくのかということが、セーフティネットという意味でも、あるいはこれは学校教育の成果を上げていくという意味でも重要ではなかろうかと感じております。

矢﨑委員長
 高木委員どうぞ。

高木委員
 それぞれ委員さんがおっしゃったので、大体のところは言っていただいているとは思うのですけれど、1つ、教育委員会は一体どういう役割をするのか、どういうことをしなければならないか、何ができるのかという部分で、県教委もそうですけれども、特に現場に近い市町村の教育委員の中には、非常に閉塞感を持っているといいますか、不安を持っている方がいると思うのです。例えば保護者の代表のような形で直接学校なり保護者なりから、あるいは子どもから情報が得られる方たちは、それを受けて問題提起をできるけれども、そうでない立場の方が委員になっていれば、自分は何か起きてからしか情報が入ってこないというような話で関わってくることに、非常に閉塞感というか、無力感というか、そういうことを思っている人も多いと思うのです。そういう意味で、今、教育委員としての、教育委員は何をしなければならないか、どんなことができるのか、そういうことを少し突き詰めて、私は前から市町村の委員さんたちとお話をしたいとは思っていたのですが、そういうことをしなければならない時期ではないかというふうにも思います。
 それともう1つ、学校の中でといいますか、不祥事を起こす先生方のことを、耳塚委員がおっしゃいましたけれども、それをどうにかするには、やはり現場でどれだけ多く、管理者である校長や教頭、それから同僚の先生方がしっかりと見ていくというか、共有するということ。それから何らかの形で、どう考えても不的確であるという先生方に対する1つの方向というもの、方針というものを、どういう形であるかの考えは事務局の方にあると思いますけれども、考えなければならないということも1つ思っているところです。

 

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矢﨑委員長
 教育長さん何かありますか。

山口教育長
 まず、いじめの方から若干私の感想を申し上げたいと思います。今回、知事と教育委員長さんの連名で、いじめ根絶のメッセージを子どもたちに向けたものと、それから県民に広く訴えたものと2つ発信しました。私なりに全国的な話題になっているケースを見ても、やはり教育委員会だけ、あるいは学校だけの視点でこの問題を捉えてやろうとするのは、限界がありまして、地域を挙げてというような視点、あるいは、学校の立場でいいますと、保護者や地域が連携して、あるいは教育委員会でいいますと首長と連携してと、こういった形が必須と思っております。そういう意味では1つ前へ進む対応を、これは実効性が上がるような形でなくてはいけないわけですけれども、何としてもやっていきたいと考えております。
 その1つに、今御発言いただきましたけれども、全校調査をしまして、特にいきなずんでいるケースでありますとか、そういうものについては県も積極的に関与する中で、解決に向けての方策を探っていきたいと思っております。また、いい事例あるいは失敗事例と、きちっと評価されたものについては、これは全県に情報として提供していきたいと思っております。
 それから、緊急的なものとしまして、心の支援室に子どもの人権支援センターに電話を増設しました。これについては、今までどうしても制度的に、お受けしたものについて、例えば義務教育課を通じて市町村教育委員会、市町村教育委員会から学校というような形で、伝達していく中での問題、スピードの問題、そういったものがあったわけですけど、管理分野、高校教育課や義務教育課あるいは特別支援教育課の管理を担当する指導主事も一緒に加わって、できるだけスピーディな責任ある対応化をいたしました。また、これについては2週間の試行を行ない、様々な課題も明らかになろうかと思っておりますので、また改めて御報告をし、解決策が必要ならばお話し申し上げたいと思っています。
 それから、教員の非違行為についてです。不祥事の問題については、事務局を預かっております教育長としまして、本当に申し訳ないと思っております。こういうことをやってみたらということは、一応やってきたつもりではありますけれど、連続して出てきているということはやはり足りないものがあるということで、抜本的な対策についてはあり方検討会議の皆様方にも率直に御意見をいただき、また、こちらでも情報提供をと思っておりますけれども、今までのものに加えて私どもができるところで、校長会等々にこの7月の強化月間の取り組みの中で参考になるような事例も紹介しながら、ひざを交えて改善策について協議したりしたいと、こんな考えでおります。具体的にこういう形になりましたということについては、場合によっては事後報告になるかもしれませんけれども、今まで申し上げてきたような対策に加えて、今申し上げたようなものをやっていきたいと思っております。
 この前、5地区で市町村教育委員会の皆さんと、特にこの問題についての協議会を設定して、意見交換あるいは実践の情報交換をさせていただいた中で感じているのは、非違行為は絶対あってはならないということはいろんな形でやってきているわけですけれども、にもかかわらずという部分がありまして、先ほども御意見がありましたけれども、1つの学校の教師集団としてどうなのかというそういった視点で、誰もがこの問題について自ら発言して参画するような、そういった議論の工夫も含めてやっていったらどうかと。先行事例で、熟議方式でやっていただいたところもありますし、いろんな年齢とか性別とか分掌とか、そういったものをうまく分けて、小グループを結成して議論していただいて、誰もが日頃こういう学校になってほしいとか、本当はこういう実践をしたいのだとか、こういうところが不安であるとか、こういうところにいきなずんでいるとか、職場はこうあってほしいだとか、そういう意見を率直に交換する中で、お互いにいい意味での同僚性とか、学校力のアップにつながるような、そういう学校のあり方、こんなものを議論している市町村もありました。いい事例は、今申し上げたような中でもお勧めしたり、例示したりする中でやっていただくと。やはり、他人事として受け止めている段階ですとだめであります。学校力という形につながりませんので、まずはその辺を1つ確立し、先ほど申し上げた新しいアクションを起こしていきたいと思っております。また、率直な御意見をいただければと思います。

矢﨑委員長
 はい、どうぞ。

生田委員
 いじめ対応策のマニュアル資料を見て思ったのですけれども、マニュアルを作ったり、職員研修など、だんだんと具体化して、だんだんと重くなっていって、本来やるべきことが段々見えなくなってくるような、何かそんな圧迫感を感じるのですけれども、私はもっとやるべきことはシンプルだと思います。例えば、クラスでいじめがあったり、いじめられていると思ったら、それを子どもたちが安心して言える環境作り。多分そういう中にないと思うのですね。だから言えない。だからエスカレートしていく。でも、もし学校の外に出て路上で喧嘩が始まったら、子どもたちは必ず親とか警察に喧嘩があるよとか通報すると思うのですね。ひったくりがあれば、今ひったくりがあったと、そばの誰でもいいから大人に言うと思うのです。ましてや恐喝じみたことがあれば、すぐに子どもたちは大人に言うと思うのですけど、不思議なことに学校内でそういうことがあるとなかなか言えない。言わない。これはすごくいびつであって、異常な状況が学校の中にあると考えざるを得ないところがあります。そういったことで子どもたちがいじめにしても何かおかしいことがあったら、すぐに安心して子どもたちが言える環境。そういった状況を作り出す。本当にそのシンプルなことをやるだけで、私はかなり変わってくるのではないのかなと思うのですね。こういったマニュアルを先生方見てくださいとか、研修でこういうことをやりましょうとか、何かだんだん複雑化していて、本当にやらなきゃいけないことが広がって薄れていってしまうという、そんな感覚があります。おかしいことはおかしい、だめなことはだめ、丸々ちゃんがいじめられているよということが、子どもたちが安心して言える環境を作ること。そんなに大それたことでも、難しいことでもないように思うのですね。それが作れさえすれば、いじめが長期化したりとか、そういうことは防げるように思うのですけれども、そういった環境をどうやって作っていくかということを私は考えていくことが大事かなと思います。

矢﨑委員長
 他に御意見はございますか。どうぞ。

山口教育長
 生田委員のおっしゃることはそのとおりだと思うのですけれども、シンプルないい環境を具体的にどう作るかというのが実に難しいと私は思っています。だから、例えばこうすればいいという案があれば、ぜひ御提案いただければと思います。私も精緻なマニュアルがあれば解決するなんて、更々思っておりません。ただ、今日申し上げたマニュアルというのは、重大な事項が生じたときに、少なくともこういうことは頭に入れておいた方が対応できますよという意味合いでのマニュアル作りというのは、していかなければいけないと思っています。

矢﨑委員長
 どうぞ。

 

