ここから本文です。
更新日:2022年7月8日
裾花ダム管理事務所
陸地や川に降った雨や雪解け水は川に集まって下流へ流れ、ダムへ流れ込みます。この雨などの水が集まる範囲のことを流域面積といい、裾花ダムでは250km2、奥裾花ダムでは65km2の広さがあります。長野市では冬に多くの雪が降るため、山の雪が解ける4月頃になると川の流量が増加します。例えば奥裾花ダムでは、冬に毎秒1~4トン程度だった水の量が、春には4~40トンほどにもなります。
両ダムでは、流れ込んだ水のエネルギーを有効活用するため、水をいったん水力発電所へ引き込んでいます。そして水の勢いで水車を回して発電し、下流へ放流しています。水力発電所へ送ることのできる水の量には限度があるため、これを超えた分はダム湖にいったん貯水しています。しかし、春になると多くの雪解け水が流れ込み、ダム湖に貯めることができなくなってしまうため、発電に使うことのできない分の水をゲートから放流しています。
ゲートから放流する際は、流入量に応じてゲートの開度を調節して放流量を変える必要があるため、職員が24時間常駐して作業しています。
ここでは、ゲート操作対応の様子について、簡単に紹介します。
現在の流入量などを確認して、ゲートを操作する時刻と放流量を決めます。
電話連絡するなどして、両ダムで情報を共有します。
ゲートを操作して、放流量を増減します。最も注意の必要な作業です。
次にゲートを操作する時刻などを検討するため、ダムで観測している気温や河川水位などのデータ、気象庁が公表している降水短時間予報などを確認し、今後流れ込む水の量を予想します。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください