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更新日:2016年12月25日

知事会見(平成24年(2012年)9月28日(金曜日) 16時20分~17時00分 県庁:会見場)

項目

知事からの説明

  1. 県議会9月定例会の一般質問(30人)が終了、長野県障害者権利擁護(虐待防止)センターの開設、青年会議所との連携に関する包括協定の締結について

取材者からの質問

  1. 県教育委員人事案について
  2. 県立4年制大学設立について(1)
  3. 長野県世論調査協会による調査結果について
  4. 牛肉や米の表示偽装問題について
  5. 静岡県知事との懇談について
  6. 食品の放射性物質検査について
  7. 県立4年制大学設立について(2)
  8. 新幹線の延伸について

本文

知事からの説明

 1 県議会9月定例会の一般質問(30人)が終了、長野県障害者権利擁護(虐待防止)センターの開設、青年会議所との連携に関する包括協定の締結について

長野県知事 阿部守一
 9月28日の会見を始めたいと思います。県議会開会中でございますが、明日土曜日、私、岐阜の清流国体に行ってまいりたいと考えております。長野県選手団の結団式、そしてその後引き続いて午後から開会式ということで、長野県選手団と一緒になって開会式に参加して団長として行進してきたいと考えております。ぜひ長野県選手が今までの成果を生かして、素晴らしい結果を出してもらいたいと強く期待をしています。
 私の方から2点お話を申し上げたいと思います。まずお手元に資料をお配りしていると思いますけれども、長野県障害者権利擁護虐待防止センターを10月1日に開設を致します。これは障害者虐待防止法が10月1日に施行されることに伴う対応でございます。障害者の尊厳を守り、自立と社会参加を推進するため、虐待を禁止し、虐待を発見した方に通報義務を課すとともに、行政機関や関係者に虐待の防止や早期発見等の取り組みを求めているのがこの法律でございます。9月24日に健康福祉部のプレスリリースをさせていただきましたが、法施行に併せてこの障害者虐待防止センターの設置を致します。また、県内全市町村でも同じようにセンターが設置されると聞いております。県のセンターの業務体制ですが、社会福祉士の資格を有する職員そして福祉施設の従事経験のある嘱託員を含めた計3名で当たってまいります。開設時間は平日の8時30分から17時15分ということで、主な業務内容としては家庭内で虐待を受けた障害者、あるいはその養護者の方への支援に関する市町村への助言、情報提供、市町村間の連絡調整、福祉施設内での虐待通報に基づく事実確認、施設に対する指導、事業所内での虐待の通報受理、長野労働局への報告等ということで考えております。虐待はどこでも起こりうる、しかしながら、無くしていかなければいけない問題であります。障害がある方の場合は虐待を受けていても、それを認識できない場合があったり、被害を訴えることができないといった事態もございますので、ぜひこうした課題に向き合っていただくことは県民の皆さま方にも広くお願いをしたいと考えています。関係機関、団体と連携して、市町村と力を合わせて虐待の予防、早期発見、虐待が発生している場合には適切な支援を行っていきたいと考えております。ぜひ皆さんもご協力をいただいて、障害のある方が安心して暮らせる長野県をつくっていきたいと思っています。
 それからもう1点。県民の皆さま方との協働の一環として、公益社団法人日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会と本県との間で包括的連携協定を致してまいります。地域づくりに関する協働の取り組みとして、このJCの長野ブロック協議会と長野県とがさまざまな事業を連携・協力して実施していこうということで、包括的な協定を結ぶ運びになりました。調印式につきましては、10月5日11時から県庁3階の第三応接室で予定をしております。青年会議所長野ブロック協議会側から県との協働についてご提案をいただきまして、両者で協議を重ねた結果、今般の協定締結に至ったものであります。具体的な連携事業としては、東日本大震災あるいは長野県北部地震などの被災者支援、あるいは災害復旧ボランティアでありますとか、あるいは県内に避難されていらっしゃる被災者の皆さま方との交流活動、あるいは市町村の災害時支え合いマップに基づく要支援者に対する支援、さらには広く公益的活動を行う民間団体との事業協力や連携応援、そうしたさまざまな事業を想定しています。この連携によりまして、県内各地域の方々、NPOの皆さんとともにJC、青年会議所が実施される活動が拡大し、地域の活性化につながっていくことを期待しているところでございます。私の方からは以上です。

