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更新日:2021年1月19日
市町村消防の原則が定められた消防組織法が施行され、平成30年3月7日で70周年を迎えました。これを記念し、長野県では平成30年9月24日に「自治体消防制度70周年記念長野県大会」を開催しました。
本大会では、以下の方々へ知事表彰状を授与しました。
・勤続30年以上の消防職員(401名)
・勤続30年以上の消防団員(254名)
・勤続10年以上の女性消防団員(124名)
・消防防災に関する活動で功績のあった団体(7団体)
また、消防防災に関する活動で県の行政に協力し著しい功績のあった個人1名に対して知事感謝状を授与しました。
式典(壇上) 式典(客席)
県内の消防団員数が減少傾向にある中、地域防災の中核を担う消防機能を維持し向上させていくためには、女性消防団員や学
生団員のさらなる加入促進が重要となっております。
こうした状況を踏まえ、本大会では「地域の防災力強化と私たちの役割」をテーマに以下の方々でパネルディスカッションを
行いました。
<パネルディスカッションの概要>
○ 参加者
・コーディネーター 長野県消防協会会長 古村幹夫
・パネリスト 大桑村消防団 今井瑛梨佳さん 武藤彩水さん
松本広域消防局 春日恭子さん
長野県立大学 榎田美波さん 山内美優さん
○ 発言概要
・女性だからこそできる活動・活躍できる場面があると感じている。(武藤さん)
・東日本大震災での被災地では、女性が着替えたり、授乳したりする場所の不足等の問題があった。近年発生した大規模
災害においても、女性にも配慮した災害対応というのが必要で求められている。日頃から災害対応計画の場に女性も参
加し、女性ならではの視点が大事であると感じている。(春日さん)
・消防団が地域で火事が起きた時に消火活動をしているということは知っていた。その上で火事だけではなく、大規模災
害時の活動や地域の防災力向上のための訓練や啓発など消防団は地域の安全確保のために大きな役割を果たしていると
感じた。 (榎田さん)
・最近は大きな災害が発生し、毎日のようにテレビのニュースで取り上げられているので、防災に対する意識というのは
高まっているのではないかと思う。(山内さん)
・地域の防災力を高めるには、まず地域の皆さんが防災について関心を持つことが重要。(春日さん)
・地域の防災力を高めていく上で極めて重要なのは消防団の力。日頃から地域と積極的に関わり、「自分たちの町は自分
たちで守る」という意識を持ち、助け合いながら防災対策を進めていくことが大切。(今井さん)
○ まとめ(古村会長)
・人口減少社会を迎え地域防災力の低下が懸念されている中、これまで以上に自助・共助・公助が一体となることが必要
で地域社会の半数を占めている女性が公助を担う消防で活躍することで、地域防災力の強化に繋がるのではないか。
パネルディスカッション参加者 パネルディスカッション全景
パネリストによる発言 コーディネーター(古村会長)
また、「ひかり園幼年消防クラブ」の園児約50名による鼓笛演奏や、須坂市・上田市・辰野町消防団ラッパ隊の選抜隊員で
編成された合同ラッパ隊による記念吹奏が披露されました。
ひかり園による鼓笛演奏 須坂市・上田市・辰野町合同ラッパ隊
この10年間で長野県内において発生した大規模な災害の様子をパネルで展示をし、消防活動の様子を来場者に御覧いただき
ました。
災害パネル展
会場外では様々な消防車両の展示や乗車体験・渡過訓練・水消火器体験などを行い、大勢の方に消防について知っていただきました
もくもくハウスによる煙体験 丸子自治センターに保管されている三輪消防車
消防学校による渡過体験 水消火器による消火体験
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