ホーム > 教育委員会会議・審議会・検討委員会など > 長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 平成29年度長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 第1034回長野県教育委員会定例会会議録

ここから本文です。

更新日:2020年3月31日

第1034回長野県教育委員会定例会会議録

1日時

平成30年(2018年)3月13日(火曜日)午後2時30分から午後4時25分まで

2場所

県教育委員会室

3議題

○議題

議第1号職員の人事異動について

議第2号平成29年度退職者の永年勤続教職員表彰について

議第3号第3次長野県教育振興基本計画(案)について

議第4号「いじめ防止等のための基本的な方針」の改定について

議第5号「不登校未然防止および不登校児童生徒への支援のための行動指針」の策定について

議第6号第2次長野県スポーツ推進計画(案)について

議第7号長野県教育委員会事務局及び学校以外の教育機関の組織に関する規則の一部を改正する規則案について

議第8号長野県教育委員会事務処理規則の一部を改正する規則案について

議第9号学校職員のへき地手当等に関する規則の一部を改正する規則案について

議第10号学校職員の特殊勤務手当に関する規則の一部を改正する規則案について

議第11号長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案について

議第12号特別支援学校管理規則の一部を改正する規則案について

報第1号平成29年度児童生徒教育委員会表彰について

○教育長報告事項

(1)平成29年度長野県学校保健統計調査の結果について

(2)平成29年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」長野県の結果について

(3)第73回国民体育大会冬季大会の総合成績について

(4)平成29年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会における冬季大会(スケート競技・スキー競技)の成績について

 

4出席者

○教育長

原山隆一

 

 

○委員

教育長職務代理者耳塚寛明

委員矢島宏美

委員荻原健司

委員塚田裕

委員中澤眞

 

○その他

菅沼教育次長、角田教育次長、堀内教育政策課長、三輪義務教育課長、

塩野高校教育課長、永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、

加藤全国高等学校総合文化祭推進室長、小松心の支援課長、

井上文化財・生涯学習課長、林保健厚生課長、内山スポーツ課長

 

会議録

 

 

原山教育長

 

ただ今から、第1034回教育委員会定例会を再開いたします。

本日は運営の都合上、通例とは異なり、議第1号、議第2号について特定の個人に関する情報が含まれている案件のため、非公開により先に審議いたしました。

それでは、議事を再開します。議第3号「第3次長野県教育振興基本計画(案)について」、堀内教育政策課長から説明をお願いします。

 

堀内教育政策課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いします。

よろしいでしょうか。それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定いたします。

次に、議第4号「『いじめ防止等のための基本的な方針』の改定について」、小松心の支援課長から説明をお願いします。

 

小松心の支援課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。

 

矢島委員

段階を踏んで、いろいろな形ですばらしい内容になっていると思います。1つ、意見をお願いします。

10ページ、エの「SOSの出し方関する教育」の推進というところで、「全小中学校で特別授業を実施する」ということが書かれていますが、学校に来られていない子どもが様々なSOSを出していたり、また自殺の危険性も多いこともあるかと思います。学校に来てこのような教育を受けられる子どもたちには届くと思いますが、特別授業といった教育を受けられない子どもたちに対してどうしたらいいかということも、今後考えていただきたいなと思います。

 

 

小松心の支援課長

ありがとうございました。今の件については、例えば「現状と課題」の一番左側、2番の2つ目「いじめを見逃さない教育相談体制」の一番下で、「学校外の居場所や家庭で相談を受ける体制が未整備」だという課題意識を持っています。3番の「主な改定のポイント」、4番の「今後の取組」のところで、学校外で相談を受ける体制の検討ということも考えていきたいと思いますので、今後ご意見を参考にしながら取り組んでいけるよう、体制を作っていきたいと思っております。

 

原山教育長

ほかにいかがでしょうか。

 

中澤委員

基本的な方針と幼児教育がどういう関係になっているのかが少しよく分かりませんが、いじめという言葉がまかり通っていくような年齢の、もっと前の幼児教育の段階で、子どもたちが生活や遊びを通して、本当にフェアな感じで気付いたり話し合ったり、お互いを個性と思えたりといった、その辺りがすごく有効だなと思っています。そのような幼児教育との兼ね合いが、基本的方針で分かるようにしていただきたいです。

 

小松心の支援課長

ありがとうございます。これは小・中・高が主な対象になってしまいますが、子どもたちが早い段階からいろいろな人と関わりを持ったり、あるいは異年齢の人たちと関わりを持ったりするということは非常に大事なことです。それが特に幼児期であれば、遊びや普段の生活の中で学んでいくということが当然必要だというふうに考えています。

基本的な方針の5ページをご覧ください。ここに1番として「県の取組」というものがありますが、その(2)「未然防止の取組」のウ「学校と地域が組織的に連携・協働する体制の整備」というところで、「各市町村における、幼児期からの子どもの支援情報の確実な引継ぎ」と記載しています。幼児教育と、小学校、中学校以降が適切に接続されて、集団の中で子どもたちが安心して生活を送れるような、そんな環境を作っていくということが大切かなと考えています。

 

中澤委員

今、幼児教育の接続やあり方を変えていきたいという動きになってきている中で、将来的にこの辺りと幼児教育がつながっていくようなことが、もう少し具体的になっていくといいなと思いました。

 

小松心の支援課長

ご意見を踏まえて、具体的に盛り込める部分があれば、検討していきたいと思います。

 

 

原山教育長

来年度、幼児教育支援センターの骨格、つまり幼児教育のあり方を検討していくという中で、今中澤委員がおっしゃられた幼児の段階におけるいじめを予防するための資料なり、あるいは教育のあり方というものが知見として出てくるということがあれば、いじめ防止対策の中にも取り込んでいくということになるかと思いますので、そんな方向性でご理解いただきたいというふうに思います。ほかにいかがでしょうか。

 

塚田委員

いじめの問題が出てくると必ず被害者のほうの立場が出てきているかなという印象を受けます。加害者に対する、いじめているほうに対する対応というのが、あまり読み取れないように感じます。そこが一番大事ではないかなと私は思っていますが、その辺が盛り込まれることはないのでしょうか。

 

小松心の支援課長

ありがとうございます。この点につきましては、いじめ問題対策連絡協議会の中でも、いじめる側の背景もきちっと踏まえた上で指導・助言していくというご意見が出されました。具体的には11ページですけれども、10ページの(5)「いじめへの対応」というところで、「いじめた児童生徒への指導と保護者への助言」ということで、具体的にいじめた側の子どもたちへの対応というものも記載をしています。いじめは当然被害者と加害者がいるわけですので、もちろんいじめられた側、被害者は守らなければいけないということは当然です。ただいじめた側に対しても、今後の学校生活を送れるような、自己有用感を意識させられるような指導が当然必要だというふうに考えております。

 

原山教育長

さらには問題意識がもうちょっと加害者側に対して、何かということでしょうか。

 

塚田委員

加害者側に対してというか、事例はたくさんあると思いますが、全員でいじめてしまったり、あるいは特定の人が、多数の被害者を作ってしまったりという場面もあります。その場合、例えば家族への配慮というのがあります。しかし、もう少し強制的に、本当に止めるようにしていく手段というのがあれば、具体的にいじめは減ってくるのではないかと思っておりましたので、そういう点も盛り込んでいただければと思います。

 

小松心の支援課長

ありがとうございます。そういった点も踏まえて、検討していきたいと思います。

 

原山教育長

それでは、一定の修正が必要かと思いますが、それらを含み、議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第4号を原案どおり決定いたします。

次に、議第5号「『不登校未然防止および不登校児童生徒への支援のための行動指針』の策定について」、小松心の支援課長から説明をお願いします。

 

小松心の支援課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。

 