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生田委員
 では、何故難しいのかということです。外ではできることが学校の中ではできないという。どこに原因があるのかということをやはり考えていかなければいけないです。その1つとして先生は権力者、子どもにとってみれば権力者なのですね。なかなか権力を持っている人に言いづらいというのが、もしかしたらあるかもしれません。やはりそこを考えていかなければいけなくて、外でできることが何で学校の中でできないのかということが1つ。
 あともう1つは、少し違うのですけれども、やはりいろんな御家庭があって、子どもたちが食事もまともに作ってもらえない子どもがいるというのも、私は市町村の委員をしていたときに目の当たりにもいたしました。夕食を食べられなくて、そして朝食も作ってもらえないので、学校に来たらできるだけエネルギーを使わないようにじっとしていて、給食で栄養を取るという。本当にそういった子どもがいて、環境的に、家庭環境もよくないというのも事実だと私は思いますけれども、そこで終わってしまっては何も子どもたちは救えないわけです。だとすると、家庭環境の劇的な改善はないにしても、少なくとも子どもたちが安心して十分育っていくために必要な家庭環境を作っていくにはどうしたらいいのか。教育委員会内部で動くことができなければ、外部にそれをお願いするというアクションを取るのが教育委員会の役目だと思いますし、そんな現状があって、ではどうしたらそれが改善されるのか、どうしたら子どもたちにとっていいのかというのを考えてアクションを起こしていかなければいけない、そこの部分が、私は薄いと思っています。
 あとは、先生が多忙でという話は何度も会議の中に出るのですけれども、では多忙だとしたらどうしたらそれを改善できるのか。学校での会議を減らすとか、アンケート回数を減らすとか、具体的に多忙であるとすれば、ではそれを改善するのかというそのアクションを起こして改善していくのが私たちの努めだと思うのですけれども、そこの部分が私は十分でないような気がして、だから改善に結び付いていないと思うのですね。こういったいろんないじめ対策についてもそうですが、現状はこうで、では具体的にどうアクションをとっていくのかというのを1つ1つ明確にしてそれを形にしていくことが、やはり今求められているように思います。

 

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矢﨑委員長
 他によろしいですか。それぞれの委員さん方の御意見は、ある意味で同じようなことを皆さん考えられていて、それぞれ切り口が違うような感じもするわけですが、ずっと見させていただいてきて、やはり今の教育委員会の教育長さんとか校長先生は、今の教育を背負っている。これは長野県だけではなくて、日本の教育を背負って先頭に立っていらっしゃる先生方の中に、学校の問題はやはり学校で解決したいという、そういう強い思いがあると思うのですね。それはある時点まで全く正しかったわけで、学校に警察が入るなんていうことはある程度の時代まで考えられなかった。学校に警察が入ったとしたら、それはもう教育の敗北だというような時代もあったわけでありますが、今はそんなことを言う人は誰もいないわけです。やはり、学校のマネジメントをしなければいけない責任者の方は、ある意味では教育委員会の幹部の方々も同じかもしれませんけれども、教育長さんがいつも言われているように、学校だけで解決することが無理になっているという点をきちんと押さえていかないと難しいのではないかと。
 大津の件を見ていて、私は本当にそう思った。大津の教育長さんは、おそらく教育者としてはそれなりの実績を上げられてきた方だと思うけれども、教育委員の方々にもあまり報告をなさっていらっしゃらなかっただろうと思う。市長さんとのコミュニケーションもあまりよく取れていなかったと思う。県教委との連絡も、おそらくあまり取れていなかったと思う。はっきり分かりませんが、軽々に判断してはいけないのですが、この前の全国委員長連絡会議で最寄りの地域の委員長さん方の話を聞いてもそういう感じがするわけでして、それは決して子どものためにならないということをきちんと理解して、そういう中で地域とどういう連携をしていくか、市町村部局とどういう連携をしていくかということをもう1回やり直さなければいけないのかなと。そのことについて、市町村教育委員会の教育委員の方々がどう思っていらっしゃるか。そんなことの機会もいろんな方々から出ましたけれども、この後、教育総務課長の方からそのことが出るかもしれませんけれども。自分たちだけで解決するということは、かえって子どもたちにとっていいことではなくなってきている。それが世間から見たときに隠蔽体質だというように映ってきてしまっている。そのことをきちんと考えていかなければいけない気がします。
 子どもに対しては、やはりどこかでSOSを言ってもらいたいのですよ。どんなことがあっても、学校に毎日毎日通っていた子どもたちのことを思うと、大変痛ましいなという感じがするわけで、子どもは学校へ行きたくないというメッセージを登校拒否という形で出したら、そこがメッセージなのですね。だから、保護者も学校もそのことによってその子どもの今置かれている状況を理解することですので、不登校対策をしながら一方ではそういうことを言うと矛盾しているのではないかという意見もありますが、全く別の問題です。不登校対策は、来たい子どもたちを来られなくしている学校側に問題はないだろうかという観点からやっているわけでありますから、学校に来ない方がその子にとっていい子たちは、不登校という形で、登校拒否という形でメッセージを出す。そのことをぜひしてもらいたいという感じがします。
 そんなことで、今まで教育委員会として従来のやり方でやってきたけれども、それが行き届いていなかった。そのことは、もう連日報道されるセクハラ・わいせつ行為の中で明らかになっているわけでありますから、基本的にはやはり切り口を変えていく。検討会議でもそういう方向で検討していただきますが、私どもの今日の話も検討会議の中にフィードバックさせていただきたい。そして、670いくつの学校を回った結果も検討会議の中にフィードバックしていく。これから教育総務課長からの提案の会議についてもフィードバックしていく。そんなキャッチボールをしながら、やはりこれを1つの大きな転換点にしていく。そんなことを強く思っています。このテーマについてはよろしいですか。はい、どうぞ。

