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更新日:2024年4月9日

野菜花き試験場

園芸学会令和6年度春季大会に参加しました

園芸学会令和6年度春季大会が3月23日、24日に、東京農業大学・厚木キャンパスで行われ、長野県野菜花き試験場からは、野菜分野で5題の口頭発表を行いました。

(1)「アスパラガス枠板式高畝栽培における茎枯病防除に対する簡易雨よけ施設の有効性」アスパラガス枠板式高畝栽培における茎枯病防除に対する簡易雨よけ施設の有効性

 

アスパラガス枠板式高畝栽培と本県で広く用いられている簡易雨よけ施設を組み合わせ、茎枯病防除に対する有効性を発表しました。「なぜ高畝区と平畝区の茎枯病発病程度に差が見られたか」と質問があり、「平畝区と比べ高畝区は40cmの高畝化と畝幅が50cmに制限されているため、茎葉への雨滴の付着量が少なったため発病差が見られたと考えられる。」と回答しました。

 

 

(2)「新品種開発に向けたセルリー遺伝資源の萎黄病耐病性比較試験」

新品種開発に向けたセルリー遺伝資源の萎黄病耐病性比較試験

 

セルリー萎黄病検定方法の効率化と遺伝資源からの耐病性素材選抜について発表しました。「対象としているレース2耐病性は真正抵抗性か」との質問があり、「レース2耐病性は、程度の差があるほ場抵抗性で、その中でも今回選定した素材は強いと考えている。」と回答しました。

 

 

 

(3)「白ネギ栽培におけるロングピッチチェーンポット®への複数粒播種が生育と収量に及ぼす影響」

白ネギ栽培におけるロングピッチチェーンポットへの複数粒播種が生育と収量に及ぼす影響

 

ネギ育苗の必要トレイ数と育苗コストの削減を目的とした、2粒/5cm、4粒/10cm、6粒/15cm(いずれも定植後の栽植密度は同一)の各播種育苗による生育と収量への影響を調べ、育苗面積とコストは低減できるものの、収量や品質がやや低下する場合があり、これらを考慮して導入する必要があることについて発表しました。

 

 

 

 

(4)「ミニトマト夏秋どり作型における強勢台木接ぎ木苗の仕立て本数が収量に及ぼす影響」

ミニトマト夏秋どり作型における強勢台木接ぎ木苗の仕立て本数が収量に及ぼす影響

 

9月以降の夏季高温環境での草勢維持を目的とした、強勢台木利用時における果実品質および作業性を考慮した仕立て本数について調べ、強勢台木に接ぎ木すれば収量向上が認められ、2本仕立てと4本仕立てでは差がなかったことを発表しました。

 

 

 

 

(5)「サニーレタス有望系統(長・野60号)の育成」

サニーレタス有望系統(長・野60号)の育成

 

「本県主産地に被害を及ぼしているレタス根腐病レース3に対し、耐病性を有した国内初の新品種「長・野60号」を開発したことを発表しました。

 

 

 

 

また、多くの大学、研究機関等から様々な発表がなされ、最新の研究成果や情勢についての情報交換を行うとともに、研究者間の関係構築を図りました。今回得られた有用な情報やネットワークを基に、長野県の農業を下支えできる技術を開発するために、試験研究を進めてまいります。

お問い合わせ

所属課室:長野県野菜花き試験場 

長野県塩尻市大字宗賀字床尾1066-1

電話番号:0263-52-1148

ファックス番号:0263-54-6340

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