矢島委員

4ページの現状の、「新規不登校児童生徒数」ということで、毎年1,000人ほどが新たに不登校になっているという数値になっています。この取組として「新たな不登校を生まないという視点に立った」ということはとても重要だと思います。しかし、実際に新たに不登校になってしまっている現状を考えますと、不登校になった理由や背景といった、学校側だけの理由ではなく本人や保護者から聞いたものをしっかり分析して、対策をしなければ、結局毎年数が減っていかないということになってしまいます。ぜひ根本的な解決に向けて分析をしていただきたいというのが1点です。

それから10ページの「切れ目ない情報共有と支援」というところの、「『児童生徒理解・教育支援シート』の作成と活用」というところですが、ここはぜひ確実にしてほしいというふうに思います。連携ができているようでいて、なかなか連携ができていなかったり、情報が提供されていなかったりしますので、しっかりお願いしたいと思います。また、一番下のところで、新しく「こども・若者地域支援協議会を運営します」ということですが、これは地域にあります「要対協」とどう違うものなのでしょうか。

 

小松心の支援課長

まず1点目の根本的な不登校の原因ですが、それぞれの支援の方法というのは違ってくると思いますので、不登校の子どもたちの場合にはそれぞれの視点からきちっと子どもたちの様子を見て、どういう支援に結び付けたらいいかという検討を確実にできるようにしたいと考えています。

 

原山教育長

要因について、保護者や子どもから聞き取ってやるべきではないかというご提案に対してはどうでしょうか。

 

小松心の支援課長

そのとおりだというふうに思います。保護者や子ども、それから当然スクールカウンセラーも入ったりして、原因と理由というものを確認した上で支援に結び付けていきたいと考えております。それがしっかりとできていないということが考えられると思いますので、そこはしっかりと実現できるようにしたいと思っています。

それから2つ目のシートの活用ですが、このシートを使って確実に引き継ぎができるような、切れ目のない支援ができるように、またお願いをしていきたいということです。

また、3つ目の「子ども・若者地域支援協議会」というのは、次世代サポート課の運営する会議でございます。ですので「要対協」とは、いわゆる福祉の部分とは違っておりまして、子どもを個別にしっかりと対応ができるかということを支援していく、そういうことだというふうに考えております。「要対協」とは少し中身は違うのかなというふうに考えております。

 

矢島委員

知事部局のほうだということですが、対策にいろいろな協議会が立ち上がってくると、それが個別に細分化されていくと思います。子どものこと全体を考えると、要対協も支援協議会も、そこに参加する方はだいたい同じような方で、学校関係者や福祉関係者もいろいろと入ってきますので、結局要対協もここもかなり重なる部分があるのではないかと思います。そういうものをたくさん立ち上げるよりは、今あるものをさらに枠を広げて有効的にできるような形でないと、いろいろと作るはいいけれども、そこがまた連携してなかったり、分離されたりしてしまうと思います。結果として効果的な子どもの支援ということにならないので、今あるものを有効的に行い、時間や子どもの情報の管理の仕方であるとか、支援の仕方というものを明確化していったほうがいいのかなと感じました。

 

原山教育長

要対協との違いを明確に調べて、この委員会が終わるまでの間に報告をしてください。

ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、議第5号について原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第5号を原案どおり決定いたします。

次に、議第6号「第2次長野県スポーツ推進計画(案)について」、内山スポーツ課長から説明をお願いします。

 

内山スポーツ課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見があればお願いします。よろしいでしょうか。それでは、議第6号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第6号を原案どおり決定いたします。

次に、議第7号「長野県教育委員会事務局及び学校以外の教育機関の組織に関する規則の一部を改正する規則案について」、堀内教育政策課長から説明をお願いします。

 

堀内教育政策課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見があればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、議第7号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第7号を原案どおり決定いたします。

次に、議第8号「長野県教育委員会事務処理規則の一部を改正する規則案について」、堀内教育政策課長から説明をお願いします。

 

堀内教育政策課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見があればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、議第8号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第8号を原案どおり決定いたします。

次に、議第9号「学校職員のへき地手当等に関する規則の一部を改正する規則案について」、三輪義務教育課長から説明をお願いします。

 

三輪義務教育課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見があればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、議第9号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第9号を原案どおり決定します。

次に、議第10号「学校職員の特殊勤務手当に関する規則の一部を改正する規則案について」、塩野高校教育課長からお願いします。

 

塩野高校教育課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明について、ご質問、ご意見あればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、議第10号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第10号を原案どおり決定いたします。

次に、議第11号「長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案」について」、塩野高校教育課長から説明をお願いします。

 

 

塩野高校教育課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問ありますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、議第11号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第11号を原案どおり決定いたします。

次に、議第12号「特別支援学校管理規則の一部を改正する規則案について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

永原特別支援教育課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見ありますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、議第12号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、議第12号を原案どおり決定いたします。

次に、報第1号「平成29年度児童生徒教育委員会表彰について」、堀内教育政策課長から説明をお願いします。

 

堀内教育政策課長

(資料説明)

 

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問あればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、報第1号を原案どおり承認したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

原山教育長

ご異議ございませんので、報第1号を原案どおり承認いたします。

続いて、教育長報告事項に入ります。教育長報告事項(1)「平成29年度長野県学校保健統計調査の結果について」、林保健厚生課長から説明をお願いします。

 

林保健厚生課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見あればお願いいたします。

 

耳塚教育長職務代理者

むし歯について、ここ5年で少なくなっていますが、短期間にしては非常に大きな減少です。これはだれがどのような取組を行ったのでしょうか。

 

林保健厚生課長

昭和40年代ですが、全国に比べても、むし歯の保有率が非常に高くなった状況がございまして、その後学校の養護教諭と学校歯科医、歯科医師会の皆さんに協力をいただいて取り組んだ成果が出てきているのかなと思っております。

 

原山教育長

もう少し具体的に、学校と歯科医師会とで、例えば協定的な取組で全県一斉に何か取り組んだとか、そういうことはありますか。

 

林保健厚生課長

2年に1回になりますけれども、全県で「歯科保健大会」を開催しております。そこには各学校から代表者が出てきて、優良事例の報告を聞いたりして、それを学校に持ち帰って指導につなげているということでございます。

 

耳塚委員

全国よりも県の数値のほうが良いとは思いますが、これを見ると全国的に何か大きな取組を行ったのではないかと予想します。大きなムーブメントがなければ、こういうことは起こらないのではないでしょうか。もしそれが分かれば、ほかの面でも同じような取組を行えばいいのではないかと思います。

 

原山教育長

学校現場でどういう取組を行っているか、皆さん方どうですか。

 

 

 

三輪義務教育課長

ある時期から、学校でいわゆる「歯みがき習慣」をつけるということで、給食後に全校で歯を磨くという取組みが小学校、中学校で生まれました。それが保健大会で情報交換がされ、そこに歯科医師会の後押しが加わって各学校へと広がってきたという流れがあるのではないかと思います。かつては何人かがやっていたことが、全員に広がるという動きがあり、また全国的ではないかもしれませんけれども、歯科検査を受けた後歯科医師が継続的に学校に関わって、フッ素治療や歯みがきの仕方の指導を、一定期間、継続的に行っているところもあるということでございます。

 

荻原委員

子どもを持つ親の立場として、印象的なことですが、今子どもの医療費、治療費というのは各自治体持ちになってきていて、歯医者へ行ってもお金がかからなくなってきました。また、その歯医者も次は何日に来てください、といった、要は定期健診みたいなものが随分多いなと思います。私も子どもを連れて行く機会が多くて、学校教育の分野もありつつその子どもの医療費、治療費あるいは歯医者が定期健診に来させるというような傾向も増えているのではないかと思います。

 

