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更新日:2015年1月16日

知事会見(平成27年(2015年)1月16日(金曜日)14時00分~14時25分 会場:伊那合同庁舎)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 御嶽山の噴火について
  2. 日韓知事会議について
  3. しあわせ信州移動知事室について(1)
  4. しあわせ信州移動知事室について(2)
  5. しあわせ信州移動知事室について(3)
  6. しあわせ信州移動知事室について(4)

本文

知事からの説明

 しあわせ信州移動知事室を実施して

長野県知事 阿部守一
 それでは1月16日の知事会見を始めさせていただきます。
 今日、私からは、この移動知事室について、1件だけお話をさせていただきたいと思います。火曜日から、伊那合同庁舎の中に臨時の知事室を設置して、「しあわせ信州移動知事室」ということで、長野市の本庁舎とは違った環境の中で執務をさせていただき、そして多くの皆さん、企業の皆さん、あるいは助産師の皆さん、あるいは山岳救助隊の皆さん、いろいろな皆さんと対話をし、ご要請をいただき、あるいは一緒になって行動させていただいています。初日にも申し上げたとおり、どうしても長野県は、非常に地理的に広い県土でありますので、そういう意味で県民の皆さま方と県庁との心理的な距離感と物理的な距離感、両面が非常に大きいと思っておりますが、この移動知事室を通じて、少しでもそうした距離感を縮めることができればと思っています。多くの皆さま方、昨日も市町村長の皆さま方と懇談をさせていただきましたけれども、伊那谷にとどまって一定期間仕事をすることに対して、積極的にご評価いただく声も伺っておりますが、明日までありますので、さらに多くの伊那地域の皆さんと積極的に触れ合っていきたいと思います。また、これは私が現地機関にいることだけがすべてではないわけでありますので、今後、現地機関の見直し等も行っていきますので、いろいろな事務・事業が、できるだけ県民の皆さま方の身近なところで対応が可能となるようにしっかりと検討していきたいと思っています。私自身も、どうしても長野市からの目線に、意識はしなくともなりがちな部分がありますけれども、継続的にこの伊那合同庁舎で仕事をさせていただくことによって、この伊那地域を見るということだけではなくて、長野県全体もまた新たな視点で見ることができていると感じていますので、今回行った移動知事室の結果というものをしっかり振り返りながら、今後の現地機関と本庁の在り方であるとか、あるいはこの移動知事室を今後どうしていくかと、次年度どうするかということについても十分検討していきたいと思っています。私からは以上であります。よろしくお願いします。

取材者からの質問

 1 御嶽山の噴火について

信濃毎日新聞 佐藤大輔 氏
 
移動知事室のご感想をいただいたのですが、ちょっと別件で2点伺います。まず1点目ですけれども、御嶽山の噴火に関してです。入山規制なんですが、現在火口から半径4km圏内が立ち入り規制となっておりますけども、現在の山の状況等を鑑みて、この規制範囲が3km圏内に縮小される方向だということになったそうです。正式な決定はこれからということなんですが、この規制範囲の見直しについて知事の今の率直な受け止めをお聞きしたいのと、それに合わせて今回3km圏になることによって、現在営業が見合わせられている「おんたけ2240」のエリア、これが解除という形になって営業開始になる可能性も出てくるわけですけども、そういうことも踏まえて王滝村だけではないのですが、木曽郡、木曽地域に関するこれからの県の支援というか昨年もずっとやってこられたんですが、さらに強化等いろいろされるお考えがあるかお聞かせいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 
入山規制の問題については、現時点で動いているわけではないわけでありますので、そのことについてのコメントというお話でありましたが、これは特段コメントする話ではないと思います。昨日も木曽町、王滝村の両町村長、そしてスキー場、観光関係、経済界の皆さま方と懇談させていただきましたけども、この入山規制の範囲の縮小というのはいろいろな意味で地域にとって大きなテーマでありますので、引き続き私ども県としても、気象庁をはじめとする関係方面に対して、地域の実情というものは伝えていきたいと思います。反面、何よりもやはり災害・防災というのは安全の確保というのが重要でありますので、総合的に勘案をしていただいた上で、気象庁にはご判断をいただきたいと思っています。ただ、今後の対応としては、私どもとすれば入山規制の区域が変わってくれば、それに応じてしかるべき安全対策等も含めて、しっかりと対策をしていかなければいけないと考えておりますので、地元の町や村、関係団体の皆さまとも十分に連携しながら、適切に対応していきたいと思います。それから御嶽山の噴火にともない、地域の観光産業非常に大きな影響を与えているという認識は持っていますので、引き続き木曽町、王滝村を中心として、この御嶽山の噴火災害で影響を受けている地域に対する支援ということは県としても最大限取り組んでいきたいと考えています。今も観光関係を中心に、県からそれぞれ両町村には1億円ずつ資金を出して、基金を設置して、さまざまな対策に取り組んでいただいているところでありますし、観光面でも、県も一緒になってさまざまな誘客促進・キャンペーン等を行ってきたわけでありますが、まだこれからも観光中心に地域経済が元気になるように取り組む必要があると思っておりますので、引き続き全力で地域の皆さんを応援していきたいと思っておりますし、県としてできることは責任を持ってしっかり取り組んでいきたいと思っています。

 2 日韓知事会議について

信濃毎日新聞 佐藤大輔 氏
 
別の話題でもう1点です。先の話なんですけれども、今月末に日韓の両国の知事の皆さんが集まって自治体交流について話し合われる日韓知事会議が東京で開催されると伺いました。これは6年9カ月ぶりの開催ということですが、この中に、阿部知事もご参加されると伺っていますけれども、まず事実関係として、参加されるということでよろしいのかというのが一つと、今回知事の皆さんが集まって話し合いをするということですが、なかなか関係悪化があったり、いろいろ問題を抱えている両国間ですけれども、阿部知事とすればどのようなお話をされて、どのような関係を築くきっかけにしたいとお考えでご参加される予定なのかを教えていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 
そうですね。日韓知事会議は、出席する方向で考えています。新年のあいさつでも申し上げましたけれども、やはり今年1年、世界の中での長野県の在り方をしっかり考える年にしていきたいと思っています。そういう意味で、隣の韓国との関係というのも私は大変重要だと考えています。当面、例えばインバウンドの促進でありますとか、韓国からの登山客が遭難するという大変残念な事故等もあったわけでありますけれども、長野県としても引き続き大勢の皆さんにお越しをいただけるように取り組んでいくと同時に、非常に韓国と日本では山岳環境とか登山の環境が違っているわけでありますので、そうしたことへの注意喚起ということも行いながら、さらに大勢の皆さま方に長野県に来ていただいてお楽しみいただけるような呼び掛け、働き掛け、そういうことも行っていきたいと思っています。 

 3 しあわせ信州移動知事室について(1)

中日新聞 小西数紀 氏
 
まず、移動知事室、明日までありますけれども、ここまでやられてきてのご感想、特に県庁からだいぶ離れた所で執務されることの効果というんですかね、良かった点、あるいは改善点というか悪かった点をまず1点お伺いしたいのと、もう1つは先ほど県庁と現地機関の在り方を今後また考えていきたいというようなことでしたが、どのような、例えば改革案というんですかね、まだ決定ではないと思うんですけれども、どういうようなことが考えられるのかという今の考えをお伺いします。

長野県知事 阿部守一
 
まず移動知事室、良かった点・悪かった点ということでありますが、青木所長をはじめ地方事務所の皆さん、あるいは建設事務所、保健福祉事務所はじめ現地機関の皆さんが非常にしっかりと日程を組んでもらっている中で、私自身は充実した日程で仕事をさせていただいていると思っています。とかく今までですと、1つのイベント、今日も午前中タウンミーティングを行いましたけれども、伊那でタウンミーティングあるからタウンミーティングに出掛けて、またそれで帰って長野市で仕事みたいな話で、非常に時間の使い方としても、率直に言って非効率な部分があるなと思っていましたし、また継続的にいることによって、当面私の思考回路というのがいろいろな意味で伊那地域、伊那谷を中心に長野県を見させてもらっているということで、そういう意味で私の脳の活性化という意味でも非常に効果があるかと思っています。あと、できるだけ街の中も、先ほども市内を少し歩かせていただきましたけれども、歩く中で、皮膚感覚で街の現状とか地域の状況とかを感じることができているということで、今まではどちらかというと来ても車で来て車でパッと「はい、もう時間ですからまた長野帰りましょう」とか、あるいはまた「別の地域を見ましょう」ということをやってましたけれども、そういう形ではなくて、非常に私自身も、ある意味日程的には非常に詰まった日程にはなっているわけでありますけれども、しかしながら同じ地域で仕事をさせていただけるというのは、ある意味で日程が詰まっているのとは別の意味でのゆとりを感じる部分もあります。そういう意味で、地域の皆さんとか住民の皆さんがどう受け取っていただいているかっていうのは、今の段階では確かに、確実に分からない部分もありますけれども、先ほど申し上げたように、市町村長の皆さま方も歓迎いただいているところでありますので、そういう意味では意義があるのではないかと考えています。デメリットという部分は、特に今の時点ではあまり感じてはいません。テレビ会議等で本庁とも連絡できますし、電話等ではいろいろ私の方からも、こちらにいても指示を行うことはできるわけでありますので、あまり私自身が直接的にデメリットを感じていませんが、これは県の職員が全体的にどう受け止めているかということも含めてしっかり聞かせていただいた上で、今後の対応に生かしていきたいと思っています。それから、現地機関の在り方は、まだまだこれからの検討課題でありますが、私自身は選挙公約の中でも地域振興局(仮称)を設置していく方向を考えたわけであります。広い長野県、昨日の市町村長との懇談でも申し上げましたけれども、画一的な振興とか画一的な発展にはなじまない県だと思っています。歴史、文化、そうしたものも地域によって非常に個性があるところでありますので、そういう意味で、まず一つは住民の利便性という観点で、リニア関係の権限移譲も進めていく考えでありますけれども、現地で対応できるものは極力現地で対応できるようにしていくと。それから、それぞれの地域の課題とかビジョンとか、そういうものを地域ごとに進めていくことができるような権限と体制、こうしたことを念頭において現地機関の在り方を考えていきたいと思っています。

 4 しあわせ信州移動知事室について(2)

中日新聞 小西数紀 氏
 
ありがとうございます。もう1点ですが、脳のトレーニングにもなったというお話でしたけれども、例えば今後、移動知事室という形ではなくて、例えば県庁から遠い所に行かれたときに、こういうような、多少そこにとどまる時間が延びるというか、普段の仕事の仕方の変化にもつながるというふうにはお考えでしょうか。いかがでしょう。

長野県知事 阿部守一
 
できれば時間は効率的に使うようにしたいと思いますが、どうしても会議とか行事に行かなければいけないものがありますので、この移動知事室はここからここまでが常に行くという前提の中で日程を取っていますけれど、それ以外のところはなかなか私自身の全体日程も非常に全体的にタイトな状況でありますから、ご指摘のように「していきたい」と思う部分はありますが、実際上はなかなか難しいのかなと思っています。

 5 しあわせ信州移動知事室について(3)

信濃毎日新聞 百瀬平和 氏
 
移動知事室、僕も取材させていただきましたけれども、不登校とかいじめに関わる皆さんに「子ども支援条例」とか「いじめ防止条例」が伝わっていなかったりとか、助産師さんとの懇談でも子育て支援戦略の中身がしっかりと伝わっていないといった形で、せっかく良い取り組みをしているのだけれども、コミュニケーションが不足しているが故に届いていない、必要な人に届いていない状況があったかと思われますが、単純に県庁と遠いということではなくて、県と県民との距離感とか、県職員と県民との距離感とか、そういった点で今回の移動知事室、どんなことを感じられたのか改めて受け止めをお伺いしたいのですけども。

長野県知事 阿部守一
 
いじめを考える県民会議の皆さんとは懇談の場ではああいう話になりましたが、どうも勘違いされていた部分もあって、一定程度、伝わっている部分もあったようでありますので、しかしながら、これは物理的な距離うんぬんだけではなくて、私は共感と対話の県政を進めようと、あえて言っているわけでありますけれども、まだまだ共感と対話を進める必要があるから、共感と対話の県政を進めようということで言っているわけでありまして、改善しなければいけない部分もいろいろあると感じています。そういう意味で、例えば県の施策の中でも本庁だけが担当して、現地機関には対応する部門が必ずしもないような仕事とかですね、さまざま本庁と現地機関との関係性でもありますので、かつての霞が関、都道府県、市町村、住民、そういう流れで粛々と縦に情報を流していれば済むという時代ではもうなくなっている中で、県民の皆さま方との共感と対話の県政、あるいは協働を進めていこうと考えたときには、やはり先ほど申し上げたように現地機関の在り方も含めて考えていく必要があるという認識は改めて持ったところです。

 6 しあわせ信州移動知事室について(4)

伊那ケーブルテレビジョン 伊藤秀男 氏
 
移動知事室4日目ということになると思うんですけれども、滞在されてみてこれまでと見方が変わった点などありましたらお伺いしたいのと、昨日JR飯田線に乗られて登庁されていると思うんですけれども、飯田線の例えば良い点、活性化の観点からどういうふうなお考えがあるかお聞かせいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 
見方が変わった点というのはいくつかあります。というのは、1つは伊那谷、前から景観が良いところだなとは思っていました。ただ朝から夜からずっといて、やっぱり時間帯により見え方だとか、同じ中央アルプス、南アルプスの見え方とか景観が、時間帯であるとか、あるいは天候によって非常に違う中で、そういうものがある意味でつぶさに見ていく中で、改めて長野県の中でも景観に優れた地域だという思いを新たに致しましたし、そして企業訪問、あるいは市町村長の皆さんと対話をする中で、改めて伊那谷の産業面での強さ、そうした部分を実感しているところであります。こうした特色、強み、私自身は伊那谷がこれから長野県のある意味で発展のトップランナーになってもらう必要があると思います。リニア新幹線の整備と併せて、道路網の整備も県としてしっかりと進めていきたいと思っておりますので、そういう意味ではこれから飛躍的に発展する可能性を秘めているのが、この伊那谷だと思っておりますが、そういう観点で、今回もいろんな方々とお話をさせていただき、そして私自身の目や耳、そうしたもので、実際この伊那谷の可能性を直接把握させていただく中で、県としてこの伊那谷の発展のために、全力で取り組まなければいけないという思いを新たにしたところであります。それから飯田線については、昨日、朝、飯島駅から飯田線に乗って伊那市駅まで通勤をさせていただいて、合庁に登庁させていただいたわけでありますけれども、飯田線の活性化は、地域にとっても、そして県にとっても重要なテーマであります。ローカル線の活性化はひとくくりに論じられる部分もありますけれども、改めて実際に飯田線に乗らせていただいて、いろんな可能性があるなと感じています。特に伊那市と駒ヶ根市の職員と、飯田線の活性化を県の政策研究で考えてもらった職員と一緒に乗ったわけでありますので、道々いろんな話をして、アイデアをお互い言い合う中で、これはまだまだいろいろやりようがあるよねという話もさせていただいています。例えば、私が乗った感じでは、長野県の鉄道を乗ると、駅と駅の間がほとんど何もない地域、あるいは駅の前にもほとんど何もない地域がいっぱいありますけれども、例えば、飯島から伊那市の間はかなり住宅が連担している地域がありますので、そう意味では生活圏域の中での飯田線をどう位置付けるかということは考え得るんじゃないかと思いますし、それから飯田線のデメリットとしての駅の数が多かったり、スピードが遅いという部分は、これは逆手に取れば、観光列車としては逆に優位性があるとなりますので、そういう意味で引き続きまた地域の皆さんもいろいろ取り組みをされていますけれども、県としてもこの飯田線の活性化について地域の皆さんと一緒になって今後とも取り組んでいきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 
どうもありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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