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更新日:2015年12月10日
(当ページは作成途中段階のものであり、今後も質問項目や関連情報を追加していく他、適宜文言の修正があることをご了承ください。)
3-1.浅川ダム本体が左岸側に折れ曲がっているのはなぜですか?地質が悪いからではないですか?
3-2.流水型ダムにした理由は何ですか?実績はありますか?
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コスト縮減の観点から、ダム本体の体積を小さくするためにダム軸を折り曲げています。地質が悪いからではありません。
浅川ダム建設予定地の左岸側に尾名沢という沢があり、等高線が川から離れていることから、真っ直ぐにダムを造った場合、ダムの長さが長くなり、ダムの体積も大きくなります。このため、ダムを下流に折り曲げ、尾根につけることにより、ダムの長さ、体積を小さくしています(図3―1参照)。
真っ直ぐのダムとしても、地質上問題はありません。折り曲げた方がダムの体積が小さくなり経済的なことから折り曲げています。
このようなダム軸が折れ曲がったダムは、全国的にも珍しくなく、長野県内では上田市の内村ダム(県管理)や伊那市の美和ダム(国管理)、近隣では富山県の境川ダム、新潟県の大野川ダム、群馬県の下久保ダム、など全国で多数の事例があります。
図3-1.平面図
土砂の流下や魚の遡上を妨げない等、「環境に優しいダム」として「流水型ダム」にしています。
流水型ダムの実績としては、島根県の「益田川ダム」などがあります。
一般的に、ダムが環境に与える影響として言われているのは、利水を目的として川の流れを遮断し貯水することによる貯水池の富栄養化、土砂の流下を妨げることによるダム下流域への土砂供給量の減少、魚の遡上を妨げることによる生態系への影響などがあります。
浅川ダムのような「流水型ダム」は、普段は川に水が流れ、土砂の流下や魚の遡上を妨げません。普段は水を貯めないことから富栄養化などの水質悪化もありません。それでいて洪水の時には水を貯め、下流の被害を防ぐことができます。このようなことから、環境に与える影響を軽減する「環境に優しいダム」である「流水型ダム」という構造を選択しております。
「流水型ダム」の実績として、平成26年12月現在で完成しているものは、島根県の「益田川ダム」、石川県の「辰巳ダム」、鹿児島県の「西之谷ダム」があります。
※富栄養化
湖や沼などで、リン・窒素・有機物などの栄養塩類が増える現象。これらの栄養塩類を餌とするプランクトンが異常発生することにより、赤潮、アオコなどが起きる。
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