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更新日:2024年3月11日

第997回長野県教育委員会定例会会議録

1 日時

 平成27年(2015年)9月15日(火曜日)午後1時30分から午後3時5分まで

2 場所

 県教育委員会室

3 議題

 ○議題

 議第1号 成27年9月県議会に提出される予定の議案に対する意見について

 議第2号 平成27年度「長野県教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価」について

 議第3号 長野県宝の指定及び長野県天然記念物の指定解除について

 ○教育長報告事項

 (1)平成28年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施内容について

 (2)平成27年度「体感!信州遺産バスツアー」の実施について

 (3)平成27年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会等における成績について

 (4)第36回北信越国民体育大会における成績について

 ○その他

 (1)長野県高等学校将来像検討委員会の県民アンケート調査実施について

 

4 出席者

 ○教育長  伊藤学司

 ○委員

 教育長職務代理者  櫻井久江

 委員 耳塚寛明

 委員 生田千鶴子

 委員 平林尚武

 委員 矢島宏美

 ○その他

 小林教育次長、菅沼教育次長、北澤教育政策課長、兒玉義務教育課長、今井高校教育課長、

 中坪特別支援教育課長、北澤教学指導課長、原心の支援課長、高橋文化財・生涯学習課長、

 宮下保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録

伊藤教育長

 ただいまから、第997回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第1号「平成27年9月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議、検討をする案件です。

 つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第1号は非公開とすることに決定しました。

 なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにします。

 それでは、議事に入ります。

 初めに、議第2号「平成27年度『長野県教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価』について」、北澤教育政策課長から説明をお願いします。

 

北澤教育政策課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 全体にわたりますので、少し御覧いただきながら、気になる点、御意見、御質問いただければと思います。なお、今説明がございましたけれども、この全体の中には、知事部局が所管している事務もございます。それらについては、教育委員会の権限で修正できないわけでございますけれども、御意見をいただきましたら、知事部局の方にも伝えたいと思います。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 お願いします。成果目標に対して、かなり努力されていることが数字に表れているかなと思います。いろいろ御苦労されたかと思います。ありがとうございました。

 3点ほどありまして、1つは、12ページにあります、「将来の夢や目標を持っている」と答える児童生徒の割合が努力を要するということなのですが、これはもちろん体験学習などで体験するということも大切なのですけれども、併せて、先生の関わりや言動がとても子どもに影響するのかなと思います。ある学校のあるクラスでは、人生なんか思いどおりになるはずがないという発言をしてしまっている先生がいたり、そういうことでかなり子どもが影響を受けたりすることがあるかと思いますので、もちろんそういう先生はごく一部なのですけれども、その先生の発言が子どもの将来に影響があるということで、例えば具体的に、将来の夢や目標を持つような関わりはどういうものがあるのだろうというように、こういう発言はいけないということではなくて、こういうことが子どもに夢を与えるのだよという形で出していただけたら、先生も気づくのではないかと思います。

 それからもう1つが、23ページの(4)の学校関係者評価の結果を公表している学校数の割合というところで、中学校の25年度と26年度の数字が変わらないのですけれども、この数字を見れば、多分25年度に公表しなかったところが26年度もそうだったと読み取れるのですけれども、公表を決めるのが誰かということと、開かれた学校ということで、ほとんどの学校が公表している中で、公表しない理由、どうして公表しないのかなというところが疑問です。ですからそこを教えていただくのと、ではそれに対して、数年経っても変わらない態度を取り続ける学校に対してどのような働きかけをすれば、29年度目標値の100%になるのかというところを教えていただきたいです。それからもう1つは、28ページのすべての子どもの学びを保障する支援というところで、これは全体的な意見なのですけれども、連携がとても大切だということ、学校、家庭、地域、関係機関の連携というところも合わせまして意識していただきたいのが、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校まで通じた継続的な連携ということで、高校までぜひもっていってもらいたいなと思います。その意識が欲しいと思います。以上です。

 

伊藤教育長

 ありがとうございました。3点御意見、御質問を頂戴いたしました。事務局の方で回答をお願いできればと思います。教学指導課長いかがですか。

 

北澤教学指導課長

 キャリア教育についての御意見ありがとうございます。80%というのは、小・中合わせた数字でありまして、小学校段階では87%、中学では73%で、どうしても中学校になってしまうと、夢や目標が少し下がってしまうことは全国的な傾向でもございます。それぞれにとってこの質問項目の意味するところは違うと考えております。御指摘のように、教員自身が極めて重要な教育環境でございますので、将来に向けて子どもたちにそういう対応をすることが、子どもたち自身のキャリアアップにつながって、自己肯定感等も関わってくるかと思いますけれども、そういうものについても、現場でできるよう周知してまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 学校評価について、義務教育課長からお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 ありがとうございました。学校評価の関係で、中学校の割合が25年度と26年度で変わらないというお話でございました。まずは、公表しているのが誰かということでございますが、公表の可否については、市町村教育委員会と学校で判断しているところでございます。ですので、県教育委員会といたしましては、様々な機会を通して、学校評価については公表していただきたいということをお願いしているわけですけれども、最終的には市町村と学校の判断でございますので、そこの部分で最終判断が下るのではないのかと思います。今後も、市町村教育委員会の連絡会や校長会を通して、依頼に努めてまいりたいと思います。以上です。

 

伊藤教育長

 何か公表していない理由を聞いているところはありますか。

 

兒玉義務教育課長

 特に私の耳にはそういう理由は入ってきていないのですが、1つ考えられることは、これまで公表していないので、これまでと同じように公表しなくてもよいとお考えになっている部分はあるかもしれないと思います。ですので、認識を改めていただく働きかけをしていくことが必要かなということは思っております。

 

伊藤教育長

 小学校の方は着実に数字が伸びている。中学校も、おそらくこれに対する意識が、校長先生、市町村教育委員会もそうですけれども、十分まだない部分でありますので、最後の決定権者は我々ではないのですけれども、意識付け、重要性はしっかり伝えていきたいと思います。

 3点目は心の支援課長からお願いします。

 

原心の支援課長

 連携について御意見をいただきました。幼、保、小、中、高、高校まで入れて連携が必要だという御意見をいただきました。確かに、幼・保・小、それから小・中、中・高はそれなりに連携は進んできていると思います。そこを通した形で教育の様々な面で連携していかないと、なかなか困難な状況に対応できませんので、そこを意識した連携を進めていきたいと思います。

 

伊藤教育長

 他の箇所で御意見ありますでしょうか。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 お願いいたします。18ページの評価のところで、(4)の「人の役にたつ人間になりたいと思う」と答える児童生徒の割合なのですけれども、まず人の役に立ちたくないと思う児童がいるのかどうか。もしいたとしたら、そのことの方が評価しなければいけないことではないかと思うのですね。その子が持っている背景、心情、何がそういうことを言わせるのかということが、私は逆に気にかかるところです。こういった項目が適切なのかどうか気になります。先ほど言ったように、そう思わない子どものためには効果的かなと思うのですけれども、この指標がどうなのかなというところと、23ページの評価の1番で「学校へ行くのが楽しい」と応える児童生徒の割合というところですけれども、まず質問を設定されるときに、子どもがとても気を遣う存在なのだということを念頭に置いた上で、このデータを見ていただきたいと思うのですけれども、楽しくなくても楽しいと書いた方が良いのかなと、そういう子どもが私は大多数かなと思っているので、ここに表れている数字を見て、91%、これだけの子どもが楽しいことだらけなのだと安易に安心してはいけないのかなと。それくらいの謙虚さと丁寧さが大人である私たち、ましては教育行政に携わる私たちの感覚として必要なのではないかと思います。

