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更新日:2023年1月30日

水産試験場

名前は、「信州サーモン」です

マス類の新しく開発した養殖品種が水産庁から承認されました。
水産試験場が種苗生産及び養殖を行うために水産庁に対して申請していました新しい養殖品種が、平成16年4月26日付けで承認されました。
名称は「信州サーモン」に決定しました。

1特性
ニジマスとブラウントラウトを、バイテク技術を用いて交配した一代限りの養殖品種
です。

ニジマス四倍体※1メス×ブラウントラウト※2オス
矢印
「ニジマスの染色体を2組、ブラウントラウトの染色体を1組もった三倍体※3

 

2特徴
○ニジマスに比べ成長が良い。
○ニジマスに比べきめが細かい肉質で美味
○体色が銀色できれい。
○ニジマスが罹りやすい魚の病気に強い。
○ニジマスの飼育施設、飼育技術がそのまま使える。

普通のニジマスは染色体を2組持つ二倍体ですが、受精卵に高い圧力を与えることで、染色体を4組持つ四倍体を作り出すことができるようになりました。
また、ブラウントラウトの雌を性転換させて精子を得ることができるようになったため、すべてメスの「信州サーモン」の生産が可能になりました。

ニジマス四倍体との交配による様々な異質三倍体の作出

※1ニジマス四倍体
ニジマス(二倍体)の受精卵に、発生の初期段階で圧力を加えることで細胞分裂を1回だけ阻止することにより、ニジマス四倍体を作り出すことができます。

※2ブラウントラウト
ヨーロッパ原産のサケ科大西洋サケ属の魚(3~4歳魚で20~50cm、最大では1mを超える。)

※3三倍体
ニジマス四倍体と通常のブラウントラウト(二倍体)を普通に交配させることで三倍体を作り出すことができます。
メスの三倍体の魚は、繁殖能力を持たないため、成熟、産卵のため卵に栄養を費やすこともなく年間を通じて肉質が一定でおいしいほかに、万が一自然界に出ても繁殖することがありません。

 

お問い合わせ

所属課室:長野県水産試験場 

長野県安曇野市明科中川手2871

電話番号:0263-62-2281

ファックス番号:0263-81-2020

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