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更新日:2018年4月2日
全国の登下校時の安全確保に関する取組事例集
◆文部科学省
平成18年1月◆
まえがき
各学校や教育委員会等では、学校における安全確保について、これまでも「幼児児童生徒の安全確保及び学校の安全管理についての点検項目(例)の改訂について」(平成13年8月31日13文科初第576号)、「学校への不審者侵入時の危機管理マニュアル」(平成14年12月文部科学省)等を参考にして、登下校時の安全も含め、対応に努力いただいてきたところです。
しかしながら、平成17年末には、児童が下校途中に殺害されるという大変痛ましい事件が連続して発生しました。
このため、既に通知等により、通学路の安全点検や安全な通学方法の策定、実践的な防犯教室の推進などをお願いしているところです。
この度、各都道府県及び市区町村教育委員会等のご協力を得て、各学校等での児童生徒等の登下校時における安全確保に関する特色ある事例をとりまとめましたので、本事例集を参考としていただき、学校や地域の実状に応じ、登下校時における児童生徒等の安全確保対策の一層の充実に取り組んでいただくようお願いいたします。
平成18年1月
文部科学省スポーツ・青少年局長
素川富司
※地域環境の区分:A都心部、B都市部・郊外の中間、C都市の郊外、D農山漁村、E島しょ
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
609 | 19 | 29 | C |
児童の登下校時における安全対策と通学路の点検(外部サイト)
教職員、保護者による集団登下校、低学年の下校引率、通学路の安全点検等の登下校時の安全対策を実施。その他にも情報の共有、巡回ボランティアを実施。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
616 | 21 | 31 | C |
「粟小通学路安全点検強化週間」の取組-確かめよう!下校時の我が子の通学路!(外部サイト)
子どもと保護者が一緒に通学路の安全点検を行い、児童が一人になる区間を明らかにし、対策を実施している。また、警察庁の安心ステーションモデル地域に「粟小見守り隊」が選ばれ、児童の下校時の安全確保を中心に活動している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
508 | 15 | 35 | A |
“目をかけ声をかけ心をかけ”親子で一緒に「足立区通学経路一斉点検」(外部サイト)
足立区では、小学校一斉の通学路点検を実施。全国学校安全教育研究会長林正樹校長の所属する千寿本町小学校では、保護者と児童が一斉に通学路点検を実施し、PTAと学校が協力して安全マップを作成予定。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
176 | 9 | 24 | C |
『安全に“絶対”はない!-命を守るためにできること-』(外部サイト)
生徒に安全対策シートを作成させ、保護者と共に通学方法、下校方法について考えてもらい、一人になる区間をなくすための対策を実施している。また、教職員、PTAによるパトロールも実施。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
141 | 6 | 17 | D |
生徒・保護者・教師の手による通学路マップづくり(外部サイト)
教職員が自転車、徒歩全生徒の通学路の安全点検を実施し、一人にならない取組を実施している。また、保護者と生徒による安全点検を実施し、高根地区防犯マップを作成する予定。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - | B |
スクールバス導入による登下校の安全確保(外部サイト)
16年度までは15台のスクールバスを運行していたが、16年11月奈良市の児童殺傷事件を受け、17年4月より9台増車し、人家がとぎれる地域、人通りの少ない地域に対象を広げて児童の登下校の安全確保を目指している。市内の11校全児童の約3割が利用している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - | D |
フリー乗降の町民バスによる登下校(外部サイト)
17年4月から希望する児童生徒は町民バスを利用、フリー乗降バスのため自宅近くで乗降できるようにしている。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - | D |
安全な登下校方策の策定・実施-スクールバスの運用の弾力化(外部サイト)
山間の学校で学区が広く、4キロメートル以上の通学距離の児童13名がスクールバスを利用していたが、今市市の児童殺傷事件以後運用を弾力化し、全校児童40名が利用している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
497 | 20 | 30 |
C |
「こども安全たん犬隊」の取組(外部サイト)
