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更新日:2020年7月14日
長野県では、1日におよそ1人の方が自殺で亡くなっています。自殺には、心身の健康に関わる問題だけではなく、過労、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤立など、様々な要因があることが知られています。こういった様々な要因により心理的に追い詰められることで、自殺以外の選択肢が考えられない状態に陥ってしまうという過程が見られることから、自殺は「個人の自由な意思」や「選択の結果」ではなく、その多くが「追い込まれた末の死」であると言えます。
ただ、自殺を考えている人も、一方では「生きたい」という気持ちとの間で激しく揺れ動いており、不眠や体調不良など自殺につながるサインを発していることが多いのです。こうしたサインに周囲が気づき、支援の手を差し伸べることで、多くの自殺は防ぐことができます。
ゲートキーパーとは、上述のように悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。長野県では、自殺予防の一環として、こういったゲートキーパーの養成を推進しています。
ゲートキーパーの役割としては、以下の4つが挙げられます。
①気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける。
例:最近とても疲れていらっしゃるようですが、家では休めていますか?よく眠れていますか?
②傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける。
例:そうでしたか・・・それは大変でしたね。
③つなぎ
早めに専門家に相談するよう促す。
例:まずは借金のことから相談してみませんか?
④見守り
寄り添いながらじっくり見守る。
例:その後どうなったか、またお話を聴かせてくださいね。
ゲートキーパーを養成するための研修会に参加し、自殺予防のための知識を身に付けることで誰もがゲートキーパーになれます。県内各地でもゲートキーパー養成研修が開催されていますので、一人でも多くの方の参加をお願いします。
令和2年度の県内各市町村におけるゲートキーパー養成研修の開催予定は下記ファイルのとおりです。
令和2年度ゲートキーパー養成研修開催予定(エクセル:26KB)
※研修の詳細は、各市町村にお問い合わせ下さい。
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