ここから本文です。
更新日:2025年4月8日
畜産試験場
畜産試験場では、新たな豚肉のブランド化による地域振興(地域おこし)を推進するため、令和3年度に“ハンガリーの国宝”とも呼ばれるマンガリッツァ種豚(以下、MG種)を海外から導入し、その飼育特性の調査や肥育試験を行っています。MG種は通常の豚よりも出荷までに約1年と、2倍の時間がかかります。MG種の肉は脂の口当たりが良く、甘みのあるラードタイプの豚肉として、脂肪が多いことが特徴です。畜産試験場では、現在MG種を他の豚品種(デュロック種や中ヨークシャー種、バークシャー種など)と交配して、双方の長所を併せ持つ豚の作出を目指しています。
この一環として、3月5日、長野県総合教育センターにおいて「MG種を活用した豚肉のブランド化の取組みに関する検討会」を開催し、MG種の飼育者、飼育希望者、食肉流通関係者など計12名が参加しました。この中では、令和6年度に実施した試験研究成果の報告、次年度から3ヵ年の計画で実施予定のプロジェクト研究「長野県における希少品種を活用したブランド豚肉の開発」の概要、MG種の精液及び生体の配布実績と今後の配布方針について説明しました。また、6年度にMG種を飼育した生産者の方から感想を報告してもらうとともに、今後の取り組みについて意見交換を行い、「MG種の繁殖は畜産試験場でやってほしい」、「交雑種でブランド化するのか、純粋種でブランド化するのかなど、県としての方向性を示してほしい」などの意見が出されました。
試験場では、今後もこうした情報交換会を定期的に行い、研究成果の報告を行うとともに、MG種の飼育を希望する方には生体または精液の配布を行い、MG種を活用したブランド化の取組みを支援したいと考えています。
マンガリッツア種
会議の様子
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください