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更新日:2013年8月27日

第5回長野県市町村合併審議会議事録

  • 開催日時:平成20年7月4日10時から
  • 開催場所:県庁階特別会議室
  • 出席委員:横道会長、市川委員、伊東委員、小林委員、鷲見委員、西塚委員、母袋委員
  • 県出席者:村井知事、浦野総務部長、春日市町村課長ほか

開会

(田中市町村課企画幹)
お待たせいたしました。それではただいまから、第5回長野県市町村合併審議会を開会させていただきます。委員の皆様には、ご多忙中のところお集まりいただきまして誠にありがとうございました。
始めに新委員のご紹介をいたします。お手元に委員名簿をお配りさせていただいておりますが、これまで委員をお務めいただきました髙橋委員につきましては、栄村長の任期満了に伴いまして、5月14日をもってご退任となっております。5月15日からは、同様に長野県町村会からご推薦いただきまして、町村会の副会長で下條村長の伊藤喜平様に委員としてご就任いただくこととなりました。伊藤委員におかれましては、本日急きょ欠席となりましたので、委員名簿をもってご紹介とさせていただきます。
なお、本日は、他に沼尾委員、佐々木委員より、所用のため欠席させていただきたい旨のご連絡がございましたのでご報告申し上げます。
始めに村井知事よりごあいさつ申し上げます。

知事あいさつ

(村井知事)
おはようございます。長野県知事の村井仁でございます。日頃大変お世話になっております。ありがたくお礼を申し上げます。
本日は第5回長野県市町村合併審議会を開催いたしましたところ、委員の皆様方にはご多用中にもかかわらずご出席を賜りまして、ありがとうございます。
この審議会におかれましては、平成19年4月に設置し、これまでに4回の会議を開催し、市町村を取り巻く状況や市町村合併の必要性、県の役割等につきまして、大変ご熱心に審議を重ねて頂きまして、県の合併に向けた取組の方向性等について貴重なご意見を頂戴しております。委員の皆様には、心から感謝と敬意を申し上げる次第であります。
ご承知のとおり、合併新法の期限が残すところあと2年を切るという状況でございまして、県内の合併に向けた動きが本格化しつつあり、極めて重要な時期にさしかかっていると考えております。
本県としましては、審議会におけるこれまでの審議を踏まえまして、市町村の自主的・主体的な取組というものを尊重しながら、合併新法下でのさらなる合併に向け、この2月に「市町村合併支援方針」の策定と、それから私が本部長となります「新長野県市町村合併支援本部」の設置を行いました。また3月には「新長野県市町村合併支援プラン」を策定し、全庁をあげて合併を支援する体制・環境の整備を図ったところでございます。
私としましては、合併は、市町村が将来的にも行政サービスを維持していく、行財政基盤を強化するための極めて有効な手段の一つであると、このように認識しておるわけでございます。もとより市町村のあり方をどうするかは、それはそれぞれの地域に住む人々が主体的に決めるべきことでございます。
しかし、県としましては、更なる合併に向けた取組、そして合併を選択した市町村に対しまして、最大限の支援を行ってまいりたいと、このように考えておるところでございます。
こうした中、このたび、阿智村と清内路村において法定合併協議会が設置され、両村長から去る6月23日に合併新法に基づく合併構想の対象市町村として位置づけてほしいという旨の申入れをいただきました。
これまでの両村における合併に向けた取組、とりわけ両村長、両村議会の皆様に対しまして、大いに敬意を表したいと存じます。
県としましては、このあと、合併構想(案)について諮問させていただきますが、この構想(案)は昨年度1年間、この審議会でご審議いただいた内容を総括したものに、両村を構想対象の組合せとして加えた構成になっておりますので、よろしくご審議のほどお願いしたいと思います。
両村における法定合併協議会の設置は、合併新法下では県内で初めてのものでありますので、今後の合併協議や、新しいむらづくりが円滑に進むよう、県としましては、速やかに構想を策定するなど、現地機関、具体的には下伊那地方事務所等でございますけれど、これを含めまして、全庁をあげてできるだけの支援を行ってまいりたいと考えております。
諮問に対しましては、委員各位の忌憚のないご審議をお願い申し上げまして、冒頭のごあいさつと代えさせていただきます。

(田中市町村課企画幹)
それでは、審議に先立ちまして、ただいま知事から申し上げましたとおり、去る6月23日に、阿智村・清内路村から、合併構想策定の申入れがございましたので、本日は、これを受けまして、市町村の合併の特例等に関する法律第59条第3項に基づき、「長野県市町村合併構想(案)」について、知事より諮問を行います。それでは、お願いいたします。

―諮問文を知事から横道会長へ手交―

(田中市町村課企画幹)
ありがとうございました。それではお手元には諮問の写しをお配り申し上げさせていただきます。
なお、村井知事は公務の関係で、ここで退席とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(村井知事)
申し訳ございません。今日は議会の最終日で、いろいろございまして。どうぞよろしくお願いいたします。

(田中市町村課企画幹)
それではこれより議事に入っていただきますが、進行につきましては審議会条例第5条に基づき、横道会長にお願いします。

議事

(横道会長)
おはようございます。それでは、これから私が議事を進行させていただきます。
ただいま村井知事より諮問がございましたが、阿智村と清内路村において法定合併協議会が設置され、構想策定の申入れがありました。これを受け本審議会として、正式に合併構想の策定について審議することとなりました。皆様のご協力をお願いいたします。
本日の議題は、その構想案を中心としまして、お手元に配布されておりますとおりでございます。まず事務局から、本日の諮問とこれに対する答申についての法的な位置づけ、それから本日の議事の内容、資料の概要について説明をお願いします。

(春日市町村課長)
4月より市町村課長を務めております春日良太と申します。よろしくお願いいたします。
では、私からまず、構想策定の諮問と答申についての法律上の位置づけについてご説明致します。合併新法では、第59条第1項で県が合併構想を策定することとしており、第3項では県が構想を策定するに当たっては、合併審議会の意見を聴かなければならない、としております。したがいまして、今回、県が合併構想を策定するに当たり、合併審議会に構想案をお示しし、ご意見を伺う旨の諮問をしたところでございます。今後、審議を経て、答申としてご意見をいただいた上で、県において正式に構想を策定することとなります。
なお、答申を頂いた後の県の構想策定に係る手順につきましては、答申をもとにまず県としての正式な構想案を決定し、県で定めております各種計画に係る「県民意見公募手続きに関する指針」に沿いまして、パブリックコメントを行います。原則1ヶ月以上、最低でも2週間以上のパブリックコメントを行いまして、その後正式に県として構想を決定することとなります。
次に、本日の議事の流れについてご説明します。また併せて、お手元の資料の確認もさせていただきますので、よろしくお願いします。
会議次第をご覧ください。議事の1、先ほど諮問させていただきました「長野県市町村合併構想(案)」についてご審議いただきたいと思います。
資料1として、県で策定しました構想案を用意させていただきました。本構想案は、第1回審議会から第3回審議会において、市町村を取り巻く状況や市町村の望ましい姿、市町村合併の必要性、県の役割といった点についてご審議をいただいた上で、前回の第4回審議会で「これまでの審議に係る総括」を行い、その総括した審議内容をベースとして、これに若干の補足説明と必要な資料を加えた形のものを今回ご提出いたしました。
なお、本構想案につきましては、6月24日付けで委員の皆様へ送付し、事前にご意見を伺わせていただきました。
また、県議会への説明ですが、7月1日に県議会6月定例会の総務企画委員会において、構想案の内容について説明させていただきましたのでご報告いたします。
続きまして、議事の2ですが、「長野県の合併支援について」としまして、「長野県市町村合併支援方針と新長野県市町村合併支援プラン」のご説明を予定しております。
前回の審議において、県内の合併に向けた動きが、阿智村、清内路村等々、本格化しつつある状況を鑑み、更なる合併に向けた県としての支援について、審議会の総意として横道会長から浦野総務部長に対し、次の3点について口頭による申入れをいただきました。
1点目が、県の合併に関する支援方針を早急に構築すること、
2点目として、現地機関を含む全庁的な支援体制を早急に整えること、
3点目として、具体的な支援策を盛り込んだ支援プランを早期に策定し、県として積極的な支援に取り組むこと、この3点について申入れがありました。
この申入れを踏まえまして、資料2にありますとおり、去る2月22日に「長野県市町村合併支援方針」の策定と「新長野県市町村合併支援本部」の設置をいたしました。また3月28日には、第1回支援本部を開催し、「新長野県市町村合併支援プラン」を策定し、合併に向けた市町村の取組に対し、全庁をあげて支援していく環境・体制を整えた次第でございます。資料2につきましては、資料1に引き続きご説明させていただきたいと思います。
議事の3、「その他」としましては2点ございます。
まず、資料3「合併に向けた市町村の動向」についてでございます。こちらにつきましては、前回の審議会において、横道会長より、関係市町村の動向を随時、委員の皆さんに情報提供するようにとのご指示をいただきまして、これまでに3回の資料提供をさせていただきました。最終の資料提供が5月末現在のものでございますので、その後の動きに係る記述を加えさせていただいたものを資料3として用意いたしましたので、後ほどご説明させていただきます。
2点目は、「合併機運の醸成に係る講演会等の開催」についてでございます。こちらにつきましては、前回の審議会でもご説明しましたが、これまでの審議において頂きましたご意見を踏まえ、今年度、県下各地域において合併機運の醸成に向けた取組を、実は市町村等々、これまですでに行っております。
今後、横道会長のお力添えを得て、合併機運の醸成に加え、合併新法後を視野に入れた今後の市町村経営を考える講演会を計画しております。その内容等について資料4により説明させていただきます。
以上につきまして、順次説明してまいりますので、それぞれよろしくお願いします。もし資料が欠けておりましたら、お申し出ください。

