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更新日:2021年3月1日

環境保全研究所

山と自然のサイエンスカフェ@信州を開催しました:令和2年度(2020年度)

「山と自然のサイエンスカフェ@信州」は、当研究所の研究員や外部からお招きした研究者が、信州の大きな特色と魅力の源である“山と自然”に関する話題を提供し、参加者のみなさまとともに気軽に語り合うというイベントです。

ここでは、令和2年度(2020年度)の開催の様子をお伝えします。

令和2年度(2020年度)の開催日程

テーマ 開催日 備考
第1回 信州の草原はどのように利用されてきたのか 12月21日(月曜日) 開催済み
第2回 気候非常事態と長野県の森林 2月20日(土曜日) 開催済み

方法:オンライン開催

 

 第1回「信州の草原はどのように利用されてきたのか」

概要

本年度第1回(通算50回)の「山と自然のサイエンスカフェ@信州」では、かつて信州に多くあった草地の利用方法について、開田高原や霧ヶ峰高原での調査結果をもとにお話させていただきました。

  • 日時:令和2年(2020年)12月21日(月曜日)19時~20時
  • 参加人数:26名
  • 話題提供:浦山佳恵(長野県環境保全研究所自然環境部 自然資源班)
  • 内容
  1. 草地の草は田畑の肥料や牛馬の餌として利用されていましたが、そこには地域で受け継がれてきた伝統的な文化としての知識がありました。
  2. 開田高原では、隔年での火入れと草刈りにより良質の草を生産し、”にご”を立てて干し草を作っていました。
  3. 草地が利用されず森林化が進んだ現在では、草地に特有の植物や昆虫のなかには絶滅の危機に瀕しているものもいて、それらの保護が課題となっています。

当日の様子

「丁寧な聞き取り調査の成果を聞くことができ、発見が多くありました。」「長野県において草地・草原は、景観・自然環境などにとっても大切な資源だと思います。」などの声を頂きました。今回はじめてオンラインで開催したところ、県外からもご参加いただき、ありがとうございました。

第1回チラシ

 

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オンライン開催風景2

第2回「気候非常事態と長野県の森林」

概要

本年度第2回(通算51回)の「山と自然のサイエンスカフェ@信州」では、気候非常事態を宣言した長野県に根付くカラマツ林の二酸化炭素吸収についてお話させていただきました。

  • 日時:令和3年(2021年)2月20日(土曜日)13時30分~14時30分
  • 参加人数:30名
  • 話題提供:栗林正俊(長野県環境保全研究所自然環境部 温暖化対策班)
  • 内容
  1. 過去に起こった気候変化は地表に降り注ぐ日射の変化が原因だったのに対して、現在進行している気候変化は二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度が上昇していることが原因で、今後、長野県の気温はさらに上昇すると予測されています。
  2. 長野県は全国の都道府県で初の気候非常事態を宣言し、2050ゼロカーボンに向けて二酸化炭素排出量の削減計画を示すなど、気候変動対策を政策の柱として進めています。
  3. 2050ゼロカーボンの実現のためには森林の二酸化炭素吸収量を現在の水準に保つ必要がありますが、長野県の人工林の多くは高齢林になっているので、適切な森林整備をすることで将来の二酸化炭素吸収量を増やすことができます。

当日の様子

「非常に重要な問題であることが、よく分かりました。同時に、非常に難しい問題であるとも思いました。」「ゼロカーボンについて学びたいと思いました。」「どう対応していくべきか考えさせられた。地道な研究に敬意を表します。」などの声を頂きました。今回もオンライン開催でしたので、県外も含め様々な地域からご参加いただき、ありがとうございました。

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お問い合わせ

所属課室:長野県環境保全研究所 

長野県長野市大字安茂里字米村1978

電話番号:026-239-1031

ファックス番号:026-239-2929

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