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更新日:2013年7月1日

知事会見(平成24年(2012年)6月29日(金曜日) 16時15分~16時50分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 県議会6月定例会の一般質問が終了、小海県有林で取得したオフセット・クレジット(J-VER)の契約調印式について

取材者からの質問

  1. 森林づくり県民税について
  2. 信州教育のあり方について
  3. オスプレイの飛行訓練について
  4. 北陸新幹線について(1)
  5. 食費衛生法の改正について
  6. 消費税増税法案について
  7. 国会審議の動向について
  8. 北陸新幹線について(2)

配布資料一覧

■小海県有林で取得したオフセット・クレジット(J-VER)の契約調印式について(PDF形式:261KB)

 

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本文

阿部知事からの説明

 1 県議会6月定例会の一般質問が終了、小海県有林で取得したオフセット・クレジット(J-VER)の契約調印式について

長野県知事 阿部守一
 それでは6月29日の会見を始めさせていただきます。
 県議会中でありますが、本日で一般質問は終了という形で、さまざまご質問等いただきましたが、来週委員会ということで、さらに議論を深めていっていただければと思います。
 私の方からは今日は1点、オフセット・クレジットの関係について、ご報告をしたいと思います。皆さんのところに資料がいっているかと思いますけれども、環境省のオフセット・クレジット、いわゆるJ-VER(ジェイバー)制度の認証を受けまして、5月11日から販売を開始致しました県有林のオフセット・クレジットにつきまして、契約調印式を7月5日に県庁で開きたいと思っております。オフセット・クレジットの販売量、583二酸化炭素トンという予定でありますが、販売開始から約1カ月半という間で、10を超える企業・団体の皆様方から購入のお申し込みをいただきました。大変ありがたいなと思っております。現在、購入を検討中の企業ということもありますので、購入企業・団体名あるいは購入数量につきましては、本日ではなくて、調印式当日に公表致したいと思っております。おおむね購入数量は、販売量の約8割程度になるのではないかと思っております。このオフセット・クレジットをご購入いただくということで、まず、カーボン・オフセットができると、併せて、さまざまな事業活動で長野県の森林整備への協力、環境保全活動への貢献というものを消費者、関係の皆さんにアピールをしていただけると思っております。ぜひ大勢の皆様方に、引き続きこのオフセット・クレジットをご購入いただければありがたいと思っております。販売で得られた収益については、長野県の県有林の整備に使わせていただきたいと考えています。
 私の方からは以上でございます。

 

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取材者からの質問

 1 森林づくり県民税について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 昨日の一般質問で、森林税の延長した際の使途について、知事の方からいわゆる水源林等の保全について、今の調査の結果も踏まえた上で、適当かどうかを判断していきたいというようなご答弁があったと思うのですが、それについての、知事のどうしてそれを適用していくべきなのかという基本的なお考えを聞きたいのと、当初広域的な視点でということで、他県とも連携してというようなお考えを表明されていて、別途森林税については考えていくというようなご説明だったと思うのですけれども、これは実は当初から知事の中では森林税の延長に当たってはそういうことを考えていらっしゃって、タイミングを見て、今回話されたということなのか、その経緯が分からなかったので教えてください。

長野県知事 阿部守一
 使途については、まだこれから全体的な議論をしながら固めていかなければいけないという前提であります。ただ私とすれば、水資源の有効活用と、そして保全ということは長野県としても大きなテーマになっているわけでありますので、当然その点についても視野に入れつつ、使い道を考えていくことが必要だと考えています。そうした文脈の中で、議会でご答弁をさせていただいたということです。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 広域的なそういった議論というのは、また別途並行して進めていくということ。

長野県知事 阿部守一
 広域的な話は、ここでも申し上げましたけれども、長野県独自の森林づくり県民税と全国的な仕組みというのは、並行して取り組んでいかなければいけない。もちろん全国制度ができればですね、県民税の方をどうするかというのは、またその時点で調整をしなければいけない部分が出てくると思いますけれども、まだ全国ベースの方は、これから提案をしていこうという状況ですから、そちらの方とはパラレル、並行して進めていきたいと考えております。

 

