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更新日:2020年3月31日
平成30年(2018年)1月18日(木曜日)午後2時30分から午後3時50分まで
県教育委員会室
○議題
議第1号職員の処分について
議第2号長野県文化財保護審議会への諮問について
○教育長報告事項
(1)第3次長野県教育振興基本計画原案のパブリックコメントの状況について
(2)長野県特別支援教育推進計画(案)について
(3)平成30年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について
(4)長野県スポーツ推進計画(案)について
○教育長
原山隆一
○委員
教育長職務代理者耳塚寛明
委員矢島宏美
委員荻原健司
委員中澤眞弓
○その他
角田教育次長、菅沼教育次長、堀内教育政策課長、三輪義務教育課長、塩野高校教育課長、
永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、加藤全国高等学校総合文化祭推進室長、
小松心の支援課長、井上文化財・生涯学習課長、林保健厚生課長、内山スポーツ課長
原山教育長
ただ今から、第1032回教育委員会定例会を開会いたします。
はじめに、本日、塚田委員から所用のため欠席する旨の報告がありました。なお、過半数の委員の出席を得ていますので、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第14条第3項の規定によりまして、本会議は有効に成立していることを申し添えます。
本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第1号を非公開とすることに決定いたしました。なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにいたします。
それでは、議事に入ります。議第2号「長野県文化財保護審議会への諮問について」、井上文化財・生涯学習課長から説明をお願いいたします。
井上文化財・生涯学習課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いします。
よろしいでしょうか。それでは、議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第2号を原案どおり決定いたします。
続いて、教育長報告事項に入ります。教育長報告事項(1)「第3次長野県教育振興基本計画原案のパブリックコメントの状況について」、堀内教育政策課長から説明をお願いします。
堀内教育政策課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。それでは教育長報告事項(1)を終了いたします。
次に、報告事項(2)「長野県特別支援教育推進計画(案)について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。
永原特別支援教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見ありましたらお願いいたします。
矢島委員
午前中の総合会議とも合わせまして、一つは、18ページの「生徒が希望する進路を実現できる支援の充実」という部分で、企業に就職したいと願っていても、企業の方からなかなかオファーがなくてマッチングがうまくいかないということがあると思います。企業としては障がいのある方を何パーセント採用しなければならないという決まりがあると思いますが、そういった方の特性であるとか、こういうふうにしたら力が発揮できるとか、こういう刺激は少し良くないとか、例えば自閉症スペクトラムやADHDに関する基本的な知識がないと、嫌厭してしまう部分があると思います。もしかすると企業によっては、義務があるから採用しなければならないという考えもあるかと思いますので、そうではなくて、障がいのある方の特性を生かすために、その理解ができるような研修等が必要だと思います。
もう一つは、特別学級ではなく通常学級にも発達に特性のある子どもはいます。その中で、先生全員の質が上がっていくのが理想だと思いますが、通常の生活のなかで全員が全員そのまま同じように質が上がっていくのは難しいように思います。そのときに、この子の対応に困っているというように相談できる人が、校内にいる特別支援教育コーディネーターという形になるかと思います。しかし現実として、学校によっては、特別支援教育コーディネーターが兼任されているとか、毎年変わってしまうというようなことがあり、特別支援教育コーディネーターであっても、ほかの先生とそんなには変わらないということで混乱してしまっている部分があるかと思います。何かあったときに対応できるような知識とスキルを持った専門性のある先生が必要だなと感じています。確認ですが、この資料の7ページの「地域の中核となるコーディネーターの養成研修」というところで、コーディネーターという名前がでてきますし、9ページの2行目には、マネジメントリーダーという言葉がでてきますが、そういった方がどのような範囲でどのような役目を果たすのか、現状を解消するためにこういう人たちの配置するのであれば、どういう働きをするのかというところについて教えていただければと思います。
永原特別支援教育課長
まず、一点目です。昨年は91名が就労しておりますが、その就労先が89社であります。どこかにまとまって就労するという構造ではなく、非常に多くの会社に就労しています。これは、一つ一つの会社を回って、事前に説明し、生徒の状態も理解していただくという取り組みを行っている結果だと思っています。これを実現できたのは就労コーディネーターという、企業の人事担当等を経験された方のノウハウが生かされていると思います。もう一点重要なことが、離職率です。継続するということが重要だと思いますので、それができるように校内体制も充実していく必要があると思いますので、そのあたりをこれから取り組んでいきたいと考えています。
二点目の中核となるコーディネーターということですが、特別支援教育の専門家を計画的に養成しなければならないということで、2年計画で70名ずつ、今回は2回目になりますが、それが「地域の中核となるコーディネーターの養成研修」ということです。各地域の校長会で推薦していただいた方を対象にしてやっています。そういった方に、各学校の特別支援教育コーディネーター等を担っていただいています。これについてはかなり重要だと思っています。また、次期計画を作るときに大学の先生方にご指摘をいただいて、という話をいたしましたが、この中では通常学級における支援が必要な子どもたちへの個別の支援にこだわらず、学級経営という部分に視点を置いて対応していかないとなかなか状況が改善していかないのではないかとご指摘をいただきました。そのためにできることを今回新たに考えたのがマネジメントリーダーです。ですから、従前から、矢島委員さんからは専任の特別支援教育コーディネーターをというご意見をいただいているのは重々承知しておりますけれども、なかなかそうなっていかない現状がありますので、現実的に可能な対応をということで今回このように考えさせていただきました。
