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更新日:2019年1月1日

知事会見(平成22年(2010年)12月17日(金曜日) 11時05分~12時00分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 富山県における高病原性鳥インフルエンザの疑い事例の発生、部局長会議、生活困窮者や中小企業者を対象とした年末年始の連絡体制、農産物や加工品等の情報のテキスト化、国への要望活動、県政タウンミーティングについて

取材者からの質問

  1. リニア中央新幹線について(1)
  2. 平成23年度当初予算編成について(1)
  3. 富山県における高病原性鳥インフルエンザの疑い事例の発生について
  4. リニア中央新幹線について(2)
  5. 知事の誕生日を迎えて
  6. 浅川ダムについて
  7. 平成23年度当初予算編成について(2)
  8. リニア中央新幹線について(3)
  9. リニア中央新幹線について(4)
  10. 信州型事業仕分けについて
  11. 県政タウンミーティングについて

本文

阿部知事からの説明

1 富山県における高病原性鳥インフルエンザの疑い事例の発生、部局長会議、生活困窮者や中小企業者を対象とした年末年始の連絡体制、農産物や加工品等の情報のテキスト化、国への要望活動、県政タウンミーティングについて

長野県知事 阿部守一
 富山県で高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したという報告を受けていたのでこちらに来るのが遅くなってしまいました。農林水産省のほうから発表されていると思いますが、富山県の動物園で飼育されているコブハクチョウ2羽が死亡したと。うち、1羽が県の簡易検査の結果、高病原性鳥インフルエンザに感染している疑いがあるということで、現在、県で検査中との情報が入りましたので、皆さんのほうにもお伝えしておきたいと思います。
 それから、本日部局長会議を開催しました。傍聴された方もいらっしゃると思いますが、一つは生活支援強化キャンペーン及び雇用・生活支援ワンストップサービス。これは関係部局横断的に前回もお話ししましたが、対応していくということで、去年の反省点も踏まえてできるだけ早めの対応をワンストップで行うということで取り組みをしてまいります。この点については、さまざまな困難に直面されている皆さん、そして中小企業向けの金融相談については年末の12月29日、30日に県庁の経営支援課に窓口を作って職員が金融相談に対応していきたいと思っています。年末年始、何かといろいろな課題を抱えていらっしゃる方々にとっては厳しい季節ではありますが、県としてもできる限りの対応をしてまいりたいと思っています。それから、県産材の利用方針につきましても本日の部局長会議で確認させてもらいました。私のほうからは、県産材の利用促進はもちろん重要でありますが、昨日も木曽の看護学校を拝見したりしましたが、県内施設、いろいろ老朽化している施設が多いということで、エコ改修というか光熱水費、冷暖房費がなるべくかからないようなエコな建物とか、あるいは建物を造るときの自然エネルギーの導入とか、そうした点についても今後考えていく必要があるのではないかということで話をさせていただいています。それから建設部のほうからは砂防施設の効果事例の発表がありました。それから“見える県政”発信力向上プロジェクトの中間取りまとめ、先般私のところに報告を受けましたけれども、これについて広報県民課のほうから説明があって、意見交換をさせていただきました。私のほうから発信力向上プロジェクトに関しては、一つは私もできるだけ県民の皆様方の現場にお伺いして県民の皆さんと意見交換させていただくことに努めているわけでありますけれども、ぜひ部課長の皆さんもそういう姿勢で取り組んでいただきたいというお話しをさせていただきました。それから広報も、お金をかけずにやる方法がいろいろあるのではないかということで、そうした検討もぜひお願いしたいというお話を致しました。いずれにしても、“見える県政“の実現に向けては来年度予算の中でも、あるいは継続的により住民の皆さんと情報を共有化しながら県政が進められるように取り組んでいきたいと思っています。本日1点目が部局長会議の報告であります。
 それから2番目ですが、先程申し上げた生活困窮者、中小企業者を対象とした年末年始の緊急連絡体制についてということで、生活困窮者向けの生活福祉相談につきまして、は年末年始の閉庁日におきましても県下10カ所の保健福祉事務所あるいは地方事務所におきまして緊急時の電話相談を受け付けることに致しております。まだ内容は調整中ということのようですが、緊急連絡先の中身について資料でお渡しする予定にしておりますので、ぜひ多くの皆さんに緊急時、必要性がある時にはご活用いただけるように広報いただければありがたいと思っています。それから中小企業者向け金融相談、これは先程も申し上げましたが12月29日、30日、御用納めの後も県庁の経営支援課に年末金融電話相談窓口を設置致します。午前8時30分から午後5時15分まで職員が常駐して金融相談に応対をさせていただきたいと思います。また、地方事務所におきましては、9時から3時までご相談があった場合は担当の職員と連絡を取って折り返し金融相談に対応させていただきたいと思っています。ぜひ、これについてお知らせをいただければと思います。
 それから3番目としまして、これはまだ検討中ではありますが、県政の情報発信ということの一環として今農政部のほうでりんごとかそばとか長野県のいわゆる特産物である農産物や加工品についてそのテキスト化ということを行っています。県の職員全体が私は長野県の広報を担っていってもらわなければいけないという部分があるわけでありますけれども、聞きかじりの情報でその都度その都度ばらばらとある意味では適当なことを発信していては、しっかりした情報伝達にならないということで、まずは農政部のほうで農産物のテキスト化に取り組んでいただいています。まだまだ完成形のものではないので今検討していますけれど、できるだけ長野県の良い部分をしっかりと県の職員や県民の皆さんとも共有しながら発信できるような取り組みにつなげていきたいと思っています。
 それから4点目としまして、12月14日、15日の2日間かけて私からは国に対する要望に永田町、霞が関回ってまいりました。大きく12項目でありますけれども、政府予算の編成前でありますので、それぞれ関係省庁の政務官あるいは関係省庁の皆さんあるいは民主党いろいろお聞き取りいただきましたけれども、今日の部局長会議で申し上げましたけれども、国の予算の動向についてはしっかりとフォローをしていきたいと思っております。地方財政の問題等まだまだ予断をもって語れないところがありますので、まずは私どもの要望の趣旨を踏まえた予算編成が行われることを強く期待したいと思います。
 それから、私のほうからは最後5点目でありますけれども県政タウンミーティング、年末押し迫りますけれども12月26日に長野市で行いたいと思っています。午前10時30分から12時30分まで、県庁内の講堂でテーマは「今、学校教育に期待するもの」と、教育であります。教育委員会からは教育長が出席をするという形になっておりまして、これは来年度予算編成をこれから行っていくわけでありますが、教育関係は非常にある意味で大きな予算要求が出ている部分があります。私としては県民の皆様方のいろいろなご意見を聞く中で予算編成を行う立場として、来年度以降の教育のあり方、教育行政に対しての予算のあり方について考え方を固めていきたいという思いもありまして、今回県民の皆さんと直接お話しを、教育について行う県政タウンミーティングを行いたいと思っています。教育長にも参加してもらって教育委員会と知事として一緒になって県民の皆さんとできるだけざっくばらんなやりとりができればありがたいと思っております。
 私のほうからは以上でございます。

 

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取材者からの質問

1 リニア中央新幹線について(1)

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 先日15日に公表されました交通政策審議会のリニアに関する中間取りまとめですけれども、あの後知事が一度対応していただきましたけれども、改めてこの中間取りまとめについての問題意識を改めてお尋ねしたいことと、交通政策審議会の小委員会の家田委員長さんの会見等若干お耳にしていらっしゃればですね、費用対効果を重視してルートを選んだというそういったお考えとか、委員長さんのスタンスについて国関与といったことも含めて知事の見解を伺いたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 これは先般、東京事務所でもお話しをさせていただいたことと重なりますけれども、15日に小委員会から中間取りまとめが出されたということであります。中立公正な立場でご検討して取りまとめられたということでありますので、そのことについてはしっかりと受け止める必要があると思っております。ただ私どものほうから何点かご意見これまで申し上げていますが、例えば地域の交通ビジョンをしっかり持つための関係事業者も参加した上での検討の場の設置の話等含めて、必ずしも私どもの考え方が十分反映されていない面があると思っていますし、こういった国家的プロジェクトという形で進められていくわけでありますけれども、その割にはというか、今回の中間取りまとめを見る限りでは、非常に国のかかわり方が弱いなと。駅の設置の話等についても、事業者と地元の協議で負担を考えるみたいな話になっていますけれども、私はそういう問題ではないだろうと思っておりますので、そうした観点で私としては最終取りまとめに向けては関係者の皆さんの意見も伺った上で、県としての意見をしっかりと伝えていくようにしていきたいと思っています。それから私も家田小委員長がどういうご発言をされているか承知していないので、直接的にどうだこうだとなかなか言えないのですけれども、ちらっと地方分権のお話みたいなこともされていたと新聞では拝見しました。先程も言ったように私は、地方分権は大いに進めるものだと思っていますけれど、しかしながらこれは各県をまたがる、しかも国としてある意味で新しい鉄道のあり方に踏み出す国家的なプロジェクトなわけですから、そういう観点では単純に地方分権という話ではなくて、より国が積極的にかかわっていくべき事業だと思っております。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 それでですね、その中間取りまとめを受けてJR東海の山田社長がもうすでに一部、都府県等を回ってあいさつを始めているというような報道もあるわけですけれども、阿部知事としてはこの社長との面会あるいは今後の協議といったことについてのスタンス、現時点でどんなお考えでしょうか。

