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更新日:2023年5月30日

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長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

1.先週の発生

日付 場所

性別

年齢

死傷別

態様

概要

5月27日

八ヶ岳連峰

東天狗岳

22 負傷 滑落 2人パーティで東天狗岳に向けて登山中、滑落、負傷

2.山岳安全対策課からのアドバイス

先週県内では、1件の山岳遭難が発生しました。岩場を通過中につかんだ岩が剥がれて滑落したものです。

登山では、登山道を歩くだけではなく、場所によっては岩場やはしご・鎖場を通過する場面もあります。このような場面では、つかんだ場所や足を置いた場所が必ずしも安全とは限りません。つかんだ岩が「動くかもしれない」、はしごや鎖が「緩んでいるかもしれない」と危険を予測した行動をとることによって、遭難のリスクを減らすことができます。

また、登山経験が浅い登山者による遭難が増えています。登山初心者でも年齢が若い方であれば、ある程度体力でカバーできてしまうことがあるかと思いますが、登山の知識や経験は、山を歩かなければ身につけることができません。

山域選びでは、体力だけを基準にすることなく、自身の登山経験や技術に見合った山域を選び、余裕を持った計画を立てましょう。

今週は、台風の影響により不安定な天候が続く予報となっており、稜線上では強風となることも予想されます。

登山や山菜採りを計画されている方は、必ず事前に天気予報を確認しましょう。

悪天候の中での行動は、様々なリスクをもたらし、悪天候が続くとその場で停滞せざるを得ない場合もありますので、事前の天気予報で悪天候が予想される場合は、計画を中止や延期することも必要な判断です。

3.山岳遭難発生状況(令和5年1月1日~5月28日)

※令和4年数値は1月1日からの同期間数値

区分

発生

件数

死者

行方

不明

負傷

無事

救出

遭難者

令和5年

80

12 3 42 38 95

令和4年

61 11 1 28 31 71
前年同期比 19 1 2 14 7 24

4.山域別発生状況(令和5年1月1日~5月28日)

区分 件数

件数

比率

死者

行方

不明

負傷

無事

救出

遭難者

北アルプス

槍穂高

11

13.8%

4 0 4 5 13

後立山

13

16.3%

3 2 10 3 18

その他

8 10.0% 1 0 2 5 8

32

40.0%

8 2 16 13 39

中央アルプス

6 7.5% 0 0 5 4 9

南アルプス

2

2.5%

1 0 0 2 3

八ヶ岳連峰

21 26.3% 2 0 11 11 24

その他の山岳

19 23.8% 1 1 10 8 20

80   12 3 42 38 95

5.態様別発生状況(令和5年1月1日~5月28日)

区分 件数

件数

比率

死者

行方

不明

負傷者 無事
救出
遭難者計

転・滑落

30

37.5%

6 0 26 0 32

転倒

12

15.0%

0 0 12 0 12
病気

4

5.0% 1 0 0 3 4
道迷い 11 13.8% 0 0 0 13 13
落石

2

2.5% 1 0 1 0 2
雪崩 3

3.8%

3 0 2 1 6
落雷 0 0.0% 0 0 0 0 0
疲労凍死傷 6 7.5% 1 0 0 8 9
不明・他 12

15.0%

0 3 1 13 17
80   12 3 42 38 95

6.男女別・年齢別比率(令和5年1月1日~5月28日)

区分 男性 (人) 女性 (人) 男女計
死者 不明 負傷 無事 比率 死者 不明 負傷 無事 比率 人数 比率

19歳

以下

0 0 0 0 0

27

37.0%

0 0 0 1 1

9

40.9%

1

36

37.9%

20代 0 0 5 8 13 0 0 3 2 5 18
30代 3 2 6 3 14 1 0 0 2 3 17
40代 2 1 4 6 13

26

35.6%

0 0 2 1 3

8

36.4%

16

34

35.8%

50代 3 0 7 3 13 0 0

3

2 5 18
60代 1 0 7 6 14

20

27.4%

0 0 1 1 2

5

22.7%

16

25

26.3%

70以上

2

0 2 2 6 0 0 2 1 3

9

11 3 31 28 73   1 0 11 10 22   95  

比率

76.8% 23.2%  

お問い合わせ

長野県警察本部地域部山岳安全対策課
電話:026-233-0110(代表)