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更新日:2014年1月6日
長野県知事 阿部守一
それでは、平成26年最初の会見を始めさせていただきたいと思います。
今日、仕事始めということで先ほど仕事始めの式でもいろいろお話をさせてもらいましたけれども、長期的なスパンに立って将来を見据えた仕事をしていく、そういう年にぜひしていきたいなと思っています。今日、仕事始めということでありますけれども、昨日、出初式、天龍村と売木村にお伺いをして実質的な私の仕事はスタートさせていただいたわけでありますけれども、長野県ずっと車で天龍村に行く途中に景色をぼーっと眺めていましたけれども、朝早く出たので北アルプスあるいは中央アルプス、本当に美しい景観だなと感動しながら車に乗っていましたけれども、こうした長野県の特色であったり、長野県の強みをさらに磨きをかけて伸ばしていきたいと思っています。そういう意味で、銀座の発信拠点も積極的に活用していきたいと思いますし、短期的な政策だけではなくて、長期的な方向を見据えた山岳高原観光地づくりであったり、健康長寿の長野県づくりであったり、そうした長野県の強みをさらに伸ばす方向付けをしていきたいと。そうした観点を持ちながら、予算編成にも臨んでいきたいという思いを新たにしているところであります。私の方からは以上であります。皆さんからのご質問をよろしくお願い致します。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
先ほどの知事のごあいさつをお伺いしていて、ふと私どもの正月の紙面をご紹介するのも恐縮なんですが、林知事に始まる民選知事からちょっと振り返ってみたんですけれども、そういった意味での過去長野県政を振り返ったスパンのお話はちょっとなかったものですから、せっかくなのでお伺いしたいと思うのですが。それぞれ、林さん、西沢さん、吉村さん、田中さん、村井さんと、これまで5人の知事が県政を執ってきましたけれども、知事として、何か参考になるモデル、もしくは反面教師的になるモデル、突然の質問で恐縮ですが、ちょっと振り返っていただきたいと思います。
長野県知事 阿部守一
吉村知事以前については、私自身、直接把握ができないんですが、やっぱり私は自分自身その中で仕事をしてきた田中県政ですよね。良い面、悪い面、両面参考になる部分があるなと思います。結果的に県民の期待と信頼に十分応えきれなかったわけであります。それは、政策を進めていくにあたって、やはり多くの皆さんの理解と協力を得るということに十分力を注ぎ切れなかった。あるいはあえて、そういう道を歩まなかったというところがあったと思います。これは、反面教師として私が十分認識して県政運営を進めなければいけないところだと思います。逆に同じ田中県政で参考にすべきことも私はあると思っていまして、先ほど、仕事始めのあいさつの中で、県職員に少しずつ思考の幅とか、行動の幅をちょっと広げてもらうだけで、大分変るのではないかというお話をさせてもらいました。従前の枠組み、前例踏襲ということから脱却していくということについては、私は田中県政が取ろうとしていた方向性については、私も一緒にやっていた立場でありますから、間違っていなかった部分も多くあったと思っています。ただ、極めて乱暴なやり方であったために大勢の皆さんの理解と協力を得られなかったわけでありますので、そういう意味で私としては、丁寧に、これから県政を進めていくにあたっても、さまざま意見が異なる課題であるとか、大勢の皆さんの協力をいただかなければいけないテーマがあるわけでありますけれども、丁寧な説明、そして理解と協力を得るということを、しっかり意を用いて取り組んでいきたいと思っています。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
新しい方向性を模索したいですとか、一方で、長野県のこの良き自然を守るというお言葉もあったり、政治というのは確かにいろいろな過去からの大事なものを守る一方で、新しいものを生み出していかないと私たちの暮らしというのは確かにこういった時代良くならないとは思うんですが、ただ一点、特にお伺いしたいのは、私ども新年の、年末から新年にかけて、各県議にアンケートをしたんですが、性被害防止、これは重要なことだと思うんですが、そこで法規制ということについては、是非については、知事も検討するということで、この1年間やってこられましたけども、法規制という手法と言いますか、いわゆる淫行処罰規定ということの導入については、賛成の方、はっきりおっしゃっている方は10人にとどまっていたと、反対の方が現時点では19人と、他にいろいろ子細に聞いているんですけども、慎重な方もその他の部分28人ですけども、それぞれ聞いてみるとかなり慎重の方が多かったということなんですけど、知事直接聞いていないからというふうにおっしゃるかもしれませんけども、この結果について、これは西沢さん以来の長野県の取っていた、ある意味大切にしてきた伝統の部分だとは思うんですが、知事にちょっとこのアンケートの結果について受け止めをお伺いしたいと思います。
長野県知事 阿部守一
アンケート結果は見ていないのであれですけど。何というか、どういう聞き方をされているかによるのだと思うのですが、何度もこの場でも申し上げていますけれども、まだ条例を制定するかどうか、するとしたときにどういう中身になるかというのが分からずに賛成、反対というのはあり得ないと率直に思っています。先ほど冷戦終結の話をしましたけれども、もはやイデオロギー的にですね、右だ左だ、上だ下だとか、そういう話をするべき時代ではないと私は思っておりまして、本当に子どもたちにとって何が必要なのか、子どもたちが置かれている環境をより良くしていく上では、何が必要なのか、そういう現実を直視してその中で真に必要なことを考えていくということが私たちに求められていることだと思います。例えば、「淫行処罰規定を盛り込んだ条例」という言葉が独り歩きしていることに対して、私は率直にやや違和感を持って受け止めているところであります。
日本放送協会(NHK) 清木まりあ 氏