企画部交通政策課企画幹兼課長補佐 増田隆志
 事務的、事務ベースで日程の調整がつかないかという意向は伝えられております。日程といいますか、お会いしたいのだがという社長の意向ですね、は伝えられています。

長野県知事 阿部守一
 私に・・・

企画部交通政策課企画幹兼課長補佐 増田隆志
 私どものほうに「知事と会いたい」という意向は伝えられております。

長野県知事 阿部守一
 私はちょっとそのご趣旨をまずよく聞いてもらいたいと思いますけれど、まだ中間取りまとめという段階で、最終報告の前段階なので、その時点でどういうお話がいったいあるのだろうかと思っていますので、現時点でお会いする必要があるのかないのか、会いたいというお話だけではその必要性は今の段階ではないのではないかと思っています。ちょっとその辺のご趣旨はよく聞いてみたいと思います。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 今のお話でまだ最終段階ではないというお話で、中間取りまとめですけども、中間駅負担の問題、知事も問題意識をお持ちでですね、中間駅設置にかかわる今後、他の都道府県との連携とか、あるいは現時点で知事がお考えになる望ましい中間駅の負担のあり方というようなことを今のお考えでお聞かせいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 中間駅の負担は基本的には事業者が負担するべきものだと私は思っていますけれども、国とのやりとり、国がもっとしっかりとかかわってこの事業全体を考えていただかなければいけないと、仮に地方負担をするということになれば、これまでの整備新幹線もそうですけれど地方財政上の措置をどうするのかとか、そういうことも当然議論になるわけでありますので、今の時点で私はそこまで踏み込んだことは議論していませんし、まだ中間取りまとめの段階ですからそこの新駅設置の話について国としての考え方もまだこれから検討されるのだろうと思いますので、今の時点で私としては事業者が、鉄道事業ですから基本的には責任を持って行われるという形が望ましいのではないかと思っています。そういう意味で、中間取りまとめで表記されていることについては、必ずしも明確ではない部分が多いですからそれを前提にしてどうだこうだ、JR東海も含めて議論するというような段階ではないのではないかと私は思います。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 最後もう一点だけすみません、県内のことですけどもこの中間取りまとめを受けてCルートの地元では非常に歓迎するムード、それからBルートの地元では引き続き実現を求めていくというような、非常に受け止めに落差があるわけですけれども、各地域の反応を知事のお立場でご覧になって率直にどんな思いでいらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは新聞等で拝見している段階で今の時点ではとどまっていますので、先程申し上げたように県としての考え方を再度委員会に上げていく場合にはしっかりと関係する方の意見を聞いた上で取りまとめていきたいと思いますので、現時点で報道だけで知り得た範囲でコメントするのは適切じゃないと思っています。

 

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2 平成23年度当初予算編成について(1)

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 予算編成のことでお尋ねしますけれども、本日まで5日間予算要求の概要の公表が各部局からありましたけれど、昨日までに主要なところ終わっているかと思うんですが、知事査定はこれからですが、これまでの予算要求ご覧になった中では今の段階で阿部知事の独自色は出ているというふうにお考えかどうかというのとですね、出ているとすればどんなところに出ているとお考えかご説明ください。

長野県知事 阿部守一
 今の段階は各部が私の公約に掲げたことも含めて検討して出してもらっているという段階ですので、私としては今の段階では論評はできないです。個々の考え方とか内容についてまだ聞いているという状況ではありませんので、ちょっと中途半端な発言は今の時点ではできないと思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 一方で数字などご覧になったときにですね、予算編成方針でも知事は今の現況の厳しい財政状況をですね、職員の皆さんに認識を共有してほしいというような前提で要求を求めてらしていたかと思いますけれども、数字的な面なども含めてそのあたり、現況では共有された予算要求になっているかどうかというのはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そこもこれは各部局とのやり取りをしている結果が説明された内容であるわけではないので、私としては当然そうなっていると期待していますけれども、これからやり取りをしてみないと分からないと思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 最後にこれからいよいよ知事査定含めて予算編成大詰めを迎えるわけですけれども、そういう中でどんな形で現況あるものについて詳しい論評はこれからだと思いますけれども、そばにいってどんなふうに独自色を見せていくか、かなりこれからまだ削り込みなり、メリハリを付けていく必要があるのかどうかを含めてですね、どんな形で差配していきたいというふうにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は本当にメリハリを付けなければ予算編成自体が、財政自体が持続可能性が無いと思っていますので、そういう意味では私はまだこれから説明を受けないと分かりませんけれども、要求が出されているものについては一つはやはり私の立場でも厳しく見ていかざるを得ない部分があると思っています。それと同時に各部からは十分出てきてないような問題意識についてはしっかりと私のほうから指示をして追加するべきものは追加するという形になる、せざるを得ない部分があるのではないかと思っています。

 

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3 富山県における高病原性鳥インフルエンザの疑い事例の発生について

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 先程の富山の鳥インフルの件で、ちょっと私も状況を詳しく把握してなくて県のこういう場合の対応マニュアルもちょっとよく勉強してなかったんですけれども、知事、先程聞いたばかりで恐縮ですが何かご指示だされたんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今お話があったように、これまでも鳥インフルエンザ、私が副知事でいたときも発生して対応してきたりしていますので、まずは今の状況にとどまっているのではいいのですが、富山県での拡大、あるいは万が一長野県で発生した時の対応については万全の対応を取るようにということで指示しております。会見があったので、話の途中でこちらに伺ってしまったところもありますので、もう一回その点農政部から報告を受けたいと思っています。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 飼育されていたコブハクチョウで、飛来しているようなものではないですか。

長野県知事 阿部守一
 動物園で飼っていた鳥です。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 もちろん感染源とかはまだ、どういう経路とかは全然分かっていない状況なんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 2羽死亡して、1羽が県の簡易検査で高病原性鳥インフルエンザに感染している疑いがあると、疑いですよ。で、現在、県で検査中ということのようです。高岡市では念のために動物園を閉園する方針であるということのようです。現状はですね。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 分かりました。まだ現時点で長野県は県内にどう対応するかはまだ・・・

長野県知事 阿部守一
 現在県内のすべての養鶏農家の方、そして学校でも鳥を飼っているところがありますから、学校そして動物園には異常が無いかという点については確認を取るという形になっております。

 

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4 リニア中央新幹線について(2)

中日新聞 小柳津心介 氏
 リニアの話に戻るんですけれど、ルートとか中間駅の問題はいったん置いておいて、全体的な話で、リニアが東京-名古屋-大阪と開通することで長野県や長野県を含めた中部地域の観光や産業とかそういった面にどういう影響を与えるか知事の現時点でのお考えを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 これはリニアが整備された後、放っておくだけではいけないと思うのです。そこのメリットを最大限に引き出すようなことを考えていかなければいけないと思いますので、地域での取り組み方いかんによってもだいぶ変わってくると思いますが、どのルートになるにしても、非常に短時間で東京あるいは名古屋といった大都市圏と結び付くわけですから、そういう意味では人の移動について非常に飛躍的に同じ時間で移動できる距離、アクセスできる地域が増えるわけですから、そういう意味ではさまざまな活動に対してプラスに働く部分はもちろん大きいと思います。その反面、いろいろな交通機関等にも当然いろいろな影響が出てくるわけですから、マイナスの影響ということもなくはないと思いますので、そうした点については極力マイナス面を解消するような対応をしていくことが必要だと思いますし、これは先程来申し上げておりますように国家的なプロジェクトですから、単に地域だけが考えるということだけではなくて、国あるいはJR東海等関係する事業者も含めてしっかり考えていかなければいけない課題であると思っています。

中日新聞 小柳津心介 氏
 今おっしゃったようなプラスマイナスの両面で、例えば県独自で将来ビジョンのようなものを策定するとか、そういったようなお考えはありますか。

長野県知事 阿部守一
 まだ中間取りまとめですし、計画自体がしっかりと固まったわけではないので、まだそういうことを申し上げるのは時期尚早だと思いますけれども、今後のリニアを長野県にとってより有効なものにしていくためには、県として今おっしゃったような全体のどう有効に生かせるようにしていくかということについて検討していくことは重要だと思っています。

中日新聞 小柳津心介 氏
 分かりました。

 

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5 知事の誕生日を迎えて

中日新聞 小柳津心介 氏
 あと、全然話が変わるんですけれど、確か21日で知事が50歳になられると思うんですけれど、大きな節目だと思うんですけれど、何か感慨というか改めてございますでしょうか。

長野県知事 阿部守一 
 そうですね、もうすぐ50歳で、100歳まではなかなか生きられないなという気もするので、人生これからのほうが短いなという思いの中で、こうして長野県の皆さんのある意味で皆さんの暮らしを守る立場にいるわけでありますから、ぜひこれまでの私自身が培ってきたいろいろなネットワークとか経験を最大限、県民の皆様のために生かすことができるように全力で県政にあたっていきたいと思っております。

中日新聞 小柳津心介 氏
 分かりました。

 

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6 浅川ダムについて

信越放送(SBC) 花岡晃子 氏
 浅川ダムの関係なんですけれども、2回県の説明会を終えられまして、知事としても改めて県民の声を聞く場になったのかなと思います。2回の説明会を終えられてのご感想をお伺いしたいことと、今後何か説明の場、説明会という形式でなくてもいいんですけれども、何かそういった説明の場を考えていらっしゃるかどうかを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず2回の説明会ですが、私としては県民の皆様方に説明責任を果たすということを繰り返し申し上げてきましたので、その言葉に忠実でありたいという思いから開かせていただきました。賛成の皆様、反対の皆様、いろいろご意見があるというのが私の説明をした上でも、さらに賛成・反対さまざまなご議論があるという状況ではありますけれども、私自身が判断をした考え方、あるいはダムの必要性とか安全性、そういったものについて、これまで必ずしも十分お伝えしきれてなかった、あるいはお伝えできていなかったことについてもしっかりとお伝えすることができたとは思っています。ただ時間的な制約等もあって、ご発言時間が短かったりしたような部分もありますので、引き続き必要があればお話をする場は考えたいと思いますし、流域協議会の皆様方に対しては、年明けにセットする方向で調整をさせていただいています。

信越放送(SBC) 花岡晃子 氏
 流域協議会のほうはまた知事もご出席をされるというような・・・

長野県知事 阿部守一
 そうですね。私も当然、今回の再確認作業のプロセス自体は、長野県という組織としてはすでに1度判断をしている話であります。今回私が新しく知事に当選したということで、私自身の考え方として、再確認作業を行ったわけでありますから、当然私が出席してご説明をさせていただきたいと思っています。

 

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7 平成23年度当初予算編成について(2)

テレビ信州(TSB) 大和洋介 氏
 先程の新年度予算の件で、まだこれからということですが、再三知事は新年度予算で独自カラーをとおっしゃってきましたが、考え方の軸となるようなものとか、こうやっていきたいみたいな意気込みがありましたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 一つは、これはもうどこでも全く私は変わらないのですけれども、一つは県民の皆様の暮らしを守るということですよね。私は柱として選挙のとき教育再生、それから産業力・地域力の強化、それから暮らしの安心確保、それから県民に開かれた県政ということで4つずっと訴えさせていただいておりますので、この柱に忠実に考えていきたいと思っています。それらを踏まえて各部局もさまざま検討してもらってきていますけれども、私としては自分の視点をさらに部局からでてきたものに対して付加していきたいと思っています。

テレビ信州(TSB) 大和洋介 氏
 暮らしとかそういうところに具体的にこういうものを新たに組み込みたいとか何か構想はございますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 来年度予算はこれからですけれども、今日部局長会議で補正予算の検討も指示を致しました。その中で国の(住民生活に)「光を注ぐ交付金」というのがあるのです。私としては、行政が行う仕事というのは、時代とともにどんどん変化していかなければいけないと思っていますが、とかく前年やった事業はそのままという感じで、前例踏襲型になりがちでありますが、国でも「光を注ぐ交付金」ということで、これまで必ずしも行政が、重要だけども行政がしっかりと目を向けてこなかったのではないかという、自殺対策とかあるいは消費者対策とか、そういったことに使える交付金が作られました。これは交付金を使うという観点でなくて、私自身もいろいろな困難に直面されている方が、先程年末年始の話もさせてもらいましたけれども、本当に多くいらっしゃる中で、行政として県民の暮らしを守るということを行うためには、どんな施策が必要なのかということを原点に立ち返って、しっかりと考えていく必要があると思っています。今日も部局長会議で、できるだけ知恵を出して、アイデアを出して考えてもらいたいということで、指示をさせていただいています。

 

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8 リニア中央新幹線について(3)

読売新聞 香取直武 氏
 たびたび、またリニアに戻って申し訳ないのですが、中間駅の負担の在り方なんですが、JR側の立場からするとですね、これまで整備新幹線で、それこそ全幹法(全国新幹線鉄道整備法)で3分の1を地元が負担してきたと。今回はそれはもらわないから、自分たちで造るから、せめて駅は地元で造ってくださいというそういう論法なわけですよね。長野新幹線なんかだと、県も1700とか1800億円くらい負担しているかと思うのですが、それから比べると350億でリニア造ってくれるんだったらというふうに見えるということもあるかと思うのですが、地元の負担の在り方っていうのはどういうふうに考えてらっしゃるのかということをお聞きしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 リニアは全国で初めての事業ですから、ルールがないわけです。私は何度もここでも申し上げているように、鉄道事業というのは何なのかと考えた時に、起点と終点だけがつながっていればいいのかと、大都市中心の発想からすれば、そういう見方もありうるのかもしれませんけれども、やはりその通過する地点も含めて、日本全体の地域の振興につなげていくということが、これは国家的プロジェクトとして行う事業の本来の趣旨だと私は思いますので、そうしたときに駅は、地元がお金を出せば造るけれども、出さなければ造らないという考え方は、いささかどういうものなのかなと、要するに途中のところは基本的に、事業の中では取るに足らない問題みたいな形の考え方に立つからそういう話になってしまうのではないかと思うので、先程来、国の指導性ということをぜひ強く求めたいと申し上げていますけれども、国家的プロジェクトでやるからには、通過する地点、通過するというか、通る地点・地域の振興ということもしっかり考えて事業を進めてもらうことが重要だと思っています。

読売新聞 香取直武 氏
 その場合どうでしょうか、地元の負担という部分では。要するに全く、1円も出さないのか、出さなくてもいいのかということにもなるかと思うんですけれども。その点どうお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 いろいろな交通網があるわけですけれども、普通の鉄道事業だったら、鉄道に対して公営企業でやっている場合はいざ知らず、普通は出さないですよね、地方公共団体は。それを、例えば整備新幹線とか特別のルールがあれば、地方財政措置も講じられた上で地方が負担しているわけですよね。長野県でもいろいろな鉄道、ご存知のとおりでありますけれども、基本的には事業者が駅を設置しているということですから、仮にその原則と例外が逆転するということであれば、それはやはりそれなりのしっかりとした考え方がなければ、私はいけないのではないかと思います。

 

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9 リニア中央新幹線について(4)

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 ちょっと一つお尋ねし忘れてまして、昨日から(国土交通省で)始まったパブリックコメントですね、Bルート、Cルートのそれぞれの地域、また、どんな考え方を出していこうかということで、準備を始めているようなんですけども、特に、まだ一致点をみていないルート問題なんかに関しては、おそらくBの皆さんは、これまでどおりBを求めていかれるんじゃないかと思うんですけども、このルートを巡る、まだ最終決着はしてないような状況の中で、このパブリックコメントに関して、県としては中間取りまとめ、全体に対する県の考え方を各地域から聞いて出していくっていうお考えだと思うんですけども、このルート問題に関しては、県として調整していくことは非常に難しいという考え方でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先程言ったように、これから意見を伺いますので、難しいのか難しくないのかというのはそれを待たないと分からないですよね。要するに中間取りまとめがなされたということ、中間とりまとめに対してさまざまいろいろな意見、私も含めて関係の皆さんあると思いますので、どういったお考えをお持ちなのかということを十分お聞きした上でまとめていきますから、難しいのか難しくないのかというような話は、まずはお話を聞いてみないと何とも言えないと思います。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 県として出すパブリックコメントへの意見というものと、それから各期成同盟会もおそらく出す自由っていうのは、それぞれの期成同盟会にあると思うんで、それを特に県の立場でですね、「いや、それはちょっと控えてほしい」とか、そういうことはできないというふうに考えてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 表現の自由じゃないですけど、県しか意見を言えないという場ではないわけですから、県が全部コントロールするということにはならないと思いますけれども、しかし、県として全体の皆さんのご意見をお伺いする中で出させていただくという部分も、ぜひ、関係者の皆さんにはご理解いただきたいなと思っています。ですから県が全部、長野県から出る意見は全部県が調整するというようなことを考えているわけではないですが、やはり、県としての意見というものはそれなりの受け止め方をしていただくものだと思いますので、ぜひ多くの皆さんの意見を聞いた上で、長野県全体にとってプラスになるような方向性の意見を言うようにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 分かりました。