取材者からの質問

 1 県教育委員人事案について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 先ほど県会で、教育委員の選任案に関して文教委員会への委員会付託がされました。これに関しては付託を求めた県議側からすれば、教育問題が山積している中で、しっかりと審査をしたいというご意向ではあるのですけれども、一方で人事案の委員会付託に関しては去年の2月定例会で行われて以降、その間教育委員の選任案もありましたけれども委員会付託はなくて、さらに今回、提案の先頭に立った自民党さんに至っては、おそらく田中県政以来の委員会付託に動いたということだと思うのですけれども、そこで駄目にしているのではないかというような指摘をする方もいらっしゃいますけれども、今回の選任案に関して、知事が桜井さんを推された理由を改めてお伺いしたいのと、今回そういった議会が対応を取っていることについて、知事側から何かご意見があればお伺いしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 今県議会に教育委員の人事案件を提出させていただいているところであります。桜井久江さんを教育委員ということでお願いをしているところでありますが、私は本会議の場でも申し上げさせていただきましたので、繰り返しになるかもしれませんけれども、桜井さんは清内路村の村長というお立場で、阿智村との合併、非常に村民をまとめてですね、厳しい課題がさまざまある中で、一つの自治体の方向付けをされてきた方であります。教育に関しても、これは首長として、教育に関わられたということに加えて、教育委員としてもですね、地域での教育に関わる活動をされてきていらっしゃいます。そう言う意味で私からすると、今とりわけ義務教育については、小中学校は市町村立であります。とはいえ、設置主体は市町村でありますけれども、教員の人事権等は県の教育員会が持っていると、教員の人件費負担ついての最終的な予算編成の権限は知事が持っていると。極めて責任の所在が分散している中で、私は知事の立場でありますから、教育について自治体で、あるいは市町村の教育委員として、現場に近いところどでですね、教育に携わられてこられた経験というのは、今後の長野県の教育を考えていく上では、極めて大事な視点でありますし、そういう経験をお持ちの桜井さん、今の難局にあたっては大変適任であると考えております。ご自身の経験からも保護者の皆さま方の立場というものも理解できる方でありますし、私は先ほど申し上げた権限と責任の所在に加えて、強く意識しているのがやはり開かれた学校づくりということが重要だと思っております。今、村の社会福祉協議会の会長として、福祉の観点で取り組まれているわけですけれども、そういう活動の中でも、地元の高校生の福祉体験を実施されるということで、地域と学校の連携についても具体的な形で実践をされていらっしゃる方であります。そういう意味で地域と学校をつないでいく開かれた学校づくりということに関しても、大変具体的なですね、実践的な取り組みをされていらっしゃった方であります。加えて、長野県の特殊性でもあるかもしれませんけれども、これからの教育行政を考えたときに人口減少の中でですね、とりわけ農山村地域、中山間地域の学校をどうしていくかと、高校も小中学校も非常に重要なテーマになってくるわけであります。清内路村の場合は、合併時に中学校を阿智村に統合するという形で、旧村の地域からは中学校が無くなるというご経験をされているわけでありますが、そうしたことに対しても、正面から向き合ってこられた方であります。これからの長野県の中山間地の教育の在り方を考える上で、大変貴重なご経験をされていらっしゃる方だと思っています。そういう観点で、今後の長野県の教育を考えていただく上で、大変適任の方だということで今回議案として提出をさせていただいたところでございます。議会の対応につきましては、私の立場は議会に議案を提出するという立場でございますので、その後の取り扱いについては議会が技術的にご判断されることだと思っておりますが、今申し上げたような観点で、適任であると私は考えておりますので、ぜひご同意いただきたいと思っております。以上です。

 2 県立4年制大学設立について(1)

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 それから、今日までの一般質問で県短大の4年制化、大学への移行について何点か質問が出されまして、はたから見ていて、ちょっと認識が双方でずれているのかなと思うような場面もあったんですけれども、今後パブリックコメントとかを通じてですね、いろいろな意見が寄せられるかと思いますが、知事は基本構想に関しては年内にはということで提案説明にありましたけれども、さまざま意見、議会中にあったような、ああいった意見が多数寄せられたり、そうした場合にはですね、必ずしも年内という目途にこだわらないのか、それとも十分意見は聞いた上で消化して次に進むという段取りを踏むのか、それとも年内というのは一つの目標として目指していくという強い意志を持たれているのか、その辺はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは、スケジュールはスケジュールとして意識しながら進めていくということが必要だと思っていますが、ただ他方で、これは来年度予算をどうするかという短期的な話ではなくて、非常に中・長期にわたって考えていかなければいけない大きなテーマでありますから、私は答弁のときにも申し上げていますけれども、やはり十分県民的な議論を行う中で、しっかりとした構想を作っていくということが大変重要だと思っております。そういう意味で、私どもの方からも引き続き積極的に県民の皆さま方に対しても、ご説明をしていくということが必要だと思いますし、今パブリックコメントを募集しているわけでありますけれども、あまり受け身の姿勢で聞くということだけではなくて、むしろいろいろな方のご意見をわれわれの方からも積極的に伺うというような形で、これは県民の思いを具体化していくということが必要だと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 そうすると目途は目途であって、そういったプロセスはちゃんと踏んでいくということなんですね。

長野県知事 阿部守一
 私とすれば、新しい大学が多くの皆さんの支援をいただきながら発足していくということが大事だと思っておりますので、そういう観点で丁寧なプロセスを踏んでいくということは重要だろうと思っています。

 3 長野県世論調査協会による調査結果について

テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
 ある調査の結果なんですけれども、いろいろな団体に阿部知事の支持を聞いたところですね、その首長さんたち、かなり高い支持があった一方で、企業の社長さんたちは、まあ高いと言えば高いんですけれども、首長さんたちに比べると若干低いという結果が出たんですけれども、これについての知事の受け止め方を聞かせていただきたいのと、そういった民間の企業のトップの方たちの支持を上げていくためには、どんなことをこれから取り組んでいきたいのかというところをお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 なるほど。ちょっとその結果ってどういう調査で、どういう結果か私は見ていないので何ともコメントしづらいのですけれども。どういう調査なんですかね。

テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
 たぶんこれ世論調査協会だと思うのですけれども、自治体の首長さんたちは、9割くらいの方が阿部知事を支持していまして、一方、企業の社長さんは57パーセント、6割弱だったと。まあ高いと言えば高いとも言えるんですけれども、かなりの開きがあったのですけれども。

長野県知事 阿部守一
 私に対する評価ですから、私があんまりとやかく言う話ではないと思いますけれども。一番たぶん違いがあるのは、市町村長の皆さまとは顔を合わせていつもコミュニケーションする対象の人たちで、企業の経営者の皆さま方すべてとおそらく私は、顔を合わせてコミュニケーションしていないという部分があるので、報道等を通じて、私の思い、考え、あるいは県としての取り組みは、一定程度伝わっているとは思いますけれども、いったい私が、本当のところどういう人物なのかというのは、必ずしも伝わっていないところもあるのではないかなと思います。支持していただくということは、大変ありがたいことであるわけですけれども、とはいえ、いろいろな政策を取捨選択、今日もいろいろ県議会からもご意見、ご指摘いただきましたけれども、やはり、ある分野に重点を置いて取り組めば、そうでない分野がどうしても出てくると、メリハリ、取捨選択、集中と選択ということになりますので、全ての県民の皆さま方から等しくですね、同じように支援をいただくというのは、なかなか正直これ難しいのかなと思っています。とはいえ、私は、木を見て森を見ず的なことではなくて、長野県全体が、中長期にわたってどうすれば発展していけるのかということを強く意識しながら、政策に取り組んでいきたいと思いますので、そうした評価、私としては一喜一憂することなく、私の思うところを着実に進めていって、それをまた県民の皆さま方から逆にフィードバックいただくと、こういうプロセスの繰り返しだろうと思っています。

