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更新日:2015年6月5日

知事会見(平成27年(2015年)6月5日(金曜日)14時30分~14時56分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 日本創成会議の「東京圏高齢化危機回避戦略」について
  2. 信州まつもと空港FDA就航5周年を迎えて
  3. 新県立大学について
  4. 善光寺御開帳期間中の観光振興について
  5. 選挙年齢引き下げ公選法改正案について
  6. 主要国首脳会議(サミット)の誘致活動について

本文

知事からの説明

 信州ACE弁当(第3弾〈スーパーマーケット「ツルヤ」版〉の発売及び健康な食生活応援キャンペーンの開催)について

長野県知事 阿部守一
 それでは5日の会見を始めたいと思います。今日は私の方から1点だけお話しします。
 信州ACE(エース)プロジェクトに関連して、ツルヤさまと私ども長野県との共同企画として「信州ACE弁当(ツルヤ版)」の発売と「健康な食生活応援キャンペーン」の開催についてであります。お手元にプレスリリース資料をお配りさせていただいているところでありますけれども、健康づくり県民運動「信州ACEプロジェクト」につきましては、先週の会見で取組方針等をお話ししたところでありますけれども、そうした中でACEメニューの提供を1,000店舗に増やしていこうということを掲げています。その一環で今回、ツルヤさまと協働して、スーパーマーケットでは初めて「信州ACE弁当」の販売を開始したところであります。今回のお弁当の特徴としましては、まず健康面の配慮ということで、私も麺類のつゆを飲まないということを目標に掲げていますけれども、塩分、野菜の量について、県で示した1食の望ましい量として野菜1日350グラムということにしていますがこの3分の1以上、そして塩分は1日9グラムまでということでその3分の1未満ということを今回のお弁当では実現をしてもらっています。加えて長野県産食材を使っていただくということで、「風さやか」のブレンド米をお使いいただき、さらに地元のタケノコ、野沢菜、キノコを活用していただくと同時に、調味料にも塩麹や七味唐辛子を用いていただき、長野県らしさ、信州らしさにも配慮してお弁当を作っていただいております。6月1日から県内全店31店舗で販売を開始していただいているところでありまして、今後週替わりで4種類のお弁当を提供させていただいて、秋以降はその季節の食材による新たなメニューを予定していただいているところであります。加えまして「健康な食事応援キャンペーン」ということで、今回開発したお弁当と、ツルヤさまが丸子中央病院と共同開発致しました「家庭でもできる減塩レシピ」の紹介を併せたイベントをツルヤ、丸子中央病院、そして私ども長野県で共同で開催してまいります。6月12日(金曜日)11時から13時まで、長野市青木島のツルヤ青木島店でアルクマも参加して今回の弁当の試食販売、レシピの紹介、そしてACEプロジェクトの紹介等を予定しておりますので、大勢の皆さま方にご来場いただければと思っています。今回の取り組みについてはツルヤさまと共同で取り組んでまいりましたので、企画に携わられたツルヤの掛川チーフバイヤーからご紹介をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

ツルヤ 掛川忠昭 氏
 弊社では食を通じて地域の皆さまのしあわせ作りに貢献したいという思いから、約3年前より塩分やカロリーを気にされるお客さま向けのお弁当としまして、「やさしいお弁当」と題しましてお弁当を販売してまいりました。また、今年の4月からは丸子中央病院さまと旬の食材を使用した「いきいきレシピ」を展開し、塩味を抑えながらもおいしいということをコンセプトにしましたメニューを月替わりで紹介しております。今回長野県さまで「信州ACE弁当」企画を取り組んでおられるということを伺いまして、企画を見直しまして取り組みを強化していきたいと考えました。主に50代以上のカロリーや塩分に気を付けていらっしゃるお客さまをターゲットに、税込でも500円以内で収まるお手頃な価格で塩分に気を付けながらもおいしく日々使っていただけるお弁当を目指して開発を致しました。手軽に食べることのできる「信州ACE弁当」と自宅で作る「いきいきレシピ」の2本柱で健康提案に取り組んでいく所存であります。

長野県知事 阿部守一
 掛川さまありがとうございました。長野県としては今後ともさまざまな企業、県民の皆さま方と連携・協働してこのACEプロジェクトを進めていきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
 私の方からは以上でございますのでよろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 日本創成会議の「東京圏高齢化危機回避戦略」について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 今日各社が報道していますが、日本創成会議が発表した東京首都圏に在住の高齢者を、介護とか医療の面を考えた場合に地方に移住を促進した方がいいのではないかという提言をしているのですが、その調査結果自体についての受け止めを教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 私も中身を十分に見ていない部分がありますけれども、東京一極集中を是正していくという観点での一つの考え方を示されたものと受け止めています。ただ、今回長野県の市町村が移住先として入っていない、提示されていないわけでありますけれども、例えば介護余力・余裕度、あるいは医療の余裕度という部分の指標として今回示されたものだけが必ずしも唯一絶対のものではないのではないかと思っています。今回の提示された分析の仕方もわれわれさらに研究してみたいと思いますけれども、余裕度として表れている数字の指標では必ずしもないのではないかと私は受け止めていますので、どういう地域に大都市部の高齢者が移り住んでいただくのが望ましいのかということをこれから幅広く日本全体で考えていく必要があるだろうと思います。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 長野県とすれば、介護・医療以外にどういった面で移住促進を引き続き訴えていきたいと考えられますか。