 

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10 信州型事業仕分けについて

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 事業仕分けのパイロット事業の対象委員と対象事業の公募が、締め切りが今日までだったと思うんですが、今日の5時だったと思うんですが、現在のところでの応募状況が分かったら、教えていただきたいんですが。

長野県知事 阿部守一 
 行革課長のほうから。

総務部行政改革課長 倉沢幸一
 昨日時点の申し込み状況でございますけども、県民委員のほうが昨日の時点で21名、それから対象事業のほうは全部で24事業という形になってございます。ただ今日だいぶ問い合わせが来ていますので、また増えるのかなとに思っているところでございます。以上でございます。

日本放送協会 梅本一成 氏
 この状況について知事は、件数多い少ないっていうのはあると思うんですけど、どのようにお受け止めになっていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一 
 今回、先週の金曜日からですよね、ちょっと期間がね、全体のスケジュールが非常にタイトな中で、募集・提案をさせていただいているので、そういう意味では県民の皆様方にはやや申し訳ないなと。仕分け人は400字で志望理由を書いてもらっているのですよね。私のところにも、忙しいのに1週間でそこまで書くのは大変だと言ってらっしゃった方もいますので、今回はちょっと時間が短くて大変申し訳ないなと思っていますが、次年度以降にはもう少し日程をしっかり取った上で、今回ちょっと時間が短いから、なかなか提案できないよと、あるいはなかなか申し込めないよという方も含めて、多くの方が仕分け人に応募して、あるいは事業提案してもらうようにしていきたいと思っています。まだ今日いっぱいで締め切りますので、まだこれからも追加で出ていらっしゃる方とか、出てくる事業があると思いますけれども、全体でちょっと時間が短い点については、県民の皆様方には、おわびしなければいけないと思っています。

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 時間が短い割には、集まったと思っているのか、そうではなくて・・・

長野県知事 阿部守一 
 時間が短い割には、21名の方が400字いろいろ書いて応募していただいている訳ですから、短時間の割には、現時点では応募していただいているのではないかと思います。ただ県民全体の数が215万人いらっしゃるわけですから、そういう意味では私としてはより多くの方に、応募なり提案していただきたいと思いますけれども、しかしながらちょっと時間的な制約もあってですね、これはもう少しあの時間がタイト、全体のスケジュールがタイトでなければ、2週間とか1カ月とかですね、応募期間取るべきだと思っていますけれども、今回は非常に短時間だということで、その点は何とか応募状況についてはある意味で、私としてはお詫びをしなければいけないと思いますし、その数については一定程度割り引いて考えなければいけないのかな、と思います。

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 ありがとうございました。

 