(横道会長)
資料に配布もれ等はございませんか。それでは議事に入りたいと思います。中心となりますのは、議事の1「長野県市町村合併構想(案)」でございますが、関連いたしますので、議事2の「長野県の合併支援」について、「長野県市町村合併支援方針と新長野県市町村合併支援プラン」、これについても併せて議事としていきたいと思います。
それでは、資料1から、事務局よりご説明いただき、それを踏まえ審議をしてまいりたいと思います。資料1「長野県市町村合併構想(案)」でありますが、先ほど事務局よりも説明いたしましたが、この構想案は、本審議会で昨年1年間、4回にわたり審議を重ねてきた内容や提出された資料を踏まえ、策定しているものであります。また、今回は阿智村と清内路村の合併のスケジュールの関係もあって、私から特に事務局にお願いし、委員の皆さんに事前配布して、できるだけご意見を頂いておくように依頼したところでありますが、特段、事前のご意見の提出はなかったと聞いております。この構想案はこれまでの審議、特に第4回の総括をベースに策定されたものであります。委員の皆さんもその点を十分ご理解いただいているものと思います。
それでは資料1と併せて、資料2「長野県市町村合併基本方針と新長野県市町村合併支援プラン」についても併せて説明をお願いいたします。そしてこれらを踏まえまして、ご審議いただきたいと思います。

(伊藤市町村課合併支援係主査)
-資料1の一部を説明-


(玉井市町村課合併支援係長)
-資料1の一部及び資料2を説明-

(横道会長)
ありがとうございました。それではただいまの説明を踏まえ、構想案の審議に入ります。事前にご意見の提出はなかったということでありますが、ただいまの説明を踏まえまして、改めてご質問、ご意見がございましたらお願いします。

(母袋委員)
今それぞれ説明いただきまして、われわれがこれまで議論を重ねてきたことは、すべて盛られているのではないかなと感じました。コンパクトにまとめられているという点と、私が特に提示した「合併の必要性」というものを、県の立場でどういうインセンティブを与えながら、必要性を盛り込んでいくかということに関心を持っておりましたが、内容的には県の考え方ははっきり示されてきているなと感じました。併せて、全庁的に取り組む姿勢が具体化されてきたと思います。
したがって、全体的にはこういう内容でよろしいと思います。ちょっとご質問がありますが、2ページ、言葉の使い方なんですが、地方分権の進展の中で、文字には行政運営とありますが、説明では行財政運営と使われましたが、どう使い分けされているのか、お聞きしたいと思います。
少し気になるのは、今回の地方債残高を見ても、小規模市町村、小規模自治体、この将来のあり方というのが、現状では、今の時点では運営、経営できても、道州制がどうなるか分かりませんけれど、未来を考えたら、非常に厳しいということが明白ではないかなという気がしております。では、小規模市町村、今は合併しないという選択をしても、将来どうなるんだと、これは自己責任で片付けられるかいつも疑問に思います。新たな動きとして、下伊那地域で連携を図っていくということもありますが、しかし、連携というのも一定の限界があると思います。当面連携していくとしても、財源というのは伴っていくので、そうなると、どうしても小規模市町村を誰がどういうふうにしていくのだと、このことは、限界集落的なものと含めて気になるところだなと思います。この辺りの記述があっさり書いてありますが、この程度でいいのかなという疑問はちょっとしました。
それと現況のそれぞれの3地区ですね、阿智村、清内路村が出てきておりますが、それぞれの各地域において見ていくと、自治体、組長、住民、議会の主体的な取組、行動になっているなと思います。そういう意味では、われわれが議論してきた中の理想的な動きで動いているのではないかなと思います。大いに県の立場からも支援、バックアップを今後していくべきだと、改めて申しさせていただきたいと思います。