今年の抱負という中で、来年度の当初予算についてもう少し詳しく具体的にお伺いできますでしょうか。
長野県知事 阿部守一
具体的にというのは、今、総務部の方で予算調整しているところでありますけれども、私とすれば、先ほども言いました時代の大きな変化、流れ、そうしたものをしっかりと見据えた方向付けをしていかなければいけないだろうと思っています。そうした大きな方向付けというのは、「しあわせ信州創造プラン」の中にかなり私の思いも含めてですね、込めさせていただいているところでありますので、計画策定2年目と、昨年の段階ではまだ計画の策定と並行して予算編成していたわけでありますけれども、今年はある意味で、「しあわせ信州創造プラン」と予算編成をですね、本格的に一体化させて具現化をしていく年にしていきたいと思っています。
日本放送協会(NHK) 清木まりあ 氏
ありがとうございます。
日本経済新聞 学頭貴子 氏
今日、仕事始めの式のご挨拶でも長期的なスパンでということを強調されておられましたが、周知の通り今年は任期が迫っている中で、知事ご自身の出馬、進退についてですね、現状どうお考えていらっしゃるか、もしくは出馬するか否かの表明の時期については、今のところ、もう、どうお考えでいらっしゃるか、現状のお考えをお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
これからそういうご質問が増えるのかもしれませんけど、年末年始、非常に私は、十分ゆったりと休養させていただきましたんで、年末の段階と全く変わっていないと。まだ、しかるべき時期に判断していきたいと申し上げるだけという状況であります。
毎日新聞 小田中大 氏
先ほどの質問に関連してですが、長期的スパンを捉えて中で、その新しい対応をしていくということが今年の県政運営の中では重要な部分になってくると思いますが、一方で、県政運営の方ではですね、県立大の問題もそうですし、あと条例の方は今年度、来年度の中でなんとかあがっていくと思いますけれども、まだ、今後どうしていくかっていう部分も残っていると思います。で、一期四年という中では、かなり時間としては限られているものだと思うんですけれども、そういった意味では長期的と考えると当然、来期も見据えた運営になっていくと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
長野県知事 阿部守一
行政を進めていく上で、やはり常に短期的な視点と長期的な視点と両面を持っておかなければいけないだろうと思います。とりわけ甲午の年、60年、大きな意味で、30年の折り返し地点だということで、少し自分自身長期的な視点で振り返るとどうなるかということを改めてこの年始に考えたことをお話をさせていただいたところであります。県政、いろいろな意味で継続性が必要な部分と、逆にあえて変えていった方がいい部分と両面あるわけでありまして、そういうことも踏まえながら、私自身どういう形でこれからの長野県を考えるかと、そして自分自身、県民の期待にどう応えるかということはしっかり考えていきたいと思っています。
毎日新聞 小田中大 氏
あと一点なんですけれども、しかるべき時期に適切な形で進退を表明されるということになると思うんですけれども、その場合において通例もそうなんでしょうけれども、いわゆる議会が2月にあって次は6月ということで知事選までにあと2回あるわけなんですけれども、知事の中で表明する場というのはどのように設定すべきであるかというのがお考えがあればお伺いできますか。
長野県知事 阿部守一
実は全く考えていないですね。ただ、皆さんの方が今まではこうだったんじゃないかとか他の県はこうしているというのをご存知なような気がしますけれども、そういうところにまで全く思いが至っていないというのが今の現状であります。
読売新聞 佐藤寛之 氏
同じく知事選の関係なんですけれども、来たるべき時期というところで、昨年末のところでは来年度予算もできてからというようなところをおっしゃっていたかと思うんですけれども、一つ来年度予算の方向付けができた時期というのは来たるべき時期というところに該当してくるんでしょうか。
長野県知事 阿部守一
そういう趣旨で申し上げては決していないと思うんですけれども、これから予算編成もあるのでそういうことを考える状況ではない観点で申し上げたので、予算が、編成できればその時期ですねと考えて申し上げているつもりではないです。そういう意味ではそうしたことも含めてですね、今の時点では全く白紙の状況であります。
読売新聞 佐藤寛之 氏
あとちょっと別の方向なんですけれども、マルハニチロの冷凍食品の問題で、年末年始県でどういうふうな対応をしてきたのか、先ほどの部局長会議の中では、とりあえず報告されているものはないということでしたけれども、具体的にどういう対応を取っているのかお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
この群馬県、株式会社アクリフーズの冷凍食品から農薬が検出されたという件に関しまして、長野県としてはまず昨年の末、12月30日の段階で群馬県から情報提供を受けて、県下の10保健所、そして長野市の保健所の担当者に情報を伝達周知させていただいております。その後、厚生労働省からの文書に基づいて、県下10保健所の担当者への通知、担当者へ通知の内容を伝達周知をすると同時に、長野県食品衛生協会への通知、伝達そして会員への周知の依頼、食品等の自主回収情報をホームページへの掲載と、こうしたことを行ってまいりました。そういう中で、先ほど部長会議でも報告がありましたけれども、今の時点で直接健康被害が出ているという情報はないというのが現状であります。
読売新聞 佐藤寛之 氏
今後、今の段階で、さらに何か通達をしていく、あとは対策を行っていくという予定はないということなんでしょうか。
長野県知事 阿部守一
特段の変化がなければ、改めての通知等を考えてはおりません。
読売新聞 佐藤寛之 氏
分かりました。ありがとうございます。
長野県知事 阿部守一
今年も一年よろしくお願い致します。
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