 最後に、教員資質の向上なのですけれども、本当に今、長野県教育委員会の抱えている問題、不登校であったりいじめであったり、いろいろあるわけですけれども、やはり一番の肝となるのが教職員の資質であると思います。そのことを考えてみましても、どうやったら資質向上していくのか、それが大切なポイントでして、採用段階でいつも挙げられるのですけれども、社会人枠が、限られた決して多くはない枠だと思うのですね。ですので、ぜひとも教員社会の外でいろいろな経験をされた方にどんどん教育の世界に入っていただけるよう、社会人枠を広げていくことを検討していただきたいと思います。以前、不祥事を起こした先生方の中で、社会人枠採用をされた方もいらっしゃいます。ですが、そうでない先生も多数いらっしゃいます。教員の研修の中で、企業で1週間研修というものがあったと記憶しておりますが、1週間程度で資質向上にどれだけ効果があるのか、すごく疑問に感じます。やはり多種の仕事に触れることが必要であると教育委員会で認識を持っているのだとすれば、それがしっかり根付いたところから、そういった経験をされた方を採用するということがとても意味があるのではないかと思います。社会人枠の応募数が少ないというお話を聞いたことがありますけれども、それは最初から社会人枠の採用が少ないという認識から応募意欲が湧いてこない可能性もありますので、一度社会人枠を広く設けて、その後しっかり検証していくということも、今後検討をお願いできればと思います。以上です。

 

伊藤教育長

 指標の中で、これは県独自というよりも、全国学力・学習状況調査の中の質問紙でこのことが聞かれているということで、これを県の指標にも利用させていただいているということでございます。これについて、教学か心の支援課どちらかお願いします。

 

北澤教学指導課長

 はい。ありがとうございます。今教育長のお話にあったとおり、これは全国学力・学習状況調査の質問紙の中にあります。各学校に学校の数字が行きますので、その答えた内容について、実際に丁寧に、どの子がどういう回答をしているかということを見ないと、本質で良い悪いが語れないと思います。楽しいと答える割合も載っていますけれども、この数字が良かったから良い、悪かったからダメということではなくて、どの子がどう回答しているかということは丁寧に捉えてもらうよう、学校にもお話していきたいと思います。

 

伊藤教育長

 これについては、実は私どもの中でも、9割を超える高い数字ですので、ここでの0.何パーセント上がった下がったということ自体は、その年々の回答状況によって若干変わってしまうということで、大事ではあるけれど、あまり過度に評価して、上がったからもう問題がないとか、下がったから問題だとかいう捉え方をすべきではないと思います。しかし、もう一方で逆に見ると、1割近い子どもはこれに対して楽しくないと答えている。その子たちにどうアプローチしていくかが非常に大事であると。実は今、課長が言いましたように、学力・学習状況調査のマクロの数字で捉える部分と、個々の調査結果は、各学校が個別の生徒との個別の関係がわかっているわけですので、どの子がそう答えたのか、それはなぜなのだろうかということを、自分たちの取組を見つめ直し、変えていくことが、学校現場の指導力向上の全国学力・学習状況調査の目標でもありますので、県としてはこういう数字を立ててやる面はあるのですが、これで達成したから良い悪いではなくて、学力も学習状況も両面とも個々の指導にも活かすように丁寧にお願いしていきたいと思います。

 教員の採用について、義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 はい。社会人の採用枠をさらに広げていただきたいというお話でした。生田委員がおっしゃるように、社会でこれまで経験されてきたことを教職の中で活かしていただくことは大変大事なことだと思うし、社会人の中で教員としての力を持った方が私たち教育現場に来ていただくことは、大変ありがたいという思いでいることは確かでございます。その中で、私どもが今考えていることは、教員を採用するときに、人物重視で採用しておりますので、社会を経験した方が教員として適格な人物であれば採用していきたいと。これは、枠をつくるうんぬんではなくて、応募していただければその方を採用したいという思いはあります。そういう方々にたくさん応募していただきたいという気持ちでございます。

 もう1つ、平成28年度人事異動方針の改正がありまして、その中で、新規採用教員は来年度から本拠地のある地域に配置されるという方向になりまして、現在社会人をやっておられる方は、ある程度の年齢の方でございますので、その方々が受けやすい環境が整ってきていることもございます。ですので、来年度の受験生の動向を見たいという思いはあります。その上で検証しながら、枠について検討してまいりたいと考えております。

 

伊藤教育長

 枠と言うと誤解を招いて、枠と言うと5人とか10人とか枠を決めているように思いますが、実はこの社会人枠はそういう枠を決めているわけではなくて、社会人経験者という範疇で受験をすると、それ以外の、例えば大学卒業後すぐに受ける人たちに比べて一般教養試験を例えば免除する、それによって社会人が受けやすくするという形でやっていまして、枠と言うと10人とか15人とか決められているのが普通の枠概念なのですが、そういう枠では決してない状況です。ですから、たくさん受けてもらえば受かりやすくなるのは当然ですが、非常にハイレベルな方が受けると合格率も高まっていくという面も最終的にはございます。それは人物重視で面接をしていますから、課長が言いましたように、ここは枠が5人だから、優秀な人が面接ですごく高い点を取ったけれど、5人しか採らないよということではなくて、上位に高い点の人が並べば社会人の採用が今年は多かった、逆に今年は社会人の方があまり残念ながら良くなかったということであれば、社会人枠で受けた人の合格者は高まらないということになります。いずれにせよ、できる限り受けやすいように門戸を開いていくということと、人物重視、社会人枠で受けた方を2回の面接の中でしっかり人物を見極めて、人物を取るのだという形で選考しております。そこのところの採用には企業の方に面接に入っていただいていますし、そういう目で教育プロという方ではない方も含めて幅広く見ていただいて、優秀な方はぜひ採りたいという思いでいます。また、さらなる改善というのは常に検討していきたいと思います。

 

生田委員

 今の教育長の説明でよく理解できました。それが応募される皆さんに今のお考えが伝わるかどうかが大切なところで、また募集をするときにしっかり丁寧に伝える必要があると思います。

 それから報告に関してですけれど、まさにおっしゃったとおりですが、私がまさに申し上げたかったことは、データ上のことではなくて、個々の先生方が先ほど教育長がおっしゃったような細やかな繊細な思いを持ってこのデータを受け止め、それを活かすスタンスに立つことを願いたいし、教育委員会としてもそれを伝えていく必要があるのかなと思いました。

 

伊藤教育長

 ありがとうございました。特に後段部分につきましては、今年の検証委員会もそうですが、学力の数字だけでなくて学習状況調査に重きを置くということが大変重要だという視点で外部検証委員会でも検証し始めていただいているところでございます。そのことが学校とも共有できるようにしていきたいと思います。

 他にありますか。平林委員。

 

平林委員

 7ページの3の7、「潤いと感動をもたらす文化・スポーツの振興」の最後のところにありますが、「本県関係選手の一層の競技力向上に努めていきます。」と書かれております。ぜひそのように力を尽くしていただきたいとお願いします。「スポーツの振興に関する2つの指標がいずれも目標を下回りました。」と書いてあります。このスポーツなどは、学力問題をはじめとして他の問題の陰に隠れがちなのですけれども、年齢層を問わず、ぜひ計画的な一貫性を持った継続的な指導体制を構築していくよう配慮をお願いしたいと思います。具体的な例を出して失礼かと思いますが、長野県出身の一力士の頑張りひとつとっただけでも、随分スポーツの活躍は我々に勇気を与えてくれますし、気分も高揚していくと思います。そのように感じております。スポーツという、勝ち負けがはっきりしやすい分野があまり振るわないと、県民のあらゆる分野における士気にも関わってくるのではないかと思います。そういう意味で、力を尽くしていただきたいと思います。

 