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 2 信州教育のあり方について

日本放送協会(NHK) 山口雅史 氏
 今回の議会でですね、教員の不祥事についての質問が相次いだわけですけれども、こうした中で、一部の議員の方からは、より踏み込んで人事権について広域の方に譲渡することも考えるべきではないかというご意見も出ていましたが、これについて知事のあるべき信州教育のあり方から見てですね、こうした議論については今後どうあっていくべきだというふうにお考えか、検討会がまだ始まっていない段階ではあるんですけれども、現在の知事の受け止め方について、まずお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 私はそういう議論も含めて行っていかなければいけない段階ではないかと思っています。県教委と市町村教委の関係だけではなくて、やはり現場で責任を担っていただいている学校長が、本当にいろいろなところに責任を持ってマネジメントできる体制になっているのか、あるいは住民とか保護者との関係性においての学校の位置付けというのは現状でいいのかとか、いろいろな視点があると思いますので、議会の答弁でも少し申し上げましたけれども、何となくきれいな報告書をまとめていただくというよりは、むしろ本当にこれとこれが重要だと、それは賛否両論があるような話でもですね、方向付けをしてもらって、そうしたものを侃々諤々(かんかんがくがく)議論をしながら進めて、変えるべきところは変えていかなければいけないというのが今の現状だと思いますので、そういう観点でぜひ踏み込んだ議論に期待をしたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 山口雅史 氏
 もし仮に、今の人事権は県教委という大きな組織が持っているわけですけれども、そういった人事権も含めて分権が進むということに、そのものについては今の知事の感想と言いますか、受け止め方というのはどのようにお感じになりますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は、教育に限らず地方分権が必要だと思っていまして、どういう観点で地方分権が必要かというのは、やはり住民が自分たちのコントロールできるところでですね、いろいろな取り組みを具現化していく、そして取り組みについて発言して監視をしていくということが民主主義社会においては望まれると思っております。それとの関係で、効率性とかとの関係で、二律背反的なところはもちろんあるわけですけれども、この間も、ある私立学校のパンフレットを見ながら少し私は思ったのですけれども、私立の学校は、やはりこういう特色がありますよと、こういう努力をしてますよとか、こういう点がうちの学校は素晴らしいですよというのを一生懸命発信をしながら、学生、生徒、保護者とコミュニケーションを取っているわけですけれども、公立学校というのは、必ずしもそういうことをしなくても自動的にというかですね、学生が集まるところがあるわけでありまして、そういうことを考えたときに、公立高校もそういう視点で取り組んでいくということが必要ではないかなと、そのときに、やれ県の教育委員会がこう言っていますとか、市町村の教育委員会がこう言っていますとかということで、がんじがらめになっていては、学校現場の努力とかですね裁量の余地とかが非常に少なくなってしまいかねないので、私は市町村への権限移譲という視点も検討はもちろん必要だと思いますけれども、校長のマネジメントとかですね、学校の主体的な努力というものが、どこまで今の制度で可能なのかという観点も併せて重要な視点ではないだろうかなと、私立学校の学校案内のパンフレットとか見ているとですね、非常にそういうことを感じます。ぜひ、今回の検討会では、いろいろ踏み込んだ議論をしていっていただきたいと思います。

日本放送協会(NHK) 山口雅史 氏
 最後に1点なのですけれども、今回の議会の中では検討会議をですね、部会に分けてと、テーマごとに部会に分けた形で議論を進めていきたいということですけれども、現段階で知事がこの部会一つ一つ設けても、議論してほしいテーマというのがあれば、教えていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 もちろん不祥事を契機に、この検討の場をつくっているわけですから、一つはコンプライアンスというか倫理向上というか、そういう不祥事を根絶するためにはどういう取り組みが必要なのかというのが必要な条件だと思いますけれども、それに加えて、やはり人事のあり方だとか、評価のあり方だとか、研修のあり方だとか、そういうものについて、何となくうわべの議論ではなくですね、しっかりと踏み込んだ議論をいろいろな立場の方、私は教員の皆さんの現場の声というのももちろんしっかり踏まえていかなければいけないとは当然のこととして思っていますけれども、それと同時に例えば人事のあり方とか、評価のあり方というのは、これまでの学校現場なり教育行政のあり方で、本当に踏み込んだ検討をされてきているのかなと思いますので、やはり世の中ではいろいろな工夫、努力がされてきているわけでありますから、そうした知見もしっかり踏まえた上で、どうしていくのかということを検討する場にしていってほしいと思っています。

 

