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更新日:2020年3月1日

信州SDGsフォーラム

2019年12月20日(金)、信州SDGsフォーラムを開催しました。
はじめての開催となる今回のフォーラムは、県内におけるSDGsの普及を目的に、有識者や実践者などをお招きし、約120名が参加しました。

阿部知事による開会あいさつではじまり、最初の講演は、損害保険ジャパン日本興亜株式会社CSR室シニアアドバイザー、明治大学経営学部特任教授の関正雄氏による、「オール信州でSDGsに取り組む意義」。
SDGsとはなにか、SDGsに関する世界の潮流、「SDGsを自分ごとにし、言葉と行動で示して、社会を変える勇気を持つ」などを紹介していただきました。

事例発表では、4者にお越しいただき、取組を紹介していただきました。

最初に、株式会社ミールケアによる取組を発表していただきました。株式会社ミールケアでは、幼稚園、保育園、学校、病院、社員食堂、高齢者施設、レストラン等に給食・お食事を提供しています。SDGsに関しては、女性役員の登用、高齢者・障がい者の雇用確保、無洗米による水質改善などの取組を進めています。

ミールケア

2番目は長野市東部中学校2年生による取組を発表していただきました。国連のホームページでプラスチックの海や貧困問題に関する動画を視聴したことをきっかけに、「男女差別をぶっこわせ」、「海はゴミ箱じゃない」等、204名29チームで「SDGs宣言」を発表し、街中で男女差別に関する街頭アンケート調査や、浅川のごみ拾い等、SDGs達成に向けて自分達にできることは何かを考え、実践しています。

東部中学校

3番目は長野県下高井農林高校国際研究部による取組です。今年の文化祭で、Foodロスをテーマに、SDGsバザーを実施しました。きっかけは、3年生が授業でSDGsについて学んだことです。世界では、たくさんの人が飢餓で苦しんでいる一方、たくさんのFoodロスが生まれています。農林高校では、普段から農業や食について学んでおり、食べ物を粗末にすることは生産者にとってとても悲しいことから、近隣のスーパーやコンビニを訪れ、廃棄される商品やサンプル品をバザー品として提供していただけないか、交渉をしました。
バザー当日、残念ながら台風19号により一般公開は中止になり、校内のみの開催となりましたが、多くの方々から御協力をいただけました。

下高井農林高校

最後の事例発表は、株式会社和が家の今井祐輔氏による、小規模多機能型居宅介護「託老所和が家」の取組です。地域の和が家をめざし、地域と施設を結びつける仕組み作りに取組みました。具体的には、毎週火曜日は「ぐらんまんまカフェ」を開催しています。これは認知症の人がスタッフとして働くレストラン。
「認知症になっても、体が不自由になっても、自分らしく生活できる場を提供したい」、「”個”を大切にする地域の“和が家”になりたい」。多くの人の思いを集め、今日も明日も営業を続けていきます。

和が家

このあと、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク理事、一般社団法人環境パートナーシップ会議副代表理事の星野智子氏にご登壇いただき、関正雄氏と、長野県参与の船木成記氏3名による、トークセッションを行いました。

星野氏からは、SDGsは課題のチェックリストで、自社の取組とSDGsのつながりに気付くきっかけになってほしいこと、コンビニだけでも、食べ物だけでなく、深夜働いている人達の労働環境や、食べ物に農薬や化学肥料がたくさん使われているなどと考えると、SDGsの8番、14番、15番など、いろいろとつながっているので、つながりを意識してほしいとの話がありました。

関氏からは、東京オリンピックの公共調達の基準で、パーム油の世界の消費量が増加傾向にあること、世界では原料であるパームやしを育てるために天然林が消えつつあること、またその人達の労働環境も良くない状況であることが挙げられました。「パーム油を消費すること」一つを取っても様々なことに影響する、自分の行動が世界にどうつながっているか、意識してほしいとの話がありました。

トークセッション

お問い合わせ

企画振興部総合政策課

電話番号:026-235-7014

ファックス:026-235-7471

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