川中島水素ステーション
企業局では、企業局の電気(水力発電所の電力)と水(川中島の地下水)を用いた、100%再生可能エネルギー由来の水素の生成と利活用を通じて、再生可能エネルギーの安定供給や災害時の電源供給の可能性を実証する、水素ステーション実証モデル事業に取り組んでいます。
なお、実証モデル事業のため、一般への水素の充てんは行っておりません。
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設備概要
- 水を電気分解することにより水素が発生します。1日に燃料電池自動車(FCV)1台分の水素を作ります。
- 空気圧で動く圧縮機により0.7MPaから82MPaまで気圧を高めます。
- 圧縮した水素は、蓄圧器(ガスボンベ)にFCV5台分を蓄えておけます。
- 充てん装置により水素をFCVに充てんします。 充てん時間は約3分間です。
- 水素を発生する際に熱も発生するので、チラーにより冷却水を循環して冷やします。
- 水素を圧縮するポンプは、空気圧で動作するので空気圧縮機から圧縮空気を供給します。
- FCVに水素を充てんするときに温度が上がらないよう、冷凍機で-40℃に水素を冷却します。

水素ステーション
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附帯設備
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燃料電池自動車
- 燃料電池は水素と空気中の酸素を反応させて、電気を発生させます。
- 発生した電気でモーターを回して、自動車が動きます。
走行時に二酸化炭素や有害ガスを排出しません。
- FCVで発生する電気は直流(DC)なので、交流(AC)に変換して家庭用電源として供給するものです。
- 水素タンクを満タンにしたFCVから、一般家庭の約一週間分の電気を供給できます。
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設備仕様
〇水素ステーション
水素発生器
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最大発生量 5Nm3/h
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バッファタンク
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容積 200L(リットル)
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水素圧縮機
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2台(4段×3系列)
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蓄圧器
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水素貯蔵量 317m3(約28.5kg)
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充てん装置
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充てん圧力 82MPa
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〇燃料電池自動車(FCV)
車名
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ホンダ クラリティ
FUEL CELL
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トヨタ
MIRAI
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乗車定員
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5名
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5名
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充てん時間
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約3分間
(外気温20℃程度)
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約3分間
(外気温20℃程度)
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走行距離
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810km
(82MPa JC08モード)
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850km
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タンク容量
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141L
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141L
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※燃料電池車は、通常県庁にあります。
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水素ステーションパンフレット(PDF:1,345KB)