上田保健所管内の旅館でロタウイルスによる食中毒が発生しました

長野県（健康福祉部）プレスリリース令和7年（2025年）5月14日

本日、上田保健所は、上田市内の旅館を食中毒の原因施設と断定し、当該施設の調理部門に対し令和7年5月14日から令和7年5月16日まで、3日間の営業停止を命じました。
患者は、令和7年5月3日から5日までに当該施設で調理、提供された食事を喫食した3グループ61名中の3グループ26名で、行政検査により、患者便及び調理従事者便からロタウイルスが検出されました。
なお、患者は全員快方に向かっています。

【事件の探知】

令和7年5月6日の午後2時頃、医療機関から「5月3日から5日までに上田市の宿泊施設を利用した者が嘔吐、頭痛、発熱などの症状を呈し、受診した。他にも同様の症状を呈した者がいるようだ。」という旨の連絡が松本保健所にありました。

【上田保健所による調査結果概要】

患者は、5月3日から5日までに当該施設で調理、提供された食事を喫食した3グループ61名中の3グループ26名で、5日午前4時頃から、発熱、頭痛、下痢などの症状を呈しました。
患者は、当該施設で調理、提供された食事を共通して喫食していました。
長野県環境保全研究所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び調理従事者便からロタウイルスが検出されました。
患者の発症状況は、ロタウイルスによる食中毒の症状と一致していました。
患者を診察した医師から食中毒の届出がありました。
これらのことから、上田保健所は当該施設で調理、提供された食事を原因とする食中毒と断定しました。