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更新日:2017年1月9日

知事会見平成25年(2013年)7月19日(金曜日) 11時00分~11時40分 県庁:会見場

項目

知事からの説明

  1. 信州ブランド戦略のプロモーション、信州の美しい切花・鉢花(トルコギキョウ、キク)、第2回東日本大震災「避難者の思い」調査結果について

取材者からの質問

  1. 北陸新幹線の呼称について(1)
  2. 北陸新幹線の呼称について(2)
  3. 松本広域連合での新県立大学基本構想の説明について
  4. 北陸新幹線の呼称について(3)
  5. 北陸新幹線の呼称について(4)
  6. 北陸新幹線の呼称について(5)

本文

知事からの説明

 1 信州ブランド戦略のプロモーション、信州の美しい切花・鉢花(トルコギキョウ、キク)、第2回東日本大震災「避難者の思い」調査結果について

長野県知事 阿部守一
 それでは7月19日の会見を始めたいと思います。冒頭、私の方からは3点お話しをしたいと思います。
 まず1点目でありますが、信州ブランド戦略のプロモーションについてでございます。すでにご承知の通り「しあわせ信州」をキャッチフレーズ、そしてロゴマーク、今日このバッジを着けておりますけれども「信州ハート」ということで、信州ブランド戦略を進めてきているところでありますけれども、このたび、信州ブランドの発信の主役であります県民の皆さま方に、しあわせ信州をより身近に感じていただく、そして、県民の皆さま方にも参加をして、一緒に取り組んでいただこうということで「しあわせ信州を見つけようプロジェクト」ということで、スタートさせていきたいと考えております。この取り組みにあわせまして、今日からこの会場にもバックパネル「しあわせ信州」と「信州ハート」が入って、それから「掘り起こそう、足元の価値。伝えよう、信州から世界へ。」というスローガンを掲げたバックパネルを作っております。これから会見の時にはこのバックパネルを用いて「信州ブランド戦略」「しあわせ信州創造プラン」を県民の皆さま方に一層伝える努力をしていきたいと思っております。また、このプロジェクト「掘り起こそう、足元の価値。伝えよう、信州から世界へ。」ということを実現していくはじめの第一歩ということで、県民の皆さん、そして信州を愛していただいております県外の皆さん、あるいは世界の皆さん、そうした皆さま方から信州のしあわせを見つけて投稿していただこうと考えています。大勢の皆さま方にご自分の「しあわせ信州」というものを発掘して、それを共有していただきたいと思っています。具体的には、「信州のしあわせ」というものを動画、写真、絵手紙、4コマ漫画、俳句、いずれかの形で具現化して投稿していただきたいと思います。また作品には「信州、人、しあわせ」という3つのキーワードが入るようにしていただきたいと思います。募集サイトは、これは世界への発信ということも考えていかなければいけないわけでありますので、募集にあたっても英語版、それから中国語版を作成して、世界中の長野県を愛する方々にも呼び掛けてまいりたいと考えております。投稿していただいた方への特典として、投稿者全員に「しあわせ信州」のステッカーをプレゼントしたいと思いますし、また投稿作品につきましては8月中旬から、このプロジェクトのホームページに掲載していきます。フェイスブックあるいはユーチューブでも発信していきたいと思いますし、人気の高いものについては11月に信州ブランドフォーラムを予定しておりますけれども、そこで表彰していきたいと考えております。また投稿いただいた作品の一部を使って、長野県のプロモーションビデオ、ポスターといった県としてのPRのツールも作っていきたいと考えております。募集期間は本日、7月19日から10月10日の木曜日までとさせていただきます。投稿方法、ホームページの投稿フォームからデータ送信していただく方法と郵送していただく方法とございます。お手元のチラシ、県のホームページで呼びかけてまいりたいと思いますし、投稿募集のCMについて9月末まで放送していきたいと考えております。まず第一弾として8月中旬まで放送するCMをご覧いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

(映像が流れる)

