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更新日:2022年9月27日

環境保全研究所

自然ふれあい講座「開田高原で干草づくりと秋の七草観察」を開催しました

 木曽馬の主産地である開田高原には、馬の飼料のための採草地があります。刈られた草は干され保存されますが、伝統的な干草づくりをしてきた採草地は、秋の七草等の希少な生物が今でも息づく野草地になっています。

講座の概要

  • 木曽馬の見学(木曽馬の里)
  • 野草地(開田高原末川)で秋の七草観察と伝統的な干草づくり体験
  • 参加;3組4名(大人3名、中学生1名)

主催

 長野県環境保全研究所

共催

 ニゴと草カッパの会・木曽馬保存会

後援

 木曽町・木曽町環境協議会

当日の様子

 秋の風が吹き始めた開田高原の野草地で、植物観察と伝統的な干草刈りを体験していただきました。かつての木曽馬と草地と農地の関係や、身近な草地の新たな価値について、体験を楽しみながら学べたのではないかと思います。

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 木曽馬に野草を与えました。馬は野草が大好きなこと、かつてその糞尿が農家の大切な肥料だったことを学びました(木曽馬の里)。

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 野草地で草花(キキョウ・ナデシコ・オミナエシ・ウメバチソウ・マツムシソウなど)を観察し、長野県だけでなく全国で草地や草地の生物が減っていることを紹介しました。

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 干草刈りの実演~斜面を2人で刈る場合、最初に1人が一番下を横に刈りすすみ、少し遅れてもう1人がその上部を同じように刈っていきます。刈草は、乾きやすいように葉先を下に向けて地面に置きます。「そんなに早く追いかけてこないで!」(下の人)

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 昔ながらの方法で干草刈りをやってみました。

一緒に刈りとった花はみんなで分けて持ち帰りました。

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 田澤佳子さん(ニゴと草カッパの会)が手際よく鎌で草を集めススキの紐で束ねると「おぉ~」と歓声が上がりました。

 参加者の声(アンケートから)

満足度

 5段階評価で全員が満足(100%)でした。

自由回答(抜粋)

 「参加者の声」を紹介します。楽しいひと時を過ごすことができました。ご参加ありがとうございました。

  • 体験を通して開田高原の自然、文化のすばらしさを実感しました。
  • 分かりやすかった。秋の七草がきれいだった。
  • 植物の説明が聞きやすかった。ニゴ*の歴史が面白かった。
  • 木曽馬の歴史を守る方、干し草作りで草地利用を考えている方の情熱に触れられ刺激になりました。ヤギ飼いの方とも知り合えて良かったです。
  • ニゴ*作りにも参加したい。
  • 草地保全活動への参加者が増えるよう、町や公民館、コミュニティスクールなど横のつながりを広げられたらと思います。小学校の生活科、総合的な学習にも活用したい。
  • 地道な活動を通して、文化や自然環境が守られているのだと実感します。皆さんの活動に感謝。
  • 七草のクイズがおもしろかった。草刈り体験が楽しかった。
  • 草刈り、楽しいです(笑)。自宅でもヤギのために干し草を作ってみたいです。植物の観察も日頃ゆっくり見ることがないので、とても新鮮でした。

 *「ニゴ」とは積んだ干草のことです。詳細は「みどりのこえ」No.58(2019年3月)の「ニゴと草カッパの会」紹介記事(p.6)(PDF:310KB)をご覧ください。

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お問い合わせ

所属課室:長野県環境保全研究所 

長野県長野市大字安茂里字米村1978

電話番号:026-227-0354

ファックス番号:026-224-3415

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