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更新日:2025年5月14日
酸性雨とは、工場・自動車などから排出される硫黄酸化物や窒素酸化物などの大気中の酸性物質が雨水中に溶け込むことにより酸性の雨となったもので、一般的にpH5.6以下の雨のことをいいます。
物質の酸性、アルカリ性の度合いの指標として一般に水素イオン濃度指数(pH、ピーエイチまたはペーハー)が用いられており、酸性度が強いほどpHは低くなります。純水(中性)のpHは7ですが、降水には大気中の二酸化炭素が溶け込むため、人為起源の大気汚染物質が無かったとしてもpHは7よりも低くなります。大気中の二酸化炭素が十分溶け込んだ場合のpHが5.6であるため、pH5.6が酸性雨の一つの目安となりますが、火山やアルカリ土壌など周辺の状況によって本来の降水のpHは変わります。(気象庁ホームページ「酸性雨に関する基礎的な知識」より)
令和7年度酸性雨調査結果(速報値)はこちらからご覧ください。
令和6年度酸性雨調査結果が確定しました。令和6年度の県内4地点におけるpHは4.67から6.35の値をとり、全県年平均値は5.12となりました。令和5年度以前と比較すると、おおむね横ばいとなっています。
年度 | 平均値 | 最高値 | 最低値 |
R2 | 5.39 | 6.54 | 4.66 |
R3 | 5.37 | 6.59 | 4.74 |
R4 | 5.36 | 6.30 | 4.53 |
R5 | 5.25 | 6.63 | 4.66 |
R6 | 5.12 | 6.35 | 4.67 |
平均値:各地点のpHの年平均値を県内全測定地点(5地点または4地点)で算術平均した数値
各地点の年平均値:年間の水素イオン濃度[H+]と降水量による加重平均により算出した数値
測定地点(長野県調査):平成28年度までは上田市、飯田市、松本市、長野市、白馬村の5地点。平成29年度からは上田市、飯田市、松本市、長野市の4地点。
年度 | 上田市 | 飯田市 | 松本市 | 長野市 |
R2 | 5.17 | 5.23 | 5.91 | 5.27 |
R3 | 5.24 | 5.01 | 5.75 | 5.49 |
R4 | 5.36 | 4.95 | 5.68 | 5.45 |
R5 | 5.25 | 5.07 | 5.33 | 5.37 |
R6 | 5.14 | 5.04 | 5.16 | 5.16 |
白馬村は平成29年以降は環境省において調査
月別の酸性雨調査結果はこちらをご覧ください。
酸性雨調査結果(平成12年度から令和6年度)(PDF:30KB)
調査市町村 | 調査地点(住所) | 備考 |
上田市 | 上田合同庁舎(上田市材木町1-2-6) | |
飯田市 | 飯田合同庁舎(飯田市追手町2-678) | |
松本市 | 松本合同庁舎(松本市島立1020) | |
長野市 | 環境保全研究所(長野市安茂里米村1978) | |
白馬村 | 八方池山荘(北安曇郡白馬村北城4488-277) | 平成28年度まで測定 |
軽井沢町 | 軽井沢町役場(北佐久郡軽井沢町長倉2381-1) | 平成17年度まで測定 |
諏訪市 | 諏訪合同庁舎(諏訪市上川1-1644-10) | 平成17年度まで測定 |
伊那市 | 伊那合同庁舎(伊那市伊那3497) | 平成17年度まで測定 |
木曽町 | 木曽合同庁舎(木曽郡木曽町福島2757-1) | 平成17年度まで測定 |
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