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更新日:2023年5月20日
環境保全研究所
研究課題名:野生動物の保護管理に関する研究及び被害対策の普及啓発
研究期間:H19~21年度(2007~2009年度)
野生動物(カモシカ・シカ・イノシシ・クマ・サル)が分布域を広げ農林業被害が大きな問題になっています。このため、県林務部森林保全課がカモシカ・シカ・クマ・サルについて保護管理計画を策定・実施し、県農政部農業技術課でも農作物被害対策事業を実施しています。本研究はこれら計画の基盤となる科学的なデータの蓄積を目的としています。
第1期(平成13~15年度)において、野生動物に関わるプロジェクト研究を立ち上げ、野生動物保護管理の実施体制の中で、研究機関やNPOがどのような役割を果たすべきかを検討してきました。
引き続く第2期「野生動物の生態及び保護管理に係るモニタリングに関する調査研究(平成16~18年度(2004~2006年度)」では、保護管理に関わるより具体的な生態調査、保護管理計画にともなうシカ・クマの年齢査定、サル対策に関わる環境教育など、様々な機関との連携の中で環境保全研究所としての役割を担い、野生動物の保護管理をバックアップしてきました。
第3期の本研究では、個体数、年齢構成等のモニタリングのほか、被害対策の普及啓発も事業に盛り込まれています。
ニホンジカの剥製(写真)
本研究では以下の作業を行います。
ツキノワグマの頭骨標本
成果報告書「野生動物の農林業被害と保護管理体制を考えるために(72pp, 2004年3月発行)」
(注)印刷分については申し訳ありませんが、残部なくなりました。
成果報告書のPDF(スキャナ読取りのためファイルサイズに注意!)
1章 獣害発生の背景と経緯
1-1 野生動物受難の100年
1-2 野生動物による農業被害発生の主要な原因
1-3 特定鳥獣保護管理計画について
1-4 最近の農林業被害の現状と防除技術
2章 防除技術の普及と保護管理体制~ニホンザルとツキノワグマを例に~
2-1 ニホンザルの農業被害対策を効果的に進めるために
2-2 専門技術者の配置によるツキノワグマの保護管理体制(提案)
3章 基礎研究
3-1 ツキノワグマが人里に出没する原因~長野市飯綱高原周辺についての考察~
3-2 江戸時代以降の長野盆地と周辺山地におけるイノシシの生息状況の変化
3-3 近年の長野県における最大積雪深の変動
3-4 カモシカの特定鳥獣保護管理計画にともなう胃内容物分析
3-5 カモシカの捕獲場所と胃内容物
引用文献
資料1 農業被害防除のポイント
資料2 執筆者一覧
(研究リーダー 岸元良輔)
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