 ということで、ぜひ多くの皆さんに積極的にご参加いただいて、一緒になって「しあわせ信州」の実現に向けた取り組み、そして信州のよさの発信に向けた取り組みにご協力をいただければと思っています。また資料にもありますけれども、私今日着けていますが、ピンバッジの販売も始めます。今日の午後から県庁の生協売店で取り扱うほか、順次合庁の生協売店で、そして随時県内の各種売店で、取り扱っていきたいと思っています。「しあわせ信州」ということで、ブランド戦略やっていくわけでありますが、もっともっとわれわれ自身もですね、工夫をして発信力を高めていかなければいけないと思っています。今回の取り組みは、第一歩で県民の皆さま方の参加をお願いするということでありますけれども、その後の活用であるとか発信については、さらに工夫をしていきたいと思っておりますし、これ長野県だけやっていて長野県の人たちで自己満足しているということに終わらない取り組みにしていきたいと思っています。ぜひ皆さま方のご協力をよろしくお願いしたいと思います。
 それから、大きな2点目でありますが、今日もこちらに花シリーズの第2弾ということで飾らせていただいておりますけれども、トルコギキョウであります。先般、カーネーションについてお知らせ致しましたけれども、第2弾ということで今日はトルコギキョウをご紹介したいと思います。カーネーション同様に生産量、長野県が全国第1位という長野県を代表する切花でございます。長野県はトルコギキョウの切花栽培発祥の地ということで、これまで携わってこられた先人の皆さま方の努力で非常に栽培技術が優れた県であります。生産量だけではなくて、品質も優れているというご評価をいただいているトップの産地ということであります。主な産地は、諏訪、上伊那、長野、上小、松本といったような地域であります。長野県産のトルコギキョウ、消費者のニーズが非常に高いわけであります。先般、私も直接トルコギキョウの生産者の方たちとお話をさせていただきましたが、長野県の特徴は豪華な大輪八重咲からかわいい小輪まで花の姿や色のバリエーションに富んでいるということで、さまざまなバリエーションがある中でお客さまを飽きさせない部分があると、それから、暑い時期においても日持ちがいいということで、飾っていただく方々からの支持が非常に強いと、そして県内には全国的に有名な育種家の方がいる中で、流行や需要に合わせたマーケットインで、要は製品ありきではなくて顧客からの目線での販売戦略で新品種の育成、そしてスピード感ある供給をしてきているという部分に長野県の特色がございます。出荷の時期は、夏、秋、冷涼な気候を生かして7月から9月にかけてが最盛期という形であります。また、秋のブライダル需要が大変多い品種でございますので、今後10月から11月頃、秋のブライダルシーズン、結婚シーズンにきちんと出荷できるような栽培方法を取り入れて、マーケットのニーズに対応していきたいと考えております。ぜひ、これからトルコギキョウ、県内産出回ってまいりますので、ご家庭や職場で飾っていただいて長野県の美しさというものを皆さま方で堪能いただければと思っております。来週の月曜日から金曜日までは、県庁玄関ホールで県内の主産地からご提供いただくトルコギキョウを展示していきたいと考えておりますので、ぜひご覧をいただきたいと思います。あわせて、お盆、秋の彼岸を控えて出荷が最盛期になりますが、菊についても展示を行っていきたいと思っております。これから長野県、美しい信州ということで、「しあわせ信州創造プラン」の基本目標でもありますけれども、この花の美しさというものもしっかり伝えていきたいと思っております。ぜひご協力をよろしくお願い致します。
 それから、最後3点目でありますけれども、東日本大震災の関連で、避難をされていらっしゃる方々に対する調査を行わせていただきました。すでに大震災から2年4カ月が経過したわけでありますけれども、現在でも多くの避難者の方々が県内においでになります。7月2日現在で454世帯1,221名の方が長野県内での避難生活に来られております。避難生活が長期化する中で、発災直後とだいぶ避難者の皆さま方の環境であるとか、思いも変わってきているだろうということで、この5月17日から6月14日にかけまして、避難をされている皆さま方全世帯に郵送でアンケート調査を行わせていただきました。全世帯の約半数弱、209世帯からご回答をいただいたところであります。