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更新日:2021年5月25日

令和3年(2021年)4月23日部局長会議録

時間:午前9時32分~午前10時03分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、太田副知事、小岩副知事、安田警察本部部長、原山教育長、小林公営企業管理者、五十嵐危機管理監、中村危機管理部長、伊藤企画振興部長、玉井総務部長、中坪県民文化部長、福田健康福祉部長、猿田環境部長、林産業政策監兼産業労働部長、渡辺観光部長、小林農政部長、井出林務部長、田下建設部長、鈴木会計管理者兼会計局長、松澤監査委員事務局長、宮原人事委員会事務局長、丸山労働委員会事務局長、高橋佐久地域振興局長、永原上田地域振興局長、小山諏訪地域振興局長、竹村上伊那地域振興局長、丹羽南信州地域振興局長、神事木曽地域振興局長、草間松本地域振興局長、滝沢北アルプス地域振興局長、吉沢長野地域振興局長、直江北信地域振興局長  

(太田副知事)

 それでは、ただ今から本日の部局長会議を始めます。

 最初に、知事からお願いします。

(阿部知事)

 では一言だけ。新型コロナウイルス感染症も、本県においても変異株が非常に多く確認をされている状況です。新規陽性者の数も、1週間で260~270、280ぐらいを行きつ戻りつしていて、圏域によっては、諏訪圏域のように人口当たりの陽性者数が極端に多い地域もあります。

 東京・京都・大阪・兵庫では、緊急事態宣言がまた出される方向で検討が行われているわけですが、この状況を県民が一丸となって何とか乗り越えていかなければいけないと思っています。

 先日メッセージを出しましたが、大型連休中にしっかり感染拡大を抑え込んでいくことが大変重要だと考えています。保健所も、検査件数を相当増やして疫学調査を頑張っていますし、また、地域振興局においても、飲食店への啓発活動、呼掛けを行っているところです。引き続き、危機管理部、健康福祉部を中心としながら、感染防止対策をしっかり進めていくことと併せて、昨日も経済団体、観光関係者の皆さんとも意見交換をしましたが、産業労働部、観光部を中心として、経済活動が停滞することへの対策と、両面を改めて強化をしていかなければいけない局面に来ていると思いますので、各部局、各地域振興局、改めて気を引き締めて取り組んでほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

(太田副知事)

 議事に移ります。

 報告事項に入ります。報告資料1につきまして、田下建設部長から説明をお願いします。

(田下建設部長)

 「信州まちなかグリーンインフラ推進計画」についての説明です。

 まちなかへのグリーンインフラの導入を推進するため、「信州まちなかグリーンインフラ推進計画」を若手を中心に検討を進めていまして、都市計画審議会やパブコメ等での意見を踏まえて策定しているところです。

 本日は、本計画の概要について報告します。まず、計画を策定する背景ですが、都市化の進展に伴い、長野県においてもまちなかの緑が減少してきている状況です。そんな中で、「2050ゼロカーボン」、あるいは「都市防災におけるみどりの重要性」などの観点から、まちなかの施設や土地利用に、みどりが有する多様な機能の活用を図ろうと、「まちなかグリーンインフラ推進計画」を策定しています。

 1の「はじめに」を御覧ください。30年後のまちの姿を市町村や県民と共有するため、「まちなかみどり宣言」を示し、将来像をイラストで掲載しています。

 展開方針ですが、3つの方針を示しています。

 方針の1「信州の魅力を活かしたまちづくり」として、地域ごとの歴史・風土や農との共生など、長野県らしさを意識した多様な魅力に触れられるまちづくりを目指したいと考えています。

 方針の2「ひと中心のまち構造へ」として、利用の多い歩行者動線を基軸に、歩行者が中心となるまち構造への転換を意識したグリーンインフラの導入を図ります。

 方針の3「小さな取組からまち全体へ」として、行政や民間事業者、地域住民が共同で小さな取組から実践し、まち全体への展開を目指していくとしています。

 続きまして2ページですが、3の「計画の目的と目標」についてです。

 本計画は、まち全体にグリーンインフラを広げていくことを目的として、2030年までの目標を2つ定めています。

 目標1として「グリーンインフラの浸透」では、行政計画へのグリーンインフラの位置付けを働き掛け、市町村等への浸透を図っていきたいと考えています。

 目標2として「グリーンインフラの普及」では、10圏域ごとに1件以上、まちづくりとしてのグリーンインフラの導入実績を作りたいと考えています。

 この目標の達成に向け、今後5年間のアクションプランを下段のとおり定めています。

 グリーンインフラの効果を県民に浸透させるため、まずは行動の1として、グリーンインフラの導入と効果の周知として、パンフレット等による周知のほか、モデル事業の実施などを県が積極的に推進し、市町村や民間事業者をけん引していきたいと考えています。

 2として、グリーンインフラの導入環境の整備として、法令等による緑化基準の強化、既存事業の見直しや、特に課題となる維持管理体制等について、市町村や民間事業者と共同で検討していきたいと考えています。

 3として、グリーンインフラの導入体制の強化については、市町村や緑化団体など、多様な主体と連携して緑化施策に取り組んでいきます。

 3ページですが、グリーンインフラによってもたらされる様々な便益を、木に実る果実として表現したもので、環境や防災、福祉や観光など、分野横断的な施策として展開することが期待されます。

 今後は、人口規模が大きく、かつ緑被率が低い長野市・松本市・上田市・飯田市の市長と阿部知事による「まちなかみどり宣言」を行い、それをキックオフとして、実施可能な取組から実行していきたいと考えているところです。

 部局連携での取組が必要となりますので、御協力のほどよろしくお願いします。以上です。

(太田副知事)

 ただ今の説明に対しまして、質問や意見がありましたらお願いします。

 よろしいですか。知事からありましたらお願いします。

(阿部知事)

 ありがとうございました。2点、意見というか、これはよくまとめてもらったのですけれども、若手職員が作ったら若手職員にプレゼンをさせたほうがいいかなと。組織をもう少し揺らがせなければいけないと思っているので、部局長会議でも、若い職員が積極的にコミットして作った施策は、どんどん自分の思いを語ってもらうのが大事なので、各部局で少しそういう工夫を今後していってほしいというのが一つ。

 それから、新たな維持管理体制の構築で、最近、宇沢弘文さんの『社会的共通資本』をもう一回読み直して、やはり今の医療の問題にしても、農村の在り方の問題にしても、非常に市場化が進み過ぎているというか、「コモンズ」と言うと田中県政に逆戻りしてしまう感じになるので言いづらいところですが、どうやって自分たち共同体の大切な資産を管理・運営していくかは、実は非常に重要だと思っています。

 我々行政は、補助金を出して「はい、やってください」、やったら「後はよくわかりません」という話になりがちですけれども、多分、まちなかのグリーンインフラのような新たな維持管理体制を、本当に魂の籠もったものにするにはどうするかについて、実は長野県らしい特色を出せる。公園を造るのはお金を出せばできてしまうので、むしろそういうところに長野県らしさとか、長野県の強みを活かしてほしいと思っているので、そうした観点で具体化を進めてもらえればありがたいと思います。よろしくお願いします。

(太田副知事)

 報告資料2につきまして、小林公営企業管理者から説明をお願いします

(小林公営企業管理者)

 企業局では、現在「2050ゼロカーボン」に向けて、再生可能エネルギーの普及・拡大に積極的に取り組んでいるところですが、企業局の水力発電所は、今年度新たに企業局が建設して運転を開始する3か所の発電所、それから建設部から移管された3か所の発電所、これはダム管理用の発電所ですが、これを加え、昨年度の17か所から6か所増えて、本年度から23か所としています。

 本日はこのうち、報告資料2の上段にある、新たに企業局が建設して本年度から運転を開始する3か所の発電所について、動画にて紹介します。

 動画の操作は、今日はうちの上原という女性の若手の電気技師の職員がやっていますので、よろしくお願いします。

 この動画は、本年2月24日に環境省の主催で「既存インフラ活用再エネ導入促進セミナー」が開催され、県企業局が「自然エネルギー普及に向けた取組について」という事例発表をしました。これに併せて私どもも協力して、環境省がこの動画の基を作成して、今回の発表は若干短縮して作ったものです。

 動画の冒頭で発電所を紹介する職員は、企業局の昨年度の新規採用職員で、これも若手が出てきます。それぞれの発電所を紹介する職員は、企業局の電気職で、建設に携わった職員が頑張って説明をしていますので、そんな姿も御覧いただければと思っています。

 それでは、動画のスタートをよろしくお願いします。

 

(動画映写)

 

 ありがとうございました。ただ今のものに加え、現在、事業着手して設計中の2つの発電所について、御覧のとおり、これも地元の小中学生に公募して、地元の皆様も加わった名称選考会議における審査を経て、御覧のような名称を決めました。

 両方とも、なかなか私どもの発想ではこういう名前は付けられないということで、左側の越百のしずく発電所は、越百(こすも)山というのが地元にあるということで、そこから取っていただいています。

 右側の「(湯の瀬)いとおしき(発電所)」は、これは分かりにくいのですが、周辺の集落の芋井、戸隠、小田切、柵(しがらみ)、鬼無里の頭文字5つを取って「いとおしき」と。「いとおしいふるさと」という意味も掛けて、こんな名前を付けていただきました。

 それから、今、お手元にペットボトルの「千曲川の水」を配付しています。企業局の水道事業では、安全・安心な水道水の安定供給に日夜努めていますが、この水は、本日プレスリリースした中でも説明していますが、上田水道管理事務所のある諏訪形の浄水場において浄水した水道水をペットボトルに詰めて製造したものです。非常用の備蓄とするほか、地域の様々なイベントなどでも御活用いただきたいと思います。

 本日配付したものをそれぞれお持ちになって、後でゆっくり飲んで味わっていただければと思います。軟水で非常に飲みやすい水かと考えています。前に作りました川中島の水と併せて、ペットボトル水は備蓄用としていますが、イベント用でも活用しながら回していきたいと思っていますので、また、要望があれば、企業局まで問合せをいただきたいと思います。

 企業局では、現在こうして再生可能エネルギーの供給拡大、あるいは、水道事業の持続可能たらしめるための広域化や広域連携に向け取り組んでいるところですが、いずれにしても、各部局の皆様との連携・協力なくしては前へ進むことができません。知事、副知事を始め、皆様には今後とも是非御理解、御協力をよろしくお願いしますとともに、とりわけ企業局は、平成24年度に知事が継続を御決定いただいたという中で、それまでは店仕舞を前提とした組織体制で非常に弱小ですが、更に取組が進むように皆様の御理解をお願いして、私からの発表とします。どうぞよろしくお願いします。

(太田副知事)

 ただ今の説明につきまして、質問、意見等がありましたらお願いします。どうぞ。

(猿田環境部長)

 先日、局長たちの会議でも話していますが、各地域、エネルギー自立による地域づくりを今後考えていかなければいけない中で、企業局の小水力発電は大きな武器といいますか、プラスになる要素だと思っていますので、特に地域振興局のほうで今後検討するときに、企業局との連携を是非御検討いただければと思っています。よろしくお願いします。

(太田副知事)

 どうぞ。

(小林公営企業管理者)

 ありがとうございました。先日、市長会、町村会のそれぞれ皆様が総会等でお集まりになった場でもお願いをしましたが、今の水力発電所、新規電源開発については、各市町村等から情報提供をいただき、一緒になって、権利関係も非常に難しいところがあるので、御協力をいただきながら、もちろん各部局の皆さんとの協力関係で進めるということでお願いしたいと思います。

 とりわけ、現在まだ幾つか調査をしていますが、そうした箇所の多くは、市町村長を始め地域の皆様から御推薦をいただいたところが非常に多い状況です。引き続き振興局の皆様にも、まだまだ使われていない地域インフラ、あるいはいい水源を活用できるところを是非紹介いただきたいと思いますし、今後とも協力をお願いしたいと思います。以上です。

(太田副知事)

 ほかにありますか。

 知事、ありましたらお願いします。

(阿部知事)

 企業局に積極的に事業展開していただきありがとうございます。また、若い職員も活用して、どんどん表舞台に若い人たちに出てもらうことが長野県の組織全体としても重要だと思うので、是非そこは引き続きよろしくお願いします。

 猿田部長に言ってもらったように、国は46%削減という目標を新たに出してきています。先日も国・地方脱炭素実現会議に出ましたけれども、脱炭素地域を創りたいというのは、国の意思としてかなり強く出ています。企業局の電気事業は県としての大きな財産だと思っているので、引き続き地域と連携して、それぞれの地域の取組をしっかりバックアップしていってほしいと思いますし、環境部を中心に、また地域振興局長にも協力していただき、全国100地域の中にうちの地域が何地域選ばれるかは非常に重要だと思うので、可能性のある地域を早く見つけて、しっかりバックアップしてほしいと思っています。

 先日も大町市に行って、北アルプス地域振興局の局長も同席してもらいましたが、たとえばスキー場の人たちも、白馬バレーの人たちはかなり熱心で、そこに小水力も絡ませてという御提案もいただいているので、是非具体化していってほしいと思います。

 昨日も、松本市の臥雲市長に「スーパーシティ構想」の説明に来てもらいましたが、松本も旧安曇村の地域を環境エネルギーの先進地にしたいということで国にも提案しているので、そういう地域の動きを、各地域振興局がしっかり把握をしてバックアップするのと同時に、県全体でどういう地域にどう重点的に資源を投入してゼロカーボン地域を創っていくかは、猿田部長の環境部でしっかり検討してほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

(太田副知事)

 それでは、次にその他に入ります。総務部長。

(玉井総務部長)

 総務部から、2点お願いをします。

 1点目は、冒頭、知事から発言がありましたが、職員のコロナ対策についての徹底のお願いです。

 4月8日付けの通知、それから昨日も主管課長を集めて徹底のお願いをしましたが、執務室の従事職員数を通常時の5割以内にする中で、在宅勤務の徹底だとか、時差勤務の徹底をお願いしています。

 それから換気の徹底です。たとえば1時間に2回以上とか、今の時期はちょうど季節もいいものですから、常に窓を少し開けておくとか、そういった対応をすることで換気もできると思います。

 あと通知の中では、アラート中、飲食を伴う会食は4人以内ということもお願いしていますので、こうした中身を改めて徹底をお願いしたいと思います。

 加えて、県庁の入口等に手指消毒が置いてあります。職員については、自宅でしっかり検温して、御自分の健康管理をしっかりした上での職場への登庁をお願いをしています。

 2点目は、昨日の課長会議でお願いしましたが、リスク管理の徹底で、年度末、年度初めの切替えで、異動の関係で体制が変わる時期なので、改めてリスク管理について、部内・課内での認識を共有いただきたい。

 これからゴールデンウイークに入りますが、ゴールデンウイークを迎えるに当たっての知事メッセージを出しています。少し長い休みになりますので、危機管理体制の確保。一方で、職場でローテーションをしっかり組んで、年休取得を含めて休むということで、これは執務室の5割以内ということにもなりますし、健康、リフレッシュということにもつながりますので、いろいろな面でそれぞれ趣旨の徹底をお願します。以上です。

(太田副知事)

 質問、意見等がありましたらお願いします。

 それでは、今の趣旨を是非各部局でも徹底してください。

 知事から、最後にありましたらお願いします。

(阿部知事)

 リスク管理は改めてしっかり徹底してほしいと思います。職場内で困っていることとか、悩み事があれば、すぐ共有できるような体制を作ることが大事だと思うので、必ず毎週そういう打合せを行うとか、当面のスケジュールを課単位、係単位で共有して、きちんと進んでいるか、心配事はないかということを上司の側から問い掛けるということは、必ずやらないといけないのではないかと。

 やっているところはやっているけれども、やっていないところはやっていないというのが今の状況ではないかと思っているので、やっていないところは組織の問題だと私はみなさざるを得ないと思っているので、そこら辺はしっかり取り組んでほしいと思います。

 年度初めなので、どうしても仕事に慣れない状況で頑張っている職員もいると思うので、きちんとサポートする。大勢が代わってしまっているところはなかなかやりづらいところもあるかもしれないので、声を掛け合っていくことが大事だと思います。

 引継ぎも、手続の引継ぎのようなことはしっかり行われていると思いますが、一体何のためにこの仕事をやっているのか、どういう経過でこれを始めているのかということがあまり伝わっていない気が時々します。

 私が一番長く同じポジションで物事を眺めているので、あの時こういう考え方で始めたのに忘れているのかという感じのことがあります。それは人が代わっているのでしょうがないと言えばしょうがないところもあるのですが、ただ、目的とか背景を分からずに仕事を続けているのは、問題意識を持たずに仕事をただ漫然と続けていることにつながりかねないので、なぜこれをやっているのかとか、何を目的としてこれをやっているのかは、事務の進め方と同様か、それ以上にしっかり引き継いでほしいと思っていますので、是非よろしくお願いします。

 それから、コロナ対策は、昨日、経済団体、観光関係者の皆さんとお話ししたときに、「県庁の感染防止対策は緩いのではないか」という率直な御意見をいただきました。飲食店の皆さんや宿泊施設の皆さんには、かなり徹底的な対策を求めています。そういう観点からすると、我々自身ももう一度襟を正していくことが必要だと思っています。少し慣れてきてしまっているところもあるので、改めて基本に立ち返ってほしいと思います。

 仕事熱心でいいのですけれども、職員が私に説明する時にだんだん擦り寄ってくることが多く、もうちょっと距離を空けてほしいなと。マスクをしていても距離は取ることは基本です。マスクをしていると近くで話しても大丈夫という錯覚を持っているのではないかと思いますが、マスクをしていても最低1メートルは空けてほしいと思っているので、そうしたことも含めて、もう一回基本を徹底してほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

(太田副知事)

 ありがとうございました。

 それでは、本日の部局長会議はこれで終了します。

 お疲れ様でした。

 

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