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更新日:2021年10月29日

適切な管理が必要な産業上重要な外来種のひとつであるニジマスについて

ご意見(2021年9月22日受付:Eメール)

水産庁から「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」のリストが公開されて4年ほど経過しました。
ニジマスがそのリストにあります。
水産庁として代替性検討中と公告されています。
長野県としての検討状況をおしえてください。水産庁の方向性待ちなのか、長野県のオリジナル性が反映されたものなのかをおしえてください。

「山岳河川等でのヤマメ棲息域に、ニジマス事業放流」等と水産庁の考えに整合しない行為(放流後では適切な管理が出来ないので整合しないはず)は行っていないと思いますが、日本在来魚の保護についての「長野県における取り組み状況」をおしえてください。
お手数をおけいたしますがよろしくお願いいたします。

回答(2021年9月30日回答)

長野県農政部長の小林安男と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました外来種の管理等に関するご質問について、お答えいたします。
この度は、外来種であるニジマスの当県での取扱いに関しましてご質問をいただき、誠にありがとうございます。

ご承知のことと存じますが、適切な管理が必要な産業上重要な外来種(以下、「産業管理外来種」という。)における代替性については、平成29年11月に水産庁が取りまとめた「水産分野における産業管理外来種の管理指針」において、「生態系等への影響がより小さく、産業において同等程度の社会経済的効果が得られるもの」とされており、現時点では水産庁から具体的な代替性等は示されていない状況です。

長野県では水産庁の管理指針に基づき、県内での利用実態を踏まえて、平成30年3月に産業管理外来種の取扱いを定め、これ以上の分布拡大をしないよう、県内の管理主体(漁業協同組合、養殖場及び管理釣り場)に通知し、協力を依頼しているところです。
この通知では、漁業協同組合に対しては、これまでに放流履歴のない場所でニジマスを放流する場合は県に相談することや自然再生産が確認された場合は情報提供すること、養殖場及び管理釣り場に対しては、施設からの逸出や私的放流につながるような販売、持ち出しがないようにするなどの管理を適切に行うことを依頼しております。
当県においては、ニジマスは養殖業のみならず、河川湖沼漁業においても、長く利用されてきた歴史的背景があり、現時点では適当な代替性はないものと考えていますが、水産庁の今後の検討状況などを引き続き注視してまいります。

在来魚の保護に向け、県では、オオクチバス、コクチバス及びブルーギルの駆除を実施する漁業協同組合等に対して経費の一部を補助することで、漁業と在来生態系への被害軽減に資する取組を行っています。
さらに、水産試験場ではオオクチバスやコクチバスの効率的な駆除方法や簡単に設置できる魚道の開発及び普及、禁漁区の設定がイワナ資源に与える影響の調査など、在来魚の繁殖保護や資源増殖に係る試験研究等を進めており、在来魚の保護に向け、引き続き取り組んでまいります。

以上、ご質問への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、園芸畜産課長吉田新一、担当:水産係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:農政部/園芸畜産課/水産係/電話026-235-7229/メールenchiku(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:農業・林業)(月別:2021年9月)2021000821

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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