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更新日:2018年9月27日
本館棟及び議会棟は、旧耐震基準(S56年5月以前の建築基準法に基づく構造基準)により建設された施設であるため、災害対策の指揮、情報伝達等のための拠点となる施設(災害拠点施設)の機能を維持できるよう、免震工法による耐震改修を行いました。
工事名 | 県庁本館棟耐震改修工事 、 県庁議会棟耐震改修工事 |
工事 ヶ所 |
長野市大字南長野 |
工期 | 本館棟:平成23年3月~平成26年3月 、 議会棟:平成23年10月~平成26年3月 |
工事 概要 |
本館棟(鉄骨鉄筋コンクリート造 10階 地下1階 35,964平方メートル)、議会棟(鉄筋コンクリート造4階 地下1階10,377平方メートル)の免震工事 【免震工事の概要】 ・本館棟 : 免震装置の設置 52箇所、オイルダンパーの設置16箇所 ・議会棟 : 免震装置の設置 51箇所、オイルダンパーの設置 8箇所 【その他の改修工事】 ・災害時対応の排水貯留槽設置 ・昇降機の改修 等 |
その他 |
主に建設業関係者、建築を学ぶ学生を対象に、現場見学会を開催 開催日:平成24年8月27日 ほか 地階に設置した免震装置等の見学 |
県庁本館棟及び議会棟の改修工法は、耐震壁やブレースを柱の間に設置する耐震工法では改修後の事務室の使い勝手や工事中の執務に支障が出るため、その影響が最も少ない地下1階に免震層を設ける免震工法を採用しました。
プレート設置の様子
地下1階柱頭部に設置された免震装置
地震の揺れを吸収するオイルダンパー
外部は免震クリアランスといって、地震時に地面の動きと建物の動きの差を吸収するスペースを設置しました。
本館棟南側の様子
クリアランスの様子
本館棟は、地下1階の間仕切り壁等を一度撤去し、免震装置を設置した上で新たに仕上工事を行いました。
地震時にスライドする階段
断面イメージ
面震装置
議会棟も本館棟同様地下1階に免震装置やオイルダンパーを設置する免震工法で耐震改修を行いました。
議会棟地下の様子
免震層付近の躯体の動きに設備配管を追従させるため、配管類についても改修を行いました。
また、災害で水道等が使えなくなった場合にも、滞りなく災害状況の把握や災害対策の指揮がとれるように、給水設備の耐震化を行ったり、下水道が使えなくなった場合に備えて本館棟北側に汚水貯留槽を設置しました。
配管継手の様子
施工中は、免震装置の施工状況を見ることができる、解体工事後から仕上工事開始前を中心に、約50回にわたり延べ約1,000人の方々に施工現場を見学していただきました。
見学会では、免震工法の仕組みや工事の流れ及び施工方法等を資料で説明し、免震装置設置箇所や設備改修を行っているところを見ていただきました。
免震装置設置箇所の仮受け支柱を見学する学生
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