調査の結果を見ますと、依然として就労の支援、あるいは心・体の健康の問題、それから移住の問題、そして住宅の問題、こうした部分に対する要望が強いわけでありまして、こうした点についてはこれまでも取り組んできておりますが、これからも継続する必要性が強いと考えております。引き続き「『信州絆』プロジェクト」ということで、地域の皆さん、市町村の皆さん、社協(社会福祉協議会)の皆さんと連携して取り組んできていますが、総合窓口として避難者の皆さま方の相談等に真摯(しんし)に対応していきたいと考えています。また今回の調査結果の主な特徴でありますけれども、長期にわたる避難生活の影響として、まず帰還、戻られるかどうかということについては、避難元の県には戻らないという世帯が約半数ございます。そのうちほとんどの皆さま方が長野県にすでに移住した、あるいは移住したいという結果となっております。こうしたご要請に対応するため移住の支援につきましては、田舎暮らし案内人によります移住支援を中心として、市町村の移住支援策との連携でありますとか空き家情報の提供等を行っていきたいと思っています。また、就労についてでありますけれども、約6割の方が東日本大震災で離職をされています。そのうち7割の方が、現在何らかの形で就労されているわけでありますが、今後とも就労支援については、重要なテーマだと思っております。引き続き、パーソナルサポートセンターによる支援を継続していきたいと思っておりますし、移住に伴う就労支援についても、観光部と連携して実施をしていきたいと思っております。それから、お子さんをお持ちの世帯、あるいは母子世帯の課題としては、お子さまの学校での様子等心配なことがあるという方々が約3割いらっしゃいます。転校によるストレス、あるいは放射線の不安といったようなことでありますし、母子、お母さんとお子さんで避難されてらっしゃる世帯におきましては、約9割の身体と心の変化があるという結果になっております。こうしたことから、母子避難世帯の皆さま方を中心に心と身体の健康相談を継続していきたいと思っておりますし、学校における子どものサポートのため、スクールカウンセラー等の皆さんに対応してきていただいておりますけれども、引き続き学校現場でしっかり対応していきたいと思っております。また、県の支援策についての要望ということでは、住宅支援の入居期間の延長が最も多いわけでありますが、現在最大3年間入居期間としております。この点については、被災県、そして国の調整結果を踏まえて判断をしていきたいと思っております。また、避難者の皆さま方の交流会に約6割の皆さんが、参加を希望されています。引き続き、避難者の交流会の設置、これは市町村に設置をしてきていただいておりますけれども、県としても応援していきたいと思いますし、また、未設置の市町村もありますが、他の市町村でご参加いただくということも含めてですね。私どもとして開催情報等について、避難されている皆さま方にしっかりとお伝えしていきたいと思っております。県からの具体的に個別に支援していただきたいというご要請も伺っております。移住の支援が14件、健康相談13件という形になっておりますが、全体で40件、個別に支援をしてほしいという要請もいただいております。本日から関係部局において、個別に連絡を取らさせていただいた上で、具来的な対応をしていきたいと思っております。今回の調査結果につきましては、今月の17日に関係部局の担当者会議で共有させていただきました。今回の調査結果を踏まえて避難者等に対する情報提供については、さらに工夫していきたいと思っております。今も「信州だより」ということで、避難者の皆さま方に定期的にいろいろな情報をお伝えしてきておりますけれども、例えば今後は、テーマ別に移住の問題であったり、お子さんの問題であったり、テーマ別の情報提供等も工夫をしていきたいと思いますし、また、各部局において、今回の調査結果を踏まえてですね。さらに必要なことはないのかと、今行っていることで見直すべきことは何かということについて、しっかりと検討を行った上で、支援の充実につなげていきたいと思っております。大勢の皆さま方、引き続き長野県内で避難をされているわけでありますので、県も市町村も一緒になって取り組んでいきますし、是非、県民の皆さま方も温かくですね、避難者の皆さま方を支えていっていただければ大変ありがたいと思っております。私の方からは以上3点でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 北陸新幹線の呼称について(1)

テレビ信州(TSB) 藤原里瑛 氏
 昨日の石川県知事との懇談の後の会見の中で、阿部知事は北陸新幹線という名称を正式名称も愛称もどちらも北陸新幹線でというような発言があったんですけれども、それ改めて確認させていただきたいんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 はい。この点については、昨日、金沢市でお話をさせていただいたわけでありますけれども、もう一度繰り返しになりますけれども、しっかりお伝えをしていきたいと思います。まず、北陸の皆さま方に私どもの活動の伝わり方っていうのが、どうも長野県は路線の名前を変えようと考えているんじゃないかと、私もいろんな方とお話しするとですね、伝わっている部分が正直あります。長野県で路線名を変えようということを考えているわけではないということを申し上げたわけであります。その際、愛称という言葉を使ったわけでありますけれども、愛称という言葉は、これも非常に幅広い使われ方をする用語でありまして、北陸の皆さんには長野は「北陸新幹線」という路線名を変えてしまおうと誤解をされているわけでありまして、この愛称も含めてということで私が申し上げたことが、長野県の皆さま方には「長野」という名称をですね、残すことを知事はあきらめたのではないかと伝わってしまったということであります。これ私は昨日申し上げたのは、どうもテレビの、私もVTRでテレビの報道を見たんですけれども、前段の発言は報道されているんですが、後段の発言がほとんど切り取られているなあと思っていますが、その後、案内方法等についてはJRに検討してもらう必要があるということは、併せて申し上げているところであります。案内方法という言い方が少しちょっと分かりづらい部分があったのかもしれないんですけれども、今、「長野新幹線」と呼称しておりますけれども、これ平成9年の長野開業時に北陸方面への利用客の皆さま方が間違えないようにということでJR東日本が案内方法として「長野行新幹線」としたものを「行」がなくなって定着してきたと、「長野新幹線」ということで定着してきたというものであります。したがって「長野行新幹線」で当初スタートした「長野新幹線」という今の呼称自体は、これ自体が案内方法の一つであるということであります。したがいまして、私どもとしては「長野新幹線」が定着していることを踏まえて、案内方法として、金沢延伸後も何らかの形で「長野」という表記を残してもらうと。そのことで長野を経由する路線であることを示して、利用者に分かりやすいものとしていただきたいという趣旨で申し上げているわけでありまして、その考え方についてはいささかも変わるものではないということであります。こうした考え方については、関係の市町村、経済界の皆さま方とも同じ認識だと考えております。利用客にどういう形でご案内いただくのがいいかということについては、これはJRが検討いただく話でありますし、最終的にはJRが決定をする話でありますので、私どもとしては、沿線市町村あるいは経済界の皆さんともよく相談をしてですね、できるだけ早く、早急にですね、JRに対して、今申し上げたような私どもの考え方を伝えていきたいと思っております。少し、愛称であるとか案内方法というところで、私の考え方がしっかり伝わらなかったところもあったんじゃないかなと思いますので、もう一回改めてお話をさせていただきました。よろしくお願い致します。

テレビ信州(TSB) 藤原里瑛 氏
 つまり、正式名称の「北陸新幹線」は変えることはできないけれども、案内方法、今使われている「長野新幹線」と同様の扱いとして「長野」の名称を残すということに変わりはないということなんですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、北陸の皆さんへの、どうも、伝わり方というのが今までよりも強い感覚、要するに路線名自体の変更という形で、これ、われわれが話すことだけではなくて、いろんなメディアからの報道等を通じて伝わっている伝わり方が、路線名の変更だという感じで伝わってしまっているところがあるわけで、そうではないということを金沢市という場所柄もあったわけでありますので、私の方から申し上げたわけであります。先ほど申し上げたように、今の「長野新幹線」あるいはその前の「長野行新幹線」ということも、これは案内方法ということでありますから、私どもとしては、案内方法についてはJRには工夫をしてもらいたいと思っております。当然、「長野」という名称をですね、入れ込む中での工夫をしてもらいたいと思っています。

テレビ信州(TSB) 藤原里瑛 氏
 そうすると、案内方法、つまり通称として「北陸長野新幹線」という呼び名の可能性はあるということなんですか。

長野県知事 阿部守一
 通称とか愛称とか言い出すと分かりづらくなってしまうわけですけれども、われわれとしては、もちろん、私の立場は当然のことながら長野県としての利益をですね、最大限にしていくというのが私の責務であります。最終的に判断する権限はJRが持っているわけでありますから、私としては県内の思い、そして私が今申し上げたような利用者に対する分かりやすさという観点から「長野」という名称をしっかり盛り込んでもらいたいという趣旨をJRには伝えていきたいと思っております。

 2 北陸新幹線の呼称について(2)

毎日新聞 小田中大 氏
 今のに関連していくつかお伺いしたいんですが、知事は2月定例会の提案説明の中では、愛称として「長野」を残してもらいたいという旨の発言をされたと思うんですけれども、今、愛称というのは確かに幅があるという話をおっしゃられたわけですが、昨日の会談後の会見の中で、愛称という言葉を含めた理由はどこにあるんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 愛称ということを含めた理由は、先ほども申し上げましたけれども、愛称というのは使われ方が非常に幅広いんですよね。例えば、私は横浜市で副市長をやっていましたけれども、交通局担当だった時に、例えば横浜の地下鉄は「ブルーライン」という愛称で呼んでいます。あれは先ほど言った「長野新幹線」みたいなものの由来とは案内方法ではなくて住民の皆さま方に愛称を募集してこの愛称、名前で呼んでいきましょうと使っている愛称ということで、愛称というものの定義もはっきりしていませんし、非常に幅広い捉えられ方をしている。そういう中で北陸の皆さま方には愛称というものも路線名の変更ではないかということで誤解されかねない面があるということで、そうではなくて私どもが求めていくのは今の「長野新幹線」、その前の「長野行新幹線」と同じような案内方法の問題ですということを申し上げるという趣旨で発言をさせていただいたところであります。そのことが長野県側から見ると少し愛称という範囲が広いものですから、私の考え方が十分伝わりきれなかったことがあるなあと思っておりますが、そうした点を含めてお話しさせていただいた通りです。

毎日新聞 小田中大 氏
 ということは、2月の県議会の時のご発言とか、鷲沢さんとかが知事に要望されて、その時、一番最初に発言としては、長野というものを残した方がいいと思うということをご発言されたと思うんですけれども、その時に使っていた愛称というのが今回で言うと案内方法という言い方に変わったということですか。

長野県知事 阿部守一
 私どもの愛称の使い方も非常にファジーに使われてしまったところは反省点だと思っております。先ほど申し上げましたように当初例えば「長野行新幹線」という呼称が出てきた際にも、この点についてはJR側が案内方法であるということでご説明されているわけでありまして、これからJRとしっかり話をしていく上では、ファジーな用語ではなくてしっかりとした形の言い方にしていくことが適当だろうと考えています。

毎日新聞 小田中大 氏
 先ほど北陸3県の方で、特に正式名称として「北陸新幹線」ではなくて長野を入れ込むような形で、ある種誤解を受けているという旨のご発言をされたと思いますが、当然、メディアから伝わる部分、長野から発信されたものが北陸に伝わるという形もあると思いますが、県として現状で北陸の各県にどのような形でアプローチされて、長野のスタンスの理解を得ようとしているのか、またその働きが十分であるのかという点をどのようにお感じですか。

長野県知事 阿部守一
 これは先ほど来申し上げているように、最終的にJRが決めるという話であります。われわれも、こうしたわれわれの考え方についていろんな場面を通じて北陸の皆さんにはお伝えをしてきています。経済界の皆さんもそうした取り組みをされてきていただいている訳でありますし、そういう中でどうしても北陸対長野の対立みたいな形で報じられがちなところがあるわけですが、決して今回の問題はそういう話でもないですし、谷本知事も昨日そういう趣旨でお話しをされてきていると思います。そういう意味でこれは北陸新幹線でつながる北陸各県とは、しっかりと協力強調関係を築いていかなければいけないという中で、しかしながら私どもとしては今回案内方法としてですね、JRの側では長野という名称の位置付けについてしっかり考えていっていただきたいと思っているわけでありまして、昨日谷本知事のいらっしゃる横で、私そういう発言をさせていただいていますが、それに対して谷本知事から特段コメントがなかったわけでありますし、これはわれわれがJRに対して求めていく話でありますけれども、北陸の皆さんとは私どもの取り組みというものも共有をしながら進めていくことが必要だろうと思っています。

 3 松本広域連合での新県立大学基本構想の説明について

市民タイムス 渕上健太 氏
 昨日、県立大学の準備室の方で、松本広域連合の方に開学に関する説明に出向いて行かれたということなんですけれども、内容としては広域連合の方とは平行線というか歩み寄りがなかったということなんですが、まずその点に関する知事の受けとめと今後の大学設立の準備の進め方を改めてお聞きしたいのですけれども。

長野県知事 阿部守一
 ちょっと昨日のやり取り、私報告まだ受けてないので、どういう具体的なご意見が出たかというのを承知してないので、ちょっとそれは今の時点でどうこう申し上げられませんけれども、私の考えとしてはこれはぜひ大勢の皆さま方にしっかり理解いただけるように、われわれも努力しなければいけないと思っていますし、大学の皆さんとの関係と広域連合のある市町村なりと私どもの関係というのはまたちょっと違うというか、大学の皆さんは県立大学がある意味で同じ業種の部分ができるわけでありまして、大学の皆さま方に対するわれわれの説明はしっかりしていかなければいけないのはもちろんでありますけれども、市町村の皆さま方あるいは広域連合の立場というのは、私大に対しては応援してきたという立場もあると思いますが、片方で子供たちとかですね、受験、これから大学に入ろうという人たちを育ててきていただいているのが市町村であるわけでありますから、市町村であるとか広域連合の皆さま方には大学の皆さんと議論するものとはまたちょっと別の角度からですね、これから子供たち全体への教育をどうするかということも含めてしっかりお話しをした上で、理解を得ていくということが必要だろうと思っています。

市民タイムス 渕上健太 氏
 広域連合の方からは開学に要する具体的な費用ですとか、そういったものを改めて明示を詳しくしてほしいというような要望があったようなんですけれども、それに関してまた再度そういったものが出た時点でまた説明会ということを開いていくという進め方という認識でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 費用が出た時点でということで、必ずしもそれだけがテーマだとは思ってないので、そのことのみをもってやるつもりはないですけれども、ただ、市町村の皆さんとか、あるいはさまざまな団体も含めてわれわれとしてもっと積極的にお知らせをしていかなければいけないなということは感じています。経済界の皆さんの集まりの場でも私は出向いていって、大学の話も含めてですね、今の県の考え方をお話ししていこうと思っていますし、それ以外の場面でもですね、そういうことを伝えていく努力はしていきたいと思いますし、当然まだ基本構想の段階ですから、細かい部分をどう詰めるかということについては、これは県民の皆さんから恐らくいろんなご意見があり得ると思います。そうしたものをわれわれもですね、受け止められるものはしっかりと受け止めながら進めていくということが必要だろうと思います。

 4 北陸新幹線の呼称について(3)

