ホーム > 健康・医療・福祉 > 食品・生活衛生 > 食品衛生のホームページ > 長野県食品衛生監視指導計画等の実施結果を掲載しています > 平成27年度長野県食品衛生監視指導計画の実施結果
ここから本文です。
更新日:2022年4月5日
長野県食品衛生監視指導計画は、食品の安全性の確保を図るため、
「食品の安全を見守ります」:食品を取り扱う施設への立入検査と県内に流通している食品の検査
「衛生管理を支援します」:食品事業者が行う自主的な衛生管理の実施促進と人材の育成
「県民と共に進めます」:県民の皆様との積極的な意見の交換と迅速かつ正確な情報提供
の3つの基本的な方向を定め、実施してきました。
平成27年度長野県食品衛生監視指導計画の実施結果がまとまりましたのでお知らせします。
◆食品を取り扱う施設への立入検査状況
保健所の食品衛生監視員が行った立入検査の実施状況(PDF:104KB)
本計画では、食品衛生法に基づく営業許可が必要な施設20,476件及び学校・保育所などの給食施設689件を立入検査することとしています。立入検査は、営業許可が必要な施設に対し21,414件(104.6%)、給食施設に対し780件(113.2%)実施しました。(合計22,194件、実施率104.9%)
◆野生きのこ販売所への立入調査実施状況
長野県の特徴として、例年、有毒きのこによる食中毒が発生しています。有毒きのこが販売されないよう野生キノコ販売所に立入検査を153件実施し、野生きのこは確実に鑑別師販売するよう指導を行いました。
◆県内に流通する食品等の検査状況
県内に流通する食品等の検査については、2,462件の検査を計画し、2,428件(98.6%)実施しました。
保健所あるいは環境保全研究所で実施した食品等の規格基準検査の状況(PDF:126KB)
また、県内に流通する食品の放射性物質の検査について、農産物47検体、水産物32検体、乳・乳製品23検体、飲料19検体の合計121検体実施しましたが、基準値を超える放射性物質は検出されませんでした。
◆違反食品の発生状況と措置
保健所等で実施した食品の検査の結果、規格基準違反が5件ありました。当該製品について、製造者等に対して廃棄命令や再発防止の指導、関係自治体に通報等必要な措置を行いました。
◆食肉衛生検査所の検査状況
と畜検査頭数
|
牛 |
馬 | 豚 | めん羊・山羊 | 合計 |
検査頭数 | 8,832 | 43 | 143,724 | 303 | 152,902 |
BSE等検査状況
平成25年7月1日からは、と畜場における検査対象月齢を48か月齢超に引き上げたとしても、人への健康影響は無視できることから、BSE検査の対象月齢を48か月齢超へ引き上げて検査を行っています。
検査頭数 | 陽性頭数 | |
牛 |
1,675 |
0 |
めん羊・山羊 |
228 |
0 |
食中毒の発生状況と措置
食中毒の発生は9件で、営業施設8件でした。
営業施設に対しては、営業停止の措置を行い、健康被害拡大防止や再発防止について指導を行いました。
食中毒の原因となったものは、ノロウイルス5件、カンピロバクター2件、アニサキス1件、植物性自然毒1件でした。
自主的な衛生管理の促進として、食品等事業者の中から長野県知事が委嘱した1,088名の「食品衛生推進員」により、食品取扱い施設への巡回指導と助言を実施しました。
また、この他、食品衛生推進員は、新規に営業を開始する際の相談や食品衛生情報の周知を行いました。
推進員の活動日数 | 推進員による巡回指導及び助言件数 |
延べ27,769日 | 131,035件 |
◆人材の育成
1 食品衛生推進員に対する研修
自主的な衛生管理を促進する食品衛生推進員の資質向上を図る研修会を実施しました(10回)。
2 食品等事業者に対する講習
食品等事業者や集団給食施設の従事者等に対し、保健所等の食品衛生監視員が食中毒や違反食品の発生を防止するため、講習会を開催しました。
講習会回数 | 受講者数 | |
食品等事業者 | 348 | 31,977 |
集団給食施設関係者 | 60 | 5,548 |
合計 | 408 | 37,525 |
◆県民の皆様のご意見をいただきます。
保健所への食品衛生に関する相談受付状況
消費者の皆様からの相談は、店舗の商品管理などに対する苦情が442件、調理師等資格、食品の衛生的取扱い方法などに関する相談が3,871件、講習会開催などの要望が130件がありました。
◆県民の皆様が参加した意見交換を行います。
1 みんなの食品安全・安心会議
県民の皆様と食品関係事業者の方及び県の関係者が食品の安全性に関する知識と理解を深め、相互理解を促すことを目的に県下10か所の保健所で開催しました。
2 夏休み食品衛生親子体験事業
親子で食品の安全性に関する知識の普及と相互理解を深めるため、夏休み期間中に県内3か所の食肉衛生検査所において開催しました。
3 県政出前講座
県民の皆様から「食の安全・衛生対策」をテーマに申込みを5件いただきました。
4 食の安全・安心シンポジウム事業
9月3日に伊那文化会館において、公益社団法人日本食品衛生協会 佐藤 邦裕 技術参与を迎え『食品の異物混入クレームはなぜ起きる?~消費者と事業者の対応は~』を演題に基調講演をいただいた後、パネルディスカッション及び意見交換を行いました。
5 信州フードセーフティーネット
県民の皆様と食品関係事業者の方及び県の関係者が食品の安全性に関する情報と意見の交換を通じて相互理解を推進するとともに、食品の安全・安心のための施策に対する意見を反映することを目的として『信州フードセーフティーネット』を開催しました。
◆県民の皆様へ情報提供します。
1 消費者の皆様への食品衛生に関する研修会の開催
食中毒防止、食品の表示などについての食品衛生に関する研修会を開催しました。
開催回数 | 参加者数 |
54 | 3,342 |
2 食品衛生情報発信事業
食品衛生に関する情報(食中毒防止についての注意喚起、食品の放射性物質検査結果情報、みんなの食品安全・安心会議の参加者募集など)の配信を希望する個人及び食品等事業者に、電子メールにより情報提供しました。
発信回数 | 登録件数 | |
食品衛生情報発信事業 | 54 | 4,171 |
3 どこでも食品衛生掲示板
スーパーマーケットや市町村の協力を得て、食品衛生情報発信事業で配信した情報の一部を店舗や施設内の掲示板に掲示していただき、より多くの県民の皆様にわかりやすい食品衛生に関する情報(講習会開催のお知らせ、食中毒防止についての注意喚起、みんなの食品安全・安心会議の参加者募集など)を提供しました。
発信回数 | 登録件数 | |
どこでも食品衛生掲示板 | 13 | 370 |
4 食中毒注意報の発令及び注意喚起
7月~8月の高温期には、細菌性食中毒が多発する傾向にあることから、夏期の食中毒防止の注意喚起を行い、さらに気温と湿度を分析し、特に高温、多湿な状況が認められた場合に食中毒注意報を発令しました。(今年度は2回)
12月には長野県内における感染性胃腸炎患者の届出数に増加傾向が見られること及び全国的にノロウイルスによる集団感染が多発していることからノロウイルス食中毒注意報を発令しました。
また食中毒注意報とは別に、長野県は山菜や野生きのこの採取がさかんであることから、4月には有毒植物、9月には有毒きのこの誤食による食中毒防止の注意喚起を行いました。
食中毒注意報等を発令した際は、同時にプレスリリースや食品衛生情報発信事業により広く県民の皆様へお知らせしました。
5 食品等の自主回収情報
長野県食品安全・安心条例に基づき食品等の自主回収の報告があった場合などは、自主回収されている食品等の情報を、速やかにホームページに掲載し、県民の皆様へお知らせしました。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください