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更新日:2016年12月21日

知事会見(平成25年(2013年)1月4日(金曜日) 11時00分~11時20分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新年を迎えて、長野県産アルストロメリア、部局長会議を開催、中国大学生インターンシップ受入企業の募集等について

取材者からの質疑

  1. 国の教育改革について
  2. 県政運営について

配布資料一覧

■中国対外友好合作服務中心が実施する第3回中国大学生インターンシップの受入企業募集と説明会開催のお知らせ(PDF形式:212KB)

本文

阿部知事からの説明

 1 新年を迎えて、長野県産アルストロメリア、部局長会議を開催、中国大学生インターンシップ受入企業の募集等について

長野県知事 阿部守一
 改めまして、皆さま、新年明けましておめでとうございます。本年も定期的に会見を開かせていただきたいと思いますので、ぜひ皆さんのご協力をよろしくお願い致します。
 まず、私の方からは、先ほど仕事始めの式で県職員にも呼び掛けさせていただきましたが、今年はいよいよ新しい総合計画を取りまとめる年になります。ほぼ、形はでき上がってきているわけでありますので、ぜひ新しい中期計画の実現に向けてスタートダッシュを切る、そうした年にしていきたいと考えています。
 年末年始、株価も上昇基調で、円も円安方向になっているということで、ぜひ経済的にも景気が上向く年であってほしいと思っております。政府には、しっかりとした経済対策を行っていただきたいと思いますし、長野県としても、そうした経済対策を有効に長野県でも活用できるように、昨年末も国会議員の皆さんに私から要請させていただきましたし、また引き続き政府の動向についても、着実に把握していきたいと思っております。そうした点、本日の部局長会議でも各部局長に指示させていただきました。ぜひ明るい前向きな1年にしていきたいと思っております。
 そういう中で、今日最初の話題は、この隣にあります長野県産のアルストロメリアについてであります。ここで飾らせていただいておりますアルストロメリアは、JA長野県グループの皆さまからご提供いただいた、上伊那産のものでございます。長野県を代表する切り花の一つということで、これから春先にかけて、出荷のピークを迎えるわけであります。ぜひ大勢の皆さんに長野県産の花卉(かき)類を楽しんでいただきたいと思っております。このアルストロメリア、長野県の生産量、全国第1位、全国の約3分の1を占めているわけであります。主な産地は上伊那地方でありますが、他に諏訪、松本、佐久においても栽培されています。もともと春から夏にかけての花でございますが、栽培技術・品種改良が進んだ結果として、現在では1年を通じて出荷されています。アルストロメリアは、花の色どりが豊富で、花の持ちも良いということで、高く評価をいただいているところでございます。ぜひこれからの季節、玄関等に飾っていただくと、長い期間観賞いただけると思っております。ぜひ長野県の農業、花卉(かき)の振興に大勢の皆さんにご協力いただければと思っております。
 それから2点目でございますが、先ほど部局長会議を開催致しました。年頭のあいさつ、所感を私から申し上げたわけでありますけれども、その際に交通事故の発生についてもコメントをさせていただきました。平成24年度中の交通事故の発生状況でございますけれども、交通事故の死亡者数97人ということで、いまだに大勢の皆さんがお亡くなりになられているということで大変残念ではありますが、しかしながら昨年より18人減少させることができたということで、昭和31年以来56年ぶりで100人を下回ったという状況であります。負傷者数については微増してしまったわけでありますが、発生件数についても、平成17年から8年連続の減少ということであります。特に高齢者の死者が対前年約3割減少ということでありまして、高齢者の皆さま方への関係機関、団体、さまざまな県民の皆さんの協力による総合的な対策が功を奏したものと考えております。佐々木県警本部長にも部局長会議でお礼を申し上げたわけでありますが、知事部局もいろいろな形で協力して、今回の成果を上げることができたと思っております。成果を上げることにこだわるというのも、行政経営理念のバリューの中に掲げているわけでありますので、こうした具体的な成果を一つずつ積み上げていく県政にしていきたいと考えています。
 それからもう1点。中国の大学生のインターンシップの受け入れ企業の募集と説明会の開催についてのお知らせでございます。皆さま方のところに資料をお配りしているかと思いますが、昨年12月に中国を訪問してまいりましたけれども、長野県はこれまでも中国からの大学生インターンシップを積極的に受け入れてきているところでございます。この事業は中国対外友好合作服務中心という中国国務院直属の法人団体であります中国人民対外友好協会の付属機関でございますが、ここが行っている事業でございます。中国の大学生に、他国の文化、経済活動を勉強させることを目的として、日本のみならず米国等を対象として、派遣活動を積極的に行っているところでございます。今回、日本に対して第3回目の中国の大学生インターンシップ受け入れが本年7月から概ね3カ月行われるということになっています。中国の大学で日本語を専攻している大学2年生、3年生で、一定レベルの日本語能力を有する学生を対象に、日本各地で研修を行うものでございます。昨年の8月から11月に第1回のインターンシップが行われたわけでございますが、長野県の国際課をはじめとして、県内8施設において15名の研修生を受け入れました。これは全国の中で、最多の受け入れ人数ということでございますが、研修を受けた大学生は、日本語の勉強ができたということはもちろんでありますけれども、例えばおもてなしの心を学ぶことができたといったような意見など、大変有意義であったと聞いております。また、受け入れた側もですね、非常に熱心に取り組む姿勢に感銘を受けたという声も聞いております。第2回目の受け入れは、今月から3月までの予定で、長野県においては、8施設25名の研修生の受け入れ予定になっておりますが、さらに引き続いて、この取り組みを進めていきたいと考えております。今回は受け入れを希望する企業等の皆さま方を対象に致しまして、事前に研修内容、受け入れのための条件などをご理解いただくため、説明会を開催します。県内4カ所で開催する予定でございます。ぜひ、多くの企業、あるいは旅館、ホテル、レストラン、そうした皆さま方のご協力をいただきたいと思っています。昨年訪中した時には、中国対外友好合作服務中心の皆さま方とこの事業に対する関係の強化についても確認をしてきたところでございます。日中間さまざまな問題があるわけでありますけれども、やはり、こうした若い世代の人と人との交流、つながり、そうしたものを通じて、地域間、そして国同士の相互理解と交流というものが一層強化されるものと確信をしております。長野県としては、今後とも、このインターンシップ事業を積極的に応援していきたいと考えております。ぜひ大勢の皆さま方に、このインターンシップの受け入れにご協力をいただきたいと思っております。私の方からは以上でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質疑