 4 牛肉や米の表示偽装問題について

日本放送協会(NHK) 原田季奈 氏
 牛肉や米の表示の偽装など昨日も逮捕者が出たりなど、問題が相次いでいるかと思いまして、県としては改めてどう受け止めていらっしゃるのか、そうして一般の消費者の方にとって信州産というものに対しての信頼性というか、評価というのが失われるような緊急な事態だと思うのですが、それについて県としてはどのように対応していきたいと考えていらっしゃるのかをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 この偽装等の問題については、これはまず県の行政組織としては法令に基づいて厳正に対応していくということです。加えて今長野県もブランド戦略に取り組んでいるわけでありますけれども、そういう不祥事が起こることが個別の企業だけの問題じゃなくてですね、長野県全体の価値なり信頼を低下させてしまうことにつながらないように、われわれ十分注意して対応していかなければいけないと思いますし、そうしたことが再び起こることがないよう関係の事業者の皆さま方にはぜひ取り組んでいただきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 原田季奈 氏
 法令に基づいて対応されているということなのですが、具体的に改めて対策をとるとかいうようなことはお考えではないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 改めてというか、これは農林水産省と県とで対応してこれまでも情報収集等やってきていますし、法令に基づく措置ということが定められているわけでありますから、そうした権限の中で厳正な対応をしていくということであります。

 5 静岡県知事との懇談について

毎日新聞 小田中大 氏
 以前のリリースなのですけれども、来月の10日に静岡県の川勝知事と懇談されるということがリリースで発表されました。テーマの中で広域災害への対応というのも一つ入っているのですけれども、以前の知事会見で南海トラフ巨大地震の想定が出た際にですね、静岡県、かなりの被害が想定されるという際に、被災者の受け入れ等についても検討しなければいけないというお話があったと思うのですけれども、今回懇談の中で知事から何かご提案をされるお気持ちがあるのか、その点をちょっともしあれば伺いたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 すみません、今県議会中なので川勝知事と懇談するときに私の方からどういう話をしようかとまだしっかり固めているわけではないのでですね、そういう話をするかどうかというのはちょっとここの場で今直ちに申し上げにくいですけれども、ただ問題意識としては南海トラフの巨大地震、これ長野県も被災地になるわけでありますけれども、やはり静岡県の被害というのは、かなり甚大なものになるだろうと思いますので、そういう面での協力、協調ということは重要な視点であると思っています。

 6  食品の放射性物質検査について

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今も配信のメールであったんですけれども、小海町及び南牧村の山林で野生キノコ検査したところ、基準値を超えたということで、佐久地方でですね、基準値超えたりだとか、基準値は超えないまでも今日も野生獣肉から放射性物質が検出されている状況が続いていまして、これまあ風評被害につながりかねないと思うんですけれども、県として各市町村と連携してどういった検査体制を考えているのかということが一点と、昨年度はですね、落ち葉のたき火の自粛要請だとか、剪定(せんてい)の枝についても自粛するようなことをですね、県の方から働きかけていたかと思うんですが、今年の秋冬にかけてどういったそこら辺の対応をしていくのか、市町村との連携の状況について教えてください。

長野県知事 阿部守一
 野生キノコから放射線物質が検出されたというのは、県の東信地区の一部の市町村でありますけれども、このことについては私どもとしては、しっかりとまず状況を把握していくということが必要だと思っていますし、国の方から出荷制限ということで対応を要請されていますので、その点については国からの要請どおりしっかり対応していきたいと思っています。風評被害という話もありますけれども、長野県、この場でも繰り返しご説明させてきていただいていますけれども、原発の影響、放射性物質の飛散という意味からすれば、関東、あるいは東北に比べると、比較的あの影響少ないわけでありますけれども、食品、農畜産物に関しては非常に丁寧にこれまでも放射性物質の測定、検査をやってきてますし、学校給食の検査等もやっておりますので、そうした検査についてしっかりとこれからも行うと同時にですね、データについては、つまびらかに公表していくと。そういうことによって、基本的に影響が無い地域の農畜産物にまで風評被害が及ぶことのないようにですね取り組んで行きたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今回ですね、東信地区の一部では特に高い値が出ているので、そこの中でもなおさらその地区の中での風評被害ということも考えていかなければいけないと思うんですが、具体的に例えばですね、各市町村とかをメッシュ状に区切ってそこの中で、ある程度どこの地域が大丈夫なのかということだとか、そういった具体的な検査だとかを、事務方の方に聞いた方がいいのかもしれないんですが、そこまで考えていらしゃるのかとか。

長野県知事 阿部守一
 放射性物質が出たことに対しての今の対応状況について、担当課の方から説明します。

林務部信州の木振興課主任林業専門技術員 小島和夫
 今のご質問ですけれども、今このような値が出ているという中で県下で85カ所、今、野生キノコの検査を予定しております。その中で、内60を佐久地域でやりたいと考えております。ですので、今メッシュ状にというお話もありましたけれども、地形とかいろいろあります。それから、われわれデータの集積ということもありますけど、今メッシュまでは考えてないんですけれども、今申し上げたとおり佐久地域については濃密に検査をして行きたい。また、その結果をみながら、また、きのこの発生状況をみながら、検査計画をまた練り直していきたいと考えているところです。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今、85カ所で行うということなのですけれども、キノコの状況にもよるかと思うのですけれども、もう既に始まっているんですか。

林務部信州の木振興課主任林業専門技術員 小島和夫
 始めた中で、今回、今日のプレスにもなったということですので、今日全部で10検体ありまして超えたのが2検体です。あとの8検体は、基準値以下ということです。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 現時点ですね、85カ所で行っている内、何カ所が終わっていて、今回出た2検体については局所的なものなのか、それともそこら辺地域一帯が汚染されていると、考えられるのかとかいう見解だとかがあれば、教えていただきたいのですが。

林務部信州の木振興課主任林業専門技術員 小島和夫
 85カ所中、15カ所終わっています。そのうち11カ所が佐久地域、4つが佐久以外です。佐久以外の4つは、全て不検出です。超えたのが、今日の2件、前回の軽井沢1件、御代田1件ですから、4つですね。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 キノコが生えている場所だとかというのも、超えたものは局所的なものと、ホットスポット的なところで汚染が確認されたのかという、そこら辺の見解は今は。

林務部信州の木振興課主任林業専門技術員 小島和夫
 まだ検体数が、それしか採れておりませんので、そこまでの判断にはちょっと至っておりません。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 最後に教えていただきたいのですが、85カ所で行うものの終了予定というのは、だいたいどのぐらいの時期を見込んでいらっしゃるのでしょうか。

林務部信州の木振興課主任林業専門技術員 小島和夫
 キノコはご承知の通り、発生時期が種類によって異なりますので、現在のところ一番遅い、例えばなめこなどとなりますと、10月下旬、11月ということになりますので、そこまで続けていきたいと思っております。

 7 県立4年制大学設立について(2)

信濃毎日新聞 小坂真紀 氏
 県会中にも相次いで県短大の4年制化の問題が質問されていて、同じような質問もあったかと思うのですが、改めて知事に、今回の素案というのが、県短を発展的に移行させていくものなのか、全く新しい大学を作るのか、それとも両方の視点で取り入れているのかという、その基本的な姿勢の確認をまずお願いしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 これは、本会議でも答弁、総務部長等からしているわけですけれども、今までの県短大が積み上げてきたことを全く無視しているわけではなくて、健康文化センターの設置であったりとか、あるいは、コミュニケーションの話もこれまで県短が取り組んできた話しでありますし、グローバル子供学科についても、これまで県短が取り組まれてきたものの延長線と、拡充という感覚になろうかと思いますので、そういう意味では、私としては、新しい大学像を片方で描きながらも、これまでの県立短期大学が取り組んできたもの、将来に向けて生かせる部分については生かしてきていると考えています。

