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更新日:2025年7月29日
「ゆず」は「みかん」などと同じ柑橘(かんきつ)という仲間に分類される果樹です。温暖な気候を好むため、本県では南信州地域の阿南町、下條村、天龍村、泰阜村で栽培されています。
当地域のゆずは、地域の伝統食である「柚餅子(ゆべし)」をはじめ、果汁としての利用や、細長く刻んだユズをチョコレートで包むなど、様々な加工品の原材料として需要が高まっています。
ゆずは、園地化された樹は少なく、傾斜の強い狭小地に植えてある樹が多く、また樹高が高く作業性が悪い樹が多いのが現状です。これらの樹では、収穫作業も容易ではなく、結実した果実の大半が収穫できない樹も多く見られます。
当支援センターでは数年前から、ゆず樹の低樹高化を目的とした管理講習会を冬季と夏季に開催しています。本年は、7月18日に午前中は阿南町、午後は泰阜村で開催し、関係者を含めて12名が出席しました。高くなった樹については樹高を下げて着果部位を低くするための夏季管理を、若木については主枝を誘引して低樹高化を図るための管理について講習会を行いました。
樹の管理はは見たり聞いたりするだけでは習得できません。幹や枝を実際に切ってみることで、少しずつですが確実に身に付きます。
夏季管理前のゆずの樹の様子
枝が密集して、このまま放置すると樹が高くなってしまいます。
夏季管理後のゆずの樹の様子
樹を低く維持できるように余計な枝を切除し、将来伸ばしたい枝を斜め方向に誘引しました。
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