林保健厚生課長

長野県の取組でいきますと、先ほど申し上げた歯科医師会のご協力をいただいた保健大会が非常に有効であったと思います。また、養護教諭等が各家庭に歯に関する知識の伝達を進めていることも関係していると思います。

 

耳塚委員

何が功を奏したのかということを知らないということは、自然にその条件が壊れた時にも分からないということです。福祉なのか教育なのか、どうしてこういう成果が得られたのかは絶対に知っておくべきだというふうに思いました。

 

林保健厚生課長

ありがとうございます。要検討したいと思います。

 

原山教育長

ほかにいかがでしょうか。

 

矢島委員

学校でそれぞれ子どもたちがお茶を水筒で持ってきたりしていて、うがいをしています。インフルエンザ等にならないために、頻繁に行っている印象があります。お茶を持ってきて休み時間に水分を取るとか、私たちにはなかったことかなと思った次第です。

それとは別に一つ質問ですが、この調査の対象に保育園が入っていないのはどうしてでしょうか。公立、私立の幼稚園は入っています。

 

林保健厚生課長

この学校保健統計調査の規定により定めておりまして、文科省の系統だと考えます。

 

矢島委員

保育園には多様な家庭の子どもが入っていて、健康疾患などの形が見えると思いますので、どんな形にしてもどこかで取れたらいいなと思います。

 

原山教育長

厚労省の調査で行っていたりしませんか。

 

林保健厚生課長

把握できておりませんので、またきちんと確認をしていきたいと思います。

 

原山教育長

ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは教育長報告事項(1)を終了します。次に教育長報告事項(2)「平成29年度『全国体力・運動能力、運動習慣等調査』長野県の結果について」内山スポーツ課長から説明をお願いします。

 

内山スポーツ課長

(資料説明)

 

原山教育長

ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見ありましたらお願いいたします。

 

耳塚教育長職務代理者

中野市の小学校の取組事例というのは、変化の多さに驚きますけれども、体育の専科の先生方はいらっしゃるのですか。それとも、そうではない教員が行っているのでしょうか。

 

内山スポーツ課長

今、県下の小学校にはほとんど体育の専科の先生の配置はない状況で、この学校にも専科の教員はいないということです。健康教育という授業の中で、専科以外の教員の方に取り組んでいただいています。

 

原山教育長

ほかによろしいでしょうか。それでは教育長報告事項(2)を終了いたします。続きまして、教育長報告事項(3)「第73回国民体育大会冬季大会の総合成績について」、内山スポーツ課長から説明をお願いいたします。

 

内山スポーツ課長

(資料説明)

 

原山教育長

報告事項(4)も引き続きお願いします。

 

内山スポーツ課長

(資料説明)

 

原山教育長

報告事項(3)、(4)につきましてご意見、ご質問がありましたらお願いいたします。

 

荻原委員

大変素晴らしい結果で、私もうれしく思っています。オリンピックのことも含めて、感想や要望を少し発言させていただきます。今回、平昌五輪の13個のメダルの内、9つが氷の種目で、特にスピードスケートの躍進は大変素晴らしい、目を見張るものだと思っています。この背景に何があるのかというと、実業団主体の強化から、ナショナルチーム主体の強化方針に変えていったということがあると思います。特に「300日合宿」というようなことを銘打ったり、ナショナルチーム主導で強化した結果ではないか、という声もあります。私もノルディック複合の解説者として現地に行っていましたが、スキーもいよいよ実業団依存型からナショナルチームを主体とした強化方針に完全にシフトしていて、ある1人のタレントにばかりに頼っているような形ではもう強くなっていかないと感じました。

そういう中で、今回のこの国体であるとか、中学校のご活躍は大変素晴らしいものがありました。9年後の国体に向けて考えた時に、今は中学校部活、高校部活といったような学校主体で強化をしていただいていますが、いよいよこういうジュニアスポーツにおいても、長野県としてしっかりと全体を見まわして、もちろん日頃の強化は各学校に任せるとしても、何か全体をきちんと見て、例えば同じ種目の選手が同じメニューをトレーニングするとか、あるいは休みの日は全員一緒に集まって強化合宿をするとか、そういう方向性を考えていく必要もあるのではないかと思いました。とにかく「オール長野」で、ナショナルチーム、スピードスケートでやったような形を、これからの国体に向けた取組の中でどう作っていくかというのも、考えていく必要があるかと思いました。