信濃毎日新聞 小坂真紀 氏
 もう一点、県議会の中でも、目指すべき大学像や人材の中でグローバル社会を生き抜いていくイノベーションを起こせる人材を目指すという答弁をされていたかと思うのですが、そういった人材をなぜ長野県で育成して、しかも県立大学という形でやるのか、その必要性について改めてお願いします。

長野県知事 阿部守一
 これは今日も答弁させていただいきましたけれども、長野県は山に囲まれている県でありますけれども、昔から生糸の相場を含めて海外情勢に対しては敏感な県であったわけでありますし、今日でも製造業のウェイトは、他の県に比べれば非常に高い中で、長野県の企業活動は海外の動向とは切っても切り離せない状況であります。私自身も知事として公共的な部分で仕事をさせていただいていますけれども、公共的な政策を考えるときも、今や海外の取り組みも含めて、将来をどうしていくかということを考えていかなければ、もはや今までの日本の中の閉じられた成功体験では、とてもじゃないけれども新しい未来は切り開けないと考えています。そういう観点で、グローバル化に対応して、そして今までの社会の延長像あるいは企業の取り組みを粛々と進めていく人材ではなくて、やはり次の時代に向けてイノベーションを起こしていくことができる人材、そうしたものを作っていくこと、育てていくことが大変重要だと思っておりますし、これは長野県であるからこそ、私はそういう視点が実は重要なのではないかなと思っています。これはまだ素案の段階なので、あまり私が踏み込んで言いすぎるのは良くないかもしれませんけれども、私自身もずっと地方自治、地方行政の仕事に携わってきていますけれども、しかしながら本来は極めてローカルな地方行政であっても、やはりグローバルな視点で物事を発想していかなければいけないことは間違いないわけでありますし、そういう中で、これからの長野県を支えていける人材を作っていくという観点では、今回基本構想の素案で示されているような方向性は極めて重要な視点が盛り込まれていると考えています。

 8 新幹線の延伸について

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 10月1日で長野新幹線が開業15年を迎えるということなんですけど、これまでの長野まで来ている状況、それからこれから金沢に向けて伸びていく状況を含めて知事は今後金沢以西とかいう話も建設促進の期成同盟会のメンバーとしての役割があると思うのですけども、改めて新幹線延伸なり役割に期待するところをお聞きしたいのと、今日ちょっと長野市長にお尋ねしましたら名称のことでやっぱり長野というこだわりはぜひ持っていきたいということをおっしゃっていまして、県の力も借りたいということなんですが、今のところ知事は思いは共有してやっていくというところどまりかなと思っているんですけども、今後何かその取り組みなんかで県としてまた新たな段階に入るのかどうかお尋ねしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 まず、新幹線、長野新幹線、本当に長野県のもちろんオリンピックにとっては非常に大きな足になったわけでありますし、長野県の発展・振興に観光の面も含めて大変大きく寄与してきていただいていると考えています。今後も今も移住・交流戦略をこれから進めていきますけども、中央線・名古屋方面からの中央線と東京方面からの中央線と併せて新幹線の利活用ということは極めて重要だと思っています。北陸金沢開業、だんだんカウントダウンの状況になってくるわけでありますけれども、北陸に延伸する機会を捉えてぜひその影響をできる限り長野県にとってプラスになるようにですね、いろいろな観光施策を含めて取り組んでいかなければいけないと思っています。新幹線全体としては整備新幹線、どちらかというと無駄な公共事業ということでメディアにとりあげられることが多い状況だと思っていますけれども、私とすれば、やはりスピードが速くて定時性があって、日本のある意味でのネットワークがしっかりつながらなければ効果は半減してしまう、あるいは半減以下だと思っていますので、ぜひ北陸新幹線については大阪までしっかりつないでいただくということが重要だと思っています。それから新幹線の名称については、ご質問にもまさに言っていただいたとおり、私も思いは共有をしています。ただ、これは県で決める話ではないわけでありますから、そこは最終的に私たちの思いをどうすれば実現できるかということは、やはり慎重に考えて対応していくということが重要だろうと思っています。

長野県知事 阿部守一
 はい、ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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