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更新日:2023年12月6日
農業試験場
長野県では冷涼な気候であることや農家が適期に雑草や病害虫防除をすることによって、毎年、全国トップレベルの高品質で美味しいお米が生産されています。
しかし、近年の温暖化によって下の写真のような、白未熟粒や斑点米が増えています。
白未熟粒(暑さに負けて米粒の中が白濁した米)
斑点米(カメムシ類が加害して茶色い斑点がついた米)
これらが混じったお米は、品質が悪いと判断され、農家の収入も低くなってしまいます。
そのため、本試験場育種部では温暖化に対応できる水稲品種の育成に力を入れています。
例えば、暑さに強い品種を作るために、あえて白未熟粒が発生しやすい平均気温27℃以上のハウスで栽培して、白濁が少ない品種を選び出しています。
高温条件で稲を栽培するハウス
白未熟粒率を調査している様子
また、カメムシ類は米粒を守っているもみ殻が割れたところから加害するため、もみ殻の割れにくい品種を選び出したりするなど、様々な試験研究を行っています。
もみ殻の割れ程度を調査中
カメムシが籾の隙間から加害する様子
日々当たり前に高品質なお米を皆さんに食べていただけるよう、これからも温暖化に着目した研究を進めていきます。
担当:育種部
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