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更新日:2025年4月23日

畜産試験場

令和6年度(2024年度)新しく普及に移す農業技術

普及技術

ペレニアルライグラス「夏ごしペレ」は放牧用草種として有望である(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

ペレニアルライグラス「夏ごしペレ」は、ペレニアルライグラスの中でも温暖適応性が高く、従来の奨励品種「フレンド」と比較して越夏性に優れ、放牧用草種として有望である。

オーチャードグラス「まきばゆうか」は採草用草種として有望である(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

オーチャードグラス極早生品種「まきばゆうか」は温暖適応性が高く、従来の奨励品種「アキミドリ2.」と比較して、越夏性が同程度以上であり、採草用草種として有望である。

青刈りとうもろこし早生品種「KD580」及び「LG30500」は多収で有望である(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

青刈りとうもろこし「KD580」はRM(相対熟度)108、「LG30500」はRM110の早生品種で、奨励品種「LG3490」(RM108)と比べて多収が期待できる。

青刈りとうもろこし早生品種「LG31.588」、「P1341」及び「P1344」は多収で有望である(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

青刈りとうもろこし「LG31.588」及び「P1341」はRM(相対熟度)115、「P1344」はRM117の早生品種で奨励品種「KD641」(RM114)と比べて収量は同等以上である。

試行技術

哺乳豚用自動投薬器を用いた代用乳の追加給与により、哺乳子豚の発育を改善できる(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

哺乳豚用自動投薬器を用いて生後1~14日の哺乳子豚に代用乳を追加給与することで、哺乳子豚の発育を改善し、生後4日以降の衰弱死による損耗を防止できる。

深度カメラとAIを用いた牛の体型測定システムの開発(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

乳用牛の腰部を背側から深度カメラで撮影し、その画像からAIが個体識別を行い、ボディコンディションスコア(BCS)、体重、体高等の体型情報を推定し、モバイル機器を通じて閲覧できるシステムを構築した。本システムは、1頭10秒で測定を完了し、人による測定よりも高い分解能を実現できる。

母系にマンガリッツァ種を用いた2元交雑種は、純粋種よりも発育が早く、純粋種と同様に特色ある豚肉が生産できる(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

マンガリッツァ種を母系とし、バークシャー種、中ヨークシャー種、デュロック種を父系として作出した2元交雑種は、いずれも純粋種に比べて発育が早く、肉質においては脂肪のオレイン酸割合が高く、脂肪融点が低い特色ある豚肉となる。

改良母鶏名古屋種の産卵性能と新しい「信州黄金シャモ」の発育・産肉性の向上(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

当場が保有する名古屋種と愛媛県から導入した名古屋種を交配した改良名古屋種は、慣行のものと比較して、産卵率及び受精率が高い。また、雄鶏シャモ833系統と改良名古屋種を交配した新しい「信州黄金シャモ」は、慣行の「信州黄金シャモ」と同様に発育し、産肉量は雌鶏で向上する。

技術情報

乳用牛群の飼養管理においてバルク乳中のDe novo脂肪酸の割合は、乳中(%Milk )で0.85%以上、乳脂肪全体(%FA)で23.6%以上が指標値となる(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

バルク乳の脂肪酸組成分析結果から、Denovo脂肪酸の乳用牛群の飼養管理における指標値は、0.85%Milk以上で23.6%FA以上が目安となり、乳脂肪率3.5%以上を維持するためには、Denovo脂肪酸を0.73%Milk以上、Mixed脂肪酸を1.03%Milk以上に保つ飼養管理を行う必要がある

卵巣穿刺による卵子吸引時の寒冷感作は受精卵の胚盤胞率を経時的に低下させる(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

と畜場由来卵巣から吸引した卵子を冷凍庫及び冷蔵庫に静置したとき、媒精及び培養後の卵割率に有意な変化はないが、胚盤胞率は経時的に低下する

長野県の準高冷地におけるオーチャードグラスの刈取り危険帯は11月上旬である(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

長野県の準高冷地におけるオーチャードグラスの生育停止期は、平均気温が5℃を下回る12月上旬であり、刈取り危険帯はその20~30日前の11月上旬である。刈取り危険帯から生育停止期までの積算温度は221~300℃である。

密閉縦型堆肥化装置を利用した豚ふん堆肥処理過程において、発酵槽にリン酸液を投入することでアンモニア排出量及び臭気を低減できる可能性がある(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

密閉縦型堆肥化装置の発酵槽内にリン酸液85%を直接投入することにより、脱臭槽内に脱臭資材として籾殻豚ふん堆肥等のみを投入した場合と比較して、アンモニア排出量及び臭気を低減できる可能性がある。

県内牛ふん堆肥の肥料成分の特徴とそこに含まれるリン酸及びカリウムの肥料効果の傾向(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

県内牛ふん堆肥の生産状況と肥料成分を調査した。25年前と比べて、水分は下がっており、肥料成分は高まっていた。また、堆肥に含まれるリン酸は緩効性が主体でカリは速効性が主体である。

モミ・豆類・そば・麦類の水分が測定できる穀類水分計でとうもろこし子実の水分を測定できる(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

モミ・豆類・そば・麦類の子実水分が測定できる穀類水分計はとうもろこし子実の水分測定ができ、ほ場レベルにおいて収穫時期の判定や子実の乾燥状況の確認に活用できる。

子実とうもろこしを6月播種する場合は、登熟不良による品質低下と収量低下を回避する観点から早生品種である「LG30500」を選択するのが良い(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

早生品種である「LG30500」は、中生品種の「P2105」と比較して4月および5月播種では、70~80%の子実収量であるが、6月まで播種時期が遅れても収量低下がなく、「P2105」と同程度の収量が確保できる。

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所属課室:長野県畜産試験場 

塩尻市大字片丘10,931-1

電話番号:0263-52-1188

ファックス番号:0263-51-1316

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