山形警察署の提案による「子ども安全たん犬隊」を結成し、愛犬家が登下校時間に犬の散歩をしながら子どもの安全確保に協力してもらう活動を実施している。現在、19組が参加。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
112 | 7 | 14 |
D |
地域・家庭・学校の連携による安全な町づくりの推進(外部サイト)
町商工会を中心に、関係機関の協力を得て、21台の車両を「地域キッズパトロール車」として依頼し、専用ステッカーを貼り、随時地域を巡回している。また、地域巡視員による登下校時の見回りをしている。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
650 | 23 | 43 |
C |
地域ぐるみの安全対策「上須屋区安全・安心パトロール隊」(外部サイト)
「地域ぐるみの学校安全体制整備事業」「地域安全安心ステーション事業」指定地域。16年4月に「上須屋区安全・安心パトロール隊」を結成、地域の方約70人が参加し、週3-4回通学路のパトロールを行っている。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
131 | 6 | 17 |
A |
地域全体で子どもを見守る「なごのっ子をまもる会」(外部サイト)
16年3月、青少年育成協議会、PTA、商店街など地域の関係諸機関で「なごのっ子を守る会」を結成し、「愛の声かけ運動」「なごのっ子を守る家」、防犯パトロールなどの活動に取り組んでいる。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
563 | 19 | 33 |
C |
「子ども見守り(8つの)活動」(外部サイト)
地域住民による「子ども見守り活動」に約900名が参加し、個々人が「できる範囲で」「気軽に参加」するというスタイルで、犬の散歩、買い物、通勤途中、車にステッカー、通学路の交通指導の際など多様に活動している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
479 | 18 | 33 |
B |
「泉みまもり隊」による挨拶さわやか運動(家庭・学校・地域社会協同による見まもり体制)(外部サイト)
PTAを中心に14年度の登校時の交通安全指導から始まり、「泉あいさつさわやか運動」を実施し、地域の協力を得て「いずみ安全パトロール」を実施を経て、16年度に「いずみ見守り隊」を結成し、活動している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
748 | 24 | 41 |
A |
にながわパトロール隊-地域ぐるみで安全パトロール(外部サイト)
防犯組合連合会、長寿会、教育後援会等の幅広い方々156名の協力を得て「にながわパトロール隊」を結成し、下校時パトロール等を実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
718 | 21 | 50 |
B |
中学生が地域の子どもを守る「子ども見守り運動」-世界でいちばん安心安全な地域に-(外部サイト)
社会福祉協議会の呼びかけにより生徒会活動で小学生の登下校の安全を守るため、赤いバッヂを鞄に付けてボランティア活動を実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
B |
学校業務職員による青色防犯パトロールの実施(外部サイト)
17年7月より市民生活部による情報の配信、17年12月5日より、学校職員がベストを着用、公用車にステッカーを貼り、青色回転灯を装備した公用車で下校時の防犯パトロールを実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
B |
「親がやらねば誰がやる!」PTA発「向こう三軒両隣の復活」をめざして(外部サイト)
16年12月より「NPO法人守ってあげ隊」による青色回転灯装備車27台による下校時のパトロールや地域のパトロール等を実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
A |
「郵便局車両による防犯パトロールの実施」(外部サイト)
郵便局、消防署、警察、教育委員会が協力し、郵便配達車両に「防犯・防火パトロール」のステッカーを添付し、市内の隅々まで配達で回る郵便車両を子どもたちの安全を守る取組に活用している。建設局の道路パトロール車も登下校時のパトロールに参加している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
179 | 7 | 16 |
D |
子ども・保護者・地域の防犯意識を高め、安全・安心・安定した地域づくりを推進する「あつみ地域安全マップ」づくりの取組(外部サイト)
15年度「地域ぐるみの学校安全推進」指定校で、危機管理マニュアルの作成、訓練の実施、地域の方のパトロール、地域安全マップの作成など幅広い防犯の取組を展開している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
636 | 22 | 41 |
B |
専門家の指導による「地域安全マップ」から「地域ぐるみの安全マップ」へ(外部サイト)
16年度より「子どもの安全確保協議会」を立ち上げ、保護者、地域の方による下校指導や子どもが作った「地域安全マップ」をもとに地域の大人も加わった地域安全点検へと発展させることにより「地域ぐるみの安全マップ」づくりを実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
31 | 3 | 9 |
D |
地域との連携による防犯標語看板設置をとおした不審者対策(外部サイト)
小学校区の青壮年部団員の発案で、子どもと地区民から募集した標語を書き入れた手作りの防犯看板を作成、設置。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
414 | 13 | 28 |
A |
『地域とつなぐ心』-保護者と共に、地域と共に--学校や家庭、地域が一体となった危険予測・危険回避能力を身に付けさせる取組-(外部サイト)
学校、PTA,警察、北海道工業大学等の協力で「西岡小学校安全・安心まちづくりプロジェクト」を組織しマップを作成・活用したり、「子ども110番の家」との連携を深めるためオリエンテーリングを実施したりして防犯教育に取り組んでいる。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
850 | 22 | 52 |
C |
安全マップづくりで安全確保(外部サイト)
32グループに分かれて、担当教師の指導で生徒自身が通学路の危険個所を点検し、自宅に持ち帰り保護者からの情報を加えて地区別マップを作成した。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
590 | 15 | 53 |
C |
ホームルーム活動における通学路の安全教育-危険予測・危険回避能力の育成-(外部サイト)
ホームルーム活動での交通安全、防犯に関する教育を計画的に実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
A |
船橋ひやりハッと防犯情報の提供について(外部サイト)
17年10月1日から、「船橋ひやりハット防犯情報」として、警察より市役所に寄せられた緊急防犯情報、保護者や学校からの不審者情報等を、市から登録者にメール配信している。12月現在、登録者数約12,000件、配信24件。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
A |
メール発信機能を持つ「PTA・おやじの会ホームページ」の活用(外部サイト)
17年11月から3カ年計画で、全校にメール配信機能をもつ「PTA・おやじの会ホームページ」を展開し、PTAが運営することとしている。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
471 | 16 | 27 |
B |
保護者への不審者情報お知らせメール配信の取組について(外部サイト)
16年12月から、警察、青少年センター、市内の小中学校、高等学校等からの情報を、学校のパソコンから希望する保護者のパソコンやメールに配信している。17年12月27日現在で357家庭のうち106家庭が登録している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
A |
近隣セキュリティシステム(まもるっち)の取組(外部サイト)
17年度1学期に3校でテストし、12月までに小学校全校(40校)に地域防犯の仕組みである「近隣セキュリティーシステム」を導入している。子どもが専用子機「まもるっち」のピンを引くと、保護者や協力者に緊急連絡を発信し、協力者等が緊急出動する仕組みになっている。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
B |
位置情報携帯端末機器(GPS)の導入で子どもの安全を守るグローバル・ポジショニング・システム(外部サイト)
16年11月より、GPSの通信端末を備えた位置確認装置を、希望者に配付している。市内12の小学校の児童113人が利用している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
82 | 3 | 14 |
D |
携帯電話のメールを利用した緊急連絡システムについて-戸中安心メールシステム-(外部サイト)
16年7月から、希望者の登録制による「戸中安心メールシステム」を立ち上げ、学校のパソコンから、不審者情報、」緊急事態の発生などの際に、メール配信を実施している。
児童生徒数 | 学級数 | 教職員数 | 地域環境の区分 |
---|---|---|---|
- | - | - |
B |
FAXや防災無線、有線放送等を利用した防犯情報の提供(外部サイト)
警察、消防、防犯協会、PTA、学校代表者で「学校安全推進委員会」を構成し、子どもの防犯に取り組んでいる。市内の事件事故発生情報などは、「学校安全推進委員会」のネットワークを利用してのファックスでの伝達を行っている。そのほかにも市の有線放送、防災無線を利用した情報提供を行っている。
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