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更新日:2022年1月4日

令和3年(2021年)11月18日部局長会議録

時間:午前9時30分~午前10時19分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、関副知事、安田警察本部部長、原山教育長、小林公営企業管理者、五十嵐危機管理監、中村危機管理部長、伊藤企画振興部長、玉井総務部長、中坪県民文化部長、福田健康福祉部長、猿田環境部長、林産業政策監兼産業労働部長、渡辺観光部長、小林農政部長、村松林務部次長、田下建設部長、鈴木会計管理者兼会計局長、松澤監査委員事務局長、宮原人事委員会事務局長、丸山労働委員会事務局長、高橋佐久地域振興局長、永原上田地域振興局長、小山諏訪地域振興局長、竹村上伊那地域振興局長、丹羽南信州地域振興局長、神事木曽地域振興局長、草間松本地域振興局長、滝沢北アルプス地域振興局長、吉沢長野地域振興局長、直江北信地域振興局長、矢後財政課長、重野情報公開・法務課長、小松職員キャリア開発課長

(関副知事)

 それでは、ただ今から部局長会議を始めます。

 始めに知事から何かありますか。

(阿部知事)

 特にいいです。

(関副知事)

 2番の協議事項に入ります。

 始めに協議資料1について、矢後財政課長から説明をお願いします。

(矢後財政課長)

 説明に先立って、11月補正予算案の編成・策定に当たり、各部局の皆様には、コロナ対応など、御多忙の中、様々に御対応いただき、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 令和3年度11月補正予算案の概要について、協議資料1により説明します。

 補正予算額は、一般会計で113億2,085万5,000円でして、11月補正予算額としては、過去10年間で東日本台風災害に対応した令和元年度に次ぐ規模となっています。

 主な内容は第1点目として、「新型コロナウイルス感染症への対応」です。感染拡大の傾向が見られる際に、感染の不安がある無症状者の検査を無料で受けられる体制の整備、また、療養者数の増加に備えた7棟目の宿泊療養施設の開設、ワクチンの個別接種に協力していただける病院・診療所に対する接種回数などに応じた協力金の支給など、引き続き感染拡大防止に万全を尽くす体制を整えるとともに、社会経済活動との両立に向けたワクチン・検査パッケージの活用に必要となる検査など、対策に必要な予算を計上しています。

 次に2つ目の大きな柱になりますが、「県民生活の安全・安心の確保」です。令和3年8月、9月の大雨災害等への対応として、道路・河川などの復旧、再度災害防止対策を迅速に進めるともに、市町村が行う林道、農地・農業用施設などの復旧を支援していきます。

 次の項目、暮らしと産業を支える基盤づくりとして、春夏の観光シーズンに向け、安全で快適な道路環境を確保するための工事を前倒しして実施していきます。

 3つ目の大きな柱、「『2050ゼロカーボン』に向けた取組」です。多様な主体が参画し、ゼロカーボン社会の実現を目指す活動拠点の開設準備に着手していきます。

 最後に、現在、国において総合的な経済対策の取りまとめが進められています。年内には補正予算が成立する見通しですけれども、併せて来年度当初予算の編成も国で進められていますので、国の動向を引き続き注視して、情報収集、必要な事業構築などへの御対応をよろしくお願いします。説明は以上になります。

(関副知事)

 ただいまの説明について、質問、御意見はありますか。環境部長、どうぞ。

(猿田環境部長)

 予算案に計上している「サステナブルNAGANO共創プラットフォーム」(仮称)について補足説明をします。

 県、市町村、企業、団体、大学、若者など、ゼロカーボンの実現に意欲ある多様な主体が集う場でして、そこで築かれるネットワークを活かして、例えばエネルギー自立地域づくり、あるいは脱炭素型の観光地づくり、さらには太陽光発電の新たな普及モデルの検討など、持ち寄られる課題やニーズ・シーズに応じて、共に考え、解決策を生み出す共創の場としていきたいと考えています。是非ともあらゆる部局からの参画をお願いしたいと思っています。

 なお、拠点についは、長野市中心部に構えたいと考えており、予算はその準備費用となっています。以上です。

(関副知事)

 ほかに質問、御意見はありますか。補足説明でも結構です。よろしいですか。

 知事からお願いします。

(阿部知事)

 総務部を中心に各部局が連携しての予算編成対応ありがとうございました。

 まず大雨災害等、災害への対応については、暮らしと産業、経済を早急に立て直していく上でも極めて重要ですので、関係部局においては、引き続き迅速な復旧に努力をしてほしいと思います。

 新型コロナの関係では、ワクチンの3回目接種について国から考え方が示され、また、1回目、2回目の接種率も、1回目で12歳以上の約9割が接種をされてきている状況の中で、感染拡大防止と社会経済活動の両立のあり方は、第5波までとは変わります。

 健康福祉部を中心に、検査体制、療養体制をしっかり整えてもらうと同時に、ワクチン接種3回目も含めて、さらに円滑に進められるように取り組んでほしいと思いますし、また、産業、経済の活性化という観点でのワクチン・検査パッケージの活用も、産業労働部、観光部、関係部局で十分に対応ができるように準備を進めてほしいと思いますので、よろしくお願いします。

 猿田部長から話があったゼロカーボン、「サステナブルNAGANO共創プラットフォーム」(仮称)は、多くの皆さんが知恵と力を出し合って、脱炭素に向けた取組を進めていく、長野県としての意思を明確に表すものだと思っていますので、環境部のみならず、各部局が脱炭素、ゼロカーボンに関連した施策を来年度予算に向けてしっかりと検討していくと同時に、様々なステークホルダーの皆さんとの対話と共創を行う中で、各分野での脱炭素化をしっかり進めてほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 これをもちまして、令和3年11月県議会定例会に提出する補正予算案について決定します。

 次に協議資料2について、重野情報公開・法務課長から説明をお願いします。

(重野情報公開・法務課長)

 11月定例会提出予定の条例案について、御説明します。

 協議資料2に基づいて、御説明をします。

 今回の条例案については、一部改正案5件となっています。

 各条例案について説明します。

 1の条例案については、本年9月に策定した「長野県産業人材育成プラン2.0」に基づき、社会経済環境の変化を踏まえて、高度な技能を有する人材を育成するためにカリキュラムを充実するとともに、条例の規定事項である専門課程の学科名を改正するものです。

 2の条例案については、昨今の自然災害の発生を踏まえて、市街化を抑制する市街化調整区域のうち、当条例の規定により市街化を可能とする現行の区域から、災害危険区域等を除外するほか、所要の改正を行うものです。

 2ページをお願いします。3の条例案につきましては、法律の改正に伴い、環境に配慮した長期優良住宅の認定手続の見直しに伴う既存の手数料の改定と、新たな手数料項目を追加するための改正を行うものです。

 4の条例案につきましては、スマートフォンの普及などにより、会社や学校などの現行条例で規制していない場所で増大している迷惑行為を防止するため、現在規定されている盗撮等の規制場所の限定を撤廃し、併せて規制行為の拡大ですとか、嫌がらせ行為に係る規制の追加を行うとともに、題名の改正を行うものです。

 3ページをお願いします。5の条例案は、令和2年に兵庫県で発生したクロスボウという名称、いわゆる弓矢による殺傷事件を契機として行われた法律の改正に伴い、クロスボウの所持等に係る手数料を新設するほか、所要の改正を行うものです。説明は以上です。よろしくお願いします。

(関副知事)

 ただいまの説明について、質問、御意見はありますか。産業労働部長、どうぞ。

(林産業政策監兼産業労働部長)

 産業労働部関連の1番ですが、工科短期大学校の条例の一部改正ですけれども、現在、9月に策定した「産業人材育成プラン2.0」に基づいて、カリキュラムの充実を検討しているところです。特にデジタル技術を活用して、各産業の課題解決、業務効率化や他の業務領域との協力・連携を行うことができる人材育成を一層進めることが求められていますので、特にDX関連のカリキュラムを含む学科であることが、企業や学生の皆さんにも分かりやすく伝わるよう、まず学科名を変更するとともに、「Society5.0」の時代を見据えながら、デジタル人材の育成の強化に努めていきたいと考えています。よろしくお願いします。

(関副知事)

 企画振興部長、どうぞ。

(伊藤企画振興部長)

 ちょうど質問しようと思ったのですけれども、具体的にどういう名前にするのですか。この説明だとよく分からないので、申し訳ありませんが、具体例を挙げてもらえるとありがたいと思います。

(林産業政策監兼産業労働部長)

 たとえば機械システム科、あるいはシステム制御学科、情報エレクトロニクス学科では、コンピューターリテラシーや各学科の専門分野でDXに関連するカリキュラムを充実していきたいと考えておりまして、それが既存の名称では、例えば生産技術科、制御技術科では、内容が伝わりにくいところがありましたので、DX関連であることを名称の中に組み込んでいきたいということでお願いしたいと思っています。

(関副知事)

 企画振興部長が言われているのは、資料上、表記をしたほうがよいのではないかということですか。

(伊藤企画振興部長)

 例えばほかのところ、警察の条例などは、具体的に名前を改正しているところがあるので、これだと発表資料としては足りないと言ったら失礼ですけれども、例を入れてもらえるとありがたいです。

(林産業政策監兼産業労働部長)

 そうします。

(関副知事)

 どうぞ。

(阿部知事)

 私も同様の発言をしようと思っていたのですけれども、これは条例の骨子の骨子、概要と言いながらも、趣旨しか書いていないと言っても過言ではない簡素化の仕方で、ここで決定するのですね。そのときにあまりにもこれでは情報量が不足しています。条例案をつけるべきではないか。

 この後、私の会見のときの資料もこれと全く同じになっているのだけれども、さすがに住民に対しての説明としては非常に具体性に欠けている。ですから、条例案も必要だし、もう一つは、条例改正のポイントをつけて示さないと。私もいろいろな調べものをするときに、県のホームページを検索していろいろ調べるのですが、条例制定の意図を検索しても、ほとんど何も分からないので、条例本体と、どういう趣旨で条例をどう変えているのかという概要が分かるものを併せてこの場でも示すし、県民にもお示ししないと。これでは完全に白紙委任にならざるを得ない。私は事前に見ているので、私のところでは決定しているということで全く問題ないとは思いますけれども、この場で共有されないのはあまり適切ではないと思うので、あえて申し上げておきたいと思います。

(関副知事)

 情報公開・法務課、作業は間に合いますか。

(重野情報公開・法務課長)

 分かりました。こちらの発表資料についても内容を変更します。

(関副知事)

 以降の資料の作成についてはまた検討していただくとして、今日の条例の概要の表記は、ほかに盛り込むべき情報を盛り込んで決定とし、そして、発表をするということでよろしいですか。

 知事、ほかに何かありますか。

(阿部知事)

 これは見出しみたいな形なので、このほかに資料をくっつけないと、この文言修正をし出すと切りがないので、ただの見出しレベルなので、基本は条例案があって、条例の改正のポイントを付けておかないと、なぜ変えたのかが分からなくなってしまうので、我々も後で困ると思います。そこは是非お願いします。

(関副知事)

 原山教育長、どうぞ。

(原山教育長)

 私も担当したことがあるのですが、条例案となると、ほぼ分かりません。何を何に変えたのかという感じになります。

(阿部知事)

 新旧でもいいかもしれません。

(原山教育長)

 むしろ条例改正のポイントをしっかり整理して、資料として出す形が望ましいと思っています。

(関副知事)

 議会の審議のときには、条例の概要をまとめた資料を出していますので、場合によってはそれを添付して出せるかどうかも含めて検討してもらうということでよろしいですか。

(阿部知事)

 はい。

(関副知事)

 条例の項目としては、今日の5項目ということで、現時点ではよろしいですか。

(関副知事)

 ありがとうございました。

 必要な資料の整備をして、会見に間に合わせるようにしてください。

 協議事項の3番、伊藤企画振興部長から説明をお願いします。

(伊藤企画振興部長)

 お願いします。

 協議資料3、長野県過疎地域持続的発展計画の案です。

 これは、過疎新法に基づき、8月の部局長会議で決定していただいた長野県過疎地域持続発展方針に基づき、その具体的な計画をまとめたものです。中段の「創造的で豊かな生き方が実現できる地域づくり」「確かな暮らしが営まれる地域づくり」という2つの方向性、それから、それに連なる12の施策展開ですが、これらの柱は8月に決めていただいた方針と同じで、ここに具体的な取組をぶら下げています。

 今回の過疎計画の特徴は、過疎新法において計画を定める際には、目標を設定し、評価することが規定されていますので、これまでにない具体的な目標を設定しました。

 基本目標は3つですけれども、これは過疎指定の際の財政力要件ですとか、人口要件に基づきまして、ハードルは高いのですが、3つを掲げたものです。また、12の展開する施策においても、資料に記載しているのは代表例ではありますが、具体的な目標を設定したものです。

