ここから本文です。
更新日:2025年11月6日
長野県(農政部)プレスリリース令和7年(2025年)11月6日
北信地域のりんご栽培ほ場で、「チュウゴクアミガサハゴロモ」が県内で初めて確認されました。本種は、果樹など幅広い植物に寄生し、果実や樹木を弱らせる恐れがあります。全国的に生息域を拡大しており、県内の他地域にも短期間で広がる可能性があります。園地点検を実施し、発見した場合は適切に防除してください。
りんご、なし、もも、ぶどう、ブルーベリー他多数の樹木
・令和7年10月中旬、北信地域のいちじくで寄生が確認され、農林水産省名古屋植物防疫所の解析で、これまでに本県では未確認であったチュウゴクアミガサハゴロモ「Pochazia shantungensis」であることが判明。
・その後、北信地域のりんご栽培ほ場でも成虫と産卵痕が確認された。
・成虫の体長は15mm前後、前翅長は14mm程度。翅の幅が先の方へ行くほど広がり、体型が三角形状となっている。
・幼虫及び成虫が枝から樹液を吸汁する。発生が多いと排せつ物によるすす病が発生する。
・雌成虫は寄主植物の枝に、樹皮を裂いて多数の卵を列状に産卵するため、細胞組織が損傷を受けて植物体が衰弱する。
・令和7年10月現在、対象作物において本種を対象とした登録農薬はない。
・産卵された枝は次年度以降の発生源となるため切除してほ場外に持ち出し、土中深くに埋めるなど適切に処分する。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください