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更新日:2022年9月1日
「思いやりの心を起点とする社会づくり」
2年以上にわたる新型コロナとの闘い、毎年のように襲ってくる自然災害など、私たちの暮らしを一変させ、また、多くの方々に不安を与えるような出来事が相次いで起きています。それに伴い、社会の課題も顕在化し、私たち長野県の取り組みも、新型コロナから命と健康を守るための取り組みや、自然災害や新型コロナによる被害・影響を受けられた生活者・事業者に対する支援など、平時とは全く異なる対応に力を注いでいます。
そうした中、多くの方々の思いやりの心で社会を支えていただいています。新型コロナ対策は、医療従事者をはじめ介護や保育などエッセンシャルワーカーと呼ばれる方々の厳しい環境の中での献身的な活動に支えられてきました。東日本台風災害で全国から駆けつけていただいた多くのボランティアの活躍は復旧・復興に欠かせないものでありました。こうした活動にご尽力いただいてきた皆様に改めて厚く御礼申し上げます。
ルトガー・ブレグマンはその著書「希望の歴史」において、「ほとんどの人は本質的にかなり善良だ」として、その例証となる事例を徹底的に取り上げていますが、長野県においても思いやりの心を起点にした助け合い、支え合いの事例には枚挙にいとまがありません。
山小屋や信州子どもカフェを支援するためのクラウドファンディング型ふるさと信州寄付金の活用、大規模災害時における長野県災害時支援ネットワーク等との連携、などは県が関与しているこうした取り組みの一例です。今後は、将来世代を思いやって世界と連帯して進める脱炭素社会の実現や、海外も含めて社会的に弱い立場の生産者を支えるエシカル消費の推進など、思いやりの心なくしては実現できない活動の促進に一層力を入れていきたいと考えております。
分断や対立ではなく、思いやりの心を起点とする包摂と連帯が至るところでみられる地域社会を県民の皆様と共につくりたいと思います。そして一国あるいは一地域だけでの平和や安定がありえないほどグローバルな関係性が深まっている今日、こうした思いやりの輪を世界へと広げていきたいと願っています。
令和4年(2022年)4月
長野県知事 阿部 守一
時期 | 内容 |
---|---|
昭和35年(1960年)12月21日生まれ | |
昭和59年(1984年)3月 | 東京大学法学部卒業 |
昭和59年(1984年)4月 | 自治省入省 |
平成13年(2001年)1月 | 長野県企画局長 |
平成13年(2001年)10月 | 長野県副知事 |
平成16年(2004年)7月 | 総務省過疎対策室長 |
平成19年(2007年)4月 | 横浜市副市長 |
平成21年(2009年)10月 | 内閣府行政刷新会議事務局次長 |
平成22年(2010年)9月 | 長野県知事 |
平成26年(2014年)9月 | 長野県知事(2期目) |
平成30年(2018年)9月 | 長野県知事(3期目) |
令和4年(2022年)9月 | 長野県知事(4期目) |
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