小野沢スポーツ課長

 おっしゃるように、スポーツは夢や希望を与えるものであると思っております。その中で、やはり子どもたちの運動習慣も、運動プログラムなどを使いながら、運動好きの子どもたちをつくっていきたいと思っておりますし、また高齢者の皆さんにもいろいろな形でのスポーツの関わりを持っていただくことも含めて、全体の底上げとスポーツの気運の醸成も図ってまいりたいと思っております。いろいろな事業を私ども行なっておりますが、総合的に連携をしながら進めてまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 他にありますか。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 個別の進捗状況についてではないのですけれども、総じて思いますのは、現段階で言えば、指標に基づいた評価のみならず、もっと多面的に考えて、きちんと課題を発見していく作業が重要だと感じました。ただ将来的には、指標を設定するからには、その指標を評価することで、きちんと全体を評価できる仕組みは求めていくべきだろうと思います。ざっと見てみましても、2つの問題があって、1つは、施策が目標とするところを的確に捉える、あるいはカバーしていないところが随分あって、こんな指標だけでこの事業は最初から評価できないだろうと思われるところがあります。要するに局所的な評価になってしまっている箇所と、それからもう1つは、指標の水準の設定の問題があって、つくったときにも気になったけれども、難しすぎる、やや現実的に難しいのではなかろうかという目標があるために、努力を要すると並んでしまっている項目があります。その逆もまたあると思います。本来指標というのは、質をきちんと把握するためのものであるので、研究を続けていただかなければならないと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。御指摘のとおりかと思います。なかなか教育の指標というのは、いつも悩みの深いところかと思いますけれども、今の指標が完全であるとは全く思っていません。絶えず検証しながら、今回やってみて、努力を要するから悪いのではなくて、達成したから良いということでもないのも事実で、言ってみれば、こういう評価をつくることで、改めて指標の検証というのも同時にしていかなければならないと感じているところでございます。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 今、耳塚委員も言われましたが、本当にこの難しさというのを感じております。そういう中で、こういう結果が出たということは、頑張っていただいているということだと思います。私としましては、特に、今の時代背景を表しております不登校とか問題を抱えた子どもたちに対する施策について、これだけ貧困家庭の多い現代でこれだけ大きな問題がある中でありますので、ここのところはしっかり光を当てるよう頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。しっかりやっていきたいと思います。

 他にありますでしょうか。

 よろしゅうございましょうか。

 それでは、今いただいた意見を踏まえながら、27年度以降さらに施策を充実させていきたいと思いますが、議第2号の26年度の評価については原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第2号を原案どおり決定します。

 次に、議第3号「長野県宝の指定及び長野県天然記念物の指定解除について」、高橋文化財・生涯学習課長から説明をお願いします。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 お願いいたします。1つお伺いしたいのですが、阿智村の拝殿なのですが、約400年前に建てられたのですが、これはその時代の土地の有力者によって建てられたものであるのか、それとも、そこの地域の方がお金を出し合って建てられたものなのか。長野県でも県宝に指定されているいろいろな拝殿で、地域の人たちが力を合わせて建てた拝殿があるかと思うのですけれども、今回の場合はどのような経緯で建てられたのかということと、拝殿の内部なのですが、木ですかね。ここは一般の方が入ったりすることは可能なのかどうか。その2点について、お伺いします。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 まず1点目、建立のいわれですけれども、資料の3ページに書かれておりますが、1573年に当時の領主、小笠原信貴によって建てられたといわれが伝わっております。拝殿等の参拝は、もちろん地域のお祭り等のときには解放されておりますが、普段は防犯上の都合により鍵がかかっております。ただ、すぐ近くに宮司さんの家がございますので、事前に御連絡していただければ、宮司さんの都合によって観覧することはできると聞いております。

 

伊藤教育長

 ここは櫻井委員のすぐ近くですか。

 

櫻井教育長職務代理者

 すぐ近くです。

 

伊藤教育長

 他に御意見、御質問ありますか。

 それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定します。

 続いて、教育長報告事項に入ります。

 はじめに、教育長報告事項(1)「平成28年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施内容について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 

伊藤教育長

 よろしいでしょうか。大きな変更はないということでございますが、今説明にありましたとおり、大町岳陽高校、白馬高校と新しい学科ができるということで、しっかり強い興味関心があって探究心を持って学ぶ、もしくは積極的に将来その分野で頑張っていきたいと意欲を高められるようにしていただきたいと思います。

 それでは以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 次に、教育長報告事項(2)「平成27年度『体感!信州遺産バスツアー』の実施について」、高橋文化財・生涯学習課長から説明をお願いします。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 耳塚委員お願いしいます。

 

耳塚委員

 これは文化庁からの補助金による事業で、参加費は補助金事業のため取れないという理解でよろしいでしょうか。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 文化庁から県の予算をとおらずに、直接実行委員会に100%補助金をいただいている事業になっております。耳塚委員がおっしゃるとおり、事業費は全て補助金で賄うということで、昼食代等個人に係る実費のみをいただく形になります。