 目標設定をする際には、現在、過疎市町村は卒業団体も含めて40市町村ですけれども、その40市町村に関わる目標に限定していて、難しい中ではあったのですが、各部の御協力により、少し背伸びをする目標になっています。これまでは何となく計画を定めればいいとなっていたのですけれども、新法ではきちんと目標を設定し、PDCAを回していくことになりました。

 2ページ目の地図を見ると、いろいろ色が付いていますけれども、77市町村のうち、過半数の40市町村が過疎地域になっています。過疎地域を元気にすることが長野県全体の元気につながると考えていますので、引き続き各部の御協力をお願いいたしたいと思います。以上です。

(関副知事)

 ただ今の説明につきまして、質問、御意見はありますか。よろしいですか。

 それでは、知事から何かありましたら、お願いします。

(阿部知事)

 企画振興部中心にいい目標設定をしてもらって、ありがとうございました。若干高めの部分もあると思いますけれども、各部が力を合わせて、目標達成に向けて取り組んでほしいと思います。

 1点だけ、目標の中の子育て環境で、保育所等利用待機児童数の9人を0人にするとあります。0人にするのはいいことだと思っているのですけれども、この間、ある村に行って話したときに、保育所定数が硬直的ではないかということがありました。県民文化部には伝えてはいますが、何が言いたいかというと、「地域の努力で改善します」ということがもちろん必要だと思いますけれども、制度的な改革で改善してあげられるところがあれば、子育てに限らず、制度の仕組みを変えることを県としてもしっかり考えてもらいたいということです。要するにオールジャパンの仕組みの中で、人口減少地域にとっては基準が厳し過ぎるのではないかとか、ルールが合っていないこともあるはずなので、そういう視点も持ってもらえるとありがたいと思います。

(関副知事)

 これをもちまして、長野県過疎地域持続的発展計画について決定とします。

 3の報告事項に入ります。

 今日は議題が多いものですから、一通りの説明が終わったところで、まとめて質問、御意見を受けたいと思いますので、よろしくお願いします。

 報告資料1について、中村危機管理部長から説明をお願いします。

(中村危機管理部長)

 報告資料1を御覧ください。

 今年の8月、9月の大雨災害につきましては、10月11日に災害対策本部を廃止していますけれども、その後、被害の状況に変更が出ておりまして、今回まとめましたので、報告します。情報の共有をお願いします。

 表中の下線を引いてある部分については、災対本部を廃止した10月11日以降、変更になった部分です。

 初めに8月の大雨被害ですが、人的被害については8名となっていて、1名増です。これは岡谷市で1人、軽傷から重傷に移行した方と、新たに本人申告で軽傷が1名追加となっています。

 住家被害につきましては、564世帯で、前回よりも5世帯増えています。

 変更部分は上から4行目の飯田市で、一部損壊と床上浸水が1増です。

 次の行の諏訪市では、床下浸水などが2増となっています。

 下から6つ目ぐらいのところに箕輪町があるのですが、こちらでは床下浸水が1増になっています。

 次に9月の大雨被害ですが、住家被害については、53世帯で、こちらは1世帯減となっています。

 諏訪市については、床下から床上に1世帯移行しています。

 茅野市については、床上の4世帯と床下の9世帯が一部損壊に移行していて、また、床下浸水の1世帯が減になっています。

 住家被害の変更事例については、自己申告に基づく市町村の被害状況調査結果により変更となったものです。

 また、今回も一番右の欄に参考として、「公営住宅ほか避難(世帯)」という欄を設けました。現在も公営住宅等に避難されている世帯が全体で22世帯、8月災害では17世帯、9月の大雨では5世帯の方がまだ避難生活を送っています。主に全壊あるいは半壊の被害に遭われた方、また、王滝村のように住宅は被害に遭っていないけれども、道路の崩壊等により孤立集落となった方々が現在も避難されています。

 被害に遭われた方、世帯に対しましては、生活再建支援制度による支援金、あるいは今回の補正でも計上しましたが、災害援助資金、義援金等により、支援を行ってまいりたいと思っています。

 今後も市町村と連携しながら対応を続けてまいりたいと考えていますので、よろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 次に報告資料2について、伊藤企画振興部長から説明をお願いします。

(伊藤企画振興部長)

