更新日:2020年6月5日

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地震に備えて

はじめに

野県には、長野盆地西緑断層帯、伊那谷断層帯、阿寺断層帯など多くの活断層が存在し、特に糸魚川-静岡構造線断層帯は全国の活断層の中でも大地震の発生確率が高いとされ、今後の発生が危惧されています。
また、政府の発表によると、県内にも大きな被害が予想される南海トラフ地震(マグニチュード8~9クラス)が、今後30年以内に発生する確率は70%~80%とされています。
年をみても長野県では、平成23年3月11日の長野県北部の地震(最大震度6強)、平成26年11月22日の神城断層地震など、大きな地震が発生しております。
震はいつ発生するか分かりません。
震が発生したとき、家族や自分の身を守るためには日頃からの備えが大切です。
難場所の確認や家具の固定など身近なところからはじめてみましょう。

地震に備えて

大きな地震が発生したら

緊急地震速報とは

急地震速報は、最大震度5弱以上と推定した地震が発生する際に、強い揺れ(震度4以上)が予想される地域名を事前にお知らせする情報です。
急地震速報を見聞きしたら、周囲の状況に応じて、あわてずに身の安全を確保しましょう。
源に近い地域では、緊急地震速報が強い揺れに間に合わないことがあります。

南海トラフ地震とは

駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。
この南海トラフ沿いのプレート境界では、フィリピン海プレート(海側)がユーラシアプレート(陸側)の下に1年間に数cm沈み込んでいます。その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積されます。陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。

県内の南海トラフ地震に係る防災対策推進地域(34市町村)

府は、平成26年3月28日に開催された中央防災会議において、「南海トラフ地震防災推進基本計画を定め、人的被害を減らすための対策を強化する「防災対策推進地域」に全国で1都2府26県707市町村、長野県内では、震度6弱以上の揺れが想定される以下の34市町村が指定されています。

 

岡谷市、飯田市、諏訪市、伊那市、駒ヶ根市、茅野市、川上村、南牧村、下諏訪町、富士見町、原村、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村、松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村、根羽村、下条村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村、上松町、南木曽町、大桑村、木曽町

南海トラフ地震に関する情報

南海トラフ地震は、これまで唯一予知できる地震とされ、東海地震に係わる地震防災対策強化地域では、予知を前提とした防災対応を執っていましたが、平成29年9月の「南海トラフ沿い地震観測・評価に基づく防止対応検討WG」で、「現在の科学的見地では確度の高い地震の予測はできない」等の検討結果の報告を受け、従来の大規模地震対策特別措置法に基づく「予知」を前提とした現行の地震防災応急対策を改めて、新たな防災対策を定める方針としました。
象庁は、令和元年5月31日、中央防災会議において、南海トラフ地震防災対策推進基本計画が変更されたことに伴い、「南海トラフ地震臨時情報」及び「南海トラフ地震関連解説情報」の運用を開始しました。

情報名 情報の内容
南海トラフ地震臨時情報
  • 南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、又は調査を継続している場合
  • 観測された異常な現象の調査結果を発表する場合
南海トラフ地震関連解説情報
  • 観測された異常な現象の調査結果を発表した後の状況の推移等を発表する場合
  • 「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合における調査結果を発表する場合

南海トラフ地震臨時情報」は、情報名の後にキーワードを付記して詳細な情報を発表します。

海トラフ地震臨時情報(調査中)、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)

キーワード 各キーワードを付記する条件
調査中 以下のいずれかにより臨時に「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催する場合
・監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生
・ひずみ計で南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる変化を観測
・南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測
巨大地震警戒 想定震源域内のプレート境界においてモーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価する場合
※モーメントマグニチュード:断層のずれの規模をもとにして計算したマグニチュード。
地震波の最大震幅から求める従来のマグニチュードより、巨大地震に対しても規模を正しく表せる特徴を持つ。
巨大地震注意 監視領域内において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合
想定震源域内のプレート境界面において、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合
調査終了 巨大地震警戒、巨大地震注意のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合

 

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お問い合わせ

長野県警察本部警備部警備第二課
電話:026-233-0110(代表)