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更新日:2015年7月16日

知事会見(平成27年(2015年)7月16日(木曜日)11時00分~11時21分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 「日本創生のための将来世代応援知事同盟」のスーパーバイザー・顧問就任について
  2. 安全保障関連法案について(1)
  3. 大北森林組合補助金不正受給について(1)
  4. 大北森林組合補助金不正受給について(2)
  5. 参議院選挙制度改革について
  6. 安全保障関連法案について(2)

本文

知事からの説明

 日本創生のための将来世代応援知事同盟〈スーパーバイザー・顧問就任、国への提言〉、「信州 山の日」の取組について

長野県知事 阿部守一
 それでは7月16日の会見を始めさせていただきたいと思います。私の方からは冒頭2点お話をしたいと思います。
 まず1点目でありますけれども、「日本創生のための将来世代応援知事同盟」の活動についてであります。2点ございますが、1つが体制といいますか、メンバー12県の知事で構成していますけれども、今回、日本創成会議の座長をされてらっしゃる増田寛也さんをスーパーバイザーということで、一緒になって取り組みを進めるアドバイスをいただきたいということで、スーパーバイザーにお就きいただこうという形になりました。ご依頼してご就任いただけるという形になったところでございます。また、前佐賀県知事で現在衆議院議員の古川康さんにも、私どもの先輩ということで顧問としてご就任をいただくということになりました。これから地方創生の議論が日本全体で本格化していくわけでありますけれども、増田さん、古川さんのお力もいただきながら、ますます12県の結束を強めて、パワーアップをしてこの知事同盟の活動を進めていきたいと考えています。それから当面の活動ということで、結成以降12県で、共同で政策研究を進めてきているところであります。こうした検討の成果も踏まえて来週の23日でありますが、女性・若者支援、それから子育て支援、こうしたテーマで国への提言を行っていきたいと思っておりますし、もう1点は地方創生のための財源確保についても国に対して要請をしていきたいと考えているところであります。具体的な内容については現在調整中でありますが、例えば、全国的に「そうだ、地方で暮らそう!」という国民運動が始まっています。この国民会議の取り組みと連動して私ども知事同盟も一緒になって行動していきたいと思っておりますし、移住を促進するために、12県で共同での取り組みを行っていきたいと考えています。それから、提言内容についてもこれから精査をして取りまとめますが、例えば長野県として今年度から新しく県としての保育料助成、第3子以降の保育料の軽減という形で具体化させたわけでありますが、こうした子育て支援の、しかも社会保障の根幹に関わるような部分については、本来は国において取り組んでいただくべきものだと思っておりますので、第3子以降の保育料の無償化等についても国に対して要請をしていきたいと考えているところであります。提言先は現在調整中でございますので詳細についてはまた後日お知らせしたいと思います。
 それから、もう1点でありますが、「信州 山の日」の取り組みについてでございます。昨日7月15日から今年の「信州 山の月間」がスタートしたところでありまして、今年も市町村、関係団体とも連携してさまざまな取り組みを行って、県民の皆さま方、あるいは県外からお越しいただく皆さま方に信州の山に触れ合い、親しんでいただく機会を積極的に作っていきたいと考えております。そういう中で、昨日の話でありますけれども、日本郵便信越支社から記念切手の贈呈をいただきました。併せて、山と渓谷社との間で山岳文化についての包括連携協定を交わさせていただいたところでございます。今年の山の日でありますけれども、「信州 山の日」のポスターについてはここにありますけれども、今年のテーマ、「信州の山を安全に楽しむ」をテーマに取り組んでまいりますので、長野県の遭対協の特別隊員に任命させていただいていますが島崎三歩さんのポスターで「信州 山の日」を広めていきたいと思っています。また7月26日が「信州 山の日」になりますので、今年は小谷村で「信州 山の日フォーラム」を開催していきたいと考えています。基調講演では登山家で医師でもございます橋本しをりさんをお迎えして、山と向き合うときの準備の大切さについてお話をいただくほか、安全登山に関して有識者の皆さま方を交えたトークセッションを行っていきたいと考えております。また地元小谷の子どもたちによります「信州 山の日宣言」を行いたいと考えています。小谷村が主催で「真夏の雪祭り」が開催されますが、これとタイアップすることによってご家族でお楽しみいただける行事となっておりますので、ぜひ大勢の皆さま方にお越しをいただければと考えています。このほかお手元にイベントガイドをお配りさせていただいているかと思いますけれども、「信州 山の月間」を通じて県内各地、あるいは銀座NAGANOにおきまして山に関するさまざまなイベントを開催致します。大勢の皆さま方に今年も信州の山にお出掛けいただき、楽しんで親しんでいただければと思っています。また「信州 山の日」関連の取り組みとして、山岳の魅力や安全登山について学ぶ5回の連続講座であります「信州 山の日学校」を実施していきたいと思いますし、また現在、県として「登山安全条例」(仮称)の検討を進めています。さまざまな取り組みを進めることによって山岳観光、山岳文化を長野県から引き続き発信に努めていきたいと考えています。

取材者からの質問

 1 「日本創生のための将来世代応援知事同盟」のスーパーバイザー・顧問就任について

信濃毎日新聞 河田大輔 氏
 最初に知事同盟の関係ですが、このタイミングで増田氏、古川氏の両氏に知事同盟への参加をお願いしてというのはタイミングとして何か理由があったのかということと、お2人にどういう部分での提言・アドバイスをお願いしたいかという狙いを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今、急にそういう話になったというか、前からそういう形ではお願いをさせてきていただいていまして、このタイミングで発表させていただいたということであります。これから地方創生の議論がどこの県でも総合戦略の取りまとめの真っ最中であるわけであります。12県で連携してさまざまな取り組みを進めていく上で、そもそもの消滅自治体という問題提起から始まった今回の動きを中心になって進めてこられている増田寛也さんと連携することによって、われわれの取り組みと全国的な取り組みをしっかり連携させていきたい。地方創生を進めていく上では、国の動きをある意味作っていくということも必要だと思いますし、また逆に日本創生ということで、全国で進めていただく上でもそれぞれの地域がしっかり取り組まなければいけないということでありますので、そういう意味で連携をしっかり取りながら増田さんのさまざまなご意見を頂戴しながら進めていきたい。それがわれわれ12県の取り組みにとって大変効果的だと考えております。また、古川さんについてはわれわれと同じメンバーで、一緒に取り組んでおりましたので、引き続き顧問という立場で大所高所からご意見をいただきたいと思っております。

 2 安全保障関連法案について(1)

信濃毎日新聞 河田大輔 氏
 別の質問で毎週聞いているのですが、安保法制に関係して、知事これまで国民、県民の理解同意が得られる形での審議ということをおっしゃっていましたけども、昨日、衆議院の委員会で首相も国民理解が広がっていない面があるということを明言しつつ、与党の単独で可決されて今日も本会議ありますけども、改めて現段階で知事の安保法制に対するご見解を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 衆院議の委員会通過という状況になっているわけですけども、県議会でもご答弁申し上げてきていますけれども、国民の理解と納得が得られるように方向付けをしてもらいたいということで答弁させていただいています。今、各種の世論調査等を見ると必ずしも十分な国民的な理解が得られている状況ではないだろうと考えています。非常に多くの方たちが不安感を持っているという部分もありますし、これから日本がどのような国になっていくのか、いくべきなのかということをやはりしっかりと国会の場でも審議をいただくことが必要ではないかと考えています。私も憲法を読み返すと9条と前文はある意味で一体で見ていかなければいけないものではないかと思っています。今回のさまざまな皆さんのご意見とか考え方、なかなか十分議論がかみ合っていない部分もあるような気がします。例えば憲法の前文に「諸国民の公正と信義に信頼」という表現があります。「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と表現されているわけでありますけれども、人によってはこういうこと自体がフィクションではないかと思ってらっしゃる方もいらっしゃいますし、私なんかはやはりこうした理想をしっかり追求していかなくてはいけないのではないかと思っていますので、やはり大局的な審議、検討というのがなければやはり国民的な理解は深まっていかないのではないかと感じています。

 3 大北森林組合補助金不正受給について(1)

信濃毎日新聞 河田大輔 氏
 最後にこれも毎回聞いているのですが、森林組合の問題で昨日検証委員会第6回がありましたけれども、委員会としては最終報告には補助金の返還請求ということについては委員会の議論する範疇(はんちゅう)ではないということで盛り込まないということを昨日もおっしゃっていたんですけれども、知事として現段階で補助金の返還請求のタイミングと額と、どんなふうに考えているかというのを教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 これは今、検証委員会でいろいろ全容解明に向けて最後の検討をしていただいているところであります。それを踏まえて私としては厳正な対応をしていきたいと思っていますけれども、補助金の返還については、これは国とも協議をしていかなければいけないと思っておりますので、しっかり協議をした上でできる限り速やかな対応をしていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 河田大輔 氏
 今の段階ではまだ国との協議は始めていないということでいいですか。

長野県知事 阿部守一
 こういう事案が発生しているわけでありまして、その中にも国庫補助金が入っていますのでこれまでも国にも状況を報告させていただいたりしてきていますけれども、補助金の返還を具体的にいくらにするかというような話についてはこれからの状況であります。

 4 大北森林組合補助金不正受給について(2)

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 昨日、森林組合の検証委員会の会合があったのですが、その中で、それまでの経緯の中で調査書類を、例えば調査に行っていないのに書いていただとか、そういった事実も明らかになって、検証委員の先生も役人というのはそういうつじつま合わせをするものなんだということだとか、行政官庁ではよくあることだというようなご発言があったのですが、書類の虚偽記載について知事ご自身のご見解としては今、どう捉えていますか。

長野県知事 阿部守一
 明らかに虚偽記載であれば、当然しっかりとした記載をするべきものだと思いますけれども、われわれは県民の信頼をしっかり得ていくということが長野県政として取り組まなければいけない話で、行政経営理念にもそうした方向を書かせていただいているわけでありますので、県職員全て仕事をするに当たっては、当然法令に基づき、そして県民の皆さんの理解と信頼が得られるように仕事をしていくということは基本中の基本だと思っています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 書類の記載の結果、それに基づいた補助金が不正に受給されたという形もあったんですが、今後それを防止していくために、例えば全庁的、森林部署でなく全庁的にどういうことに取り組んで、例えばチェック体制ですね。おそらく組織の中でもそれではんこが押されて上へいってしまったという形だと思うんですが、どういうふうに再発防止を図っていくお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 いろんなことを今回のケースを踏まえて考えていかなければいけないと思っています。ただ、個別にばらばら発想するのではなくて、最終報告をしっかり私も読ませていただいた上で、その上できっちりと方向付けをしたいと思っています。

 5 参議院選挙制度改革について

日本放送協会(NHK) 西村佑佳子 氏
 参議院定数の10増10減案に関してのご質問をさせていただきたいんですけれども、長野県区もその案が通ればなんですが、定数が4から2へと減るということで、今日執行部の方が党県連の方にも説明にいらっしゃっているんですが、知事としてはこの案についてどのような受け止めでいらっしゃるのか。定数が減るということになった場合どのように受け止めてらっしゃるのかということをお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 この前も申し上げたかと思いますけれども、国民の代表をどういう形で選出するのが望ましいのかということで、地域代表的な色彩をしっかり持った方がいいのではないかという意見もあれば、他方で「1票の格差」に厳格に対応していくべきだという意見もある中で、今、国会の場において議論されていこうとしているわけでありますので、私とすればいろいろ観点があると思いますので、しっかりと国民の代表の皆さま方が将来の日本の姿であるとか、あるいは国民主権というものをどう具現化するのかということを念頭に置いた上でしっかり方向付けしてまいりたいと思っています。

 6 安全保障関連法案について(2)

中日新聞 武藤周吉 氏
 先ほどもあった質問で、安全保障関連法案のお話ですけれども、まだ国民的な理解が十分に得られていないのではないかというお話ですけれども、昨日、強行採決するとも言われていますが、野党が欠席する中で採決されて、今日もそのまま可決されるということなんですけれども、十分な理解が得られてないという状況の中で、衆議院を無理やり通すという批判もあるんですけれども、それについてはどのようにお考えになられるのか、お聞きしたいです。

長野県知事 阿部守一
 国民の理解が得られるように、最大限努力してもらわなければいけないだろうと思っています。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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