日本経済新聞 学頭貴子 氏
 先ほどの話に戻ってしまって恐縮なのですが、「北陸新幹線」の呼称の件なんですけれども、今回ですね、われわれメディアも含めて県内がこうやってちょっと混乱したのはですね、昨日の知事へのぶら下がりの時に愛称という言葉を使われたからだと思うのですが、こういったセンシティブな話題のときにですね、知事の一言一言かなり重いものになると思うのですが、いろいろ愛称という言葉の使われ方は幅広いとかですね、北陸という金沢の場所柄という話もありましたけれども、愛称という言葉を使ったこと自体をですね、訂正されたりとか、撤回されたりとかそういうお考えというのはなかったのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 訂正とか撤回とかいう類の話じゃなくて、案内方法ということと、非常にファジーに使われる愛称ということの関係性が十分伝わっていないのだろうなということで改めてご説明をさせていただきました。先ほど来申し上げておりますように、「長野新幹線」であったり「長野行新幹線」ということ自体案内方法ということでスタートしているわけでありますから、私どもとしてはそのことを踏まえてですね、これからしっかり対応していきたいと思っています。

日本経済新聞 学頭貴子 氏
 知事のお考えとしては、今まで愛称ということを求めてきたこと自体が、「北陸新幹線」という法律上の名称を変えることとイコールで伝わってきたという心配があったということですか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。愛称もさっきもいろいろな「ブルーライン」の例とかも申し上げましたけれども、非常にいろいろな使われ方をされる中で、それが路線名そのものの改変と同じような意味で使われてしまっているんじゃないかという部分が感じられましたので、そうしたところについては違うということを申し上げたわけでありまして、しかしながら私どもとして求めていかなければいけない方向性というのは、長野にお越しいただこうとされる方が、ちゃんと北陸新幹線というのは長野を通っている新幹線だよねということを分かってもらえるようにしていくということが一義的に重要なわけでありますから、そういう意味で案内方法等の工夫をJRに求めていくということで、この点については、われわれの方向が変わったわけではありません。

日本経済新聞 学頭貴子 氏
 すみません。もう一度確認させていただくと、そうすると知事としてはその考え方を、県内の考え方を整理されたと、今の「長野新幹線」というのはあれは案内方法であると、同じ方向でこれから求めていくと、そういう理解でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうです。これからJRにも要請していかなければいけないわけですけれども、JRとのやり取りも、あまりファジーな用語を使ってやっていくわけにはいかないですから、やっぱりきちんとした考え方のもとに、進めていきたいと思っています。

 5 北陸新幹線の呼称について(4)

中日新聞 小西数紀 氏
 今の話出たんですけれども、金沢の方の報道では、僕もちょっとネットで見た限りなんですが、知事は名称にはこだわらないと、つまり名前を残さなくていいというようなふうにも捉えるような言い方をされているのではないかと思うんですけれども、仮にそういうような誤解、今「長野行新幹線」であるとか、「長野新幹線」っていうようなのを案内方法というふうにして残すのであれば、呼称として残す要望をするというわけではないというような捉え方を金沢の人にされると、またそれはちょっと真意とは違うのではないかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部 守一
 先ほども申しましたけれども、これJRに対してわれわれお願いして、JRが決める話でありますけれども、北陸各県とは情報共有しながら、取り組んでいきたいと思っていますので、なんというか、齟齬(そご)が起きないようにしっかりと進めていきたいと思っています。

 6 北陸新幹線の呼称について(5)

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 今の件に関連してなんですが、昨日もお話に出たと思うんですけれども、その案内方法というところを、知事、今具体的に、例えば駅での表示板とか、どういったものを想定した案内方法というふうにおっしゃっていたかっていうのを改めてお伺いしたいのと、あと、県内の沿線の自治体とか、経済団体とも理解を求めてというお話なんですが、今後お話をされる機会をいつ頃持って、どういう形で、JRにいつごろ伝えるかというスケジュール感みたいなものも教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一 氏
 案内方法はいろいろあり得ますし、これはJRが最後考える話でありますので、今の時点で私が細かく具体的にこうだ、ああだということを申し上げるのは控えておきたいと思います。それから、市町村とか経済界の皆さんとは先ほど申し上げましたように、今申し上げたような考え方については共有をさせてきていただいていると思っています。具体的な要請については、できるだけ早い時点で、JRに伺うようにしていきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一 氏
 はい、よろしくお願いします。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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