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更新日:2016年6月21日

第996回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日 時

    平成27年(2015年)8月27日(木) 午後1時30分から午後3時まで

2 場 所

    県教育委員会室

3 議 題 

 ○議 題 

  議第1号 平成28年度義務教育関係諸学校教育職員等人事異動方針について

  議第2号 平成28年度高等学校教育職員人事異動方針について

  議第3号 平成28年度県立高等学校教員と公立中学校教員との人事交流に関する基本要綱について

  議第4号 教職員の人事異動について

  議第5号 退職手当支給制限処分に対する不服申立て(審査請求)について

  議第6号 中信地区特別支援学校再編整備計画(案)について

  議第7号 県立中学校及び特別支援学校中学部の教科用図書の採択について

 

 ○教育長報告事項

  (1) 平成27年度全国学力・学習状況調査の結果について

 

4 出席者   

  ○教育長          伊 藤 学 司

  ○委  員

   教育長職務代理者  櫻 井 久 江

   委   員         耳 塚 寛 明

   委   員         生 田 千鶴子

   委   員         平 林 尚 武

   委   員         矢 島 宏 美

  ○その他

  小林教育次長、菅沼教育次長、北澤教育政策課長、兒玉義務教育課長、今井高校教育課長、

  中坪特別支援教育課長、北澤教学指導課長、原心の支援課長、高橋文化財・生涯学習課長、

  宮下保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録 

 伊藤教育長

 ただいまから、第996回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第4号「教職員の人事異動について」及び、議第5号「退職手当支給制限処分に対する不服申立て(審査請求)について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

 つきましては、議第4号及び議第5号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第4号及び議第5号は非公開とすることに決定しました。

 なお、議第4号及び議第5号につきましては、本日の最後に審議することにします。 

 それでは、議事に入ります。

 初めに、議第1号「平成28年度義務教育関係諸学校教育職員等人事異動方針について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、御発言をお願いします。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 初歩的なことで申し訳ないのですが、3ページの3行目の栄養教諭なのですが、養護教諭とはまた違う方なのでしょうか。

 

兒玉義務教育課長

 栄養教諭というのは、主に食育の関係の教育を担当してくださる方でございます。これまで、栄養士という職が主でございましたが、学校現場で食育を実際に授業等で行う必要があるために、今、長野県でも栄養教諭を増やしております。今年度は、教員採用選考の7月と8月に初めて選考させていただいた経緯がございます。

 

伊藤教育長

 他に御質問、御意見ございますでしょうか。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 全県人事でありますが、長野県は非常に広い県でありますので、教員が多く輩出できているところと少ないところとありますので、そういった解消ができるところは非常にありがたいと感じますが、できることならば、いろいろなところでいろいろな経験を積んでといったことも必要だと思います。そういうところを上手にやっていただければありがたいなと思います。特に小さいところでも、同じような教育ができる観点に立っていただきたいと思います。

 

兒玉義務教育課長

 ありがとうございます。1ページ目の1行目に、「教育職員等の人事異動については、学校教育の充実発展を図るため、全県的な教育水準の向上を期し」ということがございますので、今、櫻井委員におっしゃっていただいたように、全県の教育水準を向上させていくような目的がございますので、十分配慮しながら進めてまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 他にございますでしょうか。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 地域の特色ある教育に資するような異動であるとか、あるいは、地域に根ざした教育を行う必要があることから、市町村と校長の意見を県教委が聞きながら異動について考えていく基本的なあり方は、これで良いのではないかと思います。ただ、県教委にとってみると、教員は最大の経営資源でありますし、異動のさせ方というのは、県教委が大綱なり基本計画を実現していくために非常に重要な施策であると思いますので、県教委にとっての施策の実現という観点から異動について動かせるような要素も、十分に確保していただく必要もあると思います。

 それから2つ目、新採本拠地配置原則の導入というのは、基本的に望ましいことであると思います。ただし、実際にどうなるのかはわかりませんけれども、ひょっとすると、流動性を小さくする可能性もないわけではなくて、この点を含めて導入直後には、4にもありますように、こまめに結果を検証しながら、直すべき点は直していく姿勢で臨んでいただければと思います。

 

兒玉義務教育課長

 ありがとうござました。1点目については、今後も検討させていただきたいと思います。2点目につきましても、御指導のように、検証してまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 他に1号議案につきまして、御意見、御質問ございますでしょうか。

 人事異動につきまして、ある意味大きな方針の転換ということになりますので、混乱のないようにしっかり対応していくとともに、そういう意味で適用の項を設けて、完全に新しい基準は今度の新しい教員からという形にすることによって、混乱が生じないようにしつつも、変える意図とか狙いというのを、幅広く早く多くの教員にも反映していくことが大事だと思っていますので、適用のところには、他の教職員についても、「教職員が地域に根ざした教育を実践できるようにするという本方針の趣旨を踏まえた人事異動を可能な範囲で行う。」という規定を設けておりますので、この規定を踏まえて、来年4月に向けた人事作業を進めてまいりたいと思っております。

 それでは議第1号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第1号を原案どおり決定します。

 次に、議第2号「平成28年度高等学校教育職員人事異動方針について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 よろしいでしょうか。

 高校の方は、今年度は大きな変更はないということでございますが、今回義務の方では、市町村の公募制というような環境をとってございますが、高校の方は既に行っているということで、そうしたことを活発に活用いただきながら、適材適所に努めていくということです。また、これは義務の方も共通で盛り込んだことでございますが、管理職の校長の1校在任期間の長期化を図りながら、学校長の学校運営というものをしっかりやっていただく。こういう方針で、今年度も人事に臨んでいきたいということでございます。

 それでは議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。御異議ございませんので、議第2号を原案どおり決定します。

 次に、議第3号「平成28年度県立高等学校教員と公立中学校教員との人事交流に関する基本要綱について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 平林委員お願いします。

 

平林委員

 質問ですが、第1点は、具体的に毎年度ごとに何人、あるいは何組、おおよその目標を立てて進めていかれるのか。それからもう1つ、おおむね3年間というように「おおむね」ということを入れたのは、特別支援学校が含まれることが主たる理由になっているのかどうか。これをちょっと教えていただきたいと思います。

 

兒玉義務教育課長

 最初の毎年何人くらいかということですが、これは特に何人と決めているわけではないのですが、今年度の場合は5組、26年度は7組、25年度は3組、その前は7組ということで、うまく組み合わせができたところで数が決まってきております。毎年決まった数というわけではございません。それから、3年間に「おおむね」という言葉がついているところでございますが、中には2年間という方がいたり、4年間という方がいます。これは、3年間でほぼやってきていますが、事情が生じたときにそういう場合がございますので、「おおむね」という言葉をつけさせていただいております。

 

伊藤教育長

 よろしいでしょうか。

 他に御意見、御質問ありますでしょうか。

 矢島委員。

 

矢島委員

 お願いします。申し込みは、自主的に手を挙げているのか、推薦なのでしょうか。自主的にその先生が行きたいと希望されているのかどうかということと、確かにこれは良い人事交流だと思うのですが、具体的に検証して、人事交流をして何が良かったかというものがあれば教えていただきたいと思います。

 

兒玉義務教育課長

 希望か推薦かということでございますが、両方ございます。御本人が希望する場合と、御本人の研修のために校長等がやってみないかと推薦する場合、両方ございます。ただ、最終的には御本人が決めるので、本人の希望ということではございます。それから人事交流をした成果ですが、高校と中学校を交流させていただいているわけですが、例えば、高校の先生が中学校に来た場合に、やはり文化の違いに驚かれることがございます。やはり高校の先生がやっておられる教育と中学校の教育は違うところがございますので、そういう中で、中学校から高校の6年間を見据えた教育ができる人材になっていただけるのではないかと思います。以上です。

 

矢島委員

 ありがとうございます。

 

