上田保健所管内の旅館でノロウイルスによる食中毒が発生しました

長野県（健康福祉部）プレスリリース令和7年（2025年）5月28日

本日、上田保健所は上田市内の旅館を食中毒の原因施設と断定し、当該施設の調理部門に対して令和7年5月28日から令和7年5月30日まで、3日間の営業停止を命じました。
患者は、令和7年5月17日から18日までに当該施設で調理、提供された食事を喫食した4グループ89名中の4グループ36名で、行政検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出されました。
なお、患者は全員快方に向かっています。

【事件の探知】

令和7年5月20日午後4時30分頃、医療機関から「5月17日から18日までに上田市の宿泊施設を利用した者が胃腸炎症状を呈し、受診した。他にも同様の症状を呈した者がいるようだ。」という旨の連絡が伊那保健所にありました。

【上田保健所による調査結果概要】

患者は、5月17日から18日までに当該施設で調理、提供された食事を喫食した4グループ89名中の4グループ36名で、18日午前7時30分頃から、発熱、下痢、嘔吐などの症状を呈しました。
患者は、当該施設で調理、提供された食事を共通して喫食していました。
長野県環境保全研究所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出されました。
患者の発症状況は、ノロウイルスによる食中毒の症状と一致していました。
患者を診察した医師から、食中毒の届出がありました。
以上のことから、上田保健所は当該施設で調理、提供された食事を原因とする食中毒と断定しました。