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更新日:2017年6月3日
長野県山岳遭難防止対策協会では、平成25年に「山岳ヘルメット着用奨励山域」を指定しました。
県内の山岳遭難は、遭難件数が平成25年まで4年連続過去最高を記録するなど、極めて憂慮すべき事態となっている。
平成24年の夏山シーズンでは、遭難者の4人に1人は頭部を負傷しているが、一方、滑落した登山者がヘルメットを着用していたため、命を取り留めた事例もある。
そこで、滑落、転落、転倒の多い山域を「山岳ヘルメット着用奨励山域」に指定し、登山時のヘルメット着用を呼びかけるとともに、所有していない登山者のためのレンタル環境を整備し、ヘルメットの着用を推進することで「自分の命は自分で守る」という意識の普及を図る。
◇過去の遭難事故例及び山岳の形状を考慮し、安全への配慮が特に必要となる次の山域とする。
山 域 名 |
指 定 す る 山 域 |
北アルプス南部 |
槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳・屏風岩、前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳から南岳(大キレット)、北鎌尾根・東鎌尾根の区域 |
北アルプス北部 |
不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺 |
南アルプス |
甲斐駒ケ岳、鋸岳 |
中央アルプス |
宝剣岳 |
戸隠連峰 |
戸隠山、西岳 |
※ただし、他の山域においてヘルメットが不要という主旨ではない。
登山用品メーカーやNPO法人から寄贈された山岳ヘルメットを活用し、次の山小屋等に配置し、有償でレンタルする。(H26.8現在)
山 域 名 |
ヘルメット配置箇所 |
個 数 |
北アルプス南部 |
涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、槍ヶ岳山荘、西穂山荘 |
130 |
北アルプス北部 |
天狗山荘、唐松岳頂上山荘、キレット小屋、冷池山荘 |
50 |
南アルプス |
北沢峠こもれび山荘、長衛小屋 |
10 |
中央アルプス |
宝剣山荘 |
20 |
戸隠連峰 |
小鳥の森(中社)(戸隠登山ガイド組合事務局) |
20 |
〇開始:平成25年7月11日 〇終期:平成28年6月まで3年間
資料:山岳ヘルメット着用奨励山域について(PDF:181KB)
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