ここから本文です。
更新日:2023年2月6日
奈良井川改良事務所
奈良井ダムは、奈良井川の上流旧木曽郡楢川村の中南部、現塩尻市の奈良井宿からおよそ4km南の表塩水地籍に建設された中央コア型ロックフィル式ダムです。
奈良井川は、表日本と裏日本の分水嶺である中央アルプス駒ケ岳(標高2,956m)の北壁茶臼山に源を発し、塩尻市、松本市を貫いて北流し、この間各支川を合流し信濃川に注ぐ一級河川で、沿線は過去幾多の洪水被害を受けてきました。
また、下流域は内陸唯一の新産業都市の指定を受け、各経済圏を結ぶ交通網の拡充による産業基盤の整備も進み、これに伴い人口の都市集中が著しく、上水道の需要は年々増加しています。
奈良井ダムは、このような治水、利水上の諸問題を解決するために、昭和41年から実施調査を始め、17年の歳月をかけて昭和58年に完成した多目的ダムです。
木曽の大橋
木曽路の碑
水車発電機室
操作室
奈良井ダムは、80年間に1回発生するであろう降雨による洪水(計画高水流量、毎秒350立方メートル)を対象に、自然調節方式により洪水調節を行います。
計画高水流量(毎秒350立方メートル)がダムに流入する時点の放流量を毎秒120立方メートルに、最大放流量を毎秒180立方メートルに減少させ、下流基準点における流量を毎秒870立方メートルから毎秒670立方メートルに減少させることにより、下流沿岸の洪水被害を軽減します。
奈良井ダムは、110万立方メートルの水を貯留し、渇水期に農業用水の補給を行うと共に、年間を通して安定した流水の補給を行い、流水の正常な機能の維持と増進を図っています。
長野県企業局松塩水道用水管理事務所は、奈良井川から取水し、松本市、塩尻市、山形村に上水道用水を供給しています。
奈良井ダムは、奈良井川の片平取水場において、1日当たり最大86,400立方メートル(毎秒1立法メートル)の取水が可能となるよう、上水道用水の補給を行っています。
再生可能な自然エネルギーの有効利用を推進するため、ダム管理用の電力を得ることを目的とした水力発電を行っています。
最大出力は830kWで、ダム管理用の発電所として、県管理ダムの第1号です。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください