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更新日:2025年5月30日
長野県では、発達特性等の困難を抱える若者の社会的自立や就労促進・定着につなげるため、ニューロダイバーシティ(神経学的多様性)の考え方の理解促進を進めています。
「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを個性と捉えて相互に尊重し、 社会の中で活かしていこう」という考え方です。オーストラリアの社会学者ジュディ・シンガー氏によって提唱され、近年では教育、雇用、福祉、医療など多様な分野において注目されています。
近年、国際的にも「多様性(ダイバーシティ)」と「包摂(インクルージョン)」の重要性が高まっており、性別・国籍・障がいの有無に加えて、神経的な多様性も尊重されるべき対象として認識されつつあります。国連やOECDなどの国際機関も、インクルーシブな社会の実現を政策目標に掲げています。
少子高齢化が進む中で、企業や自治体は多様な人材を活かす必要があります。発達特性等のある人々は、高い集中力、独創的な発想、正確な記憶力など、特定の分野で優れた能力を発揮することがあり、適切な環境整備により活躍の場が広がります。
県内2地域に各1名配置している「ニューロダイバーシティ推進員」が、以下の取組を進めます。
発達特性を持った従業員の離職防止・就労促進に関する企業(経営者、人事担当者等)からの相談に対する助言等
好事例の共有・横展開、企業向けシンポジウム・研修会の開催などにより、ニューロダイバーシティに取り組む企業の普及拡大
多様な発達特性を有する若者の就労促進事業概要資料(PDF:211KB)
企業の経営者・人事担当者の皆様向けチラシ(PDF:451KB)