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 3 オスプレイの飛行訓練について

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 1点お伺いしたいのですが、米国が本日オスプレイの配備について正式に政府に通告しましたけれども、県もルートに含まれているですね、低空飛行訓練について、今日の一般質問の中でも知事は、国民の安全を守る立場から毅然とした対応を国に対してはしてもらいたいとおっしゃいましたけれども、県として正式に国に何らか申し入れたりだとか、そういったことの予定は現段階でおありなんでしょうか。そこら辺の対応について教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず、私どもの方にも、今日防衛省の方でプレスリリースをしたということで、オスプレイに関する情報提供がされています。米国政府の安全性についての調査結果が、日本政府に提供されて飛行運用の安全性が再確認されるまでの間、飛行運用を控えるということを伝えてきているという状況のようであります。私どももこうしたプレス発表したベースの情報しか現時点では知り得ていませんので、早い時期にですね、来週になろうかと思いますけれども、職員が出向いて情報収集をしてきたいと思いますし、併せて、私も議会答弁で発言させていただいたりしておりますので、県としての考え方というものもしっかり伝えていかなければいけないと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 来週出向かれる先っていうのは、防衛省になられるのでしょうか。そこで情報収集されると同時に県としての考え方ということで、具体的にどういったことを先方の方にはお伝えされるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 日々刻々状況が動いて、先ほど私の方にも今申し上げたような情報が入ってきた段階ですので、どういうことを伝えていくかというのは、これから情報を総合して考えます。当面、私どもに対してこうした情報を提供してきているのは、北関東防衛局でありますので、まずは北関東防衛局に出向くという形になると思います。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 現時点では、北関東防衛局の方に出向かれた際には、情報収集が中心になられるということですけれども、現段階で、例えば情報をもっときめ細かく出してほしいですとか、そういったことまで含めて、どういったことをお話されるかっていうのは、まだ考えてらっしゃらないということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど言ったように、今日の防衛省の会見の内容等も踏まえて、そこについては考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 分かりました。

 

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 4 北陸新幹線について(1)

信濃新聞 古志野拓史 氏
 今日午前に、羽田国交大臣が、北陸新幹線の金沢-敦賀間の着工を認可されたということで、県としても北陸新幹線の建設促進のメンバーで、促進をされている立場かと思うのですけど、まずその認可についての受け止めとですね、あと、まだ敦賀から先、大阪までの財源は、見通しが立っていないということなんですけど、改めて関西というか大阪圏まで、長野県としてもつながる必要性について、どんなふうにお考えか伺いたいのですけど。

