感染症情報(2026年第10週、2月)
長野県(健康福祉部疾病・感染症対策課)プレスリリース令和8年(2026年)3月11日
2026年第10週(2026年3月2日~2026年3月8日)、2月(2026年2月1日~2026年2月28日)の感染症の発生情報です。
主な発生動向
- インフルエンザの報告数は前週から減少しました(前週:37.16人/定点→今週:29.08人/定点)。引き続き「かからない」「うつさない」ように十分注意し、感染予防・拡大防止を心掛けましょう。
- 感染性胃腸炎の報告数は前週から減少しました(前週:9.82人/定点→今週:8.57人/定点)。
主な感染経路は接触感染と経口感染のため、調理前後や食事の前、トイレやおむつ交換の後には、石けんと流水による手洗いを心掛け、感染予防に努めましょう。
- 麻しんが1例発生しました。全国的に発生が多い状況です。
麻しんの効果的な予防方法はワクチン接種です。定期接種の対象年齢の小児や、海外へ渡航される方のうち接種歴や罹患歴がない場合は接種を検討しましょう。
春休み中に海外へ出かける方へ
海外では国内で発生していない感染症がたくさんあります。渡航先の流行状況等に応じた適切な感染予防を心掛けてください。
特に、麻しん流行地域に渡航される方は、過去に麻しんにかかったことがなく、麻しん含有ワクチンの2回の接種歴がない場合、渡航前の予防接種を検討しましょう。
また、帰国後2週間程度は健康状態に留意し、医療機関を受診する前には、渡航先、滞在期間等を伝えましょう。
〇厚生労働省「海外へ渡航される皆様へ」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
〇長野県「麻しん(はしか)」
インフルエンザにかからない・うつさないようにするには
〇長野県「インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)」をご覧ください。
感染性胃腸炎について
〇厚生労働省「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)をご覧ください。
定点把握感染症(月報)
【STD定点】
- 性器クラミジア感染症:15例(男性9例、女性6例)
- 性器ヘルペスウイルス感染症:5例(男性4例、女性1例)
- 尖圭コンジローマ:2例(男性2例、女性0例)
- 淋菌感染症:6例(男性4例、女性2例)
【基幹定点】
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:31例(男性18例、女性13例)
- ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:2例(男性0例、女性2例)
- 薬剤耐性緑膿菌感染症:0例(男性0例、女性0例)
麻しん(はしか)について
麻しんとは
- 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
- 感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。
症状について
- 麻しんウイルスに感染すると、約10~12日後(最大21日後)に発熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪のような症状が出現し、頬の内側の粘膜に灰白色の小斑点(コプリック斑)が現れます。
- 2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
- 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者の1,000人に1人程度の割合で脳症が発症します。また、患者の約10万人に1人の割合で、数年から数十年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳症を発症することがあります。
- 死亡する割合は、先進国であっても1,000人に1人といわれています。
発生状況について
| 年 |
H29 |
H30 |
R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
R7 |
R8※ |
| 長野県 |
4 |
1 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
| 全国 |
186 |
279 |
744 |
10 |
6 |
6 |
28 |
45 |
265 |
87 |
※長野県:令和8年3月8日現在、全国:令和8年3月1日現在
感染経路について
- 空気感染、飛沫感染、接触感染により人から人へ感染します。
- 周囲へ感染させる期間(感染可能期間)は、発症日の1日前から解熱後3日間を経過するまでの期間で、発症前から感染力があります。
感染予防について
- 麻しんの効果的な予防方法は、ワクチンの接種です。
- ワクチンは2回接種を受けることが重要です。
(ワクチンを接種することで、95%程度の人が免疫を獲得することができ、2回の接種を受けることで1回の接種で抗体が充分に産生されなかった方の多くに免疫を作ることができます。)
- 麻しんの定期予防接種の対象は、1歳児(第1期)、小学校就学前の1年間(第2期)です。まだ受けていない方は、早めの接種を検討しましょう。
海外渡航をされる方へ
- 海外における麻しんの流行が報告されており、海外からの輸入事例の報告が増加しています。
- 過去に麻しんにかかったことがない方、麻しん含有ワクチンの2回の接種歴がない方は、渡航前の予防接種を検討してください。
- また、帰国後2週間程度は健康状態に留意し、症状が出た場合は、受診する前に医療機関に連絡し、渡航先や滞在期間等を伝えた上で、医療機関の指示に従い受診してください。
- 受診の際は、感染拡大防止のため、公共交通機関等の利用を避けてください。
第11週は令和8年3月18日(水曜日)発行予定です。
「長野県感染症情報」も併せてご覧ください。
関連資料
長野県感染症情報2026年(令和8年)第10週〈情報編〉(PDF:235KB)
長野県感染症情報2026年(令和8年)第10週、2月〈データ編〉(PDF:308KB)