長野県知事 阿部守一
 高齢者の方々を受け入れるということであれば、医療・介護のレベルは重要な指標になり得るものだと思います。例えば介護ベッド準備レベル、これが人口当たりの全国平均値を上回っているところは受け入れ余力がある地域で、数字が少ないところが受け入れ余力がない地域という形で評価されていますけれども、単純にそれだけの指標で本当にいいのかどうかというところは検討する余地があるのではないかと思っています。私の感覚でいうと、大都市ほどではないにしてもこれからは高齢者の数が増えていく地域がほとんどだと思いますので、記載されている表現を借りれば、受け入れ余力と書いてありますけれども本当の意味での余力なのかどうか、もう少し実態をしっかり分析していくことも必要ではないのかと思っています。問題提起としては非常にいい問題提起だと思いますが、具体的にマッチングをしたり今回掲げられた地域が本当に高齢者の受け入れ地域として最適な地域なのかどうかということは、もう少し具体的な検討をしなければいけないのではないかと思います。

 2 信州まつもと空港FDA就航5周年を迎えて

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で、6月1日にまつもと空港でFDAの定期便が就航してから5周年の式典を副知事が出席されて開かれたかと思いますが、5年間さかのぼってみてどのようにFDA就航の成果を捉えるのかということと、これから中長期的に見て、過去は路線が多くて振り返れば仙台とか関空とか松山とか高松とか、かなりいろいろ飛んでいた時代もあって、ここ5年は成果を挙げてきていると思うのですけれども、今後中長期的に見てまつもと空港の振興策をどのように考えておられますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 FDAの皆さんには私は大変感謝をしているところであります。松本市をはじめ周辺自治体、地元の経済界、関係者の皆さま方とも一緒になってまつもと空港の利用促進に県としても取り組んでまいりました。FDAの皆さま方の努力と関係者の皆さま方の努力が相まって搭乗率等も向上してきていると、そして福岡便の複便化も実現してきたわけでありまして、私としてはいい方向に関係者のご努力で向いてきていると思っています。今後でありますけれども、今、まつもと空港の在り方を検討しているところであります。航空機の性能等も上がってきている中で、まつもと空港をどう生かしていくかということについては、専門家の皆さま方のご意見も入れて多角的に検討しているところでありますので、私とすればその報告を待ってできるだけ多くの人がまつもと空港を利用いただき、そして長野県の空の玄関口として発展していけるように取り組んでいきたいと思っております。 

 3 新県立大学について

信濃毎日新聞 桑田菜央 氏
 今、構想を進めている新県立大学についてなんですけれども、この間、外部からの公募で先生を募るのを始められたと思うのですが、一方で松本の菅谷市長が丁寧な説明を求めたいといった発言を会見でされたと思うのですけれども、改めて新県立大について、今後どういうふうに説明なり理解を深めていくかというのを考えているのかという点と、あと新幹線も延伸したのでより他県との高等教育とか大学間の競争も激しくなるのかなと思うのですが、そういった点で新県立大が県内の高等教育全体の発展というかその中にどう位置付けていくかという構想が何かあるかどうかというのをお聴きできればと思います。

長野県知事 阿部守一
 説明をするのはやぶさかではありませんので、必要があればしっかりとご説明をしていきたいと思います。それから、他県との競争ということで、これは何度も申し上げてますけど、長野県は教育県と言われながら大学の収容定員が18歳人口に対して極めて少ないという県であります。少子化の時代であることは当然なわけでありますけれども、しかしながら、他方でそういう時代であるからこそ人材育成の重要性が問われているわけでありまして、地域の自立・地域の発展を考えたときに人材育成は地域外に委ねるという発想では、地域の発展・ビジョンはなかなか描けないのではないかと思っています。長野県の場合は、信州大学あるいは私立大学、そして今回、われわれは県立短期大学を4年制化しようということで取り組んでますけれども、それぞれの持ち味とか強みをしっかり発揮していただいて、教育機関として発展をしていただくこと、それのみならず、今、さまざまな分野で産学官の連携の重要性ということが言われたわけでありますので、地域の知的な拠点としていろいろな活動を積極的に進めてもらいたい。そのために県としても、信州大学との連携、例えば信州大学の施設ではありますが、国際科学イノベーションセンターを開所しましたが、県も一緒にアクア・イノベーション構想を進める中で、国からの支援もいただきながら整備をしています。それから高等教育の振興ということで、私立大学の皆さま方と連携して県がいろいろな地域活動を応援していこうと、あるいは一緒になって新入生の募集のキャンペーンを行おうというようなことも行っているわけでありまして、そういうことを通じて県内の高等教育全体が元気になるように取り組んでいきたいと思っています。