長野県知事 阿部守一
 整備新幹線の金沢から先、敦賀まで着工認可されたということは、北陸各県と足並みをそろえて、この新幹線整備に取り組んできた立場として、大変うれしい知らせだと思っています。まだそこから先、関西へどうつなぐかというところが残っているわけでありますけれども、やはり鉄道網、ネットワークとして、しっかり完成することに意義があると、途中で止まっているという状況は、効果としては、私は半減どころか半減以下という効果になりかねないと思っておりますので、ぜひその先に向けても、私どもも北陸各県と一緒に取り組んでいきたいと思いますし、ぜひ政府においても前向きに取り組んでもらいたいと思っております。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 北陸新幹線建設促進の枠組みでも、さらなる新幹線整備を促進すべく、国の新幹線への公共事業費の拡充とか重点配分とかJRが機構に支払う貸付料の活用だとか求めてらっしゃるのですけれども、一方で消費増税といったような状況にもある中で、公共事業費の増額とか貸付料活用などの財源についてどの程度踏み込んで、どの程度の強さとしては求めていかれるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は、整備新幹線の話はいつも財源とセットで語られるわけで、もちろんそうした視点も必要だと思いますけれども、なんとなく単発的に目立つ公共事業がなんとなく無駄な公共事業的な扱いをされることには私は違和感を持っていまして、公共事業費の総枠という部分の中で、どういう部分にメリハリを付けるかというのは、今まで以上に、例えば鉄道なんかはもっとメリハリをつけてもらわなければいけない分野だと思っています。これは整備新幹線だけではなくて、私どもは並行在来線への支援もかねてから求めていますし、それ以外の私鉄への支援とかですね、私は本当は鉄道事業全般に対して今までの公共的な負担というのは、諸外国に比べても日本は弱いのではないかと思っています。町づくりの観点でLRTの整備というようなことも環境に優しい町づくりという観点で重要になってきていますし、ぜひ鉄道は自立採算、独立採算でやるのが原則だというようなことにあまりこだわらず、もちろん採算性の高いところについてもしっかりやってもらわなければならないが、不採算路線だから鉄道は要らないのではないかということの単純な議論では私はないのではないかと思っています。そういう意味で、ぜひこの新幹線というのは、皆さんもそうだし、私も非常に頻繁に利用させていただいていますが、交通体系としては日本全体の発展を考えたときに非常に有効な交通手段だと思いますので、ぜひそういう意味では鉄道についてはもっと思い切った予算配分をしていっていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 最後にすみません。知事は確か今月5日の北陸新幹線建設促進協議会の大会の中でも、大糸線の北小谷駅以北のような枝線みたいな部分について、非常に大事だということで並行在来線等の支援拡充についても訴えていらっしゃいましたけれども、今度、敦賀駅まで延びていくとか、あるいは敦賀から先とかという部分においても、財源をさらなる新幹線整備に充てるのか、あるいは、並行在来線支援に充てるのかというのは、決して二者択一ではないと思いますけど、財源の引っ張り合いみたいになるという懸念は特にないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これはもちろん全体の、例えば公共事業費を私はどんどん増やすべきだとは必ずしも思っているわけではない中で、しかしながら公共事業費の投入先としての交通というのはこれからの人口減少社会、そして環境にやさしい持続可能な社会をつくっていく上では、非常に重要だと思っています。並行在来線、整備新幹線を造るときには並行在来線はそもそも分離というスキーム自体が、当初のスキームが本当に私はいいのかなと、これから並行在来線の譲渡については、まだJRとわれわれ、交渉しなければいけない立場でありますけれども、そのスキーム自体、もろ手を挙げて私はいまだに賛成だとは思ってないわけでありますけれども、ぜひ全国的なネットワークを維持するということは、これは国においても、もっとしっかりとですね、責任を持ってもらいたいと思いますし、地方の鉄道整備に対しても、国はもう少し踏み込んでもらいたいと。私もかつて自治省にいたときに、公営企業としての鉄道事業の財政制度を担当してましたけれども、やはり鉄道事業に対しての財政支援というのはやっぱり全体的に弱いということは間違いないと私は思っていますので、これからの社会をどうするかということを考えた上で、より鉄道に対しては手厚い財政措置と、要するに何というか、鉄道事業は独立採算でやって基本的に公費投入しないという形でずっとやってきてますけれども、人口減少社会になる中で、やはり一定の公費を入れながら、鉄道事業を支えていくという視点が私は重要になってきているんじゃないかなと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 分かりました。ありがとうございます。

 

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 5 食品衛生法の改正について

共同通信 小田智博 氏
 7月1日からレバ刺し、牛のレバ刺しが食べられなくなると思うんですけれども、街では今、駆け込みでレバ刺しを食べようということで多くの客が訪れているようなんですけれども、まず、知事はレバ刺しの食べ納めをされたのかどうか、また、これからされる予定はあるのか、というのが1点と、あとこういった明日までは食べられるものがあさってからは食べるというか提供すると犯罪になるということでですね、こういった国のやり方について知事のお考え、もしくはお気持ちなどあればお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 そうですね、私も実はレバ刺し愛好家の一人だったという、焼肉屋に行くと必ずひと頃頼んでいたということなので、そういう意味ではいささか寂しい思いも無くはないと思っています。これから他方で食の安全性というのが強く求められる時代になってきていますので、これはレバ刺しに限らず長野県全体の食の安全・安心というのがしっかり確保する取り組みをこれからやっていかなければいけないなと思っていますので、全体的な方向性としては、安全度をより高めるという方向になっていくと。その中でこれまで食べられていたものについても、ぜひ安全性を確保するような道もですね、並行してわれわれ考えていかなければいけない部分もあるかなと思っています。

共同通信 小田智博 氏
 とすると、今後食べ納めということはどのように考えておられますか。

長野県知事 阿部守一
 ちょっと日程的にどうなるかということだけですね。

共同通信 小田智博 氏
 ちなみに最近食べたのはいつというのはありますか。

長野県知事 阿部守一
 最近焼肉屋にあんまり行ってないんで、いつ食べたかあまり定かではないですけれども、ひと頃はずっとよく行ってた頃がありますが、必ず注文していたというのが私の嗜好(しこう)ですね。