(横道会長)
2点目について、私も少しコメントしたいと思いますが、まず事務局の方から。

(玉井市町村課合併支援係長)
本文の中で示させていただいている、行政運営、行財政基盤という言い方について、若干表現が違っている部分がありました。行政運営というのは、財政も含めた意味での行政運営です。行政運営の効率化を総括いたしまして、行財政基盤の強化という表現をしています。本文が正しいとご理解いただきたいと思います。

(横道会長)
行政というのは広い意味では財政も含むという点と、行政サービスの効率化ということで、財政の方はいかにお金を使わないでやるかということで、それは効率化の方に入っていますから、最初のところでは行政運営の効率化という使い方をさせていただいています。
小規模市町村ということでは、私も問題意識を強く持っていますが、この点ではそれぞれの各自治体で考えていただく話であります。その際、国の動きも絡みますので、情報提供をまずしっかりやって、県として働きかけていくべきと考えます。3点目は激励ということでよろしいでしょうか。

(母袋委員)
はい。

(横道会長)
他にいかがでしょうか。

(伊東委員)
第4回を踏まえまして、県の取組というのは、非常に積極的に、知事も本部長として支援するということで、素晴らしいことだと思います。今度、阿智村と清内路村が構想の中で出てくるわけですが、清内路村が進めている、「合併することが地域の自治権を守ること」は、まさに私はそのとおりだと思います。そういった形になるように、県として支援をいただきたいと思います。
会長さんと母袋委員さんからお話があったように、まだまだ下伊那地域も含めて、人口1万人未満の町村は多いわけですけれども、財政的に大変だと思います。そういうところで、合併の機運がでてこないという点。もう一つは、私は市町村が自主的に一生懸命やることは素晴らしいことだと思いますが、例えば水道料金や下水道料金が、合併をして人口の多いところの料金と比べたときにどの程度の格差があるか、それから、福祉がどうなっているかなど、県がもう少しその点を調べて、皆さんにもお知らせをして、合併しないとこういう風に大変だということもお話してほしいと思います。
財政は厳しいのは同じだけれど、大きなパイの中に入ると、私も伊那市と合併してみて、高遠町独自でいたときには、毎年、下水道料金、水道料金を上げなければならないのが、合併の協議によって、5年間は不均一、5年目でようやく合わせていくということで、その点では負担が急激に増えないでよかったと感じています。そうした小さな、人口千人以下や千人台のところが、住民の負担が多くていいのかどうなのか。私はその地域の住民の皆さんが全体的なことが良く分かっていないと思います。そういうことを分かるようにしていくのが、これからの県の仕事じゃないかと思います。

(横道会長)
ありがとうございます。県としてしっかり対応していただければと思います。他にいかがですか。よろしいでしょうか。
それでは、まとめに入りたいと思います。先に申し上げましたが、この構想案については、一部補足として追加、修正等が行われているようですが、基本的にはこれまでの4回の審議会で実質的に審議してきた事項をまとめたもので、それを十分に反映した内容になっております。また、阿智村と清内路村から合併構想対象市町村へ位置づけてほしいとの申入れがありましたので、それを具体的な組合せとして含めたということで理解できると思います。したがいまして内容について、当審議会として「妥当である」ということでよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声)

それでは、答申の方法についてですが、ただいま、「妥当である」とのご判断を頂きましたので、その旨を明記した答申書を作成し、日程の都合が付けば、本日中に村井知事に答申したいと思いますが、対応について、会長である私に一任していただくということでいかがでしょうか。

(「異議なし」の声)

ありがとうございます。それではそのように進めさせていただきます。事務局もよろしくお願いします。それでは議事の3「その他」に入ります。
2点ございますが、資料3「合併に向けた市町村の動向」と資料4「合併機運の醸成に係る講演会等の開催」について一括して事務局からご説明願います。

(三森市町村課合併支援係主任)
―資料3、4を説明―

(横道会長)
ただいまの説明3,4につきまして、ご質問等ありましたらお願いします。私も4回ほど講演させていただきます。できるだけ情報提供に努めていきたいと思います。全体を通していかがでしょうか。それでは議事の3につきましてはこれぐらいにしたいと思います。
最後になりますが、県におかれましては、合併に向けた市町村への支援について、引き続き積極的に行っていただきたいと思います。それから資料3で説明がありましたように、県内市町村の動きを見てみますと、追加的な申入れということも想定されますので、それに関連して、合併に向けた市町村の動向に関する情報提供を適宜行っていただきたいと思います。それでは、本日の審議はこれで終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。

(田中市町村課企画幹)
ありがとうございました。それでは以上をもちまして、第5回市町村合併審議会を閉会します。皆様ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部市町村課

電話番号:026-235-7063

ファックス:026-232-2557

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