伊藤教育長

 前の教育次長の笠原次長も、元々中学ですけれども高校の方に交流で行って、ものすごく文化が違って、そのときの経験で幅が広がったとお話をされたことを思い出しました。

 他に何かありますか。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 お願いします。先ほどのお話で、毎年何組か違うということで、それが増加傾向にあるとか減少傾向にあるわけでもないようなことでしたが、先ほど成果というかメリットが多いようなお話をされていたかと思うのですが、本当にこういう取組が長野県教育に良いということであれば、本人の希望、推薦両方あるということですが、積極的に増やしていく。良いものであれば増やしていこうという明確な意図のもと、推進していくためにどうしたらよいのかという策も考えていくことも、教育行政、また、子どもたちにとって大きなプラスになると思います。もしデメリットがあってなかなかそれが、ということがあればお聞かせいただければと思いますが、そういうことがあまりなくて、良い面が多いということであれば、どうやって交流を増やしていけるのかということも真剣に取り組んでいただければと思います。

 

兒玉義務教育課長

 今、生田委員がおっしゃたことが、即ちデメリットかなと私は思っております。中学、高校で相手があることですので、話がまとまらないとなかなか成立しないという部分がありますので、お話のように、交流者を増やしていくための施策を考えていかないといけないと思います。以上です。

 

伊藤教育長

 もちろん中学校のスペシャリストが中学校の教員をやっていて、高校生の指導を普段はやっていない。逆に、高校の教員は高校生を相手にしたスペシャリストですので、中学校の微妙な問題に熟知しているわけではないので、そういう意味では、本人にとってはものすごく成長するという観点でメリットはありますが、一時的には異動した最初の数カ月とか1年目は、もしかしたら子どもにとっては指導力がプラスに働かないのではないかという面もございます。もちろん、それを全体でカバーして子どもに迷惑がかからないようにするのが当然でございますが、教員本人に対するメリットと、学校の力を落とさないという兼ね合いの中で、一定程度交流することによって意義が高まっていくと思いますので、相手があることではありますけれども、3組というのは少ないので、これ以上を目指すような形で進めてまいりたいと思います。

 他に御意見、御質問ありますでしょうか。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 今の意見を聞いていて思ったのですが、小中は結構交流があって、お子さんの支援方法ですとかうまく一貫できることが多いと思うのですが、なかなか中高というのが途切れてしまうことが多いので、そういう意味でも、この人事交流というのは、子どもたちのためにとても良いのではないかと思います。ですから、中学、高校の連携というところでも、ぜひ推進していただきたいなと思いました。

 

伊藤教育長 

 ありがとうございました。

 他にございますでしょうか。

 それでは議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定します。

 次に、議第6号「中信地区特別支援学校再編整備計画(案)について」、中坪特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

中坪特別支援教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 お願いします。本当にたくさんの意見が寄せられたなと感じました。それだけこちらの事務方も理解していただこうという姿勢だったかと思うのですけれども、委員の1人としてこのパブコメや意見を見ると、こんなに困っていらっしゃるのだといろいろな声からわかったのですね。それが計画のことだけでなくて、現場で実際困っているようなことも課題として出されている中で、もちろんこの再編整備計画も重要なのですけれども、今現在困っていらっしゃる課題を汲んでいただきたいなと思います。例えば、現状の分教室には保健室の養護教諭がいないと書いてあったり、教員の教科の専門性だけでなくて、一人ひとりの特徴を理解する専門性を活かすことが必要だという、当たり前のことを保証してあげたいなと思います。この計画は、子どもが安心して学べる環境をつくるとともに、保護者も安心して子どもを送り出せるような形になれば良いと思いますので、そこを希望いたします。

 それから、これに関係ないのですが、資料を見る中でお尋ねしたいことがありました。10ページの「センター的機能の充実と小中学校等における特別支援教育の充実」というところで、この表にあります年間相談件数の推移で、木曽養護学校の相談件数がどんどん減っていて、この数字の意味は何なのかなと考えたときに、背景はわからないのですけれども、もしかすると教職員の方が研修を積んで専門性がすごく高まったとか、子どもに関わる支援の仕方が良くなったとか、ということで相談することが減って満足しているのか、もしくは相談すらするのが嫌なのか、この数字を検証する余地があるのかなと思います。もし本当に専門性が高くなって相談する内容が日々の生活の中で減ってきたとしたら、やはりそこは評価していただいて、他の学校の方にもモデルとしてお示ししていただくと、より良くなるのではないかと感じました。以上です。