生田委員
 ちょっと違っているのですけれども、先月倫理専門部会を開催していただいて、本当に真剣に皆さんご議論いただいて感謝するところでありました。そして、そのときに、倫理は3回ですかね。

山口教育長
 1回増えました。

生田委員
 1回増えてということで、確か予算が340数万円で、部会長さんがすごくお気遣いいただいて、無料でもやりますからというお話があったときに、私は大変恥ずかしい、本当に御審議いただいている方々に、御自分で交通費を出して来ていただくというのはとても申し訳なくて、それはあってはならないことだろうなと思ったので、そこに関してはちゃんと。

山口教育長
 いや、大丈夫です。

生田委員
 ちょっとそこだけ確認したかったもので、ありがとうございます。

山口教育長
 すみません。御心配をかけて。

矢﨑委員長
 大丈夫ですね。予算を言う段階の話ではないので、徹底的に検討していただきたい。そんなことでお願いします。他に何かありますか。では、関連していますね、どうぞ。

田中教育総務課長
 すみません。1枚別にお配りしておりまして、県教育委員と市町村教委員による意見交換会の開催でございます。
(資料説明)

矢﨑委員長
 これにつきましては、前々から高木委員からも御提案いただいた部分でありますが、御質問がありましたら。 これは、基本的には継続していくという考え方でいいですね。今回だけでなく。

田中教育総務課長
 はい。市町村教育委員会が77以上ございますので、できるだけ多地区で近々に、大きいところから小さいところまで含めて、少しでもやれればと思っております。

矢﨑委員長
 もしかすると、県教育委の委員さん方もストレスがたまっているかもしれませんが、市町村教育委員会の方と私は時々会いますが、市町村教育委員会の教育委員さんたちも教育委員会の無用論とか、教育委員は何をしているのかという、そのような論調があるわけでして、その中で大変ジレンマというか、ある意味ではやりきれなさというか、ストレスが随分たまっているなと思うのですね。
 そういう意味で、野村さんもよく言われますが、まず教育委員は何ができるのかという点を含めて、何をしなければいけないかというところまで突っ込んでいって、場合によってはお許しをいただいて、非公開という形ででも、忌憚のない意見を出していただいて、その結論を検討委員会の中にフィードバックしていく。おそらく制度にまで検討委員会は触らざるを得ないと思うのですね。そのときの貴重な資料として上げてもらいたいなと思いますので、そういう意味で何か次から次へと仕事が増えて大変恐縮ですが、こんなときでありますのでお許しをいただいて、正念場だという考え方で進めてまいりたいと思います。
 他にありますか。それでは、このことについてはそんなことにさせていただいて、予定的なこと、行事予定に行ってください。

田中教育総務課長
 (資料説明)

矢﨑委員長
 ただいまの行事予定につきましては、課長の方から提案したとおりでよろしゅうございますか。それでは、そんなことでお願いします。よろしいでしょうか。事務局いいですか。
 それでは、以上で公開による審議を終了いたします。これから非公開の審議に入りたいと思いますので、傍聴人の方々はおそれいりますがご退出をお願いいたします。

 

お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会教育委員会

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

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