 報告資料2をお願いします。次期総合5か年計画の策定についてです。

 現行の『しあわせ信州創造プラン2.0』ですけれども、来年が最終年度となりますので、次の計画づくりに着手したいと考えています。

 策定の趣旨にありますように、策定した5年前と社会情勢も変わってきていますし、また、今般のコロナによって加速した動きですとか、顕在化してきた課題ですとか、そういったものも踏まえて、また、現行のプランのいろいろな成果が、よく進んでいる面もあれば、なかなかうまくいかない面もあります。そういったものをしっかり検証してつくっていきたいと考えています。

 策定日程にもありますように、下に第1回の総合計画審議会、11月24日とありますが、ここで策定の諮問をし、約1年かけて議論をいただき、内部でも議論をしていきながら、これは最終的に条例に基づき議会の議決をいただくものになるので、御覧のように実質、再来年の2月に計画案にしたいと考えています。

 様々な御意見をいただいて作っていきたいと思いますが、策定事務は今こういう中にあって、極力効率化を図っていきたいとは思っています。一方で、できるだけ多くの職員の皆さんに参加・参画してもらいたいと考えています。その上で、県民の皆さんが希望を持てるような計画にしていきたいと思いますし、また、若手職員の皆さんが県庁に勤めて良かったと思う計画にしていきたいと思いますので、皆さんの御協力をよろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 次に報告資料3について、小松職員キャリア開発課長から説明をお願いします。

(小松職員キャリア開発課長)

 このたび、「長野県職員いきいき活躍推進プラン」を策定しましたので、御報告します。

 計画策定の趣旨ですが、この計画は女性活躍推進法及び次世代育成支援対策推進法に基づいて、女性職員の活躍と職員の子育て支援を一体的に推進するための事業主としての計画です。

 計画期間と実施主体は、記載のとおりです。

 これまでの取組ですが、女性職員の活躍推進と職員の子育て支援につきまして、それぞれに計画を策定し、取り組んできました。取組は着実に進んできていますけれども、新プランでは取組内容に共通部分がある2つの計画を一本化するとともに、新たな取組を加え、女性職員の活躍と職員の子育て支援をさらに加速させていきたいと考えています。

 次に新プランにおける重点的な取組です。

 1点目は、希望する職員全員が育児休業を取得できる県組織を目指す取組です。

 今回、新たな取組として、所属長から男性職員への育児休業等の取得の呼びかけの義務化をします。現在、所属の男性職員に子どもが生まれることが分かった際、所属長は職員と面談して、子育て計画書等を作っています。今後は面談時に所属長から職員に対し、子が満1歳に達するまでの間に育休と休暇を合わせて1か月以上取得するよう、必ず呼びかけを行うこととします。

 なお、所属長においては、代替職員の配置、事務分担の変更などに配慮いただくよう、御協力をよろしくお願いします。

 2点目は、時間外勤務縮減を目指した取組の推進です。

 行政事務DXによる業務効率化等に取り組むほか、災害等のやむを得ない場合を除きまして、知事を始め管理職が率先して定時退庁することを徹底するとともに、一般職員についても、在庁時間の把握を行いながら、時間外勤務の縮減に取り組みます。

 3点目は、女性職員の多様な成長機会の提供です。

 これまでのロールモデルとの交流や研修の実施に加えまして、職員の専門性の向上、また、業務習熟等による時間外勤務の縮減や休暇の取得促進を図るため、異動サイクルの長期化を徹底していきます。

 4点目は、柔軟な働き方の促進と職場環境整備です。

 来年の次期情報システム導入を契機にテレワークの一層の推進を図るほか、職場内の協力体制の構築を前提とした10日以上の連続休暇の取得についても、計画に位置付けて進めていきます。

 新プランの取組体系と数値目標ですが、説明した重点的取組など、3つの柱の中にそれぞれ位置づけ、数値目標としては第5次長野県男女共同参画計画に掲げた目標などの達成に向けて取り組んでいきます。

 本プランへの取組に当たり、知事から職員向けにメッセージもいただいています。部局長会議の後、新プランの本文とともに公表し、職員に周知していきます。

 各部局、関係の任命権者においては、新プランの取組が着実に推進できるよう、御理解と御協力を賜りますよう、お願いします。説明は以上です。

(関副知事)

 報告資料4について、小林公営企業管理者から説明をお願いします。

(小林公営企業管理者)

 資料4を御覧いただきまして、企業局から新しい水力発電所の名称2つについて、説明します。

 諸元等については、一番下を見てください。2つとも「新規電源開発地点発掘プロジェクト」で行ったもので、関係部局の皆さんにはここまで御協力いただいて、ありがとうございました。

 2つとも昨年度末に発注をし、令和5年度には竣工を予定しています。

 それぞれダム式で、一番右の上の森泉湯川については、湯川ダムです。金峰山川については、阿知端下の砂防ダムを活用していく、既存インフラを活用して発電をする形で取り組んでいるもので、とりわけ建設部に多大なる御協力をいただきました。また今後ともよろしくお願いをしたいと思います。

 それぞれの名称ですが、10月に選考会を開催して決定しました。

 上の森泉湯川につきましては、御代田町で、森泉山というところがあり、ここにある展望台から御代田町ですとか、佐久平が一望できる地元に親しまれている山です。この名前と湯川ダムの湯川、あるいは川の湯川を取って、その名前として、選考につきましては、御代田町町長さん以下、地元の方々を中心にして、委員会で選考しました。

 また、下の川上村の金峰山川発電所については、「金峰山(きんぽうさん)」、関東では「金峰山(きんぷさん)」とも呼ばれて、日本百名山の一つで、信仰の山、あるいは金山ということで、地元にも非常に親しまれています。これも地元の小中学生から作品を募集して、実際に小学生の作品でしたが、選考会では川上村長以下、地元の皆さんを中心に選んでいただきました。

 私どもは、現在、23の発電所がありまして、今この2つを含めて発注をかけているものが5つあります。一つは委託で受ける形で、引き続き2050ゼロカーボンに向け、私どもとしては積極的に取り組んでいきたいと思いますので、関係部局の皆さんの御協力をお願いします。以上です。

(関副知事)

 報告事項を4件一括して説明をしていただきました。これにつきまして、質問、御意見がありましたら、順次お願いします。建設部長、どうぞ。

(田下建設部長)

 危機管理部長から8月、9月の大雨災害の被害状況を御説明いただきましたが、現在、建設部では応急対策が全て完了済みです。

 12月までの期間で災害査定を行っていく予定です。国による災害査定ということで、これでお金が決定し次第、早急に復旧に努めてまいりたいと考えています。

 また、一部、改良復旧が必要な箇所については、災害関連緊急事業等を検討しながら、対応を速めてまいりたいと考えていますので、よろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 ほかにありますか。農政部長、どうぞ。

(小林農政部長)

 危機管理部長の発言がありましたけれども、農地・農業用施設についても災害被害を受けていて、これらについても、11月補正、先ほど説明いただきましたが、対応しているところですので、よろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 ほかに発言はいかがですか。総務部長、お願いします。

(玉井総務部長)

 先ほどの条例案については、至急対応します。

 3つ目のいきいきプランですが、今回、特に男性職員の育児休業について、「当たり前」という意識を是非皆さんと共有したいと思っていて、職場全体で全ての職員の子育て、育休が取りやすい職場環境にしていきたいと思っています。希望する職員全員が育児休業を取得できる県庁を目指したいと思っていますので、意識を含めて、職場全体で応援できる環境づくりを是非お願いしたいと思っています。以上です。

(関副知事)

 他には発言いかがですか。

 知事から何かありましたら、お願いします。

(阿部知事)

 質問とコメントと両方あるのですけれども、災害の関係の義援金はどれぐらい集まっているのかということ。あと、木曽川の住宅の下部が削られているところは、今どういう状況かわかれば教えてください。

 総合計画は伊藤部長におっしゃってもらったように、県職員になって良かったと若手職員が思えることが私も大事だと思いますので、職員の巻き込み方はいろいろと工夫をしてもらえるといいと思います。決裁を取りに来たりするときに、若い人たちと少し話をすると、非常に問題意識が高くて、優秀な職員がたくさんいると私は思っているので、そういう若い人たちの考え方、思いが丸められるのではなくて、もう少しストレートに打ち出せる工夫も是非考えてもらえるといいのではないかと思うので、提案した職員に担がせてやってしまうこととか、若い職員ももう少し表に出て、プレゼンするとか、そういうことも含めていろいろと考えてもらえるとありがたいと思います。

 職場いきいきプランは、報告だから、もうスタートしているということでいいのですか。

(小松職員キャリア開発課長)

