ダニ媒介脳炎患者の発生について
長野県(健康福祉部疾病・感染症対策課)プレスリリース令和8年(2026年)7月21日
令和8年7月17日、松本市内の医療機関から松本市保健所に「ダニ媒介脳炎」発生の届出がありました。海外渡航中に感染したと推定されますが、長野県内では初めて(1例目)の発生の届出となります。
ダニ媒介脳炎は、主にダニ媒介脳炎ウイルス(TBEV)を保有するマダニに刺されることで感染します。国内外を問わず、草むらや藪などに入る際は、肌の露出を少なくするなど、マダニに刺されないように注意しましょう。
1 患者の概要等
松本市の令和8年7月21日付けプレスリリースをご覧ください。
2 ダニ媒介脳炎について
ダニ媒介脳炎とは、主に病原体(ダニ媒介脳炎ウイルス)を保有しているマダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。
国内では北海道のみで発生が報告されており、主に海外で流行している感染症です。
症状等
- マダニに刺されてから約7~14日後に症状が出現します。
- 感染しても多くは無症状ですが、突然の発熱、頭痛、悪心、嘔吐等の髄膜炎症状がみられることがあります。
感染経路
- ダニ媒介脳炎ウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。
- 流行地では、ダニ媒介脳炎ウイルスに感染したヤギや牛の生乳、殺菌されていない乳製品の接種(経口感染)により感染することが知られています。
- 人から人に直接感染することはありません。
ダニ媒介脳炎の発生状況
- ダニ媒介脳炎は、2007年4月1日に感染症法上の4類感染症に定められて以降、8例報告※されており、全例が北海道からの報告でした。
なお、長野県内ではこれまでに患者発生の報告はありませんでした。
※令和8年7月5日現在
【全国のダニ媒介脳炎発生状況】(単位:人)
| 年 |
H28 |
H29 |
H30 |
H31/R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
R7 |
R8※ |
| 人数 |
1 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
2 |
0 |
※令和8年7月5日時点の速報値
予防方法
国内外でマダニに刺されないように注意しましょう
- マダニは山林や草むら、藪、畑などに生息しており、春から秋にかけて活動が盛んになります。
- 草むらや藪などに入る際は、長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴等を着用し、肌の露出を少なくしましょう。(草刈りやキャンプなどの際も注意が必要です)
- マダニの付着を目視で確認しやすくするために、服は明るい色のものがお勧めです。
- 虫よけ剤(ディート、イカリジン)を使用しましょう。(※虫よけ剤はマダニの付着数を減少しますが、マダニの付着を完全に防ぐわけではありません)
- 野外活動後はマダニを家の中に持ち込まないように屋外で上着や作業着を脱ぎましょう。
- シャワーや入浴時にマダニに刺されていないか確認しましょう。
マダニに刺されたときの対応
- マダニに刺された場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)を受診し処置してもらいましょう。
- マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。受診の際はマダニに刺されたことを伝えてください。
参考情報
長野県ホームページ「ダニの感染症に注意しましょう!」
厚生労働省「ダニ媒介脳炎」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
関連資料
プレスリリース(PDF:169KB)