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更新日:2022年2月5日
平成26 年9月27 日に御嶽山が噴火し、死者58 名、行方不明者5名となる戦後最悪の火山災害が発生しました。
御嶽山が活火山であることを理解し、防災知識を身に付け、安全安心な登山が行われるよう普及啓発を行うとともに、災害の記録と記憶・教訓を、木曽地域のみならず広く次世代に伝えていく必要があります。また、この噴火災害の影響を受けた地域の地域経済活性化のためにも本格的な観光振興を図ることも必要です。
このため、過去の災害の記録と記憶の伝承とともに、御嶽山に関する最新かつ正確な火山防災情報、御嶽山の歴史・文化・自然の魅力などを積極的に情報発信し、誰もが安心して当地域へ訪れることができるような環境を整え、噴火災害からの復興と木曽地域全体の振興を図ることが求められています。
これらの課題に対する各種取組を行う拠点として、基本構想及びそれぞれの整備基本計画に基づき、御岳県立公園内(王滝村)及び木曽町にビジターセンターを整備します。
建設敷地 | 木曽郡王滝村 | |
建築面積 | 558.00平方メートル | |
延床面積 | 498.31平方メートル | |
構造・規模 | 木造+S造+RC造 1階建て | |
工事概要 | ビジターセンターの建設工事及び外構工事 | |
工期(予定) | 令和3年4月~令和4年3月 |
山並みに呼応するような斜め棟の伸びやかな屋根をかけることで一体感のある風景をつくります。
敷地は擁壁などのある土木的スケールの風景にあります。その擁壁に擬態するかのように、外まわりの壁に蛇篭(石を詰めた鉄線で編んだ篭)による岩石ウォールを用います。
雪の荷重を考慮した屋根と、積雪の影響を受け止める岩石の壁で建物を守ります。
ビジターセンターは周辺の風景から連続した形態の建築でありつつも、赤色を使われることの多い山小屋の屋根のように、視認性の高いシンボルにもなります。
大階段も含めた半屋外広場は、気候の良い時期には中の飲食スペースから連続した気持ちの良い空間となります。
大階段が風景をフレーミングし、この場所ならではの印象的な光景をつくりだすための仕掛けとなります。
外観1
外観2
内観1
内観2
株式会社yHa architects 平瀬 有人、平瀬 祐子、橋本 剛
吉川建設株式会社(飯田市)
清水直樹(リーダー)、藤原整(建築)、関美里(建築)、柳澤和弘(電気)、滝澤健太(機械)、杉本佳菜子
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