 4 善光寺御開帳期間中の観光振興について

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 御開帳が終わりまして、善光寺の発表では707万人の方が訪れて前回比プラス5%ということになりましたけども、御開帳期間を終えて、長野県としても金沢への新幹線延伸等の要因とかもありましたけども、知事として数字に関して受け止め、御開帳期間の観光客に対してどのように県として取り組まれたことに対しての評価をお聞かせいただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 御開帳が過去最多の707万人ということで、先ほども善光寺の方々がお越しになって、御開帳終了されたということでお話を伺わせていただきましたけど、善光寺そして長野市、経済団体をはじめ関係の皆さま方がいろいろ工夫・努力された結果、過去最高の数値を記録することができたということは、さまざまな面で良かったと思っています。私とすれば、今後、御開帳で大勢の皆さま方がお越しいただいた年後半も引き続き大勢の皆さま方に長野県にお越しいただくことができるように取り組んでいきたいと思っています。先般発表した「しあわせ信州ふるさと割」も活用して、さらに観光に力を入れていきたいと思っていますし、これから善光寺の皆さんとは、御開帳がなくても観光の拠点であるということは間違いないわけでありますので、引き続き連携して文化的な取り組みも含めて行うことができればありがたいと思っています。

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 終わったばかりですので難しいと思いますけども、今回の御開帳を振り返って県の観光行政として課題みたいなところは、お気付きになったところはございますか。

長野県知事 阿部守一
 県の観光行政はこの場でも申し上げたかもしれませんけども、いろいろ見直さなければいけないだろうと思っています。一つは、単なるキャンペーンを漫然とやるだけではなくて具体的な観光地の地域作りとか、あるいは県の観光協会ありますけれども、いろいろな人たちがどう動くかというネットワーク作りであるとか、さらにどういう観点でどういう人たちに長野県の良さを伝えていくのかというような戦略作りとか、そうした点をしっかり全体的に考えていかなければいけないと思っています。今回は新幹線の金沢延伸も重なったわけで、御開帳と金沢延伸が相乗効果を発揮した部分もあると思いますので、新幹線の延伸も時間が経てば落ち着いてくる部分もあると思いますし、御開帳はすでに終わっているわけでありますので、そうした動向もしっかり見極めながら、今後の対応を考えていかなければいけないと思います。

 5 選挙年齢引き下げ公選法改正案について

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 もう一点だけお願いします。衆議院で選挙権に関して年齢を18歳以上に引き下げるという公職選挙法の改正案っていうのが通りまして、17日には参議院も通過して成立する運びとみられていますけれども、このことに関して知事ご自身も選挙で通ってきていますが、これから18歳以上の人たちが選挙権を持っていく時代になっていきますが、そのことに対してどのように受け止めてらっしゃるか。お考えを。

長野県知事 阿部守一
 知事選もそうですし、選挙全般的に投票率が低下してきているということが大きな民主主義の基本として大きな問題だと思います。どうしても若い人たちの投票率が必ずしも高くなってきていない、低いという状況でありますので、選挙権の年齢引き下げということで、これを機会にぜひ若い人たちにもっともっと政治に関心を持ってもらう取り組みをしていく必要があるのだろうと思います。知事として政治家でもあるので、私だけがどうこうする話ではありませんけれども、教育委員会であるとか選挙管理委員会であるとか、それぞれこの選挙権の年齢引き下げに対応して、若い人たちが政治というものにしっかり関心を持っていただいて選挙権を有効に行使してもらう、そうした環境作りに努めてもらいたいと思います。

 6 主要国首脳会議(サミット)の誘致活動について

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 来年のサミットの開催地の発表がもう間近だと思うのですが、ここまでの軽井沢も含めた県の取り組みとその手応え、もう発表が近いと思うのですが、今の自信というか、そういったものを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 サミットについては関係の皆さま方にご協力いただく中で、県を挙げて進めてまいりました。地元の軽井沢町だけではなくて、市長会、町村会、あるいは経済団体、大勢の皆さま方にご協力いただく中で、私も地元の国会議員の皆さま方を通じて、あるいは直接、政府の主要な皆さま方に働き掛けをしてまいりました。私どもとしては、軽井沢は日本の中でも有数のリゾート地ということでもあり、首脳の皆さま方に本当に落ち着いた環境の中で会談を行っていただける最適の地だということでお話をさせていただいています。他の地域も立候補されているわけでありますので、最後は総理のご判断次第という形にはなりますけれども、私どもとしては軽井沢を自信を持ってサミットの開催地としてこれまでもお願いさせてきていただいていますし、ぜひ軽井沢ということでお決めいただくことを強く期待をしているところであります。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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