 1 国の教育改革について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 先ほど、部局長会議で山口教育長の方から、新しい政権に移って、教育制度について、いじめ対策防止基本法ですか、制定等々、新政権が打ち出す教育改革について、転機の年になるというような捉え方をされていましたけども、新政権が中央の方から発する教育再生のことについて、知事はどういうふうに現時点で受け止めているかということと、今後の教育に関してのご所見があったらお聞かせいただきたいんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 教育改革は長野県としても大きな課題、重要なテーマであると考えています。そういう意味で、国の教育に向けた改革の取り組みがですね、ぜひ地方の教育に対してもいい形で進むように強く期待をしています。教育についてさまざまな議論がありますけれども、私はやはり現場レベル、学校に近い、例えば学校の運営は、より校長が責任と権限を持って取り組んでもらうということが必要だと思いますし、義務教育、小中学校にあっては、やはり市町村が中心になって担っていくということが重要ではないかと思っております。今の制度の在り方は、実態と建て前というのが必ずしも一致していない部分があるんじゃないかなと考えておりますので、そういう意味で、より子どもたちに身近なところで意思決定ができる分権型の教育改革をしていただきたいと思っております。これからの政府がどういう方針かは、まだよく分からないところがありますけれども、文部科学省中心というかですね、中央集権型の教育ではなくて、やはり分権型の教育をぜひ目指していく形の取り組みをしていってもらいたいと思っています。

 2 県政運営について

日本放送協会(NHK) 原田季奈 氏
 知事は今年を新しい転換の時期だというふうに、年末から今日の年始の冒頭あいさつについてもおっしゃっていますが、改めて今年どんな、長野県としてはどのようなことに力を入れて取り組んでいくか、お聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 長野県として新しい中期計画を策定していくわけでありますから、その内容に則した取り組みの、ある意味でスタートダッシュの年にしたいと考えています。政策推進の基本方針として中期計画に、今まだ案の段階でありますけれども、掲げている方向は産業構造の転換と暮らしの豊かさが実感できる社会をつくっていく、そして「人」と「知」の基盤づくりということでありますが、まずはこれ政府の対策とも連動して、景気・経済が上向きになるように、県としても全力で取り組んでいきたいと思っています。加えて、長野県の誇りとする自然、あるいは景観、文化、そうしたものに加えて、健康長寿県であること、そして多くの皆さま方が社会に参加して働く場所がある、そうした誰にでも出番がある社会、そうしたものを実現していくスタートの年にしていきたいと思っていますし、加えて「人」と「知」の基盤づくりは人口、社会増それから自然増両面ありますけれども、これまで以上に人口の問題に正面から向き合っていきたいと思っておりますし、先ほど申し上げた教育もですね、これは高等教育、それから初等中等教育併せて、長野県としてこれまで以上に力を注いでいかなければいけないと思っております。方向性については、中期計画を策定した段階ではっきりさせるわけでありますけれども、来年度、新年度予算とも相まってですね、その方向が明確になるように努めていきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 原田季奈 氏
 一つお願いします。最後に予算のこともおっしゃっておられましたが、何度も聞かせていただいて恐縮なんですけれども、当初予算について政権が代わったことで影響もあるかと思うんですが、特に長野県知事としてはこのように取り組んでいきたいであるとか、考えられる影響についてこのように対策を取っていきたいというようなことをお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まだ国の補正予算がどうなるかという段階でありますし、さらに来年度、新年度予算については状況がよく分からない、これは長野県に限らず、どこの県でも同じ状況だと思います。積極的な情報収集をして、県民の生活に対してよりプラスの効果が表れるように、国の予算と県の予算、良いところはしっかりと活用しながらもですね、逆に県独自で取り組むべきところは県としてしっかり予算上も重点配分をして、メリハリを付けた予算編成をしていきたいと思っております。

長野県知事 阿部守一
 はい。じゃあ今年もよろしくお願い致します。ありがとうございました。

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