また、先ほどスポーツ課長から県のスポーツ推進計画のご説明をいただいて、現状あるいは問題意識についてはもう十分ご理解いただいていると思いますが、例えばスキーで言うと、山ノ内町や木島平村、野沢温泉村から中学生選手が出てきて、続いて高校は飯山や中野立志館に進み、そしてこの後、ほとんどの選手が首都圏の大学に進んでいきます。これを問題と捉えるか捉えないかは別として、私が申し上げたいのは、首都圏の大学に進学した選手が長野県に戻ってこられない、ここはやはり問題ではないかと考えています。その上で、アスリートの県内就職について企業への働きかけや周知不足、これを現状課題と捉えていただけるのはありがたいと思いますし、選手の県内採用についてさらに積極的に取り組んでいただきたいなと考えています。

参考までに申し上げますと、私が出場した国体のスキー・ジャンプノルディック複合、成年Bで優勝した選手は、飯山の選手です。要は長野県の選手です。一方で岩手県に行っている選手など、とにかく県外に流出してしまっている選手がやはり多方面に見受けられます。首都圏の大学へ行くのはいいのですが、その後帰ってきて県内でスキー環境ができるような取組を、ぜひこれからも継続してやっていただきたいと思います。以上です。

 

内山スポーツ課長

どうもありがとうございました。ジュニア時代からの選手育成の関係についてでございます。荻原委員もご指摘のとおり、学校で担うことの限界もあるでしょうし、それから少子化といった問題もございます。子どものスポーツ環境をいかに充実させていくかというのは大きな課題と思っておりまして、特に競技力の関係につきましては、部活動の関係も含めて、来年度「競技力向上対策本部」の中で基本計画を策定していきたいと思っております。ジュニア育成やその方法などについても、関係者の意見もしっかりと聞きながら決めていきたいなと思っております。

またアスリートの就職支援の関係についてでございます。これまでと違って、今年は新たに各企業の合同説明会に出かけて行って、そこで1社1社に声をかけながら、チラシや名刺を配り、そんな地道な取組もしております。ぜひ今後成果が上がるように、さらに頑張ってまいりたいと思っております。ありがとうございました。

 

原山教育長

ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。では以上で、教育長報告事項(3)及び(4)を終了いたします。では先ほどの課題についてお願いします。

 

小松心の支援課長

先ほど矢島委員からご質問いただきました、「要対協」と「子ども・若者地域支援協議会」の違いであります。「要対協」につきましては、基本的に市町村が福祉的困難を抱える個別の児童の状況について、支援計画を立てたり情報共有したりする会議でありまして、これは18歳までが対象になっています。構成員につきましては、保育園や学校関係者、警察、民生委員、それから区長などが入ったものがあります。それから「子ども・若者地域支援協議会」でありますけれども、これは県が東信・南信・中信・北信の4か所にそれぞれ事務局を設置して、民間団体に委託をして行っている事業でありまして、これも基本的にニートの方や引きこもりの方が社会的な自立ができるような支援をしていく協議会です。

したがって、今回の場合には不登校対応ということですので、こちらの協議会を活用した支援を行っていくということであります。対象は15歳から34歳までということですが、社会的自立ということで、構成メンバーは雇用のハローワークや地域若者サポートステーション、高校や教員も入って運営あるいは支援計画するということであります。

 

矢島委員

ありがとうございます。

 

原山教育長

ほかに何か発言ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、以上をもちまして、第1034回長野県教育委員会定例会を閉会いたします。ありがとうございました。

 

 

 

ページの先頭へ戻る

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育政策課

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?