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11 県政タウンミーティングについて

鈴木恵美子 氏
 長野市に住みます鈴木恵美子と申します。12月26日に行われる県政タウンミーティングについて伺います。知事は冒頭のお話の中で、予算編成にもかかわることでざっくばらんに県民の皆さんのお話をお聞きしたいということを述べられましたが、知事のほうから教育に関してこのことについてご参加者からお聞きになりたいというものが、もしおありでしたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今回のタウンミーティング、2時間ですけれども、これは教育委員会の皆さんとこれまで2回お話をさせてもらっています。その中で、私から教育委員会に対してお話していることは非常に大ざっぱに言うと二つあって、一つは学力の向上、今日も新聞に体力の話が出ていて、体力も全国平均以下という感じで長野県は出ていますけれども、本当に基本的な学力の向上というのは、ある意味で教育の基本だと思っています。その時に具体的にどういうことを行う考えなのか、例えば教員の数を増やして少人数学級にするとか、いろいろなご意見あるわけでありますけれど、私はもちろん教員の数を増やすという視点も重要な視点だと思います。学校の先生方がいろいろ多くの業務を抱えて、なかなか子どもたちと向き合う時間が少ないのではないかというお話も聞いておりますが、逆に県民全体の納税者の皆さま方の視点からすれば、学力向上という問題に対して具体的にどういうことを行って、改善しようとしているのかということが、やはり見えなければいけないのだろうと思っております。そうした観点で、ぜひ県民の皆さま方とか、あるいは保護者の方とかが、この学力の問題についてどういうお考えをお持ちなのか、あるいは今の学校教育の問題に対して、どういう点を改善すべきと思っているのか、そういうことをぜひざっくばらんにお聞かせいただきたいと思っているのが1点です。それからもう1点、教育委員会といろいろ話しているのは、いわゆる不登校の問題とか、発達障害の問題とか、本当に困難に直面している子どもたちが大勢いらっしゃるわけですけれども、学力の話というのはなんというか、教育委員会プロパーな仕事、事項だと思っています。まさに教育の内容をどうするかという話ですから。ところが、不登校の問題とか、不登校の子どもたちの課題とか、あるいは発達障害とかですね、それは実は教育委員会なり、学校の課題でもあると同時にほかの分野とも関係する話ですし、やはり地域全体で解決しなければいけない部分でもあるわけです。例えば発達障害であれば、学校入学前であれば、保健福祉との連携が必要ですし、その後であれば、雇用問題、社会に出てしっかりとコミュニケーションとって、自分の足で自立していただく、ということまでつなげていかなければいけない話ですから、学校のところだけ切り取ってどうこうという話ではないものですから、そういう教育委員会とむしろ知事部局が力を合わせてやらなければいけない課題についてはこれはぜひ広い視点で、今回はあえて私単独でもなくて、教育委員会単独でもなくて、私と教育委員会が一緒に、教育長が一緒にタウンミーティングやるわけですから、まさにそういう複合的な話題というのは、ともすると教育委員会だけだと、「いや、これは福祉の問題です」とかいう話になりがちだったり、あるいは私単独だから、「それは確かにそうだけれど、そこから先、教育委員会ですね。」という話になりがちですけれども、今回一緒にやるわけですから、まさになんというか、縦割りで対応しきれない課題、とはいえ子どもにとっては重要な課題、そうしたものについて、ぜひ問題提起をいただきたいと、私はその2点について常々に教育委員会とお話させてもらっていますので、私の思いとしては、県民の皆様方からのその点ですね、要するに学校プロパーの学力向上をどうするかというのと、教育委員会と知事部局、あるいは地域の皆さん、市町村とか一緒になって取り組むような、もう少し、学校単独では対応できないような課題についてのご意見、この二つ、私の問題意識としては、伺えればありがたいと思っています。

鈴木恵美子 氏
 どうもありがとうございました。長時間本当に会見、恐れ入ります。私小中学生の保護者でして、一つご要望を申し上げたいことがありますがよろしいでしょうか。具体的な内容になって申し訳ございません。来年度、長野県で初めて県立中学の受験が行われます、その予定になっておりまして、県立中高一貫校の開設です。12月11日にその適正検査の試行、模擬テストがございまして、申込者が732人、定員80人と比較しますと、9.15倍の多数の申し込みがありまして、大変高い関心が寄せられているということは常々報道されています。今、県教育委員会のホームページに、こちらの適正検査の問題が公表されています。ですので、そのタウンミーティングの前にぜひ、小学5、6年生、特に小学5年生の皆さんが受験されたその適正検査を知事も解いていただきまして、どんな実態になっているのかとか…

長野県知事 阿部守一
 それはどういう問題意識からですか。

鈴木恵美子 氏
 報道によりますと、小学5年生にとっては少し難しいのではないかということもありますし、50分間で2教科行われました。また、初めてですね、長野県の公立高校入試と同様に中学入試が行われますので、非常にこれはもしかしたら、県教育委員会や長野県の教育にとっては重大な転機となるのではないかと、私個人は考えておりますので、ぜひそういったことも個別的な問題になりますが、知事のお考えを深めて臨んでいただければ大変ありがたく思います。よろしくお願いします。

長野県知事 阿部守一
 それはちょっとよく見ておくようにしたいと思います。

鈴木恵美子 氏
 ありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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