 

耳塚委員

 私の理解が追い付いていないところがあるのでお教え願いたいのですが、枠が文化遺産を活かした地域活性化事業ですよね。とすると、普通こういうときには、補助金の性格としてはスタートアップに使う資金で、補助金の助成がある期間だけが問題ではなくて、補助金が終わった後も何がしかの形で地域の活性化につなげていくためのお金ですよね。とすると、補助金が終わった後こういうツアーはどういうふうに扱われるようになるのでしょうか。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 具体的に打ち合わせをしているわけではないのですが、実施団体の信州・長野県観光協会とトレッキング協会は旅行業の免許を持っている面もありまして、もしこういったものに人が集まるとわかれば、民間ベースでツアーを組んでいただければありがたいなという願いを持ってやっております。ですから、いつかは補助金がいただけなくなるときが来る、それは来年かもしれませんが、そういったときでも、今度は参加費無料ということではないですけれども、バス代を徴収しても人を集めたいという事業に育てたいと思っております。

 

耳塚委員

 私もそういう方向だろうと予想はしていました。それで、ただ参加者を募るのではなくて、その後の事業化に結びつく方々に来てもらって、民間の力で人を集められるように仕立てるとか、そういうような発想が必要ではなかろうかと感じました。全然そういうことがなければ、補助金の事業としては趣旨に合致しないと思いました。なお財源が乏しい中で、県の教育委員会にとっても、こういう補助金は一種の外部資金にあたるわけで、そういうものを獲得して積極的に活用していくのは助かるというか、上手いこと利用できればと思いますので、ぜひこうした取組は進めていただければと思います。

 

伊藤教育長

 民間でやっているものと町や村がやっているのと思い浮かべたのですが、旅行業者や観光会社の人に参加してもらっているような工夫もあって、観光振興が私ども教育委員会の目標ではないですけれども、信州の魅力により多くの人に触れてもらうために何ができるのかということでこの事業が位置付いていると思いますので、可能な範囲で工夫していきたいと思います。

 

高橋文化財・生涯学習課長

 御意見を踏まえて、これからできることをやっていきたいと思います。

 

伊藤教育長

 ぜひ、日程が合えば、皆様にも御参加いただければと思います。

 それでは、教育長報告事項(2)を終了します。

 次に、教育長報告事項(3)「平成27年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会等における成績について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 この世代は、2020年、東京オリンピックでの活躍が期待される、場合によってはピークを迎える選手も多いところでございますので、ぜひ、さらに力を伸ばして、長野県出身のオリンピアンの東京オリンピックでの活躍につながれば、長野県としても元気が出るかなと思います。

 よろしいでしょうか。

 では引き続いて、教育長報告事項(4)「第36回北信越国民体育大会における成績について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 11年ぶりに最下位から脱出したということで、これから反転攻勢という状況でございます。ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。折を見て、委員の皆さまには国体に行っていただいて、激励をしていただきたいと思います。今年の国体は、冬が大変健闘して、スキーの部では男女1位、比較的良い流れで来ています。早期開催競技もしっかり上位に入り込んで、これからいよいよ始まります本大会も、従前よりは出場枠を獲得しているということでございます。こちらの方は数字で目標がはっきりしていますので、目標に向けて選手に頑張っていただきたいと思いますし、私たちも、選手が活躍できる環境を整えていきたいと思ってございますので、ぜひまた応援いただきたいと思います。

 それでは、教育長報告事項(4)を終了します。

 続いて、その他に入ります。

 その他(1)「長野県高等学校将来像検討委員会の県民アンケート調査実施について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明にありましたとおり、広く今後の高校教育のあり方については、有識者の意見を聞くだけではなくて、県民の皆様の御意見を聞き、県民の皆様の御協力をいただきながら、よりよいあり方を検討していきたいと思っています。また、今、高校生からも別途意見を聞いて意見を反映していこうということも計画しているところでございまして、今後、委員の皆様にも御報告させていただきたいと思います。この県民アンケートの調査結果についても、まとまり次第、委員の皆さまに御報告させていただきたいと思っておりますが、この件につきまして、御意見、御質問ございますか。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 ただいまの教育長のお話の中で、高校生からの意見を集めるということで、大変うれしく思います。やはり子どもたちに関わることは、子どもたちの意見をぜひとも届けるという観点から、今回のこのアンケートだけでなく、様々な子どもたちに関わる案件には、子どもたちの声を吸い上げる姿勢をぜひとも持っていただければありがたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 耳塚委員お願いしいます。