 もう策定していますので、今日公表いたしまして、取り組んでいきます。

(阿部知事)

 是非よろしくお願いします。私も含めて管理職が定時退庁をしっかり励行すると書いてあるので、決めたそばから全く守られていないと、プラン自体の信頼性が職員から問われる形になりかねないので、徹底してください。私も徹底するようにしたいと思いますけれども、残業をしているときは、例外的にどういう理由があって部長は残っているのかとか、知事は残っているのかを職員に言わないと、「何でなのか、変わっていないのではないか」という話になりかねないので、これで若い職員の信頼を失わないようにしなければいけないので、各部長の皆さんにも考えて実行してほしいと思いますし、私も工夫したいと思いますので、よろしくお願いします。

 知事会があったりして、私も土日に来たりして、それに職員が一緒に出てこなければいけないこともたくさんあるのですけれども、ああいうときは、代わりに休みが取れているのですか。取っていないのですか。

(伊藤企画振興部長)

 休みを取れる人には取ってもらっています。総合政策課も順番に取っています。

(阿部知事)

 そこら辺もよろしくお願いします。

 企業局は着実に発電容量を増やしていただいて、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。

 最初の災害のところだけ、状況を教えてもらえればありがたいです。

(中村危機管理部長)

 義援金の関係ですが、8月と9月、別々に募集していまして、8月は昨日現在で2,750万円ほど、9月は550万円ほど集まっています。今後、配分委員会を開きまして、配分しますけれども、災害の規模感が違いますので、集まった金額が違いますけれども、今のところ、大体同じぐらいの金額が配分できるのではないかと思います。例えば全壊のお宅でしたら、大体同じぐらいの金額が配分できるのではないかと見込んでいます。

(阿部知事)

 あまり均衡しないようにしていく必要があるのと、できるだけ早く1回目の配分をお願いします。

(中村危機管理部長)

 了解しました。

(田下建設部長)

 引き続いて、木曽町の上町の状況ですが、12棟被災して、6棟の6世帯が避難している状況です。

 応急復旧として、これ以上被災しないように、コンクリートで下を既に固めています。そんな中で、今後の本復旧の方向について、地元の被災された皆さんと話をする中で、移転してもいいという方々が増えてきていますので、その意向を最終的に確認しながら、今後の本復旧の工法について検討しているところです。

 それとともに、下流側にも水が回ったので今、護岸の健全度を確認しております。必要に応じて、この後、通常事業等で護岸の補強等も検討していきたいと考えているところです。

(阿部知事)

 ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。

(関副知事)

 よろしいですか。

(阿部知事)

 はい。

(関副知事)

 その他の事項に入ります。こちらも一通りの説明が終わったところで、まとめて質問、御意見を伺いたいと思います。

 始めに高橋佐久地域振興局長からお願いします。

(高橋佐久地区振興局長)

 7月の部局長会議で吉沢局長から長野地域のゼロカーボンの取組の御説明がありましたけれども、佐久地域での取組も御紹介し、皆さんの参考にしていただいたり、あるいは私どもにアドバイスをいただければと思って御紹介します。

 その他資料1ですけれども、(1)の地域循環共生圏の創出から(5)の職員の理解向上まで、項目を5つに分けて整理してありますが、コロナ禍もあり、なかなか思うように事業ができなかった中、学習会、研修会を中心に開催してきました。市町村長を含む市町村向けの研修会、あるいは商工会議所等の産業界向けの講習会、職員向けに十数回の研修会を開催し、行動する人たちをなるべく増やそうと取り組んでいるところです。

 そういった中、研修会、勉強会以外で具体的な動きも生まれてきたものですから、2事例を御紹介します。

 最初は、(2)のところの『エコチル』子ども環境情報紙の発行で、別添資料で10月号のPDFを付けていますけれども、『エコチル』という子ども環境情報紙を発行している企業と連携して、佐久地域の40校、10万人の子どもたちに、このぐらいの大きさになるのですけれども、毎月タブロイド版の発行が9月からスタートしています。

 振興局としては、中の記事を長野版にするということで、長野県のデータを提供したりして、協力しているところです。環境といっても非常に幅広い分野を扱いますので、地域の農業、林業、あるいは地域の文化も今後載せていければと思っていて、各部局の皆様にも記事の内容について御協力をいただく場面があるかと思いますので、御協力をお願いします。

 また、紙媒体では佐久地域の10万部しか発行できないのですけれども、電子媒体ですと、『エコチル』電子版と検索していただければ、過去の9月号、10月号、11月号は既に掲載されて、環境教育などに是非御利用をお願いしたいと思っています。

 2点目が(3)のカラマツ材を利用したサイクルラックの作製で、添付資料の一番最後のページになります。御承知のように、佐久地域は民有林の多くをカラマツが占めており、そのカラマツが戦後の植林から70年以上経過して主伐期に入ってきているということで、その利用の促進と併せて、サイクリングのプロジェクトの一環にも寄与しようと、カラマツ材の1本の丸太から切り出してサイクルラックを20台試作しました。

 先週行われた「Japan Alps Cycling Road」の佐久地域の試走会で実際に使っていただいて、製品への意見をいただくとともに、この20台を管内に設置していくことで、佐久建設事務所の職員有志で佐久地域内のロードを走って、ここにサイクルラックが欲しいとか、休憩点が欲しいという場所出しをしていますので、そういった場所にこれから設置していく予定にしています。佐久からは以上になります。

(関副知事)

 次に伊藤企画振興部長からお願いします。

(伊藤企画振興部長)

 資料はありませんけれども、お願いと御紹介です。

 現在、皆さんと一緒に行政のDXというか、スマート県庁を進めていこうと様々に取り組んでいるところですけれども、いろいろな問合せへの対応の中で、比較的多い問合せ、定型的なクエスチョンに対してアンサーできるものについては、「AIチャットボット」を導入しています。

 11月2日からですが、県のホームページを見ていただくと、右下のアルクマのマークの下に「チャットボットで調べる」という、言ってみればバナーというか、アイコンがあります。戻ったら見ていただければと思いますが、まず県税の関係ですとか、パスポートの取得ですとか、物品等の入札参加資格について問合せができて、ある程度のことが答えられます。なるべく多いものから優先的にやっていますけれども、順次拡大していきたいと考えていますので、日頃、皆さんが県民の皆さんから問合せをいただいている中で、ある程度、定型的に答えられるものがあれば、私どもに言っていただければ、導入していきたいと思いますから、積極的にお願いします。

 まだ1か月しか過ぎていませんので、中身は分析できないですけれども、1か月ぐらい過ぎたところで、どういう問合せが来ているか、もちろん先ほど挙げた3つだけではなくて、全般コーナーもあって、そこにいろんなものがあるかもしれませんので、そういったものがあれば、皆さんに逆に戻して、「できませんか」と投げかけたいと思いますので、よろしくお願いします。

 これは県民の皆さんへのサービスの向上にもつながりますが、皆さんの事務の効率化にもつながりますし、また、外向けだけではなくて、内部、たとえば総務事務の関係で、皆さんの中でのAIチャットボットもできる可能性があります。そういったものも探りながらやっていきたいと思いますので、御協力をお願いします。以上です。

(関副知事)

 これまでの説明につきまして、質問、御意見はありますか。いいですか。

 ほかには何かありますか。

 知事から何かありましたら、お願いします。

(阿部知事)

 今の伊藤部長のチャットボットは、たとえばこんなものでやりたいと言ったら、実装化するまでどれぐらいの期間があればできるのですか。すぐにできるのですか。

(伊藤企画振興部長)

 すぐにできます。

(阿部知事)

 状況が分からないけれども、コロナ関係とか、特にワクチン関係などは、恐らく基本的なクエスチョンが多いのではないかという気がするので、パソコンを使える人たちにはそういうところでお答えしていった方が、業務も軽減される気がするので、また健康福祉部と相談してもらえるとありがたいと思います。以上です。

(伊藤企画振興部長)

 連携してやっていきたいと思います。

(関副知事)

 最後に全体を通して、知事、何かありますか。

(阿部知事)

 11月県議会に提案する予算案、条例案を決定しました。県議会の皆様に御理解いただけるようにしっかり説明をして、予算も条例もいずれも重要なものばかりですので、着実に実行できるように引き続き取り組んでほしいので、よろしくお願いします。以上です。

(関副知事)

 以上で部局長会議を終了します。

 引き続き、長野県交通安全運動推進本部を開催します。交通安全運動推進本部員の皆様は、事前にお配りをした配置図に従って席の移動をお願いします。

 

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電話番号:026-232-2002

ファックス:026-235-6232

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