共同通信 小田智博 氏
 分かりました。ありがとうございます。

 

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 6 消費税増税法案について

長野放送(NBS) 中村明子 氏
 消費税の増税法案のことでちょっと改めてお考えを伺いたいんですが、今日廃案を求める意見書が反対多数で否決されているんですが、改めて増税法案が前日可決されたことに対する知事の受け止めと、今回民主党の県議の中でも法案反対という立場で今日棄権をした方もいて、民主党の中でも意見が割れているわけですが、そういった状況について受け止めをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 消費税については、私は今日も議会でも答弁を申し上げましたけれども、やはり今の社会保障制度は持続可能な仕組みになりきれていないと、これから私も老後を迎えたときに本当に安心しきれるかというのは、不安要素もあるわけでありまして、そういう意味では、多くの皆さんが今の社会保障で本当に大丈夫だろうかという問題意識は持たれているのではないかと、年金にしても、介護にしても、医療にしても思われていると思います。それと同時に、今の現状の社会保障でも赤字国債を大量に発行する国の財政が何とか支えているというような状況ですから、そういう意味では、社会保障も財政も今のままで多少の行革をやったとしても、成り立つものではないと思っています。そういう意味では、この課題というのは、私は子どもたちや孫たちの次の世代に委ねて、今よりもっと大変な状況になってから何とかしましょうということでは、これは完全に手遅れになると思いますので、そういう意味では消費税を増税して、その社会保障の安定化をしていくという方向性については、これは避けて通れない、やらなければいけない部分だと思っております。ただ他方で、中小企業の皆さん、あるいは所得の低い皆さんは、いろいろな不安を持っているわけでありますから、そうした方々に対する対応、対策というのは、ぜひしっかりと講じてもらいたいと思っていますし、併せて、社会保障の、今回税率8パーセント、10パーセントのところは、明確に衆議院は通過して方向性が出ているわけですけれども、社会保障の具体的な内容については、必ずしも判然としていないところもあります。そういう部分をはっきりさせていただかなければ、国民としてはなかなか納得しづらいところもあるなと正直思いますので、ぜひこれは国民の代表である国会の場で与党だとか野党だとか、そういう議論をやっている場合ではないと私は思いますので、ぜひ国民的議論の中で、国会議員全体でしっかりとした社会保障制度の方向付けをしてもらいたいと思っています。民主党の中でどうだこうだというような、私自身はそれは知事の立場からするとどうでもいいというか、あまり関心がない話でありまして、ぜひ国会でしっかりとした方向付けをしていってもらいたいと思ってます。

 

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 7 国会審議の動向について

中日新聞 小松田健一 氏
 今の質問の関連でですね、政況が混乱することで、今後の国会審議が滞ることで、ただでさえ低い法案の成立率がさらに低くなるんじゃないかと心配もありまして、特に地方に関係するところは特例公債法の成立が遅れると、今後の交付税の交付にも影響してくるんじゃないかと思うんですが、その辺いかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 国会議員の皆さんも各政党も、地方との関係とか地方の状態というのは、良くご存知だと思いますので、支障のないように対応してもらえると思いますし、ぜひそういうふうにしていってもらいたいと思っています。

 

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 8 北陸新幹線について(2)

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 新幹線のちょっと関連でもう1点だけ。今度敦賀まで延びた際に、JR西日本が、富山―大阪間でフリーゲージトレインの導入をして、その区間においては、乗り換えなしで大阪まで行けるというようなことになるかと思うんですけれども、このフリーゲージトレイン、原則としては、促進大会なんかでも、フル規格での大阪までということを求めていらっしゃいますけれども、現実的な期間の中では、このフリーゲージトレインを、もっとこの手前というか、長野等からですね、利用できるような格好にして、大阪まで乗り換えなしで行けるというような状況を、知事としては望まれるかどうかということをお尋ねしたいんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 ちょっと具体的にどういう考え方になっているのか、私も把握していないので、ちょっとそこまでのコメントはなかなかしづらいですけれども、長野県にとってやはり望ましい方向性にしてもらいたいなと思います。望ましい方向性というのは、長野県にいらっしゃる方の利便性が、少しでも高まる形というのが望ましいと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 はい、ありがとうございます。

長野県知事 阿部守一
 はい、ありがとうございました。

 

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