 

耳塚委員

 発言すべきかどうか迷ったのですが、これはもう実施してしまっているのですよね。私の目から見ると、例えば、選択肢の数が十数個に及んでいるものについて、数を指定して選択させるとか、普段生活している普通の県民にとっては、知識において、答えることが本当に可能かどうか。結構な文章を参考に読ませた上で答えてもらうといった具合で、技術的にはちょっと問題があって、社会調査の専門家とか、通常は調査業者が意見を言うはずなのだけれど、もう少し事前に何がしかの専門家の目を入れた方が良かったのではないかと、今回はもう仕方のないことだと思いますけれども、そのように思いました。

 

伊藤教育長

 今井課長何かありますか。

 

今井高校教育課長

 耳塚委員御指摘のとおり、なかなか質問と選択肢だけではわかりにくいということで、参考や説明文を入れてしまったゆえに、非常に文字数が多くなってしまいまして、その点は、作成している段階でも若干懸念は持っておりました。意見聴取ということで現在実施中でございますので、御意見として参考にして、次回検討したいと思います。

 

伊藤教育長

 これでも簡略化した結果、こういう状態なのですけれども、御指摘のとおりの面もあろうかと思います。そういう意味で、数字で何パーセントだからこうだという科学的な扱いではなくて、しっかり承知をして回答していただいた方と、知識が十分なくて回答がなかった方、マクロな数字だけではない面もありますし、自由記述欄をどの程度書いていただけるかということについては、多くは期待していないのですが、逆にしっかり記述いただける方もいるのかなと思っておりますので、そういう小さな声もすくいながら、有識者会議で検討を進めてもらいたいと思います。改めて見ると、ページ数も増えて、欲張り過ぎたために、少し細かくなり過ぎたと反省しております。

 他にいかがでしょうか。

 では、また改めて調査結果は御報告いたしますし、将来像検討委員会等様々な御意見をいただきながら、適宜、教育委員の皆様から御意見を頂戴して進めていきたいと思います。

 以上で、その他(1)を終了します。

 その他、何かございますか。

 生田委員。

 

生田委員

 お願いいたします。あり方検討会で、授業評価をすると決まったかと思います。小中に関しては各市町村にお任せしてお願いしているわけですが、高校に関しては長野県の管轄かと思います。評価が始まって1年半ぐらいですかね。

 

伊藤教育長

 評価は半年に1回くらい、そろそろ上半期分の評価ですね。

 

生田委員

 評価結果に関して、詳しいことを御報告をいただけないかと思うのですが、結果ももちろん大事なのですけれども、どのようなことがなされて、どのような結果が出て、どのようにそれが反映されて、1年ちょっと来ているのか。また反映されるであろうと思われているか。そういったことについて、今日すぐには難しいかと思いますので、次回の会議などで、そういった内容の御報告をお願いできればと思います。

 

伊藤教育長

 今年度の分が、おそらく年2回行っている学校が多くて、上半期分の調査を10月に入ってからかけると。それがまとまるのが多分11月くらいになってしまう面がありますので、1年半分を反映した形は難しいかもしれませんが、昨年度1年間で行っている部分については、資料ができているところもございまして、学校ごとに違いはございますが、こういう声が出て、反映してこう変えたと我々の方で聞いているところもたくさんございますので、そのような形のまとめになるかもしれませんけれども、高校教育課の方で事務的に作業を進めたいと思います。

 よろしいでしょうか。

 それでは以上で、公開による審議は終了しました。

 これから非公開の審議に入りたいと思います。

 恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。

 

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電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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