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更新日:2025年1月30日

第1121回長野県教育委員会定例会 会見要旨

1 日時

 令和6年(2024年)10月23日(水曜日)

 午後4時00分から午後4時30分まで

 

2 場所

 県庁本館8階 教育委員会室

 

3 会見要旨

【教員採用試験の実施結果の分析について】
 小中学校については、志願者が小学校で若干の増、中学校で若干の減となったが、前年並みと捉えている。倍率の増減はあるが、全国と比較して大きく減らしたという状況ではない。志願者を増やしていかなければいけないと考えている。(小池義務教育課長)
 
 高校については、一定程度の倍率が維持できていると認識している。しかしながら、3年前と比べると減っている。引き続き志願者確保に向けて努力を続けていきたい。(清水高校教育課長)
 
 特別支援学校については、新卒の学生の受験者数が減少している。学生の数が減っていることもあるのか、また、県外へ流出しているのか、課題を分析しながら、今後の受験者増に努めてまいりたい。(神津特別支援教育課長)

 教員を目指す若者の減少は全国的な課題。採用試験の日程を早めて志願者が大きく増えたという県はないのではないか。本質的な問題は、日程の組み方や採用の制度ということよりも教職の魅力を高め、発信していくことが非常に重要。教員は休みがなかなか取れないとか、勤務時間が長いといったことを解消していくことはもちろん、マイナスイメージで発信されることが多いが、長野県の良さを強くアピールしていくことが大事である。
 今までのように多くの受験生の中からより優秀な教員を採用していくという発想はもう通用しないのではないか。長野県を受けてくれる志願者をいかに大事にしていくかという点についても考えていかなければいけない。
 また、社会人で他の仕事をされている方で、教員を目指す方が教員免許を持っていない場合、そのような方も教員になれる制度も考えていかなければいけないと考えている。
 内定を早く出すということは、今年も努力をしてきた。一定の効果があるため、引き続き来年に向けて検討していきたい。(武田教育長)

【教員採用試験の日程の影響について】
 他の県と試験の日程が重ならなかったとしても、結局、他県と併願していれば、内定を出した方が本県に来るとは限らないので、試験の日程が、志願者数とか倍率に大きく影響するとは考えていない。
 大学3年時に試験を受けられるようにしている県がいくつかあるが、そのような県では志願者が増えているようである。ただ、志願者が増えても、実際、その方たちがその県の教員になるかどうかは未知数。
 本県も工夫をして成果等を見極めていく。これが正解というものはおそらくない状況だと考えている。(武田教育長)

【教員採用試験日程の早期化について】
 試験日程を早めることが必ずしも効果があるという状況にはないので、どちらかというと、教職の魅力を発信したり、長野県で働く良さをアピールすることを重視して取り組んでいく。(武田教育長)

【教員採用試験の負担軽減について】
 来年度に向けて様々な検討をしているが、より適切な採用選考になるよう、また、より受験生が受けやすくなるよう検討をしている。(小池義務教育課長)

 高校についても、どのような形に変更できるのか検討し、義務教育課と一緒に時期が来たときに報告させていただきたい。(清水高校教育課長)

 人物重視という観点は大事にしていきたい。教師に向いているのか、子どもたちにとって魅力的な方なのか、そのような点を重視していく方向性。採用試験の勉強を受験生が過度にしなければいけないというような負担感は、できるだけ軽減することを考えていきたい。(武田教育長)

【教員の欠員について】
 4月の時点で欠員がない状況でスタートできるように、現在努力しているところ。(小池義務教育課長)

 高校についても同様に、4月に欠員がない状態となるよう採用定数を決定している。(清水高校教育課長)

【UIJターン秋選考について】
 初めて実施するので、どれくらい応募してくれるか分からないが、既に他県で教員をしている方や、社会人の方、あるいは長野県に住みたいという方が来てくださるとありがたい。今年初めての試みなので、実施しながら修正・改良を加えていくことになる。(武田教育長)

【児童生徒の不登校について】
 私が教員になり5年から6年経ったあたりから、登校拒否が社会的に話題になっていた。その頃は、教員が不登校の生徒を朝迎えに行って連れてくるとか、あるいは放課後、家庭訪問をして、学校へ来るようにさせる、いわゆる登校刺激を与えることが教員の仕事であるという認識であった。当時は学校へ子どもが復帰することが目的・目標とされていた。
 それが、15年から20年ぐらい前から、登校刺激を与えない方がよいという流れになってきた。登校刺激を与えないから不登校が増えたというように言われるなど、不登校の子どもへの支援・指導をどうするのかということについて、社会全体が揺れてきたと認識している。
 現状、必ずしも学校だけが学びの場ではないのではないかという考え方も広まっている。そうすると、学校とは何をするところなのだろうという本質的な問題に立ち戻ってくることになる。
 現在、オンラインの授業でも登校になる、また、民間の施設でも登校扱いとなる。そのように、学びの場が多様化していく傾向にあるのではないか。
 ただ、本当は学校に行きたいけれども、行くことができないという子どもが一定数いるとするなら、やはり学校がもっと魅力的な場とならなければならない。子どもにとって本当に楽しく、行きたくなるような学校であるかどうかという問い直しは、常に学校はしていくべきであり、一斉一律の授業だけではなくて、多様な子どもの実態に応じた学校の在り方を探っていかなければいけないと考える。
 また、フリースクールとか、中間教室などにも行けない、いわゆるひきこもり傾向の子どもとどう関係をつくっていくかということは、大きなテーマである。(武田教育長)

【教員の志願者と1次試験受験者の差について】
 志願者のうち、1次試験の当日に来なかった方や、事前に欠席の連絡をいただいた方について、理由を聞いたわけではないので分からないが、二つ志願して他の試験を受けた方や、事前に他の試験を受けたので、こちらは受けないということがあったかもしれない。本県の試験に来てもらえるようにしていかなければならないと考えている。(小池義務教育課長)

【教員試験の補欠合格について】
 合格者を決めたとき、合格の基準に達しなかった方々について、一定数補欠合格を出している、合格者の中で辞退者が出た場合は繰上げをして合格という形にしている(小池義務教育課長)

 正規教員の採用にあたり、合格にした方の一部が他の県に行ったり、辞退したりするので、繰り上げて4月当初から正規の教員にするための補欠である。繰り上げ合格にならなかった補欠合格者は、翌年度、1次試験が免除になる。(武田教育長)
 
【令和6年度「情報端末とのよりよい関わりに向けたアンケート」調査結果について】
 私が現場にいた頃、10年以上前は、スマホを高校入学のお祝いにもらっているというイメージであったが、現在、小学生でも2割ぐらいの子どもが持っているというのは驚き。小学生が夜10時以降までスマホを見ている。中学生も夜11時まで見ているというのは、生活のリズムが心配になる。(武田教育長)

 3時間以上、スマホ、ゲーム等をしている場合は、学習時間が短くなる。スマホを見ること自体が全て悪いことではないとも捉えられると考えている。(召田心の支援課長)

【特別支援学校の名称変更時期について】
 特別支援学校の名称については、急いで検討しているが、決定してから条例の改正が必要になる。そのため、今決めて、すぐに来月からというわけにはいかない。少し長い期間をかけて調整していく。(神津特別支援教育課長)

お問い合わせ

教育委員会 

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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