 

中坪特別支援教育課長

 前段でありましたとおり、様々な御意見をいただきました。この計画につきましては、それぞれの学校の基礎的な教育環境の整備も併せて図っていきたいと書かせていただきましたので、その点につきましては意を用いていきたいと思います。それから、特別支援教育のビジョンに関する御意見もいただきました。その点につきましては、特別支援教育の連携協議会を今年度開催いたしますので、そういった中で十分話をしてまいりたいと思います。それから、木曽養護学校の相談件数ですが、こちらにつきましては、いわゆる自立活動担当教員が教育相談に乗っていますが、教員の変更等による捉え方の違いが場合によってはあるのかなと思いますので、この内容については改めて分析させていただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 他にございますでしょうか。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 お願いいたします。特別支援学校なのですけれども、需要と供給の関係でこういった学校が運営されていくと理解はしておりますが、やはりこういった特別支援学校を出た後の社会の受け皿が狭まってしまうという懸念を払拭することができないところがあります。以前、特別支援学校に関係している方が、「この学校はいらないよ」と本当に大きな声で言われたことが、どうしても頭の片隅にあるわけです。やはり社会に出た後、それからが子ども一人ひとりの人生が長いわけで、できることであれば、隔離的なというか、そういう子どもたちだけでという政策は、私はどこかで歪みが生じてしまうのではないかなと思います。ですので心配するところなのですが、できれば同じ学校の中で、同じ教室の中で、いろいろな障がい持った子どもたちが学ぶことによって、健常者と言われる子どもたちに与える影響、人として生きていく上で大きなメリットが私はあると思います。そういった障がいのある子どもたちが健常者と言われる子どもたちと一緒に学習する上で、やはりどうしても乗り越えなければいけない壁、例えば11ページ(1)の2つ目の丸の2つ目のポツですけれども、「医療的ケアの必要な児童生徒の増加や障がいの重度化への対応を考慮し、近隣病院との連携を基盤にした児童生徒の安全・安心な体制の整備を進めます。」と、これは本当に大切なことだと思います。これが進むことによって、特別支援学校に通っている子どもたちが通常の学校に通い、そしてそこで同じ年代の子どもたちと学び合うことで、社会に出てからも生きていける自信が育まれると思いますし、健常者と言われる子どもたちが社会に出るときに、障がい者と言われる方々との接し方が、スムーズに、自然にできると思っています。ですので、ぜひともここを進めていただきたい。ですが、以前もこれに関してお願いしたときに、法改正、法の整備が必要であるというお話をいただいたと思うのですが、学校を出てからが長い子どもたちにとって、何が良いのかということを大切にしていただいて、もし大切にするのであれば、どの子も一緒にいて良いのだよ、一緒に助け合うのが社会なのだよということが、言葉ではなくて体感して学べるような学校運営を目指して、ぜひとも法改正に御尽力いただければと思います。

 それからもう1点なのですけれども、その下のポツで、「知的障がいのある児童生徒の学びの場の再配置を行います。」と書いてあるのですが、具体的にどういうことなのか教えていただきたいと思います。

 

中坪特別支援教育課長

 最後の御質問の方からお答えさせていただきますが、知的障がいのある児童生徒の学びの場の再配置につきましては、松本地区、松本市、塩尻市、東筑摩郡の南部で、知的障がいの養護学校が松本養護学校1校だけで、先ほど話がありましたように、医療的ケアの必要な子どもさんから一般就労を目指せる子どもさんまで様々な教育ニーズを持ったお子さんが一か所に集中する形になっております。他の学校については、高等学校の中に高等部分教室をつくる形で一般就労等に力を入れるということもやってきておりますが、松本地区についてはそういったことをこれまで行っておりませんでした。ですので、今の松本養護学校は西部にありますので、東部にすでにあります寿台養護学校と松本ろう学校の資源を使う形で、新たな知的障がいの方の学びの場をもう一つ設けていきたいということで、書かせていただいております。

 それから前段のお話でございますけれども、今回この計画には大きく2つ内容がございまして、1つは松本市にあります特別支援学校の再編ですけれども、もう1つは小中学校等における特別支援教育の充実ということで、特別支援学校の持っている様々な専門的知識を地域の特別支援教育の向上に充てる、いわゆるセンター的機能ということで大きなテーマとなっておりますので、こちらの方についても、併せて力を入れていきたいと思っております。特に14ページになりますけれども、おっしゃられたように、障がいのあるお子さんが特別支援学校を卒業して、地域で自立して社会生活を行っていくことになりますので、今申し上げましたように(5)①として、ネットワーク化を図るなど、特別支援学校のセンター的機能をさらに充実させていくことと併せて、地域の中で障がいのあるお子さんが成長して生きていくということで、副次的な学籍を置く、副学籍と呼んでおりますが、こういった取組も市町村教育委員会と連携しながら進めて、そのことがさらには、地域の中で卒業後に働いたり、いろいろな活動をする場所づくりにもつながっていくと考えていますので、その点については市町村教育委員会とも行っていきたいと思います。

 

伊藤教育長 

 よろしいでしょうか。

 

生田委員

 ありがとうございます。私が一番お願いしたかったのが、健常者と言われる子どもたちと、障がい者と言われる子どもたちが、同じ空間で生活することの意義が、両者にとってとても大切なのだという発想、それを御理解いただきたいと思います。そのために、繰り返しになりますけれども、医療的ケアの必要な子どもたちをどうサポートしながら、健常者と言われる子どもたちと同じ空間で生活、関わりを持つことができるのかという環境整備に御尽力いただきたいということが、私が一番申し上げたかったことです。

 

中坪特別支援教育課長

 医療的ケアの必要な児童生徒につきましては、特別支援学校に100名少し超えるくらいの方がいらっしゃいます。小中学校についてはしっかり把握できておりませんが、今現在はそれほどいらっしゃらないと思います。国の方も、特に医療的ケアが必要な子どもに対しまして、学校現場に看護師を配置していくことが必要だという認識は持っていただいておりまして、3年前の平成25年から特別支援学校に看護師を配置する経費に対して補助制度もできております。3年経ちまして、国の方でも、さらにそれを充実させていく方向で見直しをしていかなければならないという話も伺っておりますので、来年度の予算に向けた概算要求の状況もしっかり把握しながら検討していきたいと思っております。

 

生田委員

 1点確認させていただきたいのですが、特別支援学校では医療関係者が配置できるということだったかと思うのですが、私が申し上げているのは、もちろんそれは今の段階ではそうなのですけれども、今後、他の健常者と言われる子どもたちが通う学校に、医療関係の方々を配置していただけるような面での法改正を、ぜひとも働きかけていただければということです。

 

伊藤教育長

 今ちょうど要望しているところですね。

 

中坪特別支援教育課長

 今、生田委員がおっしゃられたように、学校現場、特別支援学校を含めまして、医療的ケアが必要なお子さんが、実際に教育の現場にいらっしゃる。ただ、残念ながら法律上では、看護師、いわゆる医療関係者が位置づけられていない状況でございます。その点については、毎年度、文部科学省への要望の中で、医療的ケア等を行うための看護師の配置の定数化をまずはしていただきたいと。定数化が難しい場合には、都道府県なり地方公共団体が看護師を配置する経費に対して、国としての助成を充実していただきたいという要望を毎年行ってきております。国の方も、この点については必要性の認識をされてきておりますので、来年度の概算要求には何がしかの方策が打ち出されているのではないかと思いますので、概算要求をしっかり見ながら充実について検討していきたいと思います。

 

伊藤教育長

 これは厚生労働省の制度になってくるのですけれども、家庭に医療的ケアの方に訪問していただくときには保険からお金が出るのですが、その方に学校に来てもらうとなると対象から外れるということもあるので、その辺りについても少し見直ししていただけないかとお願いしているところでございまして、もちろんそれぞれの市町村めぐり、県めぐりをしっかりやるとともに、国が財政的にも制度化をしてほしいということを訴えているところです。

 

生田委員

 あと1点。以前、養護学校を視察させていただいたときに、先生の腕の中に抱かれて、しゃべれない、そして体も動かすことができないお子さんがいらっしゃったのですね。ですが、そのお子さんは耳はしっかり聞こえていたのですね。そのお子さんと出会った時にこの思いが強くなったのですが、そのお子さんは耳は聞こえますので、同年代のお子さんの受ける授業、先生の話を聞けると思うのですね。また、自分と同じ年代の子どもたちの話し声が聞こえる。そこで心の面も成長していける。私は子どもにとってすごく必要なものが育まれるような気がいたしますので、重複して申し訳ないのですけれども、よろしくお願いしたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他によろしいでしょうか。

 それでは議第6号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第6号を原案どおり決定します。

 次に、議第7号「県立中学校及び特別支援学校中学部の教科用図書の採択について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明にございましたとおり、委員の皆様には事前に教科書にお目通しいただきながら、専門的なことは審議会にお願いをしておりますが、その答申を踏まえてこういう形での採択の提案をさせていただきます。実際に教科書を手に取っていただいた感想も含めて、御意見、御質問がありましたらお願いします。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 まずは質問なのですけれども、屋代中学校と諏訪清陵中学校とも、昨年と同じ発行社ですか。

 

北澤教学指導課長

 同じものもあれば違うものもあります。

 

矢島委員

 社会は。

 

北澤教学指導課長

 社会は変わっています。地歴に限って、諏訪清陵中は変えてきております。

 

伊藤教育長

 地理と歴史ですね。

 

矢島委員

 ありがとうございます。1月に清陵中学校に視察に行かせていただいた際に、歴史の授業を参観させていただいたのですね。そうしたら授業の内容が本当に素晴らしくて、私も見ていてこの続きを受けたいなと思うような授業の内容だったのですね。思考力であるとか判断力であるとか表現力とか、それを伸ばすような関わりですとか指導をしている先生でしたので、本当に子どもたちの関心も素晴らしいものだと思いました。その教科書を使った結果、学校の目標に沿うような教科書であったということで、十分に役立ったとか、十分に教科書を活かせたかとか、学校の目標に合っていたかどうかということを、使用した後に、他の教科と違ってどんな点が良くて、というフィードバックも必要なのではないかなと感じました。以上です。

 

北澤教学指導課長

 ありがとうございました。いくつか観点があって選んでいると思いますが、一番は生徒の実態、それから授業のスタイル、あるいは、附属中でありますので高校との連携がございまして、今話題になりました諏訪清陵中学校は、日頃から討論を取り入れたスタイルで授業をしていますので、実際に教科書を使って予習をしたり、自分の考えの根拠となるようなものが拾いやすい教科書が重要だということで選んでいると思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他に御意見、御質問ありますでしょうか。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 今の説明と変わらないのですが、各学校の教科の指導方針を踏まえた希望であり選択であると私も思いますので、これを認めたいと思います。それから読んだ感想ですが、教科書は年を取ってから読んだ方がおもしろい。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。他にございますでしょうか。

 生田委員お願いします。

 

生田委員

 お願いいたします。どの教科書も厳しい教科書検定を通っている教科書ですので、これは良いとかこれはダメだとか、そういうことを言う立場では私はないと思っていますけれども、見させていただいた中で、特に歴史ですね。教科書は教科書として、それを伝える先生の言葉が加わることで、また違った形で子どもたちに伝わる可能性はあるかと思うのですが、採択した教科書は子どもたちに1冊ずつ手渡すと思うのですが、できれば今回採択しなかった教科書も、副教材的に教室に1冊くらいあってもよいと思います。そういうことで子どもたちが目にして、こういった見方もあると多角的に考えられる環境整備をしていただければと思うのですね。操作するつもりがなくても、操作、誘導になってしまわないように、そういった配慮をぜひともお願いしたいと思います。立場が違えばいろいろな捉え方があり、見方がある。その中で、子どもたち一人ひとりが、じゃあ私はこう考える、と子どもたちが考えられる。なぜそれが必要かと言うと、想像力、イマジネーション力を、これから長い人生を生きていく子どもたちに、ぜひともつけていただきたいと思います。それには、いろいろな見方があるという捉え方で情報を自分の中に入れて、自分の頭で整理して噛み砕いて、私はこう思うと一人ひとりの考えを持てるような、そういった環境をつくっていただけるようにお願いしたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。調査研究用に送られてきている見本も複数冊ございますが、これは2つの附属中学校の学校図書館に配備するということは可能でございましょうか。

 

北澤教学指導課長

 検討したいと思います。

 

伊藤教育長

 私、実は平成14年にそういう通知を出した記憶がございます。見本本をぜひとも学校に置いて、生徒が自分の学校で使っている教科書以外も参考にできるような環境を整えてくださいということで、今思い出しました。

 

北澤教学指導課長

 必ず行います。

 

伊藤教育長

 櫻井委員、いかがですか。

 

櫻井教育長職務代理者

 素直に、本当によくできていると思いました。

 

伊藤教育長

 平林委員いかがですか。

 

平林委員

 いずれもカラーなど多用して、どの角度から見ても至れり尽くせりというか、今の子どもたちは幸せだなと思いました。さらに言えば、今の子どもたちには、ジェラシーも含めて、楽をし過ぎではないかという感想を持ちながら見させていただきました。結論から申しまして、この選択に賛成でございます。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 生田委員。

 

生田委員

 1点、家庭科なのですけれども、見させていただいた家庭科の教材なのですが、すべてにおいて、浴衣の着方というのがあったのですね。少なくとも私の時代には浴衣の着方は習ったことはありません。今の子どもたちは、浴衣の着付けまで学校で教えてもらえるなんて、なんて幸せだろうと思いました。これは結構前からやっているのか。それと、意図とすると、日本の文化を広げたいという意図があって、こういったものを教科書に載せているのか、お伺いしたいと思います。

 

北澤教学指導課長

 伝統文化を大事にするということはもちろん承知しておりますが、いつから浴衣が入ったかということは、時間をいただいて調べたいと思います。

 

伊藤教育長

 調べて後日お伝えしたいと思います。おそらく、日本の文化について、例えば音楽であれば和楽器を取り入れるとか、それぞれの教科の中で取り入れる中で、浴衣というか日本の和服、着物についての学習が、もしかしたら前回の指導要領改訂の時に入ってきたのかもしれません。各社一斉に浴衣が登場しているような場合には、大体指導要領改訂に伴う形になりますので、その辺りを家庭科の指導主事に調べてもらいたいと思います。

 私も教科書を拝見させていただきました。先ほど生田委員がおっしゃったとおり、検定を経ておりますので、それぞれの教科書内容について、何がどう間違っているという話ではなく、ただし、やはりそれぞれ特色があると。そしてその特色を、それぞれの学校で、中学校で言えば屋代と諏訪清陵のそれぞれの授業スタイル等を含めて、目指すべきところ、非常に個性を持ってつくっている学校ですので、それに応じてしっかり分析をした上で、採択理由を出してきたなと思っておりますし、特別支援学校については、子どもたちの障がいの状態に応じて、そしてそれぞれの地域の学校との交流も視野に入れながら、地域の市町村教育委員会で採択する教科書の動向も踏まえながら、交流ができるようにと言う観点で検討してきている部分も多々あったわけでございまして、それぞれの意向を反映することが今後の学校を運営する上でも適切かなと思った次第でございます。

 それでは議第7号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。御異議ございませんので、議第7号を原案どおり決定します。

 続いて、教育長報告事項に入ります。

 教育長報告事項(1)「平成27年度全国学力・学習状況調査の結果について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 耳塚委員お願いいたします。

 

耳塚委員

 全国的に都道府県の統計別の差異は減少傾向にあることは確認されていることですが、これは全国レベルの統計が出ていることではないと思うのですけれども、学校別の動向を見てみると、決して小さくない差異がございます。これは、設置者である市町村と連携する必要がございますけれども、やはり学校別の分布にも着目していただいて、どこがどうだということが重要なわけではなくて、問題があること、それから非常に伸びが大きいとか、そういうところを発見していただいて、必要ならば何がしかの取組や施策に活かしていただければと思います。それから2つ目ですが、先ほど御説明いただいた中で、上の方が薄いということが気になったところですが、一番目立ったのは4ページ目の⑦のところでございます。現段階で、分析はこれからでしょうが、伸びはしているのですけれども随分大きい違いがあると思います。これはどのように解釈していらっしゃるでしょうか。

 

北澤教学指導課長

 ありがとうございます。総合的な学習の取組についてのお尋ねだと思いますが、やはり中身的に総合的な学習が固定的な学習になっていて、例えば行事と関連付けて、行事の準備や行事に充てている学校も多いのではないかと思います。本来の探究的なスタイルの総合的な学習を、特に中学校の教育で実践できていないと思います。

 

耳塚委員

 やはり、アクティブラーニングが奨励されているところであり、総合的な学習の時間の使い方についても、その観点から見直していく必要があると思います。それから、外部検証委員会に他県の方に入っていただくことかと思います。実践の観点というよりも、むしろ行政としてこの結果をどう受け止めたり分析したり活かしているのかということについても、勉強させていただければと思います。

 

北澤教学指導課長

 ありがとうございます。ぜひその観点で取り組んでいきたいと思います。

 

伊藤教育長

 昨年度までは、学力向上検討委員会は、この調査結果の分析がメインだったのですが、今回はここにも書いてございますが、学力向上のための県教委の取組についての評価、改善の方向も検討していただくということで、これまでよりも一歩踏み込んで、学校だけではなくて、県教委の取組についても他県の目から見て検証してもらえればと思ってございます。

 他にございますでしょうか。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員 

 お願いします。この前視察させていただいた家庭学習のモデル校である辰野中学校と堀金中学校、もちろん学校名は公表できないのですが、実際モデル校としてやってみてそれが活かされているかどうかというところもフォーラムで発表されていたかと思うのですけれども、その取組が本当に良かったのかというところ、学力に結びついたのかというところも検証していただければと希望します。

 

北澤教学指導課長

 ありがとうございます。家庭学習のモデル校もそうですし、昨年度、学力向上のために非常勤講師を加配した学校が22校ありますので、そういった点につきましても、教科の結果だけではなく、質問紙にみられる意識も含めて、詳細に研究してまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 他にございますでしょうか。

 中学校を含めて、着実に改善の兆しが見えている。授業改善の方で芽が出てき始めていますので、そういう意味で、子どもに確かな学力を定着させる取組が実を結びつつあると思っておりますが、しかし、なおもって、そうした努力をよりたくさん行っているであろう他県と比べると、まだまだ定着の割合が十分でない面もあろうかと思ってございますので、私どもの施策の検証もしつつ、学校、市町村教育委員会と一体となって、点数を上げるどうこうを目指すのではなく、子どもたちに、しっかり授業を受けた成果として、学力が定着することを目指して、長野県では取り組んでいきたいと思っています。

 それでは以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 その他、公開の場で何かございますか。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 お願いします。最近新聞で読んだのですが、文科省がいじめ問題の再調査をするということが書いてあったのですが、それは岩手県の矢巾町のケースを含めて、学校の対応がどうだったのか、いじめに対する認識がどうだったのかということで、いじめの再調査をするということです。アンケートの出し方とか各学校のいじめに対する認識も着目していただきたいところですが、もしかすると、初めに出した調査よりも数が上がってくるかもしれないと思うのですね。それは、初期段階のいじめもいじめに入れるということがあるかと思いますので、件数が増えたことがまずいという認識ではなくて、これだけ早期段階で先生方にいじめを認識していただいたということで、たとえ数が増えても、それがまずいことではなく良かったという捉え方をしていただきたいと思います。また、中学校、高校でいじめがひどくなるケースが多いのですけれども、それは、初期段階の小学校の時になかなかSOSがキャッチできなかった、本当はいじめだったのだけれどもそれを見過ごしたために、大人に対する不信感を持って中学校、高校に上がってしまうこともありますので、ぜひ小学校で、大きいいじめではないのだけれども、これは何となくいじめにつながるかなという数字も併せて、初期段階の対応をお願いしたいと思います。

 

伊藤教育長

 はい。しっかり対応させていただきます。

 それでは以上で、公開による審議は終了します。これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。

 

 

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