矢島委員
ありがとうございます。この特別支援教育コーディネーターとマネジメントリーダーの違いはどういったことでしょうか。
永原特別支援教育課長
マネジメントリーダーは、通常学級での授業力や学級経営といったことについて非常に高い力を持っている人を想定しています。ですので、そのことに関して通常学級を指導できるということを想定しています。
矢島委員
地域の中核となるコーディネーターというのは、特別支援教育コーディネーターをさらにスキルアップするという形ですよね。
永原特別支援教育課長
はい。
矢島委員
その特別支援教育コーディネーターが困ったときには誰に相談すればいいでしょうか。
永原特別支援教育課長
各郡市単位で、お互い相談できる関係を、もしくはその専門家を作っていくというのが一番の趣旨です。それ以外でも、相談先としては特別支援学校もありますし、相談は非常に多くなっていると思います。
矢島委員
ありがとうございます。特別支援教育コーディネーターは兼任ですが、今後中核となるような役割はバランス的にできるのでしょうか。
永原特別支援教育課長
実際にそのようなことで力を発揮していただいている事例が増えていますので、現時点でできることということでこのように取り組んでいます。
原山教育長
総合教育会議の中でも発言させていただきましたが、補足です。全ての教育が多様性を持ち、特性のある子どもたちが一緒に学ぶことをきちんとリードできる資質能力がないと、これからの学校経営は成り立たないと思っております。そのための一つの方策として、マネジメントリーダーとして力を持っている教員に指導力を高めてもらうということをまずやります。最終的にはマネジメントリーダーはいりません。全ての先生がマネジメント力をつけるということを目的としたいと考えています。
中澤委員
幼児教育の場から要望として申し上げます。生きづらさを抱えている子どもたちは少しずつ増えてきていると思います。支援が必要な子どもたちのご両親は、年長くらいになると、学校という大きな場に出ていくということにすごく不安を抱えています。幼稚園のように丁寧にみてくれるのかとか、こういう症例があると決めつけられてしまうのではないかという不安です。また、支援が必要な子どもたちとは別に、どっちかなという子どもたちが結構います。多様性をつつみこむ学級づくりが本当に可能だったら素晴らしいなと思うのですが、幼児教育のほうで、学校で行おうとしていることをご案内するというような、学校へ上がるうえでご両親が安心できるようなことできたらよいのではないかと思いました。
永原特別支援教育課長
まさにそこが大きなポイントかと思っております。自分の子どもが、小学校へ行くのか特別支援学校へ行くのか、というのは大きな不安だと思います。まず、こういう仕組みで決めていきますよということを分かりやすくお伝えできていないと感じていますので、パンフレットを作ったり、そのことを市町村教育委員会がしっかりと受け止めていけるような仕組みを作ったりした上で、お伝えしていきたいと思います。来年、幼児教育のセンターも検討されていますので、中身として何ができるのか、必要なのかということについては、ここではまだ踏み込んで書かれていませんが、問題意識として認識をしております。
中澤委員
よろしくお願いいたします。
原山教育長
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは教育長報告事項(2)を終了いたしまして、報告事項(3)「平成30年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について」、北澤教学指導課長からお願いします。
北澤教学指導課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。それでは教育長報告事項(3)を終了いたしまして、報告事項(4)「長野県スポーツ推進計画(案)について」、内山スポーツ課長からお願いします。
内山スポーツ課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。
荻原委員
夢のような話になってしまうかもしれませんが、ご提案を申し上げます。先ほど、特別支援教育推進計画の話をいただき、続いてスポーツ推進計画の話をいただきました。2027年に国体、全国障がい者スポーツ大会が行われることが事実上決定していますが、これからスポーツが将来的にどうなっていくかということを考えたときに、私はオリンピック、パラリンピックという分け方が無くなると考えていますし、世界的な潮流としてそうなっていくであろうと感じております。要は、これから長野県が国体、全国障がい者スポーツ大会を9年後に迎えるにあたって、過去にオリンピックを開催した長野県こそが、これからの新しい日本のスポーツの方向性、あるいはスタイルを作っていく旗振り役にならなければいけないのではないかと考えております。そういった意味で、障がい者の大会はこちら、健常者はこちらということではなく、例えば具体的には、2027年の国体では冬のアルペンスキー種目について、アルペンスキー大回転という部もあれば、アルペンスキー大回転チェアスキーの部もあり、アルペンスキー大回転義足の部もある。そういうように、大会自体は一緒で、もちろん公平性を担保するためにカテゴリーを分けるという形に、将来の世界のスポーツはなっていくと考えています。その上で日本の、長野こそが、時間は十分にあると思いますので、障がい者と健常者を分けないスポーツの在り方というのを、誰よりも早く、いち早く我々が取り組むべきではないかと考えています。一つの提案です。
内山スポーツ課長
大変貴重な提案、ご意見をありがとうございました。ご指摘のありましたとおり、オリンピックのみならずパラリンピック、そしてスペシャルオリンピックスの世界大会を開催したのはアジアで唯一長野県だけです。そういったことも含めて、今回の国体の開催にあたっては、国体のみならず全国障がい者スポーツ大会を併せた準備委員会を立ち上げ、それぞれを同時に考えながら準備を進めていくという体制を作りました。ただ、いざこれから現実的にどういった形で実現させていくかということに関しては、まさに検討が必要です。今いただいたご意見を十分考えながら進めてまいりたいと思います。ありがとうございました。
原山教育長
ほかによろしいでしょうか。それでは、教育長報告事項(4)を終了します